1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:40:05.31 ID:x44TPvmb0
梓「とりあえずまずは音楽室に……!」
ゾ「うあぁああ……ああぁあぁああ」
梓「気づかれないようにそーっとそーっと……」
パキッ
ゾ「ぅあ?」
梓「ま、まずいです……」
ゾ「ぅあああああぁぁああっ! ああぁあぁあぁああああ!」
梓「ひっ!に、逃げるですっ!」
梓「はぁ、はぁ、はぁ」
梓(いったい、いったいどうしてこんなことに――!)
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:40:55.67 ID:vzvV0W/N0
おわった?
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:41:41.74 ID:4TKg75d+0
このスレが伸びると>>2が死にます
みなさん気をつけて
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:42:48.00 ID:x44TPvmb0
数時間前
梓「ふぅ……」
梓(授業退屈だなー。早く放課後になればいいのに)
梓「ん……?あれはいったい……」
梓(ヘリコプターがこっちに……なにか落としていった?)
梓「避難訓練でもやるのかな?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:46:09.05 ID:x44TPvmb0
教師「なんだ?今のは」
教師「ちょっと職員室に行って聞いてくるからまってなさい」
梓(先生も知らないんだ)
梓「事故とかじゃなければいいけど」
クラスメイト1「なんかおもしろそうなことになりそうだな」
クラスメイト2「このまま休講とかになんねーかなw」
梓(そうなったらさっさと音楽室で先輩方と練習できるなー)
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:50:38.47 ID:x44TPvmb0
教師「……………」
梓(あ、先生帰ってきた)
クラスメイト「せんせー!さっきのは結局なんだったんですか?」
教師「……………」
クラスメイト「先生……?」
教師「……………うがあああああああぁぁっあああ!」
クラスメイト「……ぅひっ!?うぎゃああぁぁあああぁあ!!」
梓「――?」
梓(え?何?先生がいきなり……噛みついた!?)
クラスメイト「うあああああぁああっ!痛い!痛い!先生やめてえええええぇぇえっ!」
梓「……ぅえっ!」
梓(血、血が! それにあれは――)
梓「おぇぇええっ!!」
梓(なんなの!?なんなのこれ!?)
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:51:38.68 ID:4sgJQ8BFO
期待
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:55:14.29 ID:x44TPvmb0
教師「あがああぁあぁああ! ううぅあああああああ!!」
クラスメイト「痛い痛い痛い!!私の首が!血が!肉が! やだよ!食べないでよぉぉおおお!!」
クラスメイト「ああぁぁぁぁ……………」
クラスメイト「…………………………」
梓「も、もしかして」
梓(死んじゃった……の?)
クラスメイト2「ちょ、ちょっと先生どうしたの!?悪ふざけってレベルじゃないよ!?」
教師「うぁああああ……あああああぁああっ!」
クラスメイト2「――え?……………ぅっぎゃああああああああああああ!!!」
梓「ぃや、いやあああっ!」
梓(嘘だ!嘘だよ!こんなの現実なわけない!)
梓(いきなりヘリがきて、そしたら先生が友達を食べ始めて――)
梓「訳わかんないよぉっ!」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:59:10.78 ID:8noE4zXv0
梓って何の梓だよ
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:00:40.18 ID:x44TPvmb0
クラスメイト3「ね、ねぇ!誰でもいいから警察と救急車呼んで!」
クラスメイト4「あ、あたし携帯持ってる!今すぐ電話する!」
クラスメイト2「あああぁあぁああ……骨がゴリゴリ囓られて……あっひゃひゃひゃ!」
クラスメイト4「え?え?なに?繋がんない!嘘!やだ!なんで!?」
クラスメイト3「貸して!……ほんとに繋がらない!?」
梓(警察に繋がらない?そんなこと)
クラスメイト「…………ぁあ」
梓(あれ、今確かに○○さんの声が……)
梓「あ、もしかして生きて――」
クラスメイト「うぁあああぁああ!! あがあああぁあぁっっ!!」
梓「きゃっ!!」
梓(な、何?今、噛みつこうとした?私に!?)
クラスメイト3「ど、どうなっての!?」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:06:26.67 ID:x44TPvmb0
梓(さっき先生に噛まれて、それで……死んじゃったかと思った)
梓(でも、声が聞こえてきたからてっきり生きてると思って――でも)
梓「まさか○○さんまで先生みたいに……?」
クラスメイト3「と、とにかく今は逃げようみんな! 先生たちから離れなくちゃ!」
梓「う、うん!」
ガララッ
梓「ほかのクラスに助けを――え?」
「うわああああぁあぁああっ!!!」
「っぎゃああぁあああああああぁぁあああっ!」
「くゅあああぁあぁあっ!?」
梓「う……そ……」
梓(ほかのクラスの人も――)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:07:23.78 ID:hEaZR+jx0
憂はどうした
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:11:10.90 ID:x44TPvmb0
梓「もしかして学校中が……?」
クラスメイト3「も、もうやだぁ!私帰る!」
梓「あ、ちょ……」
梓(一人で行動したら危なくないのかな?)
ゾ「うあああああああああぁあぁあああ!!」
梓「っ!い、今は考え事してる場合じゃない!」
梓「とりあえず逃げて知ってる人と合流しないと」
梓(もしかしたらみんな音楽室に集まってるかも……)
梓「まずは音楽室を目指すです!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:14:22.30 ID:x44TPvmb0
梓(でも、こんな状況で手ぶらだと音楽室までたどり着けるかどうか……)
梓「何か、武器を」
梓(……できるの?わたしに?)
梓(武器を持つってことはつまり――)
梓「もし襲われたら相手を……」
梓(ううん! 今は迷ってる場合じゃない!)
梓「何が何でもまずは音楽室に……!」
梓「できるだけ見つからないようにしないと――」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:18:22.77 ID:x44TPvmb0
梓「ん……」
梓(消火器……)
梓「少し重いけどこれぐらいなら」
梓「こ、これでガツンと――」
ゾ「ぁああぁああああっ!!」
梓「ひゃっ!?」
ガッン!!
ゾ「ぅああぁぁぁぁ……………」
梓「い、意外になんとかなるものですね……」
梓(思ったより罪悪感も感じないかも)
梓「ハクジョーな人間なのかな?わたしって……」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:21:36.26 ID:x44TPvmb0
梓「こ、この階段を上がれば音楽室です」
梓「このあたりはまだあまり騒がしくないなぁ……」
梓(これならみなさん無事かも)
梓「澪先輩、唯先輩、ムギ先輩……待っててください」
?「うおおぉぉああああ!?」
梓「い、今の声は?」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:25:45.89 ID:x44TPvmb0
律「ぉぉおおおぉ……!」
ゾ「あぁあああああ!」
律「おわっ!き、汚いよだれ飛ばすなー!」
梓「り、律先輩!?」
律「あ、梓!ちょうどよかった!助けてくれー!」
梓「は、はいっ!」
梓(狙いをピンポイントに集中して……)
梓「えいっ!!」
ガンッ!
ゾ「ぅおああぁっ! ああぁあぁぁぁぁ……………」
梓「や、やったです……」
律「ふいー、いやー助かったぞ梓!」
梓「律先輩こそ、よくご無事で……」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:26:45.33 ID:4sgJQ8BFO
さ
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:29:37.82 ID:w5b7VZX60
>>2が死ぬまで!>>1は書くのをやめない!
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:30:20.45 ID:x44TPvmb0
律「いや、それにしてもなんだこの騒ぎは?」
梓「何って……ゾンビですよゾンビ!」
律「ゾンビ?梓なに言ってんだ?」
梓「何って……律先輩だってみんなが殺し合って食い合ってるの見てますよね!?」
梓「ああいうのってまさにゾンビじゃないですか!」
律「……もしかしてさっきあたしを襲ってきたのも?」
梓「そうじゃなければ何だと言うんですか!」
律「……うおっ!?マジで!?やべー! あたしももう少しでゾンビになっちまうとこだったのか……」
梓「律先輩?なんだか今初めて知ったようなリアクションですね?」
律「あ、あははー……」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:35:00.58 ID:x44TPvmb0
梓「ということは音楽室でサボっていたというわけですか」
律「いやー良い天気だったもんでつい」
梓「はぁ……」
梓(そのおかげで難を逃れたと思えばいいのかな?)
梓「ところでほかの先輩方は?」
律「そんなのみんなとっくに教室に――って!」
梓「大変です!」
律「ああ……澪、唯、ムギ……もうあいつらに会えないのか」
澪「待てぇぇぇい!勝手に殺すなぁ」
唯「そうだよーりっちゃんひどいよー」
紬「そうよー、私は殺されても死なないわー」
梓「先輩……」
律「おまえら……!生きてるって信じてたぞー!」
澪「嘘つけっ!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:39:17.29 ID:x44TPvmb0
唯「とにかくみんな無事で良かったねー」
紬「そうね」
澪「ムギの判断力に救われた部分が大きいけどな」
梓「ムギ先輩が?」
律「どういうこっちゃ」
唯「ムギちゃん凄いんだよー?どこからか武器は見つけてくるわ、ゾンビさんがいないルートをすぐに判断するわで」
澪「正直かなり驚いたよ」
紬「やだわー。そんなにたいしたことはしてないのよ?」
梓(ムギ先輩っていったい何者……?)
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:44:55.74 ID:x44TPvmb0
澪「さて、これからどうするか話し合わないと」
梓「ここにもいつゾンビたちが押し寄せてくるかわからないです」
紬「そうね……なにか考えないと」
唯「……………」
律「とは言ってもなー警察も当てになんないんだろ?」
梓「はい、警察には繋がりませんでした」
梓「恐らくゾンビは学校内だけでなく、街の中にも――」
澪「それが本当だとしたら……」
唯「あ、あのっ!」
紬「唯ちゃん?」
唯「わ、わたし家に帰らないと!」
律「おまえなぁ……この状況で易々と家に帰れるわけないだろ?」
唯「だ、だって……」
梓「――憂ちゃん、ですか?」
唯「……うん」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:50:54.70 ID:x44TPvmb0
唯「憂が今日珍しく風邪ひいてて……それで学校休んでて」
唯「わたし心配だよぉ……今頃憂は一人で震えてるかもしれないんだよ?」
澪「……………」
律「……………」
紬「……………」
梓「……行きましょう、唯先輩の家に」
唯「……あずにゃん?」
梓「彼女は私の大事な友達でクラスメイトです。放ってはおけないです!」
唯「あずにゃああん!ありがとぉぉ!」
澪「やれやれ……」
紬「あらあら」
律「行くっきゃねーか!」
唯「みんな、ありがとー……!」
律「ばーか!泣くなって!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:53:14.04 ID:x44TPvmb0
だめ、力尽きそう・・・・・・
眠い・・・・・・
だれか続き書いてくれない?
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:59:23.27 ID:w5b7VZX60
お断りしますか?
はい
いいえ
rア ( ゚ω゚ )
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 00:12:44.88 ID:4Wueykeo0
明日続きを書く気は?
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 00:47:40.77 ID:uUcUQUs20
ほ
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 02:25:20.10 ID:bhMQ5VO/O
ほ
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 02:54:30.19 ID:pG+EB1EL0
ほ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 03:11:30.64 ID:uUcUQUs20
ほ
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 03:41:28.98 ID:L941Ufo60
力尽きるの早すぎるだろ
王様におお情けないと言われてしまうぞ
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 03:44:17.72 ID:TB4jtrVI0
これなんて黙示録?
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 04:14:18.81 ID:MJFZc9amO
ほ
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 07:01:20.64 ID:uUcUQUs20
ほ
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 08:52:56.91 ID:XKud/jnjO
ひ
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 10:27:46.64 ID:2H8hQ0KJO
ほぅ
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 11:18:45.75 ID:RAGtKOY70
梓は憂のことちゃん付けで呼ばん
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 12:44:02.02 ID:uIq+fsLiO
最近のゾンビゲーはギターで殴り倒すだろ
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 12:56:11.49 ID:4G640OPN0
学園黙示録けいおん・オブ・ザ・デッドか
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 15:53:12.50 ID:fp27xND1O
ほ
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 16:32:38.62 ID:MJFZc9amO
ほ
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 17:01:32.82 ID:uUcUQUs20
ほ
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 17:03:13.29 ID:ddR8XDge0
純は?
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 17:25:10.00 ID:l5jtnYqz0
和は?
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 17:44:57.46 ID:bhMQ5VO/O
生きてたんだ
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 17:53:04.15 ID:6d+VZmFeO
ほちゅ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 18:05:00.11 ID:fp27xND1O
さわちゃん先生は?
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 18:38:30.59 ID:edhmGu3T0
ほっほっ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 18:40:49.76 ID:hGjJh1G30
和ちゃんなら俺の隣で寝てるといいな
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 18:42:18.33 ID:FHD/iWpR0
梓って一人でもそんなに何々ですって言うのか?
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 19:04:35.64 ID:fp27xND1O
ほっ
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 19:41:39.64 ID:PVtNF+930
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 20:15:03.89 ID:6d+VZmFeO
ほしぅ
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 21:08:19.42 ID:2H8hQ0KJO
htt
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 21:48:42.54 ID:fp27xND1O
墜ちるぞ
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 22:25:16.58 ID:ySf33Ifi0
ほしゅ
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 23:06:57.98 ID:vfZfKVdO0
まだー?
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/19(火) 23:29:24.87 ID:fp27xND1O
ほ
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 00:12:03.73 ID:zdWMr13K0
ほ
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 00:21:24.75 ID:IP0sX6rl0
ペルソナー!
