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女「……男君死んだんだ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:22:57.20 ID:ISXDodbk0
教師「え~、皆さんに今日は悲しいお知らせが有ります。」

クラスメート達「ざわざわ」
女「?」

教師「皆さんの中には知ってる人もいるかもしれませんが」
教師「先日男君が交通事故で亡くなりました」

クラスメート達「!!」
女「……」

女(…男君死んだんだ……)



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:24:31.23 ID:xWDkE0EI0


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:26:07.38 ID:o4CHhHmL0
    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
           -=ニニニニ=-


                          /⌒ヽ   _,,-''"
                       _  ,(^ω^ ) ,-''";  ;,
                         / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
                     (.゛ー'''", ;,; ' ; ;;  ':  ,'
                   _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'  ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'     d⌒) ./| _ノ  __ノ

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:26:50.44 ID:ISXDodbk0
男子生徒「でもさー。正直男って影薄かったよな」
男子生徒2「だな。休み時間いっつも寝てたろアイツ」
男子生徒「あれ寝たフリじゃん」
男子生徒2「永久に眠っちまったな」
男子生徒「うっわお前不謹慎!」

男子生徒たちはさほど気にした様子も無く、
笑っていた。

女(……ああいう人たちって嫌いだな)

かくいう私も男君の事をさほど知っている訳でもなかった。
ただ、やっぱり知っている人間が死ぬと言うのは言葉では言い表せない悲しさがある。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:26:51.30 ID:wKGfXBHWP
>>1乙!
面白かった!

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:34:16.14 ID:l+XxKHdc0
           _,;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙';;、
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          /ヾ;;/ソ       ,  ,      ヽ l;;l"゙l
          '、 (ヾ,,===;;;;;;;,,,,,_`il,i゙__,,,,;;;;;=== ,/|lヽ l 
            ヽ、`||ヾi;'(:::::゙'゙:::/;;i=i;;;ヽ:::゙'゙::::)゙i;/ |l'ノ/      構わん、続けろ
           /ヽ|l、 ゙i::;;;;/⌒⌒).ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/\
          /;;;/::ミヾ、./ / / )     '゙ /ミ"i;;;;;;;;\_
       _,.-;;'";;;;;;;;r‐ ミ/゙ ,/ /  /_!/`   /,,l;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;~\
  _,、-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / /  /   /.__,,,..-/ヽ /;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,、_
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7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:36:45.01 ID:xWDkE0EI0
本当に終わりやがった

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:36:46.23 ID:ISXDodbk0
ある日、家に手紙が届いていた。
その手紙に書いてあった名前を見て私は最初質の悪いイタズラだと思った。

女「男君……から?」

天国からの手紙なんてテレビ局がいかにも食いつきそうなネタだな。
なんて能天気に考えていたが、私は少し怯えてもいた。と同時に興味もあった。

きっと誰かのイタズラだろう。私はこんなイタズラをする候補者達を頭の中に思い描きつつ、
その手紙の封を切った

女「――」

お久しぶりです。
たぶんこれは最初の手紙です。
突然こんな手紙が届いて、女さんはたぶん誰かのイタズラだ、とか
テレビ局が食いつきそうなネタだ、なんて思ってるかもしれませんね。

女「……」

たぶん僕はもう死んでいると思います。
クラスメート達は僕の事を噂していたでしょうか?
それが良かれ悪かれ、死んだ僕にはどうでも良かったりしますが。
所で女さんは今こんな事を考えていると思います。もしこれが本当に死んだ男からの手紙ならば、

なぜ私宛てなのか?  と言う事です。

女「……」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:39:00.05 ID:eKX/ICqO0
>>2-3
フイタwwww

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:44:50.90 ID:8dclH1Rt0
シゴフミか

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:49:39.67 ID:ISXDodbk0
どうしてでしょうね?女さんは思い当たる節がありますか?

女「ないです」

実は僕、女さんの事が好きだったんです!

