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姉「弟くん、もうすぐバレンタインだね!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 22:51:35.36 ID:CRpiPIAY0

弟「うわぁあああああああああああ!!!!」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 22:54:34.11 ID:CRpiPIAY0

姉「お、弟くん!?どうしたの弟くん!」

弟「あ、ああ、うん……なんでもないよ、大丈夫」

姉「ほ、ほんとに?なんだか顔が青いよ?」

弟「大丈夫だよ、あはは」

姉「そう?それならいいんだけど……あ、そういえばバレンタインは」

弟「いやぁああああああああああああ!!!!」

姉「弟くん!?」

弟「あ、いや、大丈夫だようん」

姉「大丈夫じゃないでしょ!なんか膝がガクガクしてるよ!」

弟「気のせいだよ」

姉「気のせいじゃないよ!こめかみに良いパンチもらったボクサーみたいになってるよ!」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 22:59:16.55 ID:CRpiPIAY0

弟「とにかく、その話はもうやめにしよう。ね?」

姉「ええー、なんでー?」

弟「姉ちゃんこそ僕に何の恨みがあるんだよ!」

姉「恨みなんて無いよ、あるのは愛情だけ!らぶだよらぶ!」

弟「LOVEなのかよ!いや、それは置いといて」

姉「弟くんがー、どんなチョコを食べたいのか聞いておこうと思ってー。えへへ」

弟「うっ……駄目だ、トラウマがよみがえってきた走馬灯のように」

姉「弟くん、お姉ちゃんが作ったチョコは残さず食べてくれるもんねー。お姉ちゃん今年も頑張っちゃうよ」

弟「そういって去年はチョコに何入れたんだっけ?」

姉「ケチャップとハバネロ。あとサッカリン」

弟「ケチャップはお菓子に使うものじゃないしハバネロはチョコに入れるものじゃないしサッカリンは家庭料理に使うもんじゃない!」

姉「そうなの?」

弟「せめて砂糖を使おうよ!」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:02:50.59 ID:CRpiPIAY0

姉「とにかく、今年もお姉ちゃんズは頑張るから!」

弟「うっ……」

姉「うーん、どんなチョコが良いかなぁー」

弟(昔から、小さい頃から、チョコをくれるのは家族だけ……)

姉「やっぱりオリジナリティって大事だと思うしー」

弟(そんな人生でいいのか!?いや、今年こそ脱却すべきじゃないのか!)

姉「そうだ、ちょっと和風にお味噌なんてどうかな!あと鰯とか!」

弟「なんかぶつぶつと不吉なことを呟いてる姉ちゃん、ちょっと」

姉「うん?何かな?」

弟「今年のば、バ、バレン、バレンタ」

姉「バンアレン帯?」

弟「バレンタインなんだけど!」

姉「あ、うんうん!何かな?」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:04:27.76 ID:ldrcmJyO0
いいぞ。もっとだもっと俺に実感をくれ

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:05:45.94 ID:CRpiPIAY0

弟「あなたの弟さんは、とても大事な用事があるそうなので」

姉「え?誰のこと?」

弟「あなたの弟って言ってんでしょうが!」

姉「……え?用事?弟くんが?え?」

弟「だからね、バレンタインはその、ちょっと忙しくて」

姉「……弟くん、駄目だよ」

弟「何が」

姉「いくら何でも、幸せなカップルさんを襲撃するようなお祭りには」

弟「参加しねえよ!いやしたいと思うこともあるけど!」

姉「え?じゃあ忙しくないじゃない!」

弟「うわあこの純真な目がかえって心をえぐるわ」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:08:50.10 ID:CRpiPIAY0

姉「……も、もしかして弟くん、その用事って」

弟「そう、そのまさかさ!僕はもう家族からしかチョコを貰えないような男じゃないのさ!」

姉「弟くん、まさか男に走るなんて……」

弟「なんで女の子が相手っていう考えに至らないの?姉ちゃんの目に僕はどう映ってるの?そんなに酷い出来なの?」

姉「つ、つまり女の子との予定が?」

弟「……いや、まあ、はっきり予定とは言えないけどね」

姉「?」

弟「予定は未定にして決定にあらず、って昔の人も言ってたし」

姉「言ってたの?」

弟「そんな気がする」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:12:26.27 ID:CRpiPIAY0

姉「…………」

弟「まあ、つまりはそういうことだから」

姉「だめ!」

弟「何が!?」

姉「弟くんは、今年もお姉ちゃんズと一緒なの!一緒にチョコを食べるの!」

弟「そういう言葉は、せめてチョコだと認識できるものを作ってからにして欲しいな!」

姉「とにかく、うちにはもう他の女の子が入り込む余地はありません!元の場所に戻してきなさい!」

弟「うちには無くても僕の人生にはあるんだよ!」

姉「無いもん!もういっぱいいっぱいだもん!あとは冷蔵庫が置けるくらいのスペースしか無いもん!」

弟「そのくらいのスペースがあれば女の子一人くらい入れるでしょうがぁあああああ!!」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:16:29.56 ID:CRpiPIAY0

姉「とにかく、その意見は却下です。弟くんはバレンタインも我が家で過ごすこと!」

弟「ど、どれだけ横暴なんだこの人は」

姉「それとも、弟くんは家よりも女の子が大事なの!?家庭を顧みないの!?」

弟「僕だって人並みの青春は送りたいし、ましてや企業戦士でも何でもない」

姉「それじゃあ、他のみんなの意見も聞いてみましょう」

弟「……な、なんで」

姉「家族は家族ですから」 キリッ

弟「い、嫌だよそんなの!っていうか不利だもん多数決的に考えて!」

姉「そんなことは関係無いの。とにかくみんなの意見が大事なの」

弟「そうは言っておきながら、僕の意見がないがしろにされている気がするのは何故だろう」

姉「とにかく、その話はみんなが揃うまでおあずけ!」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:18:47.20 ID:a1Hn/5aQ0
勃起した

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:19:16.62 ID:CRpiPIAY0

ガラッ


姉2「帰ったぞー」

姉「お待ちしておりました!!」

姉2「ん?なんだ、出迎えとは珍しいじゃないか」

姉「今日はね、ちょっと大事なお話があるの」

姉2「なんだ?ようやく自転車に乗れるようになったのか?」

姉「……ま、まだだけど」

姉2「なに、焦ることはないさ。私の妹なんだ、運動神経だってそれなりに……」

姉「そ、そんな話はどうでもいいの!」

姉2「ム?」

姉「ささっ、こちらに」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:20:02.89 ID:NWocKYcb0
姉が複数いるなら区別してくらさい

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:22:40.11 ID:NWocKYcb0
なんかすまん