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 00:34:52.07 ID:TBfesblq0
よかった、学園黙示録はいつのまにかけいおんとコラボして再開していたようだ
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 01:18:00.39 ID:jmpesKsD0
ほしゅ
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 03:58:27.48 ID:F2RClt0B0
寝る前保守
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 06:45:54.47 ID:uWAfxV110
ほしゅ
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 07:39:58.77 ID:hs5POx460 ?PLT(12238)
ho
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 09:17:52.84 ID:9P9iEt2WO
ほしゅー
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 12:59:48.41 ID:F2RClt0B0
あずにゃんにゃん
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 16:05:43.69 ID:F2RClt0B0
あずにゃんにゃん
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 17:50:35.47 ID:E06WWGraO
一応ほ
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 18:50:52.31 ID:uWAfxV110
ほ
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 19:45:54.73 ID:UbiOjdis0
ほ???
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 20:08:30.82 ID:Vbqa7ZF9O
すごいギリギリで保守してるなww
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 20:18:49.87 ID:JeJt+xeE0
澪「憂が私のお姉ちゃんだと言うことは、唯は憂のお姉ちゃんだから」
澪「お姉ちゃん!」
唯「妹よ!」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 20:54:37.56 ID:mQbiEI2X0
ほ
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 21:09:47.82 ID:YDwieHOG0
しゅ
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 22:02:15.60 ID:E06WWGraO
う
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 22:08:40.49 ID:4mywfepMO
い
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 22:15:53.25 ID:yNSKa27z0
最近のけいおんSSはキャラに違和感がある。
大分期間が空いてみんなけいおんの雰囲気を忘れてるんじゃないのかと思う
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/20(水) 23:40:03.94 ID:9P9iEt2WO
ほしゅ
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 00:28:53.59 ID:LwMiH2WK0
唯「憂、大丈夫かな……」
梓「きっと大丈夫です。だって憂はクラスでも頼りになる人でしたから」
律「安心しろって。憂ちゃんは唯の面倒見てくれてるしっかりした子じゃないか」
唯「でも……」
澪「戸締まりはしっかりしてきたんだろ?」
唯「う、うん。憂が風邪引いてたから、せめて今日はちゃんとしようと思って。戸締まりとかはしっかりしてきたよ!」
律「いつもはちゃんとしてないのか……」
澪「ともかく。そこまでしっかりしてるならきっと大丈夫だ。ちゃんと信じよう」
律「むしろ澪の方がちゃんとしないとな。さっきから足が震えっぱなしだぞ」
澪「う、うるさい! 怖いものは怖いんだからしょうがないだろ……」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 00:59:52.77 ID:LwMiH2WK0
紬「みんな、あれを見て!」
唯「! わ、私の家の周りに沢山いる!」
澪「ひいいぃぃ」
律「澪! あたしにしがみつくな!」
梓「でも、このままじゃ……」
唯「憂が!」
律「唯も落ち着け! いま出ていったら間違いなく危険だろ!」
唯「でも……!」
梓「落ち着いてください先輩! 見たところあのゾンビは正面の方には沢山いますが裏口の方には見当たりません!」
紬「言われてみればそうね。唯ちゃん裏口から入れないかしら?」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:07:25.64 ID:v9YgKPqE0
あげ
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:21:28.80 ID:LwMiH2WK0
唯「えぇと、えぇと……」
紬「焦らなくても大丈夫だから」
唯「う、うん」
律「鍵は見つかったのか?」
唯「ま、まだだよ」
梓「焦らないとはいいと言いましたけど。でも早くしないと」
澪「ま、まぁ梓。とりあえずそう急かしたら唯もパニックおこしちゃんだろうからな」
律「だから、しがみつくなって」
澪「だ、だって」
唯「あった! ……開いたよ! 憂!」
律「ちょ、ちょっと待てって唯! ……あぁもう。いくら家の中とはいえ安全とはいいきれないんだぞ」
梓「唯先輩!」ダッ
澪「お、追いかけないと」
律「そう思うんならいい加減離れろ」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:27:02.16 ID:LwMiH2WK0
梓「家の中は静か……」
ダンッダンッ
梓「でもなかったですね」
澪「な、何の音だ……?」
律「多分玄関をあいつらが叩いてる音だろ」
澪「ひぃ!」
律「大丈夫だって。いくら何でも鍵がかかった玄関を壊すなんてことはできないだろ」
紬「最近の家のセキュリティはすごいって聞くから、多分大丈夫だと思うけど」
梓「それよりも、唯先輩は?」
律「あいつ一人で突っ走っちゃったからなぁ。とりあえず唯の部屋に行ってみる」
唯「憂!?」
梓「唯先輩の声です!」
律「あっちから聞こえたな。急ぐぞ!」
澪「ちょ、ちょっと待って……!」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:32:02.97 ID:DxIFT2wx0
やっときたか
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:34:49.54 ID:LwMiH2WK0
律「どうした、何があった!」
唯「どうしようりっちゃん……憂が、憂が……!」
梓「憂!?」
憂「う……梓ちゃん?」
澪「みんなどうし……って憂ちゃん!? 大丈夫? 苦しそうだけど……」
憂「立って喋る分には大丈夫です……多分」
唯「無理しないで。憂……すごい熱だよ」
紬「風邪の症状が悪化したの?」
律「わかんない、けど。しばらく安静にした方がいいと思う」
唯「憂……朝よりも熱が上がってる気がするけど、大丈夫?」
憂「大丈夫だよお姉ちゃん。心配しないで」
澪「そうは言っても辛そうだな……」
梓「安静にするって言っても……」
ダンッlダンッ
梓「この状況じゃ、とてもじゃないけどゆっくりなんてしてらんないです」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:44:04.09 ID:LwMiH2WK0
唯「でも……」
憂「私は大丈夫だよお姉ちゃん。移動するぐらいなら平気だから」
唯「うそだよ! だってこんなに熱があるのに」
憂「でも……このままじゃ」
律「今のこの状況を考えると……どうしたらいいと思う?」
唯「このまま家に閉じこもってようよ!」
澪「で、でも。いつか玄関を突破されたら……」
梓「私は唯先輩と同意見です。何より憂がこんな状態だったら満足に移動もできないと思います」
憂「私は大丈夫だよ」
梓「ひたいにびっしり汗が浮かんでるのに?」
憂「それは……」
律「私も、このまま篭城する方がいいと思う。憂ちゃんにはきつい言い方しれないけど、
今の状態の憂ちゃんを連れていったらかえって足手まといになる」
紬「それに、すぐには扉は壊されないと思うから。これからどうするかの話し合いも兼ねてここにいましょう?」
澪「みんながそういうなら、そうするけど」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:54:34.78 ID:LwMiH2WK0
紬「そうと決まったら、まずはお茶が必要ね。お台所借りてもいい?」
唯「え? う、うん」
紬「みんなの分も持ってくるわね~」タッタッ
律「なんていうか、強者だな」
梓「この状況でああいう行動ができるなんて、流石ムギ先輩です……」
澪「まぁ、ムギはムギなりに考えて行動してるんだろ」
律「おお? そういう澪ちゃんはもうしがみついたりしないのかな~?」
澪「う、うるさい! 私だって何時までも震えてばかりじゃないんだからな」
律「あ、ゾンビ」
澪「ヒイイィィ!」
律「冗談だって」
澪「こ、このバカ律!」ポカ;ツ!
律「いてっ! ……ちょ、調子出てきたみたいだな」
澪「ふん!」
憂「みなさん、ありがとうございます……」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:00:21.55 ID:LwMiH2WK0
律「そうだ。憂ちゃんは今日ずっと家にいたんだろう? これまでのことを聞かせてもらってもいいかな」
憂「あ、はい。えと、お姉ちゃんが家を出たあとからでいいですか?」
律「うん。そこからでおねがい」
憂「はい。えと、あれは」
紬「みんな~、お茶と、それからお茶請けを持ってきたわよ~」
澪「お、柿の種」
唯「あ、それ私が買ってきたやつ!」
梓「唯先輩、柿の種なんて食べるんですか?」
憂「あ、それはお姉ちゃんが『私だって辛いの食べられるんだよ!』って買ってきたやつだよ」
唯「その通り!」フンス
澪「そうなのか……」
律「ま、まぁ。みんな揃ったところで。話の続き、聞かせてもらえる?」
憂「はい……。あれは、お姉ちゃんが家を出たあとのことでした」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:06:38.23 ID:LwMiH2WK0
その日の朝
唯「それじゃあ行ってくるからね……」
憂「うん。気をつけて、ゴホッゴホッ」
唯「本当に大丈夫? 憂……。私今日休もうか?」
憂「大丈夫だって。お布団で寝てれば治るから」
唯「うぅ~、心配だよぅ」
憂「ほら、お姉ちゃん。早くしないと遅刻しちゃうよ」
唯「なにかあったら、すぐ学校に連絡入れてね! すぐ駆けつけてくるから!」
憂「うん。それじゃいってらっしゃい」
唯「行ってきます」
バタン
憂「お姉ちゃんに心配書けない為に、早く寝なくちゃ。ゴホッゴホッ」
憂「それにしても、どうして風邪なんてひいたんだろう。風邪ひくようなことしてなかったのに」
憂「まぁいいか。それより、早く寝なくちゃ……」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:13:59.14 ID:LwMiH2WK0
憂「ん……」
憂「ふぁ……。今何時だろう?」
憂「12時半……そろそろお昼ごはん食べなくちゃ」
憂「お昼ごはん。お姉ちゃんの朝ごはんに作ったものの残りだけど」
憂「レンジであっためて……あれ? これは……手紙? お姉ちゃんからだ」
『憂へ。これを食べて早く元気になってね。唯とギー太より』
憂「ギー太の絵が描いてある。……お姉ちゃん」グスッ
憂「ありがとう」
憂「お皿洗いは……お姉ちゃんが帰ってきてからでいいか」
憂「お薬のんだから……眠い、や」
憂「あのお薬、変な味したけど……。薬だからしょうがない、か」
憂「眠い……」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:21:02.68 ID:LwMiH2WK0
……ラバラバラ
憂「ん……うるさいなぁ。何の音だろう」
ガラガラ
憂「ヘリコプター? でも、なんだか高度が低いような」
憂「! なにか落としたみたい。……場所は、私たちの学校だ!」
憂「な、何があったんだろう。もしかしてお姉ちゃんの身に何かが?」
憂「考えすぎ、だよね……あれ」
憂「なんだか急に、頭が痛い……ウウ……」
憂「……」
憂「おねえ……ちゃん……」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:27:27.55 ID:LwMiH2WK0
憂「そのあと、玄関の方がうるさくなって、行ってみたら……」
律「ゾンビがうようよいた、ってことか」
憂「はい。その後はずっとお姉ちゃんの無事を祈っていて。……本当は助けに行きたかったんですけど」
梓「その体だから行けなかったんだね……」
憂「うん。……本当は、立つのがやっとなの。歩こうとすると、頭がグラグラして」
唯「無理しちゃだめだよ。憂は病人なんだから」
澪「そうだぞ。安静にするのが一番だ。誰かみたく風邪ひいてるのに学校にくるような真似はしちゃだめだぞ」
唯「ほぇ? 澪ちゃん学校に来たことあるの?」
梓「唯先輩のことを言ってるんですよ……」
紬「……ねぇ、一つ気になったことがあるんだけど」
律「どうした? ムギ」
紬「憂ちゃん。玄関が騒がしくなったのは、どれくらい前?」
憂「えっと。多分一時間くらいはずっと」
唯「そんなに!? 憂がノイローゼになっちゃうよ!」
律「一時間もずっと……?」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:30:35.42 ID:hNK4BX+D0
2日間失踪の末にやっと帰ってきたの?それとも別人?
どっちか知らないけど見てるよ
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:33:39.95 ID:LwMiH2WK0
唯「ふたりとも、どうしたの?」
紬「ねぇ、私たちが町であったゾンビたちって、どんな動きをしていたかしら?」
澪「う~ん。昔律と見たゾンビ映画みたいな動きだったな」
律「それじゃどんなんだったか伝わらないだろ……」
梓「色々なところを徘徊してるように見えましたけど」
律「そう。それじゃあ、そのゾンビは一箇所にとどまってることがあったか?」
唯「う~んとね。そんなことはなかったかな」
紬「そうね。それを踏まえて今の事態を考えてみて?」
律「さっきから玄関を叩くこの音。つまりあいつらはずっと玄関を叩いてるわけだ」
唯「うん」
梓「そうなりますね。……律先輩? もしかして」
律「ああ。おかしいだろ? なんでここのゾンビはずっとここに留まってるんだろうな」
澪「律……何が言いたいんだ?」
律「わたしにもわかんない。」
澪「ちょ、律!」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:39:48.55 ID:LwMiH2WK0
律「ただ、わかることは。外のゾンビたちだ特殊なのか……」
紬「或いは、この家の中に何かがあるのか……」
梓「この家の中に……」
唯「もしかして、ギー太!?」
澪「それはないと思うぞ」
憂「この家の中……?」
梓「何か、心当たりでもあるの?」
憂「ううん。でも……」
律「でも……?」
憂「……あ、やっぱり何でも無いです」
唯「憂?」
憂「何でも無いよ、お姉ちゃん」
律「う~ん。そうすると、家の中を探した方がいいのかなぁ」
澪「そうだな。もしかしたらそれがあいつらを倒す鍵になったりして」
梓「というより、あのゾンビたちって倒せるんですか?」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:44:42.38 ID:LwMiH2WK0
律「そういや、倒すって選択肢は思いつかなかったな」
澪「映画の中じゃ、ゾンビは不死身だった気がするし……」
唯「そうなの!?」
澪「いや、映画の話だから」
梓「謎が多いですよね。そもそもなんでこんな騒ぎになったのか、とか」
憂「ヘリコプター……?」
梓「! そうです。ヘリコプターが何かを落としたのを見ました! それから様子が変になっていって」
唯「だったら、そのヘリコプターを探そうよ!」
律「いや、ヘリコプター探したところでどうしようもないだろ。しかも空飛んでるだろ」
紬「……もしかしたら!」
澪「ムギ?」
紬「唯ちゃん、電話借りてもいい?」
唯「う、うん。いいよ」
紬「ありがとう」タッタッ
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:51:43.26 ID:LwMiH2WK0
ピッピッピ
プルルルルル
紬「お願い……繋がって……!」
プルルルルル
ガチャッ
紬「! もしもし! 私です、琴吹紬です! あなたは」
『おおああああがあああああ』
紬「ひっ! ……そんな」
『アガアアアアアアオオオオオオ』バンッバン!