女「……え」

あ!僕みたいな男に好きって言われても……気持ち悪いですよね?
すいません。だけど、許してください。

女「………」

だって僕もう死んでますから(笑)

女「……ごめん笑えない」

ところで、明日。
ちょっとおかしな事が起こると思います。
それが何なのかは言えないのですが、
その出来事によって、この手紙はイタズラじゃなく、
正真正銘僕からの手紙だと言う事を解ってもらえると思います。

女「……」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:52:52.09 ID:ISXDodbk0
手紙はそこで終わっていた。

女「……何これ」

私は戸惑っていた。
死んだ人からの突然の告白。
謎めいた予言。
その全てに違和感を覚えた。そして何より気味が悪かった。

女「寝よ寝よ」

私は早々に眠る事にしたが、謎めいた手紙の事が中々頭から離れず眠れなかった。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:01:42.86 ID:mW8lNwLY0
支援

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:02:34.95 ID:kzoxOdr50
とっとと書け太郎

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:05:35.80 ID:ISXDodbk0
-翌日-

女「え……」

その日、教室のドアを開けると、そこには男君がいた。

女「なん……で?」

私は少々混乱したが、
昨日の訃報は間違いで、本当は生きていたんだ
と言う安直な結論を出した。

男「昨日の訃報。間違いじゃないよ」

何食わぬ顔で席につく私に初めて男君が話しかけてきた。

女「!」

正直驚いたが、私はもっと驚く事になる。

女「あれ……」

黒板に書いてある日付。
今日の日付が、男君の訃報の一日前まで遡っている。

男「びっくりしたでしょ」
女「え、え?」

疑り深い私は携帯電話で今日の日付を確認したが
やはり戻っていた。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:05:55.17 ID:VdiB+mtS0
まだかあああ

とっとと書け太郎←これいいなw

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:09:09.36 ID:ec9p6hoz0
>>16
糞新参ゆとり市ね

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:16:07.64 ID:ISXDodbk0
学校は至って普通だし、学校へ来る途中、
何か特別変わった事もなかったはずだ。

女「どうして……」
男「手紙、読んでくれた?」
女「!」

男君はあの謎めいた手紙の事を知っていた。

女「じゃ、じゃあほんとに……」
男「うん。あれ僕が出した」

本当に男君が出していた、と言う事は、あの告白も…
私はそれを思い出すとどう対応して良いものか困ってしまった

男「あ、あはは。いや、その告白の返事は別に今日じゃなくても良いからさ」
女「……ごめん」

気まずい雰囲気の中、私はどうしても気になる疑問をぶつけた。

女「どうして時間が戻ったか、何か知ってる?」
男「ん。まぁね……」

男君はこう続けた

男「今日から女さんの月日は逆に進んでしまうんだ」
女「!?」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:18:08.82 ID:VdiB+mtS0
>>17
決まり文句みたいなものなんだろ?
お前、性格悪いな。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:20:41.68 ID:ec9p6hoz0
>>19
このレスもキモい単芝もキモかった

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:20:45.77 ID:mW8lNwLY0
>>17と>>19はケンカするなら他所でやれ

面白いじゃんコレ


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:23:57.93 ID:VdiB+mtS0
>>21
喧嘩するつもりは無い。

続きが読みたくて寝れねーw

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:23:58.38 ID:kzoxOdr50
もう男子やめなよ!!ちゃんと>>1くんの話聞いて!

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:24:33.50 ID:o+r1OZNV0
深夜にこういうの見ると無駄に鳥肌が立つ

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:27:53.56 ID:ISXDodbk0
女「どういう事!?」

普段大人しい私が突然大きな声を出したので
一気に周囲の注目を集める事になった。

男「お、女さん。落ち着いて」
女「だ、だって……」

男君になだめられながら席に着いた私は
堪えきれずにこう尋ねた

女「どうしてなの?」
男「ん~…。なんて言ったら良いのかな。一種の病気みたいな物なんだよ」
女「??」
男「日々の流れが逆に進んでしまう病気」
女「な、なによそれ」

私はきっと男君がフザケているんだと思って不機嫌に顔を背けた。

男「ごめん。僕も上手くは説明できないんだ。だけど本当なんだよ」
女「……」
男「この病気は時計は普通に進んで行くし、別に体に何か異常が現れる訳でもないし、
  命の危険性なんてモノも無い。ただ月日だけが逆になるんだよ。面白いよね」
女「面白くない」