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:24:19.27 ID:CRpiPIAY0

弟「モガッ……モガッ」

姉2「なぜ弟が縛られた上で猿轡まで噛まされているんだ?」

姉「だって弟くんが逃げようとするんだもん!」

弟「ングー!」

姉2「話が見えてこないんだが……弟が何かしたのか?」

姉「それはもう!それじゃあ話すけど、お姉ちゃんは大丈夫?体調とか悪くない」

姉2「はっはっは、私は健康そのものだぞ!今も足に重りをつけた状態で下校してきたところだ」

姉「そ、それじゃあ言うね」

弟「モガー!」

姉「弟くんのことなんだけど!」

姉2「ああ、弟がどうした?」

姉「今年のバレンタインは!他の女の子と過ごしたいと!!」


ガタンカメッキャア゙ラガラガッシャーーーン

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:29:21.61 ID:CRpiPIAY0

姉「お姉ちゃーーーん!?」

弟「ムガーー!?」

姉「大丈夫お姉ちゃん!なんかこの光景数ヶ月前に見た気がするよ!」

姉2「い、いや大丈夫だ……それより弟の猿轡を外してやれ、さっきから何を言っているかわからない」

姉「う、うん……」

弟「プハッ!ね、姉さん大丈夫?一瞬白目剥いてなかった?」

姉2「た、ただの持病だ。貧血だ。問題無い」

弟「ついさっき健康そのものとか言ってなかったっけ?」

姉2「とにかく、だな」

弟「はい!?」

姉2「その、なんだ。弟は、ば、バレン、バレンタ」

弟「バンアレン帯?」

姉2「そうそれだ。その日を、他の女の子と過ごしたいと」

姉「お姉ちゃんそれじゃないよ!騙されてる!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:34:18.57 ID:CRpiPIAY0

姉2「む?そういえば……なあ弟」

弟「は、はい?」

姉2「お前、去年のクリスマスも同じようなことを言ってなかったか?」

弟「うっ」

姉2「つまり、弟の言うそれはただの願望というだけで」

姉「実際は何の予定も無いってこと?」

姉2「そうなるだろう。なんだ、驚いて損したじゃないか」

姉「そうだよね、弟くんにあたしたち以外の予定なんてあるはずないよねー!」

弟「くっ、なんだろうこの目から流れるものは」

姉2「まったく驚かせるな」

弟「姉さんの驚きっぷりには毎度驚かせられるけどね!」


~♪ ~♪


姉「あれ?弟くん、携帯鳴ってるよ」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:35:01.22 ID:yqsNy4mh0
しえん

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:35:11.55 ID:ChSma3V30
おい続けろ

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:37:56.56 ID:CRpiPIAY0

弟「あ、本当だ……って、いい加減この縄を解いてくれない?出るに出られないんだけど」

姉「あ、ごめんねー。えへへ」

弟「可愛く笑ってもやってることは最低だからね、これ」

姉2「まったく、早く出ないと切れてしまうぞ……む?」

姉「お姉ちゃん、どうしたの?」

姉2「なんだろう、この感覚は……その携帯から、微妙な邪気を感じる」

姉「何それ、第六感を超えた何か?それとも人類の革新?」

姉2「いや、私にもよくわからないんだが……」

弟「あの!そろそろ!この縄を!」


ピッ


姉「はいもしもーし、弟くんの姉でーす」

弟「出るなよぉおおおおおおお!!!!」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:43:13.99 ID:CRpiPIAY0
姉3「皆のお姉様が唐突に帰還したぞー!」

姉3「……む?なんだ、誰も出迎えてくれないのか?」

姉3「冷たい奴らだなー、若い体に鞭打って家族のために働いてるというのに」

姉3「……若い体に鞭って、そこはかとなくエロいな。ふふっ」

姉3「さあお姉様のお帰りだー、狂喜して出迎えろみんなー」 ガラッ




姉「弟くんですか?今お風呂です!」

弟「ちょっ違う!いるって!ここにいる!」

姉「え?声が聞こえる?違います電子レンジの音です!うちの電子レンジは弟くんの声で喋るんです!」

弟「どんな家庭の家電だよ!」

姉2「すまない弟」

弟「え?」

姉2「当身」 ドスゥ

弟「げふっ!?」

姉3「……なんだこのカオス」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:52:09.33 ID:uFMkM73j0


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:53:44.55 ID:+Miq9XEp0
しえぇ

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 23:58:20.44 ID:CRpiPIAY0

姉「ふむふむそれで!弟くんに!」

姉「え?……バレンタインの?」

姉2「!?」

姉3「なんだなんだ、何の話だ?」

姉「バレンタインのことで話が……あの、バレンタインですか?バンアレン帯じゃなくて?」

姉2「……!……!」

姉3「おーい、立ったまま気絶しかけないでくれよー」

姉「で、どういったご用件で……あ、本人じゃないと、あー、はいはい……そうですよねー」

姉3「さっぱり話の流れが掴めないんだが」

姉「はい、はい、それじゃ……はーい」 ピッ

姉3「おい、いい加減に私も話に混ぜろよー。仲間外れは良くないぞー」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:08:16.71 ID:JFV1QQASP
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!!!

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:12:44.40 ID:1WEqXyEN0
クリスマスにもやってた人か?

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:14:04.40 ID:52WUnEnk0

姉2「これは家族会議の必要性があるな」

姉「さんせい!お姉様が帰ったら早速だね!」

姉3「だから帰ってるってーの!」

姉2「む?姉様、帰っていたのですか」

姉3「うわあ、これが仕事に疲れて帰ってきた長女への態度か?」

姉「でもお姉様、今日はずいぶん早かったのね!」

姉3「ああ、なんかだるかったから早退してきたんだ」

姉2「姉様、またそんなことを」

姉3「あ、大丈夫だぞ。ちゃんと上司には許可もらったから。穏便に。合法的に」

姉「お姉様がそういうこと言うと余計に怪しく感じるの」

姉3「なーに、弱みさえ握ってしまえばこっちのもんだからな」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:15:08.76 ID:52WUnEnk0
>>25
クリスマスちょい前だね。具体的に言うと姉の日だけど

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:17:36.30 ID:52WUnEnk0





姉「では、家族会議を始めます」

弟「違うんだ姉ちゃん」

姉2「有罪だな」

姉「確定だね」

弟「判決!?会議じゃなくて裁判だったの!?」

姉3「まあまあ、少しは弟の言い分も聞いてやろうじゃないかー」

姉2「む」

姉「うー」

弟「あ、ありがとう姉様……」

姉3「はっはっは、気にするな!…………まあ、本当に色恋沙汰だったら私にも考えがあるけどな」 ボソッ

弟「え?」

姉3「んー、なんでもないぞー」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:22:26.32 ID:52WUnEnk0

弟「とにかく、誤解なんだ」

姉2「ほう、誤解か」

姉「ふむふむ」

弟「そう、誤解なんです」

姉2「先ほどの電話の女の子は、どこのどなたなんだ?」

弟「同じクラスの学級委員長です」

姉3「委員長か!」

弟「え、なんでそこに食いつくの?」

姉3「いやあ、絶妙なポジションだなーと思って。眼鏡はかけてるのか?」

弟「いや、かけてないけど」

姉3「じゃあツンデレなんだな?委員長でツンデレはもはや王道だもんなー、規則は絶対!みたいなタイプでさー」

姉2「姉様、話をややこしくしないでください」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:26:18.40 ID:Bzt2+Wpj0
前姉の日に姉SS書いてた人か? 特定厨でごめん

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:27:01.58 ID:Bzt2+Wpj0
27見てなかったごめん
あのSSは面白かった 支援