紬「!?」
『……はい、こちら琴吹家でございます。どちら様で』
紬「斉藤!? 生きていたのね!」
『その声は、お嬢様! 生きて……ご無事でいらっしゃったのですね!』
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:00:07.70 ID:LwMiH2WK0
紬「斉藤こそ……よく、無事で……!」
『いえ、私のことなどどうでも……! それよりお嬢様。今どちらに?』
紬「今は、友達の家に避難しています」
『なんと、御学友の方もご無事で?』
紬「ええ、だけど、そのうちの一人が、風邪で高熱の状態で……」
『かしこまりました。場所をお教えいただけますでしょうか? すぐに迎えの者を出します』
紬「おねがい。……それともう一つ、頼みたいことがあります」
『なんでしょう?』
紬「この騒ぎの原因を……突き止めて欲しいの。目星は大体ついているのでしょう?」
『……隠していてもお嬢様にはわかっておられるのでしょう。大体の目星はついております』
紬「そう……やっぱりお父様が一役噛んでいるのね」
『……』
紬「大丈夫よ、わかっているから。……・あの日からお父様は変わってしまった。お父様が山で遭難したあの日から」
紬「あの廃村に、羽生蛇村に行った日から……」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:05:28.72 ID:O3isP4Ag0
wktk
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:07:26.46 ID:LwMiH2WK0
唯「あ、おかえりムギちゃん。どうだった?」
紬「なんとか家に電話が通じてここまで迎えに来てもらうことになったわ」
澪「本当か!」
梓「ということは、ムギ先輩の家にお邪魔する、ってことですか?」
紬「ええ、私の家なら医療設備も整ってるし、憂ちゃんの面倒も見れると思うから」
唯「良かったね! 憂!」
憂「うん。……ありがとうございます」
紬「大丈夫よ、困ったときはお互い様だから」
律「……ムギの家に行くってことは」
澪「すごいお屋敷にいくってことだよな……」
律「ま、まぁ。少なくともここに居るよりはましかな」
唯「あ、りっちゃんひどい! 私のおうちが頼りないって言うの!?」
律「いや、流石にムギの家と比べるとなぁ」
澪「なんというか、な」
梓「ま、まぁその話は後回しです。あとは助けを待つだけですから」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:14:37.60 ID:LwMiH2WK0
紬「ただ、ひとつだけ懸念があるとすれば……この家にある何か、ね」
律「そ、そういえばそんな話もあったな」
澪「律、お前が言い出したことだろ。自分で言って忘れるな」
律「い、いや、もともとはムギが閃いたことだから、私が考えたわけじゃないよー……なんて」
澪「とう」ペシ
律「いたっ。何も叩くこと無いじゃんかよ~」
梓「ふたりとも、そんなことしてる場合じゃないです」
唯「そうだね。……でも探すって言ってもどこを?」
紬「結局行き着くところはそこなのよね……」
梓「第一、何を探せばいいのかも良く分からない状況ですし」
唯「う~ん」
憂「……」
憂(なんでだろう。何でかわからないけど、外にいるゾンビたちの捜し物……)
憂(それがわかる気がする。ううん、わかるなんてものじゃなくて。その捜し物って言うのは……)
キキーッ!
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:21:42.39 ID:+6DRyCTp0
続ききたのか
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:22:55.67 ID:LwMiH2WK0
唯「な、何々!?」
紬「多分、斉藤が来た音だと思う」
澪「斉藤?」
紬「私の家の執事」
律「執事なんているのか!? さ、流石だな」
澪「そうだな……って、感心してる場合じゃないだろ」
律「そうだった。憂ちゃん大丈夫そうか?」
唯「大丈夫! 私がおんぶしていくよ!」
澪「私も手伝うよ」
律「手伝えるのか~? ゾンビにあったらビビって逃げるなよ」
澪「いくら私でもそこまで薄情じゃない!」
憂「みなさん……ごめんなさい、迷惑かけて」
唯「大丈夫! 迷惑だったら、普段の私の方が沢山かけてるしね!」
律「全くだ。さ、裏口まで行くぞ」
梓(あれ……そういえば。なんでムギ先輩の電話が通じたんだろう。私のクラスメイトが携帯を使ったら通じなかったのに)
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:31:19.50 ID:LwMiH2WK0
斉藤「お嬢様! ご無事ですか!?」
紬「えぇ。……それよりも」
斉藤「! その方が先程話してらっしゃった方ですね。簡易では有りますが、救急箱をお持ちしました」
唯「あ、ありがとうございます!」
斉藤「いえ、いえ。それよりも早くその方を中に……」
澪「す、すごい車だな」
律「リムジンよりは小さいけど。それでも結構大きい……」
『! 大変です。向こうより奴らがこちらに気がついたようです!』
斉藤「む、了解した。奴らをこちらに近づけるな! いいか、決してお嬢様とご学遊様達に近づけさせるな!」
『ラジャー!』
律「ほえ~、すごい迫力だな」
澪「そ、そんなことより早く!」
律「あ、ああそうだったな。お、おじゃましまーす」
梓「……」
唯「あずにゃん?」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:37:32.11 ID:LwMiH2WK0
梓「え? あ、い、今行きます」
唯「大丈夫? 助けが来たから気が緩んじゃったの?」
梓「そ、そんなところですにゃん」
律「……本当に大丈夫か?」
澪「なにか心配なことでもあるのか?」
梓「……あの、ムギ先輩」
斉藤「皆様お乗りになられましたな! では参ります!」
ブブーン、キキーッ!
律「うおお!?」
澪「ヒイイィィ……」
唯「ス、スピードすごいでてるね~。憂、大丈夫?」
憂「うん。この車の座席、ソファーみたいにふかふかだから」
唯「だよねー。私もびっくりしちゃった~」
梓「……」
紬「梓ちゃん? ……何か、私に言いたいことがあるんでしょう?」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:42:47.86 ID:LwMiH2WK0
梓「ムギ先輩……ムギ先輩はどうやって自宅から迎えを呼んだんですか?」
紬「……」
律「どうやってって。そんなもん電話でに決まってるじゃないか。なあムギ?」
紬「……」
澪「ムギ?」
唯「ムギちゃん?」
梓「電話……ですか。……唯先輩」
唯「なぁに?」
梓「憂の携帯に電話してもらえますか? いまここで」
唯「えぇ? だって、憂じゃすぐそばにいるよ?」
梓「お願いします」
唯「う~ん。あずにゃんがそういうなら……」
唯「……あれ?」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:49:23.10 ID:LwMiH2WK0
律「どうした?」
唯「う~んとね。この電話は現在使われておりません。って声が。憂、いつの間に電話番号変えたの?」
憂「え? えっと。お姉ちゃん。それは……」
梓「それは、電話番号が変わったんじゃなくて、単純に通じてないだけです」
澪「通じないって。……じゃあ私のは! ……通じない」
律「私のもだ」
梓「……それで、もう一度、お尋ねします。ムギ先輩。この状況で、どうやって助けを呼んだんですか?」
紬「……」
唯「ムギちゃん?」
紬「……例えば」
紬「例えば、それを知ったとして。その理由が納得出来るものだったとして……」
紬「みんなは……私を……どう見る、の?」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:53:11.04 ID:hNK4BX+D0
もうそろそろ寝る支援
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:57:24.00 ID:LwMiH2WK0
梓「それは……聞いてみないとわかりません。分かりませんが」
梓「例えば、ムギ先輩がどんなことをしたとしても。私はムギ先輩に対する評価を変えたりはしません」
梓「だって、ムギ先輩はムギ先輩だから!」
梓「……なんて、後輩の私が言うのも変な話ですg唯「あずにゃーん!」
ギュッ
梓「ゆ、唯先輩!」
唯「それでこそあずにゃんだよ! あずにゃーん」スリスリ
澪「こら、唯。梓が戸惑ってるだろ? ……ま、だけど梓の言うとおりだ」
律「ああ。たとえどんな理由だったとしても、私たちはムギのことを嫌いになったりしないよ」
唯「私もだよ! どんなことがあってもムギちゃんはムギちゃん。おいしいお菓子と紅茶を出してくれる優しいキーボードィストだよ!」
梓「キーボーディストって……」
唯「あれ? ギタリストっていうからキーボード弾く人はキーボーディストじゃないの?」
梓「違いますよぉ……」
グスッ……
紬「みんな……ありがとう……」グスッ
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:04:58.98 ID:LwMiH2WK0
紬「結論から言うと、私の家に必ずつながるダイヤルがあるの。私はそれにかけただけよ」
唯「ふーん。……って、それだけなの?」
紬「ええ。私だけ電話が通じたのはそれが理由。でもね、なんでそんなものがあるのか、というのはまた別の理由」
澪「ムギの家はすごい大きいから、やっぱりそれが理由なんじゃないのか?」
紬「ううん。そもそも、このダイヤルができたのは三日前なの」
律「ずいぶん最近だな……」
紬「ええ。私も驚いたわ。……三日前、急にお父様から呼び出しがあって」
『紬よ。この番号を教えておく』
『これは、何の番号なのですか?』
『緊急時の我が屋敷への電話番号だ。どんな状況下でも繋がるから、心配はいらない』
『でも、どうして急にこのようなものを?』
『……お前には関係ない。だが、近々この街に混乱が蔓延るようになるだろう。その時になったら使いなさい』
『……お父様?なにか知ってらっしゃるのね? いったい何が』
『お前には関係ないと言っただろう!』
『!! ……はい』
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:07:04.68 ID:S1RwLBPKO
見てるよ
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:12:08.38 ID:LwMiH2WK0
『お父様……。最近のお父様は変わってしまわれた……』
『……』
『やはり、あの時になにかあったのですか? 教えてください! あの日、あの山の中で遭難したときに何があったのかを』
『えぇい! この私に口答えするきか!』
『教えてくださるまで、私は引きません!』
『この……親不孝者めが!』
パァン!
『! っ……!』
『はぁ……はぁ……。ともかく。お前には何も関係ない。以前のことも、今後のことも! わかったか!』
『……はい』グスッ
『わかったなら下がれ。私は忙しいのだ。これから人に会う約束があるからな』
『はい……。失礼、しました』ガチャリ
『お母様……。お母様がいてくださったら、お父様はあんな風にならないで、ずっと。昔の優しかったお父様のままでいたのでしょうか』
『……それにしても、いったい誰とお話を……? あら、お父様の部屋から、電話の音が?』
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:19:30.67 ID:LwMiH2WK0
『……で…に……を』
『……はい……もち…では』
『誰と話しているのかしら……。ん、内容も聞こえづらいし』
『ええ。……な、なんですと!?』
『そんな! それでは速すぎます! まだこちらは準備が……』
『……! 分かりました。ではそのように手配します』
『はい。三日後に。はい、1時20分ですね。わかりました。では……』
『……何を話していたのかしら。三日後の1時20分に何が』
『……なにか嫌な予感がする。念のために色々と下準備はした方がいいかもしれない』
『その時間は私は学校にいるから……念のために脱出ルートの確保と……。
ないとは思うけども、何かしら武器があった方がいいかもしれないし』
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:23:37.67 ID:LjnMcc9yP
キーボーディストで合ってるぞ
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:27:52.86 ID:LwMiH2WK0
紬「そういうわけで。私は斉藤にそのことを伝えて、来るべきその日に向けて色々と準備をしていたの」
唯「だから学校で逃げるときにあんなに手際が良かったんだね」
梓「そういうわけがあったのですか」
紬「えぇ。……隠していてごめんなさい。本当は斉藤だけじゃなくてみんなにも伝えとくべきだったの。
でも、もしそこから私がこのことを知ってると言う情報が漏れたら……そう考えたら言うことができなくて……。本当にごめんなさい!」
律「いや、別に気にすることはないよ。私らもついポロッと言っちゃうかもしれないしな」
澪「律なんかすぐ噂を広めそうだからな」
律「何~!? あたしだって秘密にしろって言われたら約束は守るっての」
澪「どうかな。決行前に私がお化け怖いって言うことを内緒にしろって言ったのに。次の日にはクラス中が知ってたじゃないか!」
律「あれ、そうだっけ?」
澪「そうだよ! そのおかげで私はその日から学校にいくのが辛かったんだからな!」
律「え~っと、ごめん!」
澪「まったく……」
唯「あはは。でも私も何かの拍子に言っちゃいそうだから、言われなくて正解だったかも」
憂「お姉ちゃん、秘密にするの苦手だもんね」
唯「えへへ~」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:34:11.65 ID:LwMiH2WK0
梓「ホメられてる訳じゃないですよ……」
唯「えぇ? ホメられてるんじゃないの!?」
律「あのなぁ……。ん、ムギ、どうしたんだ?」
澪「ムギ?」
唯「ムギちゃん?」
梓「ムギ先輩?」
憂「……?」
紬「みんな……グスッ、本当に……ありがとう。……こんな、グスッ、私なのに。隠していたのに! 変わらずに、接してくれて……!」
澪「ふぅ。なんだそんなことか」
律「全くだ。言っただろ? 私たちは例えどんなムギだとしても変わらずに接するって」
唯「そうだよ! ムギちゃんはムギちゃんなんだよ!」
憂「お姉ちゃんいっつも言ってましたからね。紬先輩のお茶とお菓子が美味しいって」
律「ちゃんと練習してることも報告してるのか~?」
唯「してるよ! 毎日憂は楽しそうに聞いてくれてるもん!」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:36:46.52 ID:XGPrica9O
しえん
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:42:16.08 ID:LwMiH2WK0
梓「そういうわけです。ですから、ムギ先輩もあまり気負わないでください!」
唯「そうだよ! それに、ムギちゃんのおかげで私たちは助かってるんだから」
紬「みんな……ありがとう」
律「おっしゃ、そうと決まれば……なにするんだ?」
澪「というか、まだつかないのか?」
紬「多分もう少しで着くはずよ。そうよね、斉藤?」
斉藤「ええ。奴らが至る所に居りまして、少々回り道をしなければならなくなりまして」
紬「だって。みんな、もうひと踏ん張りしましょう」
『おおー!』
紬「あ、梓ちゃん。キーボーディストであってるから」
梓「にゃ!? ……えぇと」
唯「私あってたじゃん」フンス!