男君はきっと私に気を使って 面白い なんて事を言ったんだろうが
当の本人である私には本当にちっとも面白い事なんてありもしなかった。
笑ってみせた男君は不機嫌そうな私を見て、ごめん。と申し訳なさそうに言った。

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:28:45.35 ID:wKGfXBHWP
これはひどい

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:42:03.59 ID:ISXDodbk0
女「男君はなんでその事を知ってるの?」
男「ん」

男君は何やら胸ポケットをゴソゴソと漁って

男「じゃーん」

と、カードのように極薄な、液晶画面を私に見せて来た。

女「なにそれ…」
男「この時代にはまだこのテクノロジーないでしょ?」
男「これ液晶カード。まぁ免許証とか名刺とか、そういうのに使われるんだ」
女「……」
男「それで、僕実はこういう者でして…」

女「時空遭難者救済委員会?」

何やらいかにも中学2年生がRPGツクールを前にしてノートに必死に書き出しそうな名前だ。

男「そうなんだ。僕はね、実はここじゃない、別の時間から来てるんだよ」
女「……」

私はいかにも怪しいキャッチセールスを見るかのように男君を見つめた。

男「ほ、ほんとだって」

男君はあたふたと私に弁明したが、私は中々信じられなかった。
が、確かにこの液晶カードとやらは見た事も無いし、どこぞの研究者が開発した、という話しも聞かない。
もしあったとしても何故男君が持っているのか分からない。
液晶カードをかざして私は怪訝そうに見つめていた。

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:44:12.82 ID:ISXDodbk0
そして学校にトラックが突っ込んだ。私は死んだ(笑)


おやすみ!

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:45:35.47 ID:TMeJDhNh0
おいwwwwww

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:46:49.94 ID:VdiB+mtS0
おいこらwwww

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:47:26.48 ID:mW8lNwLY0
投げるなwwwwwww

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:47:57.13 ID:0nkW1JP+P
てめぇwwwwおやすみ


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:50:17.81 ID:5fCoN4DZ0
どうしてこうなった

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:54:41.89 ID:qPGEM2VF0
ちょwwwwwwおまwwwwwwwww

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:05:04.69 ID:dTmNv1nw0


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:54:07.10 ID:S/wb+0YB0
これはひどい

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:23:26.78 ID:dTmNv1nw0


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 07:08:56.75 ID:7kKw82x+0
起きたら戻ってきてくれ!

ho

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 07:30:26.81 ID:ZRXUL1920
保守してみる

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 07:56:25.22 ID:ISXDodbk0
時間は普通に過ぎて行くのに月日だけが逆に進行する病気―――
私は今こうやって、実際に月日が大分遡っているにも関わらず半信半疑のままだった。

確かに、今日授業でやったどの教科も前にやった事がある所だったし、
噂に聞いた誰々と誰々のカップルもまだ誕生してなかったり、
もう既に和解しているはずの学校で有名なゲイカップル、
佐藤君と竹千代君は未だ喧嘩状態だった。

女「なんだかなぁ~…」

シャーペンを回しながら私は一人窓の外を見つめていた。
校庭ではもう既に終わったはずのマラソン大会へ向け
生徒達がひぃひぃ言いながらグランドを何周もしている。
これだけの事実がある。

が、未だ私は半信半疑だったのだ。

女「………」

そうこうしてる間に時刻は下校時間を指し、
日はすっかり傾いていた。
いつか経験したはずの今日が終わっていく。
なんとも不思議な感覚であった。

男「女さん。一緒に帰りませんか?」
女「……別に良いけど」

唐突に男君がそう言ってきて、私はなんとなしに承諾した。
別に恋心がどうとかそういう潤いのある話しではない。
この未だ信じられない病気について、もっと知るチャンスのように感じただけだった。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:11:19.15 ID:ISXDodbk0
帰り道で男君は終始しどろもどろだった。
あ、とか、その~、とか、やたら言葉に余計な装飾を着けては色々と他愛も無い話しを繰り広げてくる。
私は何をそんなに緊張しているんだろうか、と思ったが
そうだったのだ。この男君と言うのはどうやら私に惚れているらしかった。