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:31:49.25 ID:52WUnEnk0

姉「ふーん……委員長さんねー」 ジロジロ

弟「うっ」

姉「それで、その弟くんと委員長さんはどんな関係なのかなー?」

弟「何の関係も。ただのクラスメイトです、はい」

姉2「ただのクラスメイトから、バレンタインの件で電話が来るのか」

弟「いや、それは」

姉3「弟ー、素直に白状した方が良い時もあるぞー。今がその時であるかどうかは明言しないでおくけどな」

弟「そこははっきりと言ってよ!不安すぎるよ!」

姉「弟くん、隠し事をしてるでしょ!」

弟「そんなことはない!」

姉「弟くん、知ってる?」

弟「え?」

姉「弟くんって、嘘をついてる時に耳がぴくぴく動いてるんだよ」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:32:47.85 ID:l+XxKHdc0


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:37:13.02 ID:52WUnEnk0

弟「!!」 バッ

姉2「む、それは本当か?」

姉「ううん。でも嘘つきさんは見つかったみたいだね」

弟「ひ、卑怯だよ姉ちゃん!」

姉2「ほほう……おい弟」

弟「はいっ!」

姉2「私には嫌いなものが二つある。一つは軟弱な思考と」

弟「……」 ビクッ

姉2「嘘を吐く人間と甘くないのど飴だ!」

姉3「あれ今三つ言わなかったかこいつ」

姉2「とにかく、お前が嘘を吐いているというのなら」

弟「い、いや嘘じゃないよ!ただ隠し事してるだけで!ああ余計なこと言った今!」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:37:15.24 ID:KlSAjGOo0
支援

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:42:12.34 ID:52WUnEnk0

姉2「とにかく、その性根を叩き直してやる!」

姉3「よし、いくぞお前ら!フォーメーション・Sだ!」

姉「らじゃー!」

姉3「ちなみにSってのはシスターって意味であって、別に怪しいこととか卑猥なことなんて全くこれっぽっちも無いからな!」

弟「誰に弁解してるんだよ!」

姉「ここまで追い詰められても、まだ白状しないの!?」

弟「う、うう……言うわけにはいかないんだってば!」

姉2「そうまでして、先ほどの女子を庇うと言うのか……」

姉3「あーあ、嫉妬に狂う女って怖いねー」

姉2「私は嫉妬などしていません、あくまでもですね」

姉3「なあ弟ー、それは私たちにも言えないことなのかー?」

弟「う……」

姉2「どうなんだ?」

弟「……言えない。ごめん」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:48:26.77 ID:52WUnEnk0

姉3「そうか……わかった」

姉「お姉様!?」

姉3「なに、弟だって年頃なんだ。私たちにも言えないことくらいあるだろ」

弟「姉様……」

姉2「姉様は、それでいいのですか?」

姉3「誰にだって言いたくないことの一つくらいあるさ。弟にだってあるだろうし」

弟「あ、ありがとう姉様……」

姉3「だから私たちは、力ずくでそれを聞き出そうじゃないか」

弟「うおおおおおいい!!!!ちょっと感動した結果がこれだよ!!!!」

姉「うーんと、まずは何から?こちょこちょする?」

姉3「そうだな、まずは吊るさないとな。何事も、まず吊るさないことには始まらないし」

弟「吊るさなきゃ始まらないことなんて普通に生活してたら滅多に無いよ!!」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:49:50.96 ID:Bzt2+Wpj0
今思えば俺はあのスレを境に姉萌えになったんだ

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:55:23.14 ID:52WUnEnk0

~♪ ~♪

弟「…………」 ビクッ

姉2「ほう、また携帯だな」

姉「じとー」

弟「あ、あはは……ちょっと出てきてもいい?」

姉3「なあ弟、ちょっと携帯貸してくれ」

弟「今も鳴り続いているこの携帯を貸せと!?」

姉3「ええい仕方ない、姉!姉2!弟にジェット・ストリーム・ナントカをかけるぞ!」

弟「アタックをはぶくなよ!!そこはうろ覚えにならないだろ絶対!!」

姉2「当身」

弟「ハボック!!」 ゴフゥ

姉3「そして奪取!」

姉「あれ?あたしの出番は?」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:56:35.93 ID:7fGJDKIA0
支援

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 00:58:16.70 ID:52WUnEnk0

弟「」

姉3「さーて、弟が失神している間に」

姉2「姉様、どうするつもりです?」

姉3「お姉様49の妙技、その13!声真似!」

姉「む?こえまね?」


ピッ


姉3「あー……もしもし?」

姉2「!?お、弟の声!?」

姉「お姉様、いつの間にそんな技を!」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:01:07.09 ID:8AiPgGq00
コナンかよww

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:01:23.97 ID:wKGfXBHWP
支援隊

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:01:46.43 ID:/KDti1IV0
スレタイでダカーポスレかと

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:01:54.07 ID:52WUnEnk0

?「……あれ、弟くん?」

姉3「うん、そうだけど?」

?「そ、そう?なんだかいつもと違う気がしたんだけれど」

姉3「それより、どうかしたの?」

?「え?だ、だから……その、バレンタインの話で」

姉3「あ、あーあー!うん、バレンタインの!」

?「い、一応聞いておくけど……本当に誰にも言ってないのよね?」

姉3「うん、言ってないけど?」


姉「ふわー……お姉様すごい、弟くんの声そっくりだよー」

姉2「あ、あの技を習得したら……弟の声で、あんなことやこんなことを……」 ブツブツ

姉「ヌ?何か言った?」

姉2「い、いや何でも」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:06:12.45 ID:52WUnEnk0

?「それで、考えておいてくれたの?」

姉3「考えて、って……何を?」

?「と、とぼけないでよ!……だ、だから」

姉3「うん」

?「あ、あいつへの……プレゼントの、こと」

姉3「」

?「弟くん、あいつとは付き合いも長いし……何をあげたら喜ぶか、考えておいてくれる、って」

姉3「あ、あーうん!そうだね!」

?「べ、別に私はあいつのことなんか何とも思ってないけど!そ、その、労い?そう、お礼を兼ねた義理よ、義理!」

姉3「あ、ああ、うん……」

?「だから、その……何をあげたら良いかな、って……えへへ」

姉3「……」 チラッ

弟「……オゥフ……」 ビクッビクッ

姉3「……」 (同情の眼差し)

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:12:24.70 ID:52WUnEnk0



姉3「……と、いうことだったんだなーこれが」

姉「あいつって、あの子のことかな?」

姉2「ああ、昔から弟と仲が良いあの子か」

姉3「つまり、ただ相談を持ちかけられただけっぽいな」

姉2「まったく、心配して損したぞ」

姉「まったくだね!」

姉2「と、ところで姉様」

姉3「うん?」

姉2「その、折り入って、ちょっとして、その、お願いが」

姉3「おー、なんだ?」

姉2「そ、その、さっきのですね、声で……あの」

姉3「……好きだよ、姉さん」 (弟声)

姉2「はふん」 バタン

姉「ね、姉さーん!?」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:14:11.24 ID:Vu5EGa8q0
支援


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:14:26.40 ID:KlSAjGOo0
姉・・・49・・・
あれなんだか17が二個出てきそうだ