梓「ご、ごめんなさい」
唯「ふふん。先輩の寛大な心で許してあげよう」
憂「ふふ」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:50:18.00 ID:LwMiH2WK0
律「それにしても。ムギのお父さんは一体どうしてこんなことをしようと思ったんだろうな」
紬「それは……多分」
唯「心当たりが有るの?」
紬「ええ。実は、お父様は少し前に」
キキイイィィィ!
唯「わわわ」
律「きゅ、急に止まるなよ~!」
澪「いてっ! あ、頭打っちゃった」
梓「なんなんですか~」
紬「さ、斉藤、急にどうしたの?」
斉藤「お嬢様、お下がりください。どうやらあれを倒さねばならぬようです」
澪「ゾンビか!?」
律「みたいだな。んじゃここは執事さんに任せて……って、え?」
梓「そんな……あれってまさか」
唯「の……和ちゃん!」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:55:06.35 ID:hNK4BX+D0
眠ろうとしていても、和ちゃんの名前を見つけたらば眠るわけにはいかない
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:58:08.71 ID:LwMiH2WK0
紬「斉藤! 攻撃をやめて!」
斉藤「しかしお嬢様……」
紬「いいから!」
斉藤「……恐れながら。目の前に居りますのはお嬢様のご学友様でしょう。その心境は測るに余ります。
しかし、それでもやはり、あれはもはやお嬢様の知る者ではないのです。この斉藤、お嬢様を守るためならば汚れ仕事も引き受けましょう」
紬「斉藤!」
唯「和ちゃん!」ガチャッ
律「ちょ、ちょっと唯、待てって!」ガチャ
澪「って、律! お前まで……ああもう」ガチャ
梓「澪先輩! 律先輩!」
澪「梓、お前は憂ちゃんを!」
梓「わ、分かりました!」
紬「!」ガチャ
斉藤「お嬢様!? 危険ですのでお下がりください!」
紬「私の友達が大変な目にあってるの! 私が行かなくてどうするの!」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:04:25.64 ID:LwMiH2WK0
唯「和ちゃん! ……ひどい、服が、ボロボロだ」
和「……」
唯「和ちゃん。私だよ。平沢唯だよ。……わかるよね?」
和「……」
律「唯! 戻れてって。……和、そんなにボロボロになって」
澪「ふたりとも……。和。……メガネ、折れてるぞ」
和「……」
唯「和ちゃん。……和ちゃん!」
和「……ユ」
唯「和ちゃん!」
和「ユ……イ……」
律「! まだかろうじて意識があるのか!」
澪「なら、なんとか……なんとかなるのか?」
律「私に聞くな!」
紬「みんな、はぁ、はぁ。……和、さん。……ひどい、こんなになって……」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:10:54.22 ID:LwMiH2WK0
和「ユ……イ」
唯「そうだよ! 和ちゃんの幼なじみでいっつも迷惑ばかりかけてたけど一緒に帰り道を歩いたりした唯だよ!」
律「唯……」
澪「必死、なんだろうな。(私も、律がああなったら……いや、こう考えるのはよそう)
紬「でも。和さんにも反応が見られます。もしかしたら……」
唯「お風呂場にいっぱいザリガニを入れた平沢唯だよ!」
和「……ウ、うううううううああああああ!」
唯「和ちゃん!?」
律「和の様子がおかしくなった! 流石にダメだったか!?」
澪「いや、何かトラウマ的なものを掘り返されたような気がするが」
紬「それより! 唯ちゃんが危ない!」
律「! そうだ、唯!」
唯「和ちゃん!」
和「アアアアアアアアユウウウウウウウウウウウ!」グオン!
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:16:28.85 ID:LwMiH2WK0
梓「唯先輩たち、大丈夫かな……」
憂「……」
梓「和さん……お世話になったのに。まさかこんな形で再会するなんて」
憂「……」
梓「憂?」
憂(……これじゃない。これでもない……。これ、かな。うん、多分そうだ)
梓「うーいー?」
憂(苦しんでる。そうだよね。お姉ちゃんが目の前にいるのにこんな姿をさらすのは嫌だよね)
梓「?」
憂(まだあなたは知識がある。知能がある。なら、まだ大丈夫。完全には成りきってないから)
梓「寝ちゃったかな?」
憂(さぁ、思い出して。あなたは誰?)
梓「唯先輩、きっとだいじょうぶだよね」
憂「自分を思い出して!」
梓「え?」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:22:25.80 ID:LwMiH2WK0
和「ウあ……!!」
唯「え、えっと、和、ちゃん?
和「うう……」
律「何だ、突然頭を押さえて苦しみだしたぞ」
澪「今度こそ本当に自分を取り戻そうとしてるのか」
紬「わ、私たちも応援しましょう!」
澪「え、どうやって?」
唯「和ちゃん、和ちゃん! 和ちゃん!!」
紬「和さん!」
律「和!」
澪「えっと、そんなので本当に元に戻るのか?」
和「うう……ゆ、唯……」
唯「和ちゃん!」
澪「戻った……すごい」
紬「きっと、唯ちゃんのかたくな思いが和ちゃんに自分自身を取り戻させたのよ!」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:27:27.53 ID:hNK4BX+D0
よかった、命を落としたり我を失ったりする和ちゃんはいないんだな…やっと安心して眠れる…
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:27:33.12 ID:LwMiH2WK0
唯「和ちゃん! 私のこと思い出した?」
和「え、ええ……。まだ少し頭がいたいけれど、なんとか」
律「本当か? いきなり噛み付いてきたりしないよな」
和「多分、無いと思うわ。私自身、何で正気を保っていられるかよくわからないけれど」
澪「えぇと、本当に和なんだよな」
和「えぇ、なんならなにか問題でも出してみる?」
唯「それじゃあ! 子供の頃私がお風呂場に敷き詰めたのは」
『ザリガニ』
唯「ほえ、みんな知ってるの?」
律「二回くらい聞いたからな。その話」
澪「最初聞いたときは怖かったけどな」
和「軽くトラウマになったのよ、あれ」
紬「昔からお転婆だったのね、唯ちゃん」
唯「えへへ~」
和「ホメられてないわよ……」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:34:03.01 ID:LwMiH2WK0
斉藤「お嬢様! ご無事でしたか!?」
紬「えぇ。それより見なさい、斉藤!」
和「えぇと、初めまして……って言うべきなのかしら」
唯「今まであったことなかったら初めましてでいいんだよ」
斉藤「なんと……あの状態からよく正気を……!」
和「まぁ、私も何でこうなのかわからないんだけど」
紬「唯ちゃんの和さんへの堅くな思いと意思が正気にさせたの! これが友達の力よ!」
澪「本当にそうなのか、怪しいところだけどな」
律「まぁ、ムギがそういってるんだから、そういうことにしておこうか」
斉藤「不肖、この斉藤。ただいま感涙に咽ぶいております……!」
紬「斉藤……」
梓「……なんなんですか。これは」
和「あら、憂……ちゃん」
憂「よかったですね。正気に戻れて」
和「うん……(なんだろう。なんか、変)
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:40:43.75 ID:LwMiH2WK0
律「なんか随分かかっちゃったけど、やっとムギん家についたな!」
唯「そうだね。早く、憂を安全なところへ……あれ?」
憂「よい、しょっと。あ、お姉ちゃん」
澪「う、憂ちゃん!? 立って大丈夫なのか?」
憂「はい。なんだか今はすこぶる調子がいいんです!」
澪「そ、そうか。それならばいいんだけど」
梓「さっきまで寝てたからよくなったのかな?」
憂「寝てた、かな?」
梓「うん。何か寝言言ってたけど」
憂「あ、あはは。ちょっと恥ずかしいかも」
和「それよりも、私はどうしようかしら。このまま一緒にいても迷惑だと思うし」
唯「そんなことないよ! それに、もしかしたらここで完全に直してもらえるかもだし!」
和「う~ん」
斉藤「宜しければ、色々と試してみますかな? 何かしら起こるかもしれませんよ」
和「……それじゃあお願いs斉藤「むっ!?」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:46:23.47 ID:LwMiH2WK0
紬「斉藤……? どうしたの?」
斉藤「……お嬢様方。しばし、ここでお待ちいただけますかな」
唯「私は別にいいよ」
梓「私も大丈夫ですけど」
紬「……まさか」
斉藤「ご安心ください。すぐ戻ってきますので。……準備はよろしいか」
『はっ!』
斉藤「行きますぞ!」
『はっ!』タタタタタ!
唯「行っちゃった」
澪「そういえば、あまり見ないから忘れがちだったけど、ゾンビ、いるんだよな」
紬「多分、今私の言えの中にも、沢山……」
律「……なぁムギ。銃かなんかおいてる場所知らないか?」
唯「りっちゃん!?」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:52:26.77 ID:LwMiH2WK0
律「いや、私たちもやられるばかりじゃなくてやる方にならないとなぁ、って」
梓「危険すぎます!」
澪「そうだ! 第一、私たちは高校生でけいおん部なんだぞ! そんな私たちに何ができるって言うんだ」
律「そうだけど、そうだけどさぁ。……でも、やられっぱなしってのは悔しいだろ!?」
紬「私は……正直、怖い。でも、でもやっぱり悔しいわ。それに、お父様が招いた種だもの!」
唯「私も! なにかできることがしたい!」
和「唯。危ないわ!」
唯「だけど! ……和ちゃんがね、ゾンビになっちゃったとき。私本当に悲しかったんだ……」
和「唯……」
唯「悲しくて、悔しくて。何もできない自分が嫌だったんだ。……だから」
憂「お姉ちゃん……」
和「……そう。わかったわ。覚悟を決めてるなら私は何も言わない。だけど。唯が私を守ってくれるなら。私も唯を守るから」
唯「和ちゃん!」
紬「澪ちゃんと梓ちゃんは?」
澪「そうは言っても……なぁ」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:56:29.93 ID:eG2W+dsb0
しえんぬ
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:58:14.51 ID:LwMiH2WK0
梓「第一、武器を持ってどうするんですか! 街のゾンビを一網打尽にするんですか? それとも執事さん達の加勢に行くんですか?」
澪「そ、そうだ。どうするんだ」
律「う~ん。私的には、この事件の犯人をとっちめに行きたいんだけどな」
澪・梓「むりだ(です)!」
律「そ、そんなに大声で言うことかよ……」
澪「そもそも、犯人はだれどどこにいて何でこんなことしたのかわからないだろ!?」
梓「何一つ情報が無いのに思いつきだけで行動しようとしないでください!」
律「わ、わかったわかった。わかったから少し落ち着こうぜ、な?」
憂「……」
唯「憂?」
憂「……あっち」
『!?』
憂「あっちに、あっちの方面に、多分、黒幕、というか。そういう人がいる、きがします」
唯「わかるの!?」
憂「うん。……多分ね」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:04:46.49 ID:LwMiH2WK0
和「多分、憂ちゃんの言ってることはあってる、と思うわ」
唯「ほえ、和ちゃんまで」
律「よし、行き先も決まったことだし!」
澪「ちょ、ちょっと待てよ、本当に行く気か!?」
律「当たり前だろ? 何たって行先が決まったんだ。じっとしてなんてられないだろ」
澪「全く! 律はいっつもそうだ! 梓、お前からもなんとか言ってくれ」
梓「……憂、本当にその方角にいるの?」
憂「うん。みんなが言ってるから」
唯「みんな?」
憂「あ、えっと、こっちの話と言うか独り言と言うか」
梓「うん。決めた。行きましょう!」
澪「な……! 梓まで!?」
梓「澪先輩。私だって、こんなことしでかした人に対していい気分を持ってるわけじゃありませんから。とっちめに行きたいんです。ね?」
澪「うう……みんなして律に賛成なのか……?」
唯「勿論! さ、あとは澪ちゃんだけだよ」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:09:15.41 ID:LwMiH2WK0
澪「わ、わたしは……」
ゾンビ「うるるるああああああおおおお!」
梓「! 澪先輩、危ない!」
澪「へ、う、うわあああああ!」
律「澪おお!」
ズダダダダ!