男君「それ、それでさ、その、ライオンってのが、あ、こ、交尾の時に相手の首をか、噛むんだ」
女「へぇ~」

好きな人と帰っている時、よりによってライオンの交尾を話しのネタに選ぶ辺り
あぁ、混乱しているんだなぁ、と思いなんだか微笑ましかった。

男君「あ、だけど、そのメスライオンにすっごくい、嫌がられるんだよ」
女「あの牙で首噛まれたらね~」
男君「それ、それで、思いっきり、パンチ、するんだ」
女「ふ~ん」

ライオンの交尾に興味が無かった訳では無いが
予想通りのオチと言うか、まぁそうだろうな、と言う感じで
男君はまた次のネタを探すために何やら思案しているようだった。

男「あ、その、今日俺死ぬんだ」
女「は?」

間の抜けた声を上げた私に男君はまるで他人事のように続けた。

男「ほら、明日って僕の訃報が」
女「あ、……そういえば」
男「うん。だから、僕今日死ぬんだよ。面白いよね」

ちっとも面白くなんてなかった。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:20:37.75 ID:ISXDodbk0
男「でも大丈夫だよ」
女「何が?」
男「女さんにはあまり関係の無い話し」
女「そんな事…」
男「ほら、だって女さんの明日って、昨日だし」
女「あ…」

そうだ。今の私にとって”明日”とは即ち”昨日”を意味する。
私の月日は次々と昨日へ逆行して行くのだ。

男「だから、そんなに、気にしなくても良い」
女「……」

なんと言えば良いのかわからなかった。なにせ隣にいる人は今日死ぬのだ。
それが紛れも無い事実である事を知っている私にはとても生々しい話しで、
正直耳を塞ぎたいぐらいだった。なんとも気まずい雰囲気。

男「あ、僕は、こっちだから」
女「あ、うん」

その沈黙を破った男君は違う道へと歩きだし、振り返って私に言った。

男「それじゃあ女さん。また昨日!」

また明日。ではなく、また昨日。
そう言って男君は私に手を振った。
とても今から死ぬ人には見えない素振りだった。

女「また昨日」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:33:09.58 ID:BDz8ZC3gO
面白い保守

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:36:35.41 ID:ISXDodbk0
男君と別れて、少し歩いてからだった。
何やらけたたましいクラクションと、泣き叫ぶブレーキ音。そして、

何かと何かが激しくぶつかったような音。

それと同時に沸き起こるきゃーとか、うわーとかの、悲鳴。
私は走った。この目で見るまでは信じられないだろうから。

女「ハァハァ……す、すいません!通して下さい!」

一瞬にして出来上がったであろうその人だかりをくぐり、
私は見てしまった。

女「………」

ぶらん、とぶら下がった男君の腕やら、足、
滴り落ちる血。尋常じゃない量の血。
だらしなく片目を転がしているソレは、すっかり変形してはいたが、
紛れも無くさっき隣にいた人の顔だった。

女「ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

周りの大人たちが大丈夫かい?とか、色々気を使ってくれたが、
私はもうすっかり混乱していて、ただその事実に恐怖しているだけだった。
紛れも無く、男君は死んでいた。

どうしようもなく震えていた私は
逃げ出したくてしょうがなかった。
男君の死体、血の匂い、
パトカーや救急車のサイレン、携帯で写真を取る音や、周囲のざわめき。その全てから。

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:43:31.08 ID:ISXDodbk0
その帰り道ホスト風の男にナンパされた(笑)
まぁイケメンだしいっか。と思って付いて行ったらレイプされた(笑)
ボカーン!私は死んだ(笑)

>>1乙!!

今から仕事なんで
もう落としてくれていいです!

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:46:38.06 ID:y8QYv1v80
お前なめてんだろ?

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:47:00.84 ID:y0gLHswZ0
おい

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:47:53.22 ID:KvaJ412oP
仕事終わるまで保守しとくか

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:50:08.70 ID:mCtcTO7I0
死んでも昨日になるから生き返るだろ
だから終わりじゃない

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:57:31.51 ID:47lpX2CT0
普段全く切れない俺だがこれには堪忍袋の緒がキレたわ…
お前ssナメてんだろ(怒)
ふざけんな!!!!

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:10:05.16 ID:BO3X+lXD0
シュタゲか

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 10:59:25.98 ID:dTmNv1nw0


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 12:28:49.71 ID:dTmNv1nw0


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