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:18:41.60 ID:52WUnEnk0

弟「だから何でもないって言ったのに……」

姉3「おー弟、起きたか。復活が早い奴だなー」

弟「だから、誰にも言わないでくれって頼まれたんだよ……あー、まだ首が痛い」

姉2「す、すまない……その、取り乱してしまってな」

姉3「うわ、お前も復活早いなー」

姉「ね、姉さん鼻血!鼻血出てるよ!」

姉2「し、しかし弟」

弟「うん?」

姉2「あそこまで追い詰められたのに、約束を守り通したお前は偉いな。立派だぞ」

姉3「追い詰めた本人が言えることかー?」

姉「バッシバシ当身ぶちかましたのにねー」

姉2「そこ、話の腰を折らない!」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:19:49.07 ID:oA1MJDMr0


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:25:22.54 ID:52WUnEnk0

姉2「さすが私の弟だ、偉いぞ。よしよし」 ナデナデ

弟「うーん、色々と言いたい文句もあったけどこうして甘やかされるとどうでもよくなっちゃうなぁ」

姉3「可愛い奴め、いつか悪い女に騙されやしないか心配になるぞ」

姉2「大丈夫です、私が守りますから」

姉3「お前みたいな奴が身近にいたら、悪女もおいそれと手出しはできないだろうなー」

姉「この前の節分で思い知ったよねー」

姉2「む、何やら失敬な物言いだな」

姉3「なんでただの豆がコンクリートブロックを貫通するんだよ、どんな肩してるんだよお前は」

姉2「鍛えれば誰にでもできます」

弟「頼もしいなぁ」

姉3「お前がそんなことを言うからこいつの進化が止まらないんだ、もうほとんど人外の域だぞ」

姉2「よーし、お姉ちゃん頑張っちゃうからな!」

姉3「ああ、言った端からこれだよ」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:30:20.73 ID:52WUnEnk0

姉「それで、弟くんのバレンタインの予定は?」

弟「……そこに話が戻るの?」

姉「うん!大事なことだもん!」

弟「……何も無いです、はい」

姉「そっか!じゃあ今年もお姉ちゃんたちと一緒だね!」

弟「ああ、その嬉しそうな目が痛い。なんかこう、心が痛い」

姉3「なあ、一つ聞きたいんだが」

弟「うん?」

姉3「さっきの話で出てた、お前の友人はいくつ貰えるんだ?」

弟「えーっと、まずはさっきの委員長でしょ。あとは妹さんと、学生会の会長さんと、妹さんの同級生二人と、あとは……」

姉3「…………」 (同情の眼差し)

弟「ん?どうしたの?」

姉3「いや、もういいんだ。私が悪かったな、うん」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:35:25.10 ID:52WUnEnk0
自分で書いておいてなんだが、バレンタインなんて無くなれば良いと思う

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:37:44.94 ID:Bzt2+Wpj0
よく言った

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:37:46.03 ID:8AiPgGq00
同意

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:41:30.18 ID:52WUnEnk0
でも、バレンタインが無くなったらイベントの描き下ろしCGとかも無くなっちゃうんだよな
裸の女の子がリボンを体に巻いて「兄さん、私がプレゼントですよ♪」みたいなイラストも無くなっちゃうんだよな

わかった、二次元限定のイベントにすればいいんだ

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 01:52:55.68 ID:8AiPgGq00
それはそれで・・・

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:03:11.02 ID:0jnByJLu0
支援

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:09:39.84 ID:ctQFbt7R0
俺も義姉いるけど美人だし生徒会長だし頭もいいし家事も出来るし
手からお菓子出せるし弟君って呼んでくれるし最高だよ

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:17:10.99 ID:52WUnEnk0
生徒会と学生会は似て非なるものなんだよ

そこら辺は下手をしたら死活問題だからね、きっちりしないといけないんだよ

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:25:26.64 ID:52WUnEnk0

 【 ~ある日のこと~ 】


姉「平和だねー」

弟「うん、平和だねー」

姉「こうやって、何もない平和な時間って大事だよねー」

弟「そうだねー」

姉「ぐでー」

弟「姉ちゃん、打ち上げられたクラゲみたいになってるよ」

姉「ひどーい、もうちょっと可愛い例えにしてよー」

弟「それにしても、本当に何も無い平和な時間だねー」

姉「うん」

弟「でもさー、あんまり平和すぎるのも退屈かも。もうちょっと、なんかこう、一波乱があっても」

姉「駄目だよ弟くん、こういう平和な時間って大事なんだよ」

弟「そうだけどさー」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:30:47.90 ID:52WUnEnk0

姉「だから今は、こうして退屈すぎるほどの平和を享受してるのー」

弟「おー、姉ちゃんが何か難しいことを言ってるぞ」

姉「むむ、さては今お姉ちゃんを馬鹿にしたの?」

弟「まさか」

姉「ていっ、お姉ちゃんダイブ!」 ボスンッ

弟「げふっ痛い痛い!膝!膝がわき腹にオゥフ!」

姉「どうだー、お姉ちゃんの強さを思い知ったかー」

弟「でも姉ちゃん軽いから、慣れちゃうとそんなには」

姉「むむっ!」

弟「俺の一つ上なのに身長が150も無いんだもんね、ちび姉だよねー」

姉「お、お姉ちゃんをちび呼ばわりするなんて!弟くん、それはいけないよ!不良だよ!」

弟「そんな微笑ましい不良なんて見たこと無いよ」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:32:18.04 ID:52WUnEnk0
もしかしなくてもみんな寝てしまったのか

ってことはもう好き勝手書いちゃっていいんだな、そうなんだな

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:33:19.74 ID:ctQFbt7R0
できれば姉を多めでおねがいします

音姉かわいいよ音姉

66 :以下、名無しにかわりましてVIP?がお送りします:2010/02/07(日) 02:33:53.43 ID:0jnByJLu0
もちろんだ

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:36:41.30 ID:52WUnEnk0




何もない、何の波乱も変哲も無い、平和な日常


その平和は、とても退屈なものだったけれど


僕は数日後、そんな平和の大切さを、身をもって実感するのだった──




姉「とぅーびーこんてにゅー」

弟「コンティニューね」



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:41:47.09 ID:52WUnEnk0

弟「ふんふんふーん……♪」

男「なんだよ、ずいぶんご機嫌だな」

弟「えへへー……今日はね、なんと姉さんがご飯を作ってくれるんだ!」

男「え?いつも一緒に作ってるんだろ、二番目の姉さんと」

弟「違う違う!姉さんがね、新しい料理を覚えたから試食して欲しいんだって!」

男「あーなるほど、姉御さんが全部作ってくれるのね」

弟「そうそう!いやあ、今から楽しみだなぁ」

男「シスコン」

弟「妹大好きなお前に言われたくないよ」

男「いやあ、だって妹可愛いんだもん。でへへ」

弟「男もさー、たまには料理とかしてみたら?妹さんに任せっきりじゃなくてさ」

男「自分、不器用ですから」

弟「だったら妹さんに教えてもらえば良いじゃない。きっと妹さんも喜ぶと思うよ」

男「む、それは悪くないな。うん、非常に悪くない」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:48:04.05 ID:52WUnEnk0
弟「緩みきった顔しちゃって、もう……はぁ、委員長も大変だろうなぁ」