澪「……、あ、あれ?」
律「えっと、今のは?」
紬「澪ちゃん、怪我はない? 噛まれた無い? 流れ弾が当たってない?」
澪「う、うん。大丈夫、だけど」
紬「そっか、よかった。銃なんて滅多に使わないから外したらどうしようかと思っちゃった」
唯「ムギちゃん!」
和「途中から姿が見えないと思ったら、武器を取りに行ってたのね」
紬「ええ。……きっと、みんな必要になると思ったから。行くにしても、行かないにしても、ね」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:15:13.01 ID:LwMiH2WK0
律「さ、武器もある。目的地もわかる。さぁ澪、どうする?」
澪「……わ、わかったよ。行くよ。行けばいいんだろ! まったく」
紬「ふふ、それでこそ澪ちゃんよ」
唯「バンドのボーカルも何だかんだで引き受けてくれたしね!」
澪「そ、それとこれとは話が別だ!」
和「それよりも、執事さんはいいの?」
紬「大丈夫よ、さっきあって話してきたから」
梓「ず、随分用意が早いですね」
紬「きっと、こうなるってわかってたから」
唯「よし! じゃあまずは……どうしよう?」
紬「持ってきた武器をみんなに渡すから。好きなのを持っていって」
律「わたしは、RPGー7とかがいいなぁ」
澪「なんだそれ?」
律「対戦車ライフルとかそんなのだったかな?聡がやってるゲームに出てきてさぁ」
唯「じゃあ私は、ファーサイトがいい!」
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:17:19.20 ID:eG2W+dsb0
RPGってロケットランチャーじゃなかったっけ
違ってたらすまん
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:21:18.86 ID:LwMiH2WK0
憂「お、お姉ちゃん、ファーサイトはゲームの武器だよ?」
唯「え? じゃあスレイヤーは?」
憂「う、う~ん、それもないかなぁ」
和「唯、あなたならこれくらいの大きさの銃が使いやすいんじゃない?」
唯「あ! 本当だ。小さくてかわいいね! あとはスパイクロークさえあれば!」
梓「……唯先輩って、意外とゲームやってたんですね」
澪「え? スパイクロークは実在するんじゃないのか?」
律「あっはっは。流石だな澪も」
澪「え? だってスマブラにあったじゃないか」
紬「まぁ、迷彩服ならあるけれど完璧に姿を消すとなると難しいわね~」
梓「前途多難です……」
唯「しょーたいむだ!」
和「……というか私も武器持っていいのかしら」
憂「和さんは銃が似合いそうですよね」
和「そうかしら……」
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:27:57.69 ID:LwMiH2WK0
唯「さぁ! 完全武装! 今週からはけいおん部じゃなくてじゅうおん部だね!」
律「いや、そういうのはいいから。……さて、それじゃあ憂ちゃんの指し示す方向に行くか」
憂「えっと、まずはこの道を真っ直ぐです」
澪「……奥にゾンビが3匹くらいいるんだけど」
律「なぁに、武器を持ったアタシらの敵じゃない!」
梓「私のこれ、イマイチ強くない気がするんですけど」
紬「センサー爆弾だから頑張ってね」
梓「むむ……」
和「へぇ、サイレンサーに赤外線照準つき……意外と高性能ね」
唯「私のジュー太が轟音を鳴らすよ!」
澪「早速名前つけてるし」
紬「とにかく、急ぎましょう。いつまでも犯人が同じ場所にとどまり続ける保証はないし」
唯「よーし。まずはこの先にいるゾンビを~」
タンッタンッタンッ
和「……同じゾンビとして、容赦はしないわよ」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:32:09.04 ID:LwMiH2WK0
唯「……えぇと」
律「和……思い切りが早いな」
和「当たり前よ。同じゾンビですもの。元人間だろうが容赦はしないわ」
紬「それに的確に頭を狙ってますね」
和「照準が見られるからね。楽なのよ」
唯「私の出番が無い?」
憂「そんなことないよお姉ちゃん。お姉ちゃんの意気込みがみんなに力を与えてるんだよ!」
唯「えへへ~、そうかなぁ」
梓「……むしろ一番ダメなのは私かも……」
憂「そこの道を右隣に……!」
唯「どうしたの、憂?」
キィー、キィー!
律「な、何の音だ!?」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:57:02.98 ID:LwMiH2WK0
和「……! ね、ねえ。あれを見て」
唯「どれどれ~?」
梓「ゆ、唯先輩で見れません……」
律「……何だありゃ?」
澪「四つん這いになってる……ゾンビ、か?」
紬「よくわからないけれど、ひとまず撃ってみる? ゾンビにはかわりないだろうし」
和「……そうね。」
タァン…
『キィイィキィイ!!』
『アアアアオオオ!』
『キキ、キイィィイ!』
唯「な、何か一斉にこっちに来るよ!?」
和「しまった、あんなに沢山いたなんて……!」
澪「ひいいぃぃ、しかもなんかゾンビより進化してないか、あれ!」
律「ゾンビって人間味があったけど。あれは完全に化物よりだな……」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:36:23.52 ID:LwMiH2WK0
和「なんて感想を言ってる場合じゃないみたいね」
唯「よおし、今度こそ私の勇姿を!」
憂「お姉ちゃんは下がってて。危ないよ」
唯「でも~」
澪「それに、あれはもともと人間だったものだろ。そんなのをこr……倒せるのか?」
律「そういう澪はどうなんだ?」
澪「……怖い」
律「だな。でも、今はそんな泣き言言ってる場合じゃなさそうだ。くるぞ!」
『キイィキキィキィイ!』
和「く、玉はあと二発……相手は4匹……これは二発は捨てて新しく補充した方が」
ドアアアァァアッァァァン
唯「わ! なになになに!?」
澪「ば、爆発した!?」
紬「梓ちゃん、流石ね」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:44:57.67 ID:LwMiH2WK0
梓「なんとなく前に投げたんですが、ここまで効くなんて……」
唯「おぉ~! 流石だねあずにゃん!」
梓「私よりもムギ先輩といいますか……」
紬「ううん。私が提供したのは武器だけ。それを有効に使ったのは梓ちゃんの実力よ」
梓「こんなことよりもギタリストとしての実力を磨きたかったです……」
憂(……)
和「……憂、ちゃん?」
憂「……なんでもないです」
和「そう……」
澪「と、とりあえずさっさと通り抜けよう。ゾンビは不死身なんだし。いつ生き返るかも分からないし……」
律「こいつらも不死身だとは限らないけどな。ま、用心に越したことはないか」
憂(……ダメ、やっぱり。聞こえない。これはあれと違う……)
和(憂ちゃん。……やっぱり。憂ちゃんは……)
『 』ピクッ
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:51:44.66 ID:LwMiH2WK0
紬「……! あ、危ない澪ちゃん!」カチャッ!
澪「へ?」
『キイイィイイィ!』
澪「きゃああああ!」
梓「完全に死にきってなかったですか!?」
唯「澪ちゃん!」カチャ!
澪(あ、あの四つん這いの奴が私めがけて飛びかかって来てる……)
澪(ああ、もうだめなんだ私はここで死ぬんだ。やりたい事いっぱいあったのに)
澪(だってまだ色々、本当に色々あったのにやりたい事色々それこそ沢山嫌だまだ死にたくない!)
律「澪!」
澪(り……)
律「撃てぇ!」
澪(つ……!)カチャ
澪(要領は? 分からない。だけど撃たなきゃ死ぬ外したら死ぬ引っかかれたらし何にしても死ぬなにしても死ぬなら!)
澪「うわああああああああああ!!」 ダァン!
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:53:40.91 ID:O3isP4Ag0
ゾンビ状態とか和顔色悪くなってそうだなw
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:58:29.04 ID:LwMiH2WK0
『キイイィキィィイィ!!』
律「当たった!」
和「でも浅い……!」
紬「まだよ!」
唯「憂! お姉ちゃんの頑張り見ててね!」
ズダダダダダダダダダダ……
『キ……! キィイイイィィィァァァイアィ!』
ズサ
律「……死んだ、か?」
和「あれはゾンビだから元から死んでるようなものだけど」
紬「見て、このゾンビたち、丸くなって地面に伏せてる」
唯「変なポーズだね」
梓「これがこのゾンビたちの死に方、なんですかね……」
律「澪、大丈夫か!?」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:03:57.43 ID:LwMiH2WK0
澪「はぁ……はぁ……」ガタガタ
律「澪……!」ギュッ
澪「怖かった、怖かったんだ……」
律「ああ、でも生きてる。喋ってる。私の腕の中にいるよ」
澪「怖かったんだ。死ぬことも怖かった……でも」
律「……?」
澪「あいつらの、仲間入りするのが怖かったんだ……!」ガタガタ
律「澪……」
澪「律、私は生きてるか? 喋ってるか? 自分の意思を持っているか?」
律「生きてる。喋ってる。ちゃんと澪の意思を持ってるよ」
澪「そう、か。……良かった!」ギュゥ
紬「吊り橋効果とはいうけれど、元から脈アリだから……ふふふ」
和「ムギ。怖いわ」
唯「吊り橋効果! よくわからないけど格好イイ響き!」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:10:34.38 ID:LwMiH2WK0
憂「お姉ちゃん。さっきからずっと張り切ってるけど……どうして?」
唯「どうしてって」
憂「私は、お姉ちゃんに怪我とかしてほしくないから。だからさっきからのお姉ちゃんを見てると不安になっちゃうよ」
唯「憂……。ごめんね、憂。だけどね、私、今日ずっと考えてたんだ」
憂「お姉ちゃん?」
唯「いつも私は憂に頼りっぱなしだし、今だって憂がいなかったら私たちはどうすればいいか迷ってたと思う。
それぐらい、私は憂を頼ってるから。……だからせめて、こういう時くらいは。」
唯「お姉ちゃんを、頼って欲しいな、って」
憂い「お姉、ちゃん」
唯「えへへ、でもごめんね、さっきから全部空回りしちゃってるから、なかなか頼れるお姉ちゃん、にはなってないね」
憂「そんなことないよ! 普段からお姉ちゃんは頼れるお姉ちゃんだよ! 私のあこがれで、世界で一番好きなお姉ちゃんだよ!」
唯「憂……。ありがとう」ギュウ
憂「お姉ちゃん……」ギュウ
紬「姉妹の絆って美しいものね」
和「そういうセリフは鼻血を出さないで言うものよ」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:15:57.48 ID:LwMiH2WK0
律「さて、改めまして行きますか」
澪「そうだな。……体の震えも収まった。ありがとな、律」
律「よせやい、照れるだろ」
和「はいはい。いちゃつくのもいいけど目的がちゃんとあるでしょう?」
梓「まったくです」
唯「あずにゃーん。一人だけ話しに入れなくて寂しかったの~?」
梓「そ、そんなことない、です」
唯「えへへ~、あずにゃんはかわいいなぁ」
梓「うう……」
憂「え、え~っと。あ、あとはこの道を真っ直ぐです」
律「ふんふん。この道を真っ直ぐね~」
紬「この先って、トンネルがあるけど……」
唯「そう考えると随分遠くへ来たみたい」
澪「と、トンネルか……。お化けとかでないかな……」
律「お化けより怖いものと戦ってる癖に何を言ってるんだ、お前は」
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:19:15.00 ID:ovqFXO4JP
こんな時間からよくやるわ
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:20:29.76 ID:LwMiH2WK0
紬「一応懐中電灯持ってきて正解だったわ~」
律「暗くなってからの散策も考えられるしな」
和「目的のある散策ね。それを散策とは言わないけど」
憂「! ……気をつけてください。中に誰かいます」
紬「ええ、今私もちらっとみちゃった」
唯「安心して、憂は私が守るから」
憂「お姉ちゃん……」
和「そして、二人は私が守るわ。さて、何がくるのかしらね」
澪「四つん這いはくるな四つん這いはくるな」
律「トラウマ増えちゃったな……」
梓「あ! あそこにいます!」
澪「二足歩行か!?」
梓「四つん這いです……」
澪「ひいいぃぃ」
『キイィィキイィィイィキィ!』
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:23:45.99 ID:LwMiH2WK0
でかける。帰ってこれるのは何時になるか分からない
俺は乗っとりなのであとは>>1が何とかしてください
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:41:14.91 ID:9Goi2GFj0
夜中から乙でした
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 09:13:05.65 ID:t6hj2l93O
ばいおん!かと思ってたら
さいれん!だったでござる
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 09:28:44.44 ID:hNK4BX+D0
>>1が来るのが先か、現行の書き手が帰ってくるのが先か
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 10:32:52.60 ID:mEZY8lZaO
保守
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 12:09:27.62 ID:XGPrica9O
死守
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 12:23:27.32 ID:LBUcESdr0
保守
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 12:35:57.53 ID:CGGWx+ye0
サイレン好きだからこれは期待するにゃん!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 12:43:02.20 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんのにおいがするよぉー!!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 12:44:37.34 ID:XGPrica9O
出たなかずにゃん!
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 12:55:50.97 ID:CGGWx+ye0
頭にヒトデ乗せてあずにゃんを追っかけるにゃん!
26年式拳銃で撃たれても、バールのようなもので殴られてもめげないのにゃん!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 12:58:08.63 ID:hNK4BX+D0
あー、かずにゃん来たか…
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 13:06:27.03 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんのためならどこにでも来るにゃん!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 14:02:03.02 ID:LBUcESdr0
ほしゅ
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 14:03:03.31 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 14:56:34.12 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 15:14:15.20 ID:VkLQ4LnU0
ほ
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 16:25:40.26 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 17:04:03.43 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 17:42:53.10 ID:N2PnEmri0
えっと
憂は視界ジャックを使ってるってことでおk?