男「え?委員長がどうしたって?」

弟「いーや何でも」

男「それにしても、弟のお姉さんたちってすごいよなぁ」

弟「え?」

男「たしか一番上のお姉さんって、この学校をダントツの成績で卒業した天才なんだよな?」

弟「うん、普段の生活を見てるとそうは思えないけどね」

男「で、二番目のお姉さんは拳法部主将。全国でも右に出るもの無しと言われた猛者で、家事も勉強もできる文武両道」

弟「その分、変なところが抜けてたりするんだよねー。あと、本気で怒るとドアノブとか変形させるのはやめてほしい」

男「そして、三番目のお姉さんは……えーっと」

弟「……う、うん……姉ちゃんも頑張ってるんだよ、色々と」




姉「へーっくち!」

姉2「くしゅっ!」

姉3「ふぇーっしょおい!!」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:52:34.48 ID:52WUnEnk0

男「でも、一つだけ言える確かなことは」

弟「うん?」

男「……みんな、美人さんだよなぁ」

弟「うん!弟の僕が言うのもなんだけど、そこらの芸能人でも勝てないね!」

男「はっきり言うなー」

弟「でもさ、男の妹さんもすごいじゃない。美人さんだし、おしとやかだし、家事もできるし」

男「ああ!兄の俺が言うのもなんだが、そこらのアイドルなんかじゃ勝負にもならん!」

弟「はっきり言うねー」

男「しかし、お前が姉好きで良かった。もし妹を狙うような奴がいたら、こう、ドチュッとしたくなる」

弟「うん、概ね同意するよ」



妹「兄さーん、こっちですー」

兄「お、妹が呼んでる。それじゃな、弟」

弟「うん、また明日ねー」

71 :米田 ◆YONE/zixE6 :2010/02/07(日) 02:56:26.04 ID:68NuqVq10
  _, ,_     wkwkynyn
( ・∀・)   
( ∪ ∪    
と__)__)旦~~



72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 02:58:01.29 ID:52WUnEnk0

弟「……ふんふんふーん♪」

弟「あ、姉さんが好きなお菓子が売ってる」

弟「お土産に買って帰ろうかな、今日のお礼も兼ねて」

弟「姉さん、喜んでくれるかなぁ……えへ、えへへ」

?「失礼、ちょっとよろしいですか?」

弟「え?はい、なんでしょう」

?「ええっと、少々申し上げにくいのですが」

弟「はあ」

?「ちょっと拉致られてください」

弟「え?」

?「確保!」 プシューーッ

弟「が……ま」 バタン




?「ふっふっふ……」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:02:33.12 ID:GgJAG7kX0
みてええええええええええええええるぞ!!!!!!!!!

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:03:38.04 ID:Y5UZl2Of0
お、前の続きかーまじ期待してるぞ

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:05:54.53 ID:52WUnEnk0






弟「うっ……ここ、は……?」

弟「あれ?」

弟「なんで僕、縛られ、て……え?」

弟「そうだ、たしか道を歩いてて、変な人に……」

弟「……こ、これってもしかして誘拐!?」

弟「ちょっ、誰かー!誰かいませんかー!?」



?「ふっふっふ……ようやくお目覚めか」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:09:26.24 ID:yMCeXqe00
義之は貰うだろw

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:10:43.19 ID:52WUnEnk0

弟「!!」 ビクッ

?「ふっふっふ……」

弟「だ、誰ですか?あの、僕に一体何の用が」

?「勘違いをしてもらっては困る。君に用があるのは私ではない」

弟「え……?」

?「さて、そろそろ我らが首領をお呼びするとしようか……」

弟「……あの、あなたたちは一体?」

?「君に用があるのは私ではない。そして、それを説明するのも私ではない」

弟「そんな、人を椅子に縛り付けておいて」

?「私に何度も同じことを言わせるつもりかね?」

弟「うっ……わかりました」

?「安心したまえ、全ての疑問は我らの首領が解決してくださる」

弟「…………」 

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:15:30.64 ID:52WUnEnk0


?「さあ!今こそこの場に我らが首領をお呼びし、我らの崇高なる理念と思想をこの混沌とした世の中にhゲフゥ」 スッパァァン!

弟「!?」 ビクッ

女「ええい、この私を何時まで待たせますの!?さっきからずっとそこに隠れて待っていましたのよ!」

?「も、申し訳ありません首領様!」

女「しかも大袈裟にスモークなど焚いて!暗いわ熱いわ息苦しいわ、駆除される虫さんの気分でしたの!」

弟「あ、あのー」

女「ここはもう私に任せていただいて結構ですわ!さっさとお引きなさい!」

?「ははーっ!」


バタン!


弟「え、えっと……あの」

女「…………」 ニコッ

弟「え?」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:20:14.64 ID:52WUnEnk0

女「申し訳ありませんわ、私の部下が失礼を致しませんでした?」

弟「失礼と言うか、今も縛られたままなんですが。現在進行形で、あなたの目の前で」

女「大変心苦しいのですが、もう暫しお待ちして欲しいんですの」

弟「と、いうと」

女「我らの崇高なる理念のため、そしてそれを邪魔する者どもを片付けるまで、ですの」

弟「……崇高なる、理念?」

女「そう!そして我々は、この混沌とした世の中に、そしてそこに住む人々に、その素晴らしい理念を広く教え広げんとする秘密結社!」

弟「…………」

女「わかっていただけました?」

弟「えっと、とりあえずすっごい電波だなーということは」

女「失礼ですのね、我々は決してカルト宗教でもなければ犯罪者集団でもありませんのよ」

弟「人を誘拐したあげく監禁しておいて何を言うんですか」

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:22:17.51 ID:C7VbnNig0
寝る前支援

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:26:48.39 ID:52WUnEnk0

女「もう、なかなか口数が減らない人質ですのね!」

弟「人質って言った!人質って言ったよこの人!犯罪者集団じゃないって言ったばかりなのに!」

女「崇高なる理念のためには、多少の犠牲はやむをえないものですの」

弟「それで、その崇高なる理念と僕に何の関係があるんです?」

女「先ほど言いましたわね?我々の崇高なる理念を否定し、我々の行動を妨げんとする邪魔者が存在すると」

弟「はあ」

女「その邪魔者は常に三人組、我々と対立し、この街を、この国を舞台にして戦う秘密の戦隊」

弟「……」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:28:40.74 ID:52WUnEnk0

女「ふふっ……ここまで言えば、あなたにもわかるのではなくて?」

弟「全っ然わかんないです」

女「もう!本当ににぶちんですのねあなたの頭は!」

弟「ごめん、俺の頭がなんだって?」

女「にぶちんですわ!」

弟「……ごめん、もう一回」

女「にぶちん!」

弟「ハァハァ……ありがとうございます。ハァハァ」

女「とにかく!私たちの目的は、今日こそ邪魔者を排除すること!」

弟「ふむふむ」

女「つまり!あなたの御姉様がたをおびき出すためですの!」

弟「はあ……え?」

女「理解していただけました?」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:28:46.53 ID:dsz+ab/d0
ああサンバルカンか

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:36:59.77 ID:52WUnEnk0

弟「それはつまり、僕の姉さんたちは陰で戦う正義の戦隊ってこと?」

女「正義かどうかはさておき、まあそうなりますわね」

弟「頭大丈夫?」

女「なっ!人に向かってなんてこと言いますの!?」

弟「いや、だってさぁ」

女「とにかく!彼女たちを迎え撃つ時になれば、否応無くわかりますわ!」

弟「百歩譲って、その話が本当だとしてさ」

女「なんですの?」

弟「…………」 ジーー

女「ど、どうしましたの?人のことをジロジロ見るなんて、はしたないですのよ」

弟(身長、140cm半ばくらいか……姉ちゃんに負けず劣らずの体格、しかも見事なぺたぷに)

女(ハッ……まさか、この容姿端麗な私に一目惚れを!?)

弟(うーん、無理だろうなぁ……姉さんを怒らせたら一瞬で終わるだろうなぁ)

女(この熱い眼差し……私ほどの女になれば、すぐにわかりますわ!……恋愛経験はありませんけれど!)

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:45:40.63 ID:52WUnEnk0
サンバルカンって何だっけ?太陽戦士?

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 03:54:02.70 ID:dsz+ab/d0
>>85
太陽戦隊

ちなみに秘密戦隊はゴレンジャー

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:00:05.75 ID:52WUnEnk0
ああそれだ、サンレッドとごっちゃになってた

自分はダイレンジャーとかカクレンジャーの世代だから、それより前のやつはあまり知らないのだ

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:01:39.64 ID:dsz+ab/d0
>>87
問題ない
俺はカーレンジャー直撃世代だ

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:03:13.52 ID:52WUnEnk0
カーレンジャーか

自分が幼稚園くらいの時に見てたのはターボレンジャーだったかな、あんまり記憶に無いが
ダイレンジャーとカクレンジャーのOPは今観てもしびれるくらいかっこいいと思う

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:03:22.88 ID:0jnByJLu0
俺の世代はギンガマンとゴーゴーファイブかな?
うろ覚え

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:05:10.52 ID:Cx68KmHO0
ほう、この姉(無印)は音姉っぽくて萌えた

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:05:12.52 ID:52WUnEnk0
ゴーゴーファイブは名前で損してる気がするんだよなー

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:06:15.99 ID:0jnByJLu0
当時はそんなこと考えなかったが今思うと確かにそうだな

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:07:47.70 ID:dsz+ab/d0
ブラックマックスビクトリーロボの衝撃と安心度は異常

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:08:44.22 ID:52WUnEnk0
そう考えるとダイレンジャーの「ダイ」って何なんだろう
カクレンジャーの場合は、忍者だから「隠れ」って意味だと気付いたのはごく最近のこと



ところで、そろそろ続きを書いても良いのかな

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:12:03.32 ID:dsz+ab/d0
>>95
中国の大連が由来

と見せかけて単純に大レンジャー


続きはどうぞご自由に

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:13:10.93 ID:52WUnEnk0
>>96
大胆さが素敵!

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:17:56.73 ID:52WUnEnk0

弟「ねえねえ」

女「は、はいっ!?」

弟「もしかしなくても、君が姉さんたちと戦うの?」

女「心配にはおよびませんわ、ちゃんと策は練ってありますの」

弟「それならいいんだけど……うーん」

女「何かありますの?」

弟「基本的にさ、作戦ミスだよね。これって」

女「はい?」

弟「だってさ、僕を使っておびき出すってことは、姉さんたちがここに来るんでしょ?」

女「ええ、まだ連絡はとっておりませんけれど。そして、このアジトで迎え撃つのですわ!」

弟「三人まとめて相手したら効率悪いじゃない。こういうのは、こう、相手の戦力を上手く分散させないと」

女「…………」

弟「いや、そんな心の底からその発想は無かったみたいな顔されても」

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:21:58.48 ID:52WUnEnk0

女「ま、まあその考えも一理ありますわね」

弟「それにさ、人質なんて取ったら怒るでしょ。奪還するために準備も整えちゃうでしょ。もっと、こう、相手の不意をつくくらいじゃないと」

女「な、なるほど!」

弟「いや、普通誰でも思いつくと思うけど」

女「あなたは素晴らしい発想の持ち主ですのね!」

弟「そうかなぁ」

女「どうです?この組織の参謀として、私の右腕として共に戦いませんこと?」

弟「よりによって敵方の弟を勧誘しますか!?」

女「いいではありませんの!理念の違いから敵対する姉と弟、そしてそこから始まる私との……」

弟「あなたとの?」

女「い、いえ!何でもありませんの!」

弟「?」

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:28:40.45 ID:52WUnEnk0

女「さて、それではそろそろ拷問でも始めようかと思いますの」

弟「何そのちょっとコンビニでも行ってくるみたいなノリは!」

女「人質といったら、まずはこういうことから始めるべきだと部下も言っておりましたわ」

弟「さっきの人か!」

女「ではまずは……amazonで購入した、この『誰にでも出来る簡単お手軽拷問辞典』によると」

弟「なんてものを取り扱ってるんだ!」

女「どうでもいいですけれど、本一冊にあれほどの過剰包装はやめていただきたいですわ」

弟「それは僕もしょっちゅう思ってるけど!いや!今はそんなこと言ってる場合じゃない!」

女「あら、拷問は嫌なんですの?」

弟「誰だって嫌だよそんなの!」

女「でも部下は『中には喜ぶ人もいます。グッドラック』と申しておりましたわ」

弟「ちょっうおおおおい出て来いさっきの人!この人になんて知識植え付けてるんだ!!」

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 04:57:19.59 ID:0ZpXBFlc0
しえん

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 05:08:01.42 ID:52WUnEnk0

女「大丈夫ですの、この本に載っている必要な器具、道具は全て揃えておりますわ!」

弟「何が大丈夫なんだよ!もうわけがわからない!」

女「むむ……そんなに嫌なんですの?」

弟「嫌嫌嫌嫌。今なら嫌って漢字だけで原稿用紙埋められるくらい嫌」

女「むむ、むー……そうですわ!」

弟「はい?」

女「私の右腕として、共に戦いませんこと?」

弟「え」

女「そうすれば当然、拷問などいたしませんわ!もちろん幹部待遇でお出迎えいたしますの!」

弟「…………」

女「悪い話では無いと思いますの。いかがです?」

弟「なるほどねー、助かる上に高待遇で組織に招待してくれるってことかー」

女「はい!」

弟「だが断る!」

女「……はえっ?」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 05:38:35.57 ID:52WUnEnk0

弟「どんな理由があっても、姉さんたちの敵に回るなんてできない!」

女「む、む」

弟「っていうか、そもそもその話自体が怪しいし!」

女「あやしい?」

弟「あの姉さんたちが影では正義の味方だなんて話、そうそう信じられるわけ……」


バーーン!!!!