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 17:43:44.48 ID:hNK4BX+D0
どう足掻いても、絶望。
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 17:48:01.60 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんをぼくの股間のマグナムで射殺するにゃん!(性的な意味で)
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 18:19:06.90 ID:j8BHBtNqO
雨はふってないのか
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 18:27:38.60 ID:N2PnEmri0
あっ
これってバイオハザードとサイレンをミックスしてるのか。
バイオハザードの映画で、ヘリから投下ってあったよな。
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 18:37:18.40 ID:CGGWx+ye0
原作2で生存者の抹殺とG奪取のためにタイラントを警察署に投下したり、
続編の3でもイベントにはないけどタイラントを米軍への牽制に処理施設に投下したりしてるのにゃん
でもこのssの作者にはクロスするのはサイレンならサイレンだけで一貫してもらいたいにゃん
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 18:46:40.49 ID:x28h6mYa0
黙示録じゃなかたのか
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 18:53:45.66 ID:CGGWx+ye0
あずにゃんと一緒にダークサイドクロニクルズやりたいにゃん
へたくそなあずにゃんを守ってあげようと思ったら、予想してたより上手くて涙目になりたいにゃん
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 19:47:42.68 ID:mm0tpnloO
落とさない
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 20:38:50.02 ID:LwMiH2WK0
唯「周りが暗くて化物がわからないわ!」
律「どうだい、明るくなっただろう」ピカー
澪「いやあぁぁぁ! 暗い中鮮明に四つん這いがああ! 消して、今すぐ!」
律「いや消したら対処できないだろ……」
『キイィイイキイ!』
『アアアオアオオオオ!』
和「来るわよ!」
梓「私は今回は……」
紬「梓ちゃんは後ろを見張っているのがいいと思うけど」
梓「そうします」
澪「なんかあの四つん這い目の部分が突起して……ひいいい!」
律「ええぃ、いい加減あいつらの見た目に慣れろ!」
唯「とりあえず撃つよ~」
和「唯の号令っていっつもほんわかするのね……。何か調子抜けちゃうんだけど」
憂「そこがお姉ちゃんのいいところです!」フンス
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 20:43:18.04 ID:O3isP4Ag0
おでこワロタ
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 20:46:36.01 ID:LwMiH2WK0
紬「でもトンネル内って本当に暗いわね」ズダダダダダ
和「そうね。そんな中でもこれは本当に役立つわ」タンッタンッ
唯「よく狙って……えい!」パァン!
唯「うわぁ!」ドサ
憂「お姉ちゃん!?」
唯「痛い……転けちゃった」
和「その銃でも反動で転んじゃうのね……」
唯「うん。こんなに強いなんて思わなかったから」
憂「だからお姉ちゃんにはこういう事させたくなかったのに」
唯「ごめんね、また心配かけちゃったね」
憂「ううん。でも、応援しかできないから、私はそれを精一杯いやるね。頑張ってお姉ちゃん」
唯「うん!」カチッ 唯「あれ? 玉切れ?」
律「あっちはあっちで和んでるなぁ」タンタンタン
澪「律、お前は両手に銃を持ってよく転ばないな……」タン
律「ドラマーだからな!」 澪「……関係あるのか、それ」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 20:52:36.24 ID:LwMiH2WK0
和「それにしても、こいつら……」
紬「ええ、動きが早くなってる気がする。それに……」
和「気がついてたのね……」タァン
『キキイイイイィィキィキイイ!』
『アアオオオオアオオオ!』
紬「動きが早くなってるだけじゃない、私たちの照準を意識して交わしてきている!」
和「全く、一体どういう事なのかしら。……それに」
『………』
和「さっきから誰かがずっとこっちを見てる気がするのよね……」ダンッダンッ
憂「え? そうなんですか?」
紬「多分だけれど。なんとなく気を感じるのよね」
律「おお、戦闘力のコントロールをみにつけたのか」
澪「違うとおも、律! 上だ!」カチャ…パァン!
律「ん? うおお!」カチャ
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:00:52.45 ID:LwMiH2WK0
『キイイアアアア……』ドサ…
律「び、びびびびっくりしたぁ。襲ってくるのかとおもったら落ちただけか」
澪「律、怪我はないか? ひっかかれたり何か変なウイスルに感染したり」
律「澪のおかげで体は無事だよ。ありがとな」
澪「う、うん。ま、まぁ律はいつも肝心なところでツメが甘いからな。私がフォローしてやらなくちゃな」
律「はいはい。頼りにしてますよ~っと」
和「戦場の絆ね」タン
紬「戦場ならまだ良かったのかもしれないけれど」ダダダダ
唯「なんだかさっきから数が減ってない気がするんだけど」
和「気のせい……じゃないわね。どうも」
憂「! わかりました、みなさん」
唯「何が?」
憂「数が減らない理由です! 私たちはこれでもいくらか倒してるのに数が減る気がしない。つまりこれは……」
律「増えてる、ってことか」
和「正しくはここに集まってきてる、ってことでしょうね……」
187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:03:42.14 ID:eYpdYhVm0
>>180
あ、それ良いな...
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:07:41.56 ID:LwMiH2WK0
唯「やっぱり音がうるさいからかな?」
憂「それもあるんでしょうけど……正しくは誰かがここに集まるよう命令してるみたいです」
和「誰かが? 誰かっていったら」
紬「まぁ、さっきから熱心に視線を浴びせてくるファン……でしょうね」
憂「多分……」
律「うへぇ、それじゃそいつ倒さないと終わらないじゃん! どこにいるんだよ」
澪「憂ちゃんなら場所がわかるんj梓「きゃあああああ!」
『梓(ちゃん・にゃん)!?』
紬「大変! 梓ちゃんがさらわれてるわ!」
唯「な、なにあれ……羽根があって、空飛んでるよお……」
澪「ひいいぃぃぃ!」
和「どいて!」タンッタンッ!
『キイイィイイィィィ!』
紬「この……邪魔しないで!」ダダダダダ
『キイイイキィイイィイアアアア……』
189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:19:14.56 ID:LwMiH2WK0
唯「あずにゃああん!」ダァン!
『シィイイイシュウウウシュアシュシュア……』
和「当たった!?」
澪「お、おい、梓向こうの方に落ちていったぞ!」
律「助けに……!」
『キイイィィイイィアア!』
『アアアアアオオオオ!』
紬「向こうもそう簡単には行かせてくれないみたい……」ダダダダダ!
和「しょうがないわね、二手に分かれましょう。ここでこいつらをおさえる班と梓を助けに行く班に」
唯「私、あずにゃんを助けにいってくる!」
憂「お、お姉ちゃんが行くなら私も!」
和「そうね、梓を倒したあとに指示役を倒しに行くとその方がいいわね」
澪「わ、私は……」
律「よし、私とムギと澪がここに残る。唯と憂ちゃんと和は梓を助けにいって来てくれ!」
唯「うん。ギー太に誓って! 必ずあずにゃんを助けにいってきます! リッちゃん隊員、ご無事を!」
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:25:52.14 ID:LwMiH2WK0
律「敬礼!」ビシッ
澪「やってる場合か! 後ろから来てるんだぞ」
紬「あら、大丈夫。そういう時間を作るくらいならなんとかなるか、ら?」ダダダダダカチカチカチカチ
紬「……弾切れしちゃった」
澪「うわあああ!」ダンッダンッ!
律「いけ、唯!」
唯「うん!」
律「さて、私ら三人でざっとアレラト戦うわけだが……」
澪「視界は暗いし……正直生きて帰れるかどうかすら」
紬「ふたりとも、弾切れには注意してね」カチャッ、ガシッ
律「おーし! 気合入れていくぞ~!」
澪「演奏するわけじゃないからそう言われても困るだけだ」
『キイイィィイィィイィィ!』
『アオオオオアアアアア!』
191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:28:06.57 ID:apQsX5F6O
支援
192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:46:35.55 ID:Fl/WI2S80
>>189
梓を倒すだと・・・?
193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:50:17.70 ID:LwMiH2WK0
唯「えっと、あずにゃんが落ちた場所は……」
和「憂、あなたならわかるんじゃない?」
憂「う~ん、司令塔の場所はわかるんですが、梓ちゃんの場所となると……」
唯「だよね……あずにゃーん。こっちの方に落ちたと思うんだけどなあ」
和「それにしても、不気味な森ね……。あのトンネルの近くはちょっとした心霊スポットにでもなってるのかしら」
憂「そういえば、純ちゃんがここら辺で肝試ししよう。っていってました」
和「本当にそういう場所だったのね、ここ」
唯「あずにゃああん!」
アズニャーンアズニャーンズニャー……
唯「うう、反応がない」
和「……! 今のでどうやら気づかれちゃったみたいね」
唯「え?」
ブウゥゥゥゥゥゥウン……
唯「この音は」
憂「……さっきの飛んでいたの、ですね」
194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:56:15.92 ID:LwMiH2WK0
和「屈んで……」
ササッ
唯「う~ん、私も羽根があれば飛べるのかなぁ」
憂「そ、それってお姉ちゃんがあれになるってこと!?」
和「いや、単純に羽根のことを考えてるだけだと思うけど」
ブウゥゥゥゥゥゥウン……
和「……なかなか離れないわね。やっぱり司令塔がそういう指示を出しているのかしら」
唯「ねぇねぇ、和ちゃんならあれを倒せるんじゃない?」
和「倒すことは簡単だけど。そうすると場所がバレ……あ、そうか」
憂「どうしたんですか?」
和「なんとかなるかもしれない。やってみる価値はありそうね」ゴロン
唯「おお、仰向けの和ちゃん格好良い」
和「茶化さないで、唯。今真剣なんだんから」
唯「はーい」
憂「……」ゴクリ
195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 22:01:22.79 ID:LwMiH2WK0
和(赤外線は出せない……バレてしまうかもしれないから)
和(もしかしたらそれに気がつかない可能性もあるけど。……まあ念には念をね)
和「……」
唯「……」
憂「……」
ブウゥゥゥゥゥゥウン……
唯「……ふぁ」
ブウゥゥゥゥゥゥウン……
和(そのまま、左に少しずつ動いてくれれば、当たる!)
唯「……ふあ」
和(今!)
唯「ふあっくしょん!」
和「え?」
パァン!
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 22:08:38.13 ID:LwMiH2WK0
憂「お、お姉ちゃん!」
唯「あ、ご、ごめんなさい!」
和「い、いや。……そ、それよりもちゃんと当たったかしら!?」
『シュウウシシュウアアアアシュァァ……』
唯「……落ちてったね」
和「……ふぅ。まったく、唯のおかげでひやひやしちゃったじゃない」
唯「ご、ごめんね和ちゃん」
和「いえ。それよりも、梓を探さなくちゃでしょう」
憂「うん。梓ちゃんを早く探し出して、それで……!」
唯「憂?」
憂「お姉ちゃん、こっち! 早くしないと! 梓ちゃんが!」
和「場所がわかったのね。急ぐわよ、唯!」
唯「う、うん!」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 22:15:24.06 ID:LwMiH2WK0
トンネル内
紬「本当にキリがない……」ダダダダ
澪「でも、大分目が慣れてきた感じがする」タァンタァン
律「まぁ、流石にこれだけ暗いなかにいればな」ダンッ!
澪「それに、あいつらを一歩も近づけてないから、危険も無いしな」
律「いつだって危険はすぐそばにあるものだけどな」
紬「でも、このままの状態だったら大丈夫そうね。ふたりとも、残り弾に注意して……」
ガアアアァァァァン! ガラガラ……
律「ななな、何だ!?」
澪「奥の方のトンネルが崩壊してるぞ!」
紬「み、みんな見て! あれ!」
『ゴオオオオオオォォォオォォ!』
澪「ヒイイィィ!」
198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 22:26:00.63 ID:LwMiH2WK0
律「何だよ……あれ」
紬「ゾンビも見たし変な生き物も見た。犬みたいなのも見た。でも」
澪「く、く、く、首がなんかぐるぐるで!」
『首が長い……!』
『ゴオオォォオォオォオォ!』
律「うおお!?」
紬「あぶないりっちゃん!」ダダダダ!
ガコォォン……
澪「な、ななななな」
紬「崩れたトンネルのコンクリートを投げつけてきた、みたいね」
律「すっげぇ力持ちだな」
澪「感心してる場合か! と、とにかく撃たないと!」
律「そ、そうだな。よし」タァンタァン!
紬「あの首……みたいなところは硬そうだから、そこ以外を狙った方がいいかも」ダダダダ
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 22:34:30.74 ID:LwMiH2WK0
『ゴオオオォォオオォォォ!』
律「いや~……参ったね」
澪「ぜ、全然効いてないぞ!」
紬「私も同じく効いてない……。狙い目は顔……いいえ」
『ゴオオオオオオオ!』
律「また何か投げてくるぞ!」
澪「うわっ」ガッ
紬「早く離れて……澪ちゃん!」
律「ええい、こんな大事なときに転ぶな!」
澪「ご、ごめん、腰が抜けちゃって」
『ゴオォォオォォオォォ!』グォン!
律「く、くそ!ピンポイントで狙ってきてんな!」
紬「りっちゃん! 澪ちゃん!」ズダダダダダ! 紬「だめ、大きすぎて壊れない!」
澪「り、律! 私のことは放っておいて律だけでも避けてくれ!」
律「変なこというな……! くそ! 幸いムギだけは離れた位置にいる、から!」
200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 22:44:51.44 ID:LwMiH2WK0
律「ドラマーナメんなよおおお!」
澪「ちょ、ちょっと律、私を持ち上げて何する気だ!」
律「ムギいいい!」ブンッ!
紬「え? え?え? きゃっ!」ドス、ドサ
澪「いたっ……い、いくらなんでも私を投げるなんて無茶しすぎだ律! それより、律も早く逃げないと!」
紬「りっちゃん!」
律「ムギ、澪を受け止めてくれてありがとうな」
紬「そ、そんなことよりも早く避けて!」
律「いやー、さっき澪を投げたら体力使い果たしたみたいで、体が動かないんだよね~、なんて」
澪「り、律!」グラッ
律「無理すんなって。ま、喋るくらいの猶予があったから私としては満足、かな。」
澪「律!」
律「そんじゃ、後は任せたぞ、ムギ、澪。絶対この騒動の犯人を……」
ガシャアアアアン!
201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 22:59:08.00 ID:LwMiH2WK0
澪「律うううう!!」
紬「りっちゃん!」
……
澪「じょ、冗談だよな? いつもの質の悪い冗談なんだろ? 実は穴をほってたとか、そういうのなんだろう!?」
……
澪「返事しろ! 律!」
紬「りっちゃん……。! 澪ちゃん! またあいつが物を投げてくるわ! 私が背負うから、早く捕まって!」
澪「い、いやだ! だってまだあそこには律がいるんだぞ!」
紬「でも!」
澪「嫌といったら嫌なんだ! 律がいようがいまいが、私は此処に残って、律と一緒に!」
『ゴオオォォオオォォ!』
紬「もう! 本当にもう! 私だってここにいたい気持ちでいっぱいなのに! せっかくのりっちゃんがすくってくれた命なんだから!
引っ張ってでも連れて行くから!」
澪「は、離せムギ! 私はここに残るんだ!」ズザザザザザ!
紬「四の五のいってる場合じゃないの!」 澪「ならせめて手に持ってくれ! 引きずられると痛い痛い!」
202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:08:17.14 ID:LwMiH2WK0
森の中
憂「はぁっはぁっ!」
唯「憂、大丈夫? 苦しそうだよ?」
憂「だいじょう、ぶ、だから」
和「急いでるということは、梓が危ないのね?」
憂「はい!」
唯「じゃあ急がなくちゃ! 全力疾走ー!」
憂「お姉ちゃんそっちじゃない!」
唯「あれ?」
和「仕方が無いわね」ヒョィ
憂「うわわ」
和「担いであげるから、場所だけ提示してくれるかしら?」
憂「はい!」
唯「わぁ、憂バブルス君みたいだね!」
和「唯、意外と古いゲーム知ってるのね……」
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:10:58.47 ID:/Q2gDvTPO
しえーん
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:15:36.71 ID:LwMiH2WK0
憂「ここらへんに、いるはずですけど」
和「ねぇ、ここ森の中よね」
唯「そうだね」
和「森の中に一軒家って怪しいと思わない?」
唯「そうだね~」
和「憂ちゃん、この中にいるの?」
憂「……」
和「憂ちゃん?」
憂「え? あ、多分そうだと思います」
和「そう。それなら入るわよ、唯」
唯「うん。十分に注意しなくちゃね」
和「そうね、よくわかってるじゃない」カチャ
唯「よし、それじゃこそっといかないとね」カチャ
憂「……」
唯「憂?」
205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:25:32.28 ID:LwMiH2WK0
憂(律さん……そんな……)
唯「うーいー?」
憂「あ、な、何? お姉ちゃん」
唯「いや~、なんだかボーっとしてたから大丈夫かなぁって」
憂「う、うん。大丈夫だよ」
唯「そう、ならいいんだけどね」
和「! ふたりとも、少し静かにして、壁に耳を当ててみて?」
唯「お~スパイみたい」
憂「……?」
『……ち……なです……』
唯「この声は!」
和「梓の声ね。急ぐわよ」
憂「あ、ちょっと待ってください!」
和「どうしたの?」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:31:50.26 ID:LwMiH2WK0
憂「この家の奥、向こう側に、司令塔がいます」
和「……そう。ならここでも二手に分かれましょう」
唯「私はあずにゃんを助けに行くよ」
和「えぇ、わかったわ。それじゃ私は司令塔を叩きに行くから」
憂「私は……お姉ちゃんについていきます」
和「ええ。それじゃあ唯。無事を祈ってるわ」
唯「和ちゃんこそ! 生きて帰ってきてね」
和「もう死んでるからその心配はいらないかな……」
唯「さぁ、あずにゃんを助けに行こう!」
憂「う、うん。まずは扉を開けて……」
ギギギギギ……
唯「さぁ、あずにゃん! たすけにき……」
憂「梓……ちゃん?」
梓「唯、先輩?」
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:35:31.01 ID:H8tsK/ZS0
しえーんぬ
208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:45:59.01 ID:LwMiH2WK0
和「……なんとなくだけどここら辺にいそうね」
和「同族レーダー、みたいなものかしら。さて、と」
和「初めまして。あなたが私たちに喧嘩売ってた人かしら?」
『……』
和「みたいね。……気持ち悪いわ、私がいうのもなんだけど」
和「頭から蛸の足みたいなのがはえてるのって不気味な光景よね」
和「さて、私は今からあなたを倒すわけだけど。なにかいうことは?」
『……』
和「無い、みたいね。それじゃあ遠慮なく」
『キュラアアアアアアアア!』
和「言う事はなくても反撃する気はあるみたいね。いいわ、かかってきなさい」
『キュラララアアアア!』
和「その手に持った鉄は何? それで私を倒すつもり? 面白いじょうだんね」
和「いっておくけれど、私今怒っているのよね、大切は友人を危険な目に合わせたあなたに対して」
和「覚悟は、いいかしら?」
209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 23:53:34.89 ID:LwMiH2WK0
『キュラアアララアアア!』
和「踏み込みが甘い! なんて」タンタン!
『アアアキュラアアア!』
和「この程度で悲鳴を上げるの? この程度で逃げ出そうとするの?」
和「冗談じゃないわ。この程度なんかじゃ足りない。私の友達を危険な目にあわせた罪はあなたの右腕だけじゃ足りないわ」
『キュラアアアア!』
和「まずは四肢ね」タンタンタンタン!
『アグラアアゥッヤアア』
和「動けない? 動けなくなった? それはよかったわ。私としても逃げられるのは嫌だもの。探すのとか面倒じゃない」
和「その触手みたいなの。抜いたら痛いのかしらね」ブチッ!
『キュウウウアアアアア!』
和「一本ずつ抜いていこうかしら。それともまとめて抜いた方が痛い? どうしてほしいの?」
『キュアアアララアアアア!』
和「叫ぶだけじゃわからないわよ」タンッ
『アガアアアア!』
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:03:39.47 ID:Ez6dfgGd0
のどちゃんこわーい
211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:06:34.02 ID:QagTAmAN0
和「さ、て」
和「動かなくなったわね。死んだのかしら?」
和「いや、元から死んでるわけだから……二度死んだ?」
和「さて、一応もうしないようにと釘刺しとくべきね」
和「文字通り」
ドスッ! カーーン!
和「これでよし、と」
和「あとは唯達と合流するだけだけど。無事かしら」
和「なんとなく嫌な予感がするのよね……。急がないと」
『キュラア……』
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:11:07.71 ID:EPge5+Th0
しえん
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:16:03.81 ID:QagTAmAN0
少し前、トンネル内
梓「はぁ、みんな頑張ってるなか、私だけ見てるのもなぁ」
梓「確かに設置型だから使いどころを上手くやれば強いんだろうけど」
梓「……あれ?」
梓「今、トンネルの入口の方に人影が……誰だろう」
梓「唯先輩、ちょっと人影みたいなのが」
唯「戦場の絆!」
憂「お姉ちゃん、今はそこに反応するところじゃなくて」
梓「聞いてないですね……。まぁ、行って戻ってくるだけだから大丈夫、かな」
梓「少し様子を見てくるだけ……」
梓「ふぅ。久しぶりの太陽の光を浴びたよう」
梓「……あれ? 人影が見当たらない。やっぱり気のせいだったのかな」
『梓ちゃん』
梓「にゃ?」
ドスッ
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:22:17.61 ID:QagTAmAN0
梓「だ、誰……。私に何を……?」
『……』
『シュイイイアアアア!』
梓「ひっ」
『それじゃ、あとは任せたから』
『シュアアアアア!』
梓「きゃあああああ!」
『あずにゃん!?』
『あずさちゃん!?』
『あずさ!?』
『当たった!?』
『シュアアアアア……』
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:26:37.16 ID:BHitf5DQO
憂は近接武器使ったら強そう
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:28:39.19 ID:QagTAmAN0
梓「ん……ここは?」
梓「周りが一面木、ということはトンネルの外に」
梓「そうだ、思い出した。空を飛んだゾンビみたいなのに連れさらわれて……」
梓「いたっ……。なんなんですか、もう」
梓「? 首筋のところに何か穴が開いてる。……なんだろう。蚊に刺されたのかな」
梓「とにかく、唯先輩たちと合流しないと……」
ガサガサッ
梓「誰!?」
『……』
梓「ひっ……! こっちくるなです~!」タッタッタッタッタ
梓「はぁ、はぁ。それにしても、さっきの変な髪型のゾンビは一体……」
梓「それに、逃げてる最中に見つけた家におじゃましちゃったけど、ここは一体誰の家何ですか」
梓「……? なんだろう。こっちに何かある気がする」
梓「書斎?」
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:39:46.64 ID:QagTAmAN0
梓「机の上に一冊だけ放置してあるのは……日記?」
梓「……誰もいないし。せっかくだから読んじゃってもいいよね」
梓「ええと、日付が書いてない?」
『信じられないことが起きた。どうやら私は本当に完成させることができたらしい
この嬉しい知らせを誰に伝えよう!』
『この日記に日付を入れようかと思ったがやめた。日付など意味がない』
『今日やっと望みがかなった。彼は私のことを見てくれた。今の私に魅力を感じたんだそうだ。うれしい』
『感動を分かち合おうとあの娘を呼んだ。どうやら子供の頃の●に会いに行きたいらしい。本当に●●●だと思う』
『……大変なことが起きてしまった。あの娘が過去に行ったのを最後に動かなくなってしまった
このままでは彼に会えない。それだけは駄目だ。なんとかしなくては』
『原因が判明した。やはりというべきか。彼女が●●●●だったのが原因だったようださっそく』
梓「何の事を言ってるんだろう……。それに、ここからはずっと白紙……あ、こんなところに最後の日記が」
『これを読んでいる人へ。なんとかしなくてはならない。お願いです。あの娘をどうにかして止めてください
誰かが隣にいてあげれば優しい子になるはずだから』
梓「……日記はここで終わってる」
218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:47:57.97 ID:QagTAmAN0
梓「いったい何のことを言ってたんだろう。それに誰かを助けを求める感じだったし」
梓「う~ん。考えてもよく分からないや。ひとまず、ここを離れて……」
バタン!
梓「だ、誰かきた?」
梓「唯先輩……じゃないよね。開け方が乱暴だったから」
梓「こっそりと扉の隙間から……やっぱり、ゾンビだ」
梓「ここは近づかないように離れ……!?」
梓「なん……だろ……急に、目眩が……」
梓「……」
『オオオ?』
梓「……」
『アアオオオオオ!』
梓「……」
ドシュ!
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 00:54:17.62 ID:QagTAmAN0
唯「あずにゃん! だいじょう、ぶ?」
憂「あ、あずさ、ちゃん?」
梓「……」
梓「……ゆ、唯先輩?」
唯「あずにゃん、体真っ赤だけど、大丈夫なの?」
梓「え? き、きゃああ、何なんですかこれ!?」
憂「じ、自分でも分からないの?」
梓「う、うん。ってうわあ、足元にゾンビが倒れてる!」
唯「あずにゃんが倒したんじゃないの?」
梓「え、っと。……だ、ダメですよく思い出せません」
唯「そうなんだ。とりあえず、みんなのところに戻ろう」
梓「はい!」
憂(なんだろう、梓ちゃんから嫌な気配がする。……でも、私はこれを知ってる、のかな?)