姉2「弟!無事か!」

弟「ね、姉さん!」

女「!!……来ましたわね、与野本町シスターズ!!」

弟「あんまりなネーミングだ!ここ与野本町じゃないし!」

姉3「ふっふっふ、よくも私たちの弟を攫ってくれたな」

姉「成敗しちゃうんだから!」

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 05:45:44.09 ID:52WUnEnk0

女「ふふっ、良いでしょう……今日こそは決着をつけますわよ!」

姉2「望むところだ!」

弟「何だろう、僕の目の前で非現実的な光景が繰り広げられている」

姉「ごめんね弟くん、遅くなっちゃって」

姉3「いやー悪い悪い、セーブポイントがどこにあるかわかんなくてさー」

弟「姉ちゃんは気にしないで!それと姉様はもっと反省して!」

女「それにしても、よくこの場所がわかりましたわね?まだ果たし状も書いておりませんのに」

姉3「ああ、こいつが弟の匂いを追ってくれたおかげでここまで辿り着けたんだぞー」

姉2「ふふん、このくらい朝飯前だ」

弟「たまに、姉さんって僕たちとは体の構造が違うんじゃないかと思うよ」

女「少し予定は狂ってしまいましたけれど、まさに飛んで火に入る夏の虫!カモン・戦闘員!」


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 05:50:22.04 ID:52WUnEnk0

戦闘員A「イィーーッ!!」

戦闘員B「イィーーッ!!……あ、お前チャック開いてるぞ」

戦闘員A「え、マジで?ちょっと閉めてくんない、俺背中に手回んないんだわ」

戦闘員B「ははは、お前体固いもんなー」

弟「なんだよお前らグダグダすぎるだろ!!」

女「ふふふっ、私は血生臭いことは苦手ですの。さあ戦闘員たち、やってしまいなさいな」

姉「お姉ちゃん、ここはあたしたちに任せて!」

姉3「どうせあいつのことだ、後に真打を残してるだろうしな」

姉2「ああ、わかった……任せたぞ、二人とも」

弟「いやいやいや、姉さん一人で十分でしょ!姉様も姉ちゃんも戦闘向きじゃないんだから」

姉3「はっはっは、私には私なりのやり方があるのさ」

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 05:57:31.93 ID:52WUnEnk0

弟「えええ、何なのこの超展開……いや、誘拐された時点でアレだけど」

ダッラダッダーンジャッジャジャジャーーーン

弟「どこからかBGMまで流れてくるし」


  290の知能指数とグラマラスなボディ、頼れる姉妹の司令塔!姉3!

姉3「全国の姉好きの皆ー、見てるかー?」

弟「ナレーションまで入るし……」

  
  強靭強烈!その拳は岩をも砕く!武の心と熱い魂の武闘家、姉2!

姉2「弟は返してもらうぞ!」


  マスコット的な何か!姉!

姉「いつもいつも思うんだけど不公平だよねこれ!」

弟「紹介しにくいんだよ、姉ちゃんは」

姉「もっとこう、褒めてよ!ねえ!」

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:04:55.52 ID:52WUnEnk0

戦闘員A「イィーーッ!!」

姉「ああもういいや!さあこーいっ!」

戦闘員A「……え?これで姉属性なの?え?」 ニヤニヤ

姉「むむっ?」

戦闘員A「姉属性って言ったらさー、もっとこう、大人っぽい魅力とか……ねえ」

姉「…………」

戦闘員A「ププッ……ちっちゃ」

姉「きゃあー、つまづいちゃったー」 (棒読み)

戦闘員A「どこまで子供なんだyギャアアアオオオォウッ」 

姉「きゃーいっけなーい躓いた拍子に手が滑って最大出力でスイッチ入れたままのスタンガンを首筋に押し付けちゃったー」

戦闘員B「戦闘員A---っ!!」

弟「なんで姉ちゃんはそんなもの持ってるんだろう……」

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:07:47.14 ID:+IdOaDfK0
いいぞもっとやれ

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:08:09.87 ID:52WUnEnk0
>>108
そろそろ限界だよ

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:10:18.44 ID:5L8z/FKLP
すでにバレンタイン関係ねえwwwww

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:21:57.08 ID:52WUnEnk0
>>110
スレタイからどんどん脱線していくのはいつものことなんです、ごめんなさい

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:27:59.83 ID:52WUnEnk0

戦闘員B「よ、よくも戦闘員Aを!あいつは漫画を買ったとき必ず帯を保管するような良い奴だったのに!!」

姉3「いや、それって良い奴なのか?まあマメな奴だとは思うけど」

戦闘員B「仇は俺がとる!こう見えても俺は空手をやってるんだぞ!通信教育だけどな!」

姉3「あー、残念だけど私は戦闘向きじゃないんだよ。ってことで」

戦闘員B「あ?」

姉3「じゃっじゃーん。これを使う」

戦闘員B「ただのノートじゃないか、一体それをどう使うと……」

姉3「スイカの臭い。脱脂綿。使えないモップ。変色した割り箸」

戦闘員B「ぎゃああああああああ!!!!」

姉3「うっわあ、ひどいのばっかりだなー」

戦闘員B「きっ、貴様!なぜ俺の学生時代のあだ名を……」

姉3「私の専門分野は諜報活動だからな、このくらいモーニング前さ」

弟「うわーえげつない……」

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 06:33:57.42 ID:52WUnEnk0

姉3「まだまだいくぞー。ちなみにこっちは、お前の黒歴史ノートな」

戦闘員B「な、何だと!?まさか!!」

姉3「同じクラスの吉野さんの上履きを履いてトイレに……うわぁ」

戦闘員B「や、やめろ!それ以上は!」

姉3「何の根拠も無いのに、自分は天才ギタリストだと思い込み……ぷぷっ、痛すぎるだろー」

戦闘員B「や、やめて!もうやめてください!お願いしますから!」

姉3「じゃあ最後に一つ。四ヶ月前、電車(大崎行きの埼京線)の中でウンコ漏らした」

戦闘員B「ぎゃああああああああ!!!!」 バタッ

姉3「ふぅ……虚しい戦いだった」

弟「へたな悪役よりよっぽど性質が悪い」

姉3「っていうか、私みたいな美少女にうんことか言わせるなよなー」

弟「姉様が書いたんでしょそのノートに!」

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 07:36:56.36 ID:GLJd2+AF0
※登場人物の女性は全員相撲取りレベルです

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 08:36:43.12 ID:l+XxKHdc0


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:05:32.21 ID:52WUnEnk0
あれ、寝てた

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:10:16.67 ID:52WUnEnk0

女「まったくもう、役に立たない戦闘員ですのね!」

弟「っていうか本当に勝つ気あるのか疑わしいんだけど」

女「ですが、私にはとっておきの奥の手がありますの!」

姉2「ほう、面白い。ようやく私の出番と言うわけだな」

女「その通りですわ!さあ参りなさい、東欧の巨人!」

巨人「フゴー……フゴー」

弟「うわっでかい!」

姉3「こいつはでかいな、2メートルは超えてるんじゃないか」

姉「すっごーい、巨人だねー」

女「私があなた方への対策として招いた東欧の巨人、ただのノッポさんだと思ってもらっては困りますわ!」

弟「いや、でかいだけでも十分おっかないんですけど」

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:15:09.40 ID:52WUnEnk0

女「さあ東欧の巨人、あなたの力を見せ付けておやりなさい!」

巨人「フゴッ……」

姉3「おーっと謎の巨人、おもむろに床に置いてあったバーベルを手に持ったぞー」

弟「っていうか、なんでこの場所にバーベルなんて置いてあるのさ」

女「戦いの前の余興、とでも考えてほしいですの」

巨人「フゴッ、フゴッ……グォオオオオオオオ!!!!」 グニャア

姉3「なんとこの巨人、バーベルをいとも簡単に曲げてしまったではないか」

弟「しかしよく見てみると、この巨人額に大粒の汗をかいている」

姉「これにはお姉様も苦笑い」

女「その妙な実況はやめていただきたいですの!」

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:18:23.96 ID:52WUnEnk0

姉2「……ん?もう終わりか?」

女「はえっ?」

姉2「まったく、鍛錬器具を粗末に扱うとはどういうことだ。まだ使えるじゃないか」 グニャッ

弟「うわ、平然と元に戻したよこの人」

姉3「もう少し頑張るふりをしてやれよ、そいつの立場が無いだろ」

姉2「嘘と芝居は苦手なので」

姉「お姉ちゃんかっこいい!」

女「そ、そんな……東欧の巨人すら凌ぐと言うの!?」

姉2「さて、ちゃちゃっと終わらせようか」

女「ま、まだですの!こう見えても、この東欧の巨人は俊敏さも常人の域を遥かに……」

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:23:13.92 ID:52WUnEnk0
 ゴシッ ズドン メメタァ

姉2「うん?すまない、何か言ったか?」

弟「……ちなみに姉さん、今何したの?」

姉「ぜんぜん見えなかったよね……」

姉2「相手のわき腹に蹴りを入れ、それを足場にして肩に登り側頭部に膝蹴り、そこから落ちる勢いを利用して肘打ちを入れて着地後に正拳を四発」

姉3「なんだ、まばたきする間に終わっちゃったじゃないか」

女「なんということですの、東欧から招いた助っ人が一瞬で……」

弟「っていうか、本当に東欧の人なの?まともに言葉も喋ってなかったけど」

女「本当ですわ!ちゃんとフィンランドから招きましたの!」

弟「北欧じゃないか」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:26:27.11 ID:52WUnEnk0

姉3「さーて、可愛い弟を誘拐したケジメはきっちりつけてもらうぞー」 ニヤニヤ

姉「うん、オトシマエ?はちゃんとつけないと!」

弟「姉ちゃん、言葉の意味ちゃんと理解してないでしょ」

姉2「さて、頼れる助っ人が消えた今……どうするつもりだ」

女「う、うう、あう……あうあう」

弟「ま、まあまあ姉様たちも落ち着いて」

姉3「はぁ?あのなー弟、お前はこいつに攫われたんだぞ?」

弟「でもさ、その、何か訳があるっぽいし……ここは穏便に、ね?」

姉2「どこまでお人好しなんだ、お前は」

姉「甘やかしてばかりじゃ駄目なんだよー!」

弟「うん、姉ちゃんを見てるとよくわかるよ」

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:29:53.48 ID:52WUnEnk0

弟「だからさー、そんなに怒らなくても、ね?……」 チラッ

女「はえ?」

弟(ほら、今のうちに逃げてよ。今度は誘拐なんてしちゃ駄目だからね) ボソボソ

女「!!」

弟(このままじゃ姉様たちも暴走しちゃうから、ね?) ボソボソ

女「お、お兄様……」

弟「へっ?」

女「おーっほっほっほ!!今回は私の負けということでよろしいですわ!!」

姉3「今回は、も何も」

姉「連戦連敗だよね」

女「覚えていてくださいな!次こそは私が勝ちますのよ!」

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:32:02.00 ID:52WUnEnk0

姉2「ふん、面白い。次に勝つのも私たちだがな」

女「そ、それではお兄様」

弟「へ?僕のこと?」

女「ま、また会える日を楽しみにしていますわ!それでは、ごきげんよう!」


ボフンッッッ!!


姉「煙幕!?」

姉2「お決まりのパターンだな」

姉3「ああ、もう思いっきりテンプレどおりだな」

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:34:57.60 ID:52WUnEnk0

弟「……それで、姉さん?」

姉2「ああ、なんだ」

弟「あの人たちの目的って、結局何なの?」

姉2「ああ、世にも恐ろしい教義を布教させようとする集団だ」

弟「なんと」

姉3「その名も、『妹萌え普及委員会』」

弟「」

姉「そんな人たちと、あたしたちは日夜戦ってるんだよ!」

弟「布教する相手を間違えてるよね、シスコンのあいつなら一発だったのに……っていうか」

姉2「む?」

弟「そんなつまらない戦いに巻き込まれたのかー!!」


巻き込まれたのかー……のかー……かー……

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:37:09.32 ID:52WUnEnk0

チュン……チュンチュン……


弟「ムニャムニャ……はっ!?」

弟「……夢、だったのか」

弟「そうだよなぁ、あんな馬鹿みたいな話は無いよなー」

弟「いくら姉さんたちのキャラが濃いからって、陰で謎の組織と戦ってるなんて話があるはずないよな」


姉2「おい弟、まだ寝ているのかー?」


弟「あ、今行くよー!」

弟「はぁ、変な夢を見たせいで目覚めが悪いや」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:46:05.10 ID:+IdOaDfK0
四円

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:47:56.40 ID:hbjU+hAq0
『姉萌え普及委員会』?

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 09:57:37.11 ID:YjvuW8UY0
面白い

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 10:20:11.34 ID:Cc+pQPDQ0


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 10:52:27.86 ID:C7VbnNig0
続けろ

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 11:51:07.79 ID:8AiPgGq00
しえん

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 12:24:12.97 ID:uwfRB2It0


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 13:00:14.32 ID:zsklPo9Z0


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 13:54:22.31 ID:5X7t99jD0


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 14:16:57.79 ID:Bzt2+Wpj0


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 14:17:09.49 ID:I2ax+WTo0


137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 15:04:48.86 ID:3W93qtx60


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 15:23:11.37 ID:g3Rv5/HZ0


妹に兄さんと呼ばれるスレは>>1のスレなの?

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 15:33:52.47 ID:9gqQOtZY0
>>138
パー速の?

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 15:45:55.79 ID:g3Rv5/HZ0
そうそれ

規制とかいってたけどどうなんだろう、と

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 16:08:16.95 ID:9gqQOtZY0
dion規制って言ってたのが俺だから規制解けたんじゃないかな?

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 16:48:06.53 ID:3W93qtx60
ひまだから音楽でも聞こうぜ
http://www.youtube.com/watch?v=cKxog72EhL0

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 17:28:46.67 ID:g3Rv5/HZ0
とりあえず夜までのこしてみよう

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 17:33:24.17 ID:GInjp9vTP
以上、吉永小百合&釣瓶の会話でした

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 18:15:09.04 ID:cJFN4Au+0


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 18:33:11.92 ID:M4MS6x280


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 18:40:19.47 ID:52WUnEnk0



弟「おはよー男ー……って、あれ?なんだか騒がしいね」

男「おう、なんでも転校生が来るらしいぜー」

弟「転校生?こんな時期に珍しいね」

男「なんでも、急な引越しのせいだとか何とか」

弟「男の情報網はすごいよねー」

男「あ、きたきた!」

弟「へえ、どれど……れ……」

女「お兄様!ようやくお会いできましたの!」

男「え、なになに?弟の知り合い?」

女「これからはクラスメイトとして、よろしくお願いしますわ!」

弟「…………」

女「あら、お兄様?」

弟「なんだこのオチはぁああああああああ!!!!」

 ~完~

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 18:41:28.02 ID:aOWKZgt10
>>147
完じゃねーだろ!w

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