唯「うーいー?」
憂「あ、今いくよ、お姉ちゃん」
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:01:10.36 ID:QagTAmAN0
和「あら、唯。ちゃんと梓を救出できたみたいね」
唯「う、うん。なんか私あまり活躍しなかったけど」
梓「そんなこと無いです! 唯先輩が助けに来てくれただけで嬉しいです!」
憂「とにかく、戻りましょう。……あまり、もどりたくないですけど」
和「どうしたの?」
憂「いえ! 何でも無いです!」
唯「さぁ戻ろう。きっとりっちゃん隊員ご立腹だろうなぁ。あずにゃんが単独行動したから」
梓「ええ!? 私のせいですか!? だいいち私はちゃんと唯先輩に……!」
和「はいはい、いいから戻るわよ~。帰り道にゾンビがいるかもしれないから一応気をつけてね」
憂(律……さん)
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:09:56.36 ID:QagTAmAN0
唯「ただいま~。あずにゃんを取り戻して……あれ?」
澪「グスッ……律……」
和「……何があったの?」
紬「りっちゃんがね……りっちゃんが……グスッ」
唯「りっちゃんが、どうしたの? ねぇ!」
澪「私が……私が足を引っ張ったから……」
唯「どうな……たの?」
スッ
唯「や、やだなぁ。澪ちゃん。指さした方向にはガラガラに崩れたトンネルしか無いよ?」
澪「その、中に」
和「……そう、なの」
唯「……りっちゃん?」
澪「私の所為なんだ! 私があそこで動けていたらこんなことにはならなかったんだ!」
和「澪……」
紬「私が……あいつを倒せていたら、あれを銃で壊せていたら……」
222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:18:44.49 ID:uEPLycsx0
支援致す
223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:18:52.06 ID:QagTAmAN0
和「っ……。みんな色々思いつめる理由もわかるわ。自分が悪いと思うことは簡単だもの。でもね
いつまでもうじうじしていたら、友達を助けて散った律の気持ちはどうなるのよ」
唯「和ちゃん……」
和「私は前に進むわ。あの時残っていればよかった、なんて考えるのは簡単だけどね」
紬「和さん……」
憂「私も和さんに賛成です。ここで立ち止まっているよりも、先に進まなくちゃ」
梓「私も。私も先に進みます!」
紬「……そうね、いつまでもうじうじしていたら、りっちゃんに怒られちゃうものね」
唯「そうだよ。りっちゃんに私たちが見せるべき姿は、かっこいい私たちだよ!」
和「さぁ、私たちは立ち上がることを決意したわ。澪、あなたはどうするの? いつまでもそこでウジウジと泣きはらすの?」
澪「……」
唯「澪ちゃん!」
澪「わかってるさ。ここで止まっていても意味がないって。……わかってる」
憂「澪さん」
澪「……律。全部終わったら、またここに来るから。それまで、少しだけ待っていてくれ」
紬「行きましょう!」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:26:33.52 ID:QagTAmAN0
梓「……」
憂「そういえば梓ちゃん。怪我はないの? 高いところから落ちたみたいだけど」
梓「……」
憂「梓ちゃん?」
梓「え? あ、大丈夫です。ちょうど葉っぱがクッションになってくれたみたいで」
憂「そう、なんだ」
唯「あずにゃあん! 痛かったらちゃんと言ってね?」
梓「わ、分かりました。分かりましたから抱きつかないでください!」
和「ふぅ。どこに敵がいるかわからない状況なのにゆるゆるね」
紬「ふふ、そこが唯ちゃんのいいところでしょう?」
和「まぁね」
澪「……」ギュッ
紬「澪ちゃん、その武器は……」
澪「ああ、律の、片方の銃だな。ひとつだけ落ちてたから拾ってきた」
紬「そう……」
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:38:42.33 ID:uEPLycsx0
さるよけ
226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:47:22.34 ID:QagTAmAN0
和「こっちの方であってるの?」
憂「は、はい」
紬「あの、なんで和ちゃんは憂ちゃんをだっこしてるの?」
唯「憂はバブルス君だから!」
紬「……?」
梓「あれ?」
澪「梓?」
梓「……なにか来る?」
憂「うん。なんだろう。何か来ます!」
『!』
紬「あれは……」
澪「四つん這い!」
和「まぁ今更という感じがするのだけれど……? 憂ちゃん?」
憂「ま、まだくるみたい、です」
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 01:56:46.84 ID:QagTAmAN0
紬「……!」
和「これは、ちょっと冗談にしては質が悪いわね」
澪「ぜ、全部でどれくらいいるんだ?」
唯「50以上、かな」
梓「……!」
憂「ひどい……」
『アオオオオオオオ!』
『キイイィィィイィィ!』
『シュウアアアアシャアアアシュ!』
『ゴオオアアアアオアア!』
和「……あれが一斉にこっちに来てるってわけね」
唯「どうしよう」
澪「やるしか無いだろう。律……」
和「……ここは、私が囮になるわ。その間にみんなは逃げて」
唯「和ちゃん!」
228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:03:24.33 ID:QagTAmAN0
澪「そんなことできる訳ないだろう!」
和「大丈夫。私は死んでるから。……だから心配しないで」
唯「そういう問題じゃないでしょ!」
和「唯……」
唯「もう……誰かがいなくなるのは嫌だよ……」
紬「……そうね。ここはみんなで協力して突破しましょう」
梓「そうするです!」
憂「うん」
唯「よーし、そうと決まったら」
『そう、こんな時まで友情ごっこなのね……』
梓「……こ、この声は」
和「あなたなの? この騒動の原因は」
澪「そんな、まさか……」
唯「さ、さわちゃん先生……!」
229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:05:37.49 ID:uEPLycsx0
まさかすぎる黒幕
230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:15:06.38 ID:QagTAmAN0
さわ子「う~ん。やっぱり皆元気そうね。まぁ元気だけがとりえみたいなところがあるしね」
唯「さわちゃん先生!」
澪「これは一体どういう事なんですか!」
さわ子「単純に言ってしまえばあなた達が必死になって探してた犯人が私だったってことかしら?」
和「なるほど。単純にして明快な話ですね」
さわ子「でしょう? あまり面倒な話にすると本当に面倒だからね」
梓「リアルですね……。って、それはともかく。どうしてこんなことをしたんですか!」
紬「そうです、納得の行く説明を」
さわ子「ストップ! それ以上の質問は認めないわよ。……憂ちゃんなら今の状況がわかるでしょう?」
唯「憂? どうなってるの?」
憂「お姉ちゃぁん。……私たち、囲まれてるよ……」
和「何ですって?」
澪「お、おいおい。私たちの前に50以上の奴がいるっていうのに
これが私たちの右にも左にも後ろにもいるっていうのか!?」
憂「……」コクリ
和「なんてこと……」
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:19:52.21 ID:BHitf5DQO
さわちゃんなら餌付けすればなんとか・・・
232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:22:06.71 ID:QagTAmAN0
さわ子「わかった? あなた達の今おかれてる状況が」
和「最悪なことにね……」
さわ子「……そういえば、りっちゃんはどうしたの?」
澪「!」
さわ子「……ふーん。その反応だと、死んじゃったんだ、あの娘」
澪「……っ!」カチャ
梓「澪先輩、落ち着いてください!」ガシッ
澪「離せ梓! あいつは……!」
紬「気持ちはわかるけれど落ち着いて! 冷静さを失わないで」
和「……それで、私たちにどうしろというんですか」
さわ子「そうね。まぁ大体予想はつくでしょう?」
和「えぇ。そしてそれがあなたの口から出てきたら全力で抵抗することもわかってるのでしょう?」
さわ子「勿論。……まぁ何、難しいことじゃないわ。唯ちゃん人りでもできることよ」
唯「な、何々?」
さわ子「ちょっと死んでくれないかしら?」
233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:24:18.66 ID:Ezk9oz3kO
支援
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:28:52.21 ID:QagTAmAN0
和「!」
梓「和先輩!?」
和「その前にあんたを殺せば全部終わりになるんでしょう!?」
さわ子「そうさせないのが私の仕事なんじゃない。あ、ポチッとな」ポチ
ゴゴゴゴゴゴゴ
唯「なななななな何? 地面がすごい揺れてるよ!?」
和「くっ、照準があわない……!」
紬「何の音……亀裂?」
澪「へ、? う、うわああ!」
唯「澪ちゃん!」
梓「み、澪先輩が地面に突然開いた穴に落ちていった!」
さわ子「はい、丁寧な状況説明お疲れ様。それじゃああとは皆頑張ってね」
唯「う、うわあああ」
憂「おねえちゃああん!」
紬「きゃあああ!」
235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:34:28.49 ID:QagTAmAN0
憂「お姉ちゃんまで落ちちゃった!」
梓「ムギ先輩と澪先輩もです!」
和「この……!」
憂「和さん!?」
和「唯が落ちたのはあそこら辺ね。待ってて、今私も……」
パァン!
和「な、どこから、撃たれて……!」
憂「和さん!」
和「ごめん、唯……」
梓「そんな……」
憂「大丈夫、和さんは死んでるから、撃たれたり落ちたりで死ぬことはないと思う」
梓「一体、この森の下に何が……」
憂「分からない、けど。梓ちゃんこっちに来て。固まってた方がいいから」
梓「う、うん」
さわ子「さて、そろそろ完全に崩壊するわね~」
236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:39:16.75 ID:QagTAmAN0
梓「きゃああ!」
憂「梓ちゃん! て、手を伸ばして!」
梓「憂!」
憂「……手、届かな、かった」
さわ子「さて、これで残るは憂ちゃんだけね~」
憂「さわ子先生。一体どうしてこんなことを……」
さわ子「……そのセリフ。そっくりそのままお返しするわね」
憂「え?」
さわ子「いい加減何とかしなさい。……私から言えるのはそれだけよ」
憂「さわ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
さわ子「そして、誰もいなくなった」
さわ子「お願いよ。お願いだから」
さわ子「早く、私を自由にして……憂ちゃん……」
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:41:49.36 ID:uEPLycsx0
ふむふむ……
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 02:45:13.87 ID:QagTAmAN0
寝る。誤字脱字は前後の文からそこはかとなく読み取っておいてください
擬音の多用控えてないけど気にするな
乗っ取りだったのであとは>>1が何とかしてください
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 03:04:30.67 ID:uEPLycsx0
お疲れさま、おやすみんこ
240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 03:26:27.46 ID:Ezk9oz3kO
おろ?
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 07:16:56.22 ID:BHitf5DQO
お
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 07:19:15.45 ID:BHitf5DQO
4時間放置でも間に合うもんだなwww
243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 08:05:59.91 ID:9ftoF4QEO
保守
244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 09:19:04.63 ID:iEAlwp5o0
ほ
さわちゃんが黒幕ってSSでは定番すぎる気もする
245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 10:56:35.97 ID:gxFqiMBR0
ほほほっ
246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 12:16:22.98 ID:QagTAmAN0
ピチョン
唯「う、う~ん……」
唯「憂~アイス~……」
唯「……はっ!」ガバッ
唯「あ、あれ? ここどこだろう。……たしか私、地震で開いた穴に落ちちゃって、それから……」
唯「そう、落ちちゃったんだ! あ、でも生きてる。……怪我も無いみたい」
唯「こ、これは不思議な力が働いた証拠!? あ、それともギー太が守ってくれたり?」
唯「う~ん、わからないけど。……そうだ、憂を探さなきゃ。今朝まで熱出してうなされてたから」
唯「きっと今頃私を探してくれてるんだろうなぁ。……う~い~!」
ウーイーウーイーイー……
唯「……誰も気づいてくれないみたい」
唯「一応ムギちゃんから貰ったジュー太があるし! きっとなんとかなるよね」
唯「まずは皆を探しに行こう。おー」
ズルリ
唯「あわ!」ドスン
247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 12:24:18.35 ID:QagTAmAN0
唯「いたたた……もう、こんなところにバナナの皮をおいたのは誰~?」プンスカ
唯「ってあれ? これバナナじゃないや。……本? かな」
唯「う~ん、殆ど字が潰れててよく分からないよ~。……あ、このページなら読めそう。なになに?」
唯『……の成果が出た……っと。……女を開放して……』
唯『父……がつみと……。……れに名前……』
唯「さっぱりわからない!」
唯『そうだ……前をつけるとしたら。……の名前をつけて……ったあの……』
唯「名前? 誰だろう。……これ以上は泥まみれでとても読めない」
唯「あ、最後のページに大きく書いてある。え~と」
唯「う……い……え……ん……? ういえん?」
唯「なんの名前だろう。誰かの名前かな」ポロッ
唯「あれ、本の中から地図が出てきた。これってここの地図かな」
唯「なんか矢印が描いてある……この通りに行けばいいのかな。きっとそうだよね」
唯「ようし、頑張って皆を探して脱出するぞー、おー!」
248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 12:31:35.10 ID:QagTAmAN0
和「……だめよ唯、そこは違う穴だよぉ」
和「……はっ!」
和「私としたことが……まさかあんな夢をみるなんて」
和「死体も夢をみるのね……、ってそんなことよりも」
和「唯は大丈夫かしら。あの娘ああ見えて、いえ見たまんまのんびりしてるから……」
和「あとは、ここがどこなのか。それと」
和「……肩に受けた傷はもう大丈夫そうね。恐るべしゾンビボディ」
和「武器もちゃんとある。残り弾数は……充分そうね」
和「さて、ここがどこなのか、という話だけれども」
和「……暗さはあのトンネルより若干明るいくらい、かしら。幅はあのトンネルと同じくらいね」
和「所々に照明がついてるところから見ると。この洞窟……炭鉱だったのかしら?」
和「まぁいいわ。今のところ道は一本道だし。さっさと唯を連れてこんなところ脱出しましょう」
和「そしたら……ちゃんとあいつを倒しておかないと」
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 12:37:32.97 ID:QagTAmAN0
澪「……」
澪「ん……。ここは」
澪「洞窟? みたいだ。暗いし狭いし……うぅ」
澪「あれ? 私は上からここに落ちてきたんだよな。……上に穴が見あたらないんだけど」
澪「そんなことより、他の皆は!?」
澪「……音がしない。ここらへんには私しかいないみたいだ」
澪「怖いよ……律……」
澪「……いや、ここで震えてるだけじゃダメなんだ。私自身が強くならないと」
澪「戦うものはちゃんとあるし。怪我も無い、みたい」
澪「よし、皆を探しにいこう。……まっててくれ律。もう少しだから。もう少ししたら、全部終わるから」
250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 12:39:14.70 ID:+cc+vXSi0
保守
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 12:40:22.55 ID:Ezk9oz3kO
よっしゃ、支援
252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 12:44:43.26 ID:QagTAmAN0
紬「……もーひとこえー……」
紬「もー……ひとこえっ!」
紬「あら、ここは。そういえば、私落ちたんだった。ということは」
紬「ここは森の地下に当たるわけね……。? 落ちた割にはなにか変な気がするけど」
紬「それより、早い所皆を見つけないと」
紬「……うん。行く準備はバッチリみたい。さ、頑張りましょう」
紬「……? 視線を感じる。誰かが私のことをみている?」
紬「……みんな、じゃないよね。皆だったら近づいてくるから」
紬「でもこれは近づくわけでもなく、離れるわけでもなく、じっと私を見ている」
紬「そうすると、大体誰だか予想はつきます」
紬「ね?」
『えぇ。きっとあなたならその考えに至ると思っていたわ』
紬「それは嬉しいです。……それで、私に何のようなんですか」
紬「……先生」
253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 13:19:45.06 ID:9ftoF4QEO
しえん
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 13:37:25.43 ID:BHitf5DQO
いいところで終わりかー
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 13:53:58.65 ID:Ao5Ge2Lk0
和「……だめよ唯、そこは違う穴だよぉ」
俺は和ちゃんがそんな夢を見ちゃうような趣味があったとしても和ちゃんを愛せるよ
256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 15:19:36.54 ID:Ydibirho0
ほしゅる
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 16:44:39.73 ID:VSd7oX2F0
おちちゃうよ
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 17:12:51.10 ID:3VWVom8+0
しえん
259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 17:38:54.45 ID:H+dLR8pv0
ががんはれお
260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 18:12:02.00 ID:Ezk9oz3kO
ほ
261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 18:16:27.22 ID:hVtiEL5IO
しゅあ
262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 18:58:44.02 ID:E2+4DwbR0
み
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 19:25:19.35 ID:EPge5+Th0
支援
264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 19:43:25.54 ID:Bf54XcHoO
追い付いた
265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 19:48:48.83 ID:QagTAmAN0
梓「……」
梓「……」
梓「……なん、で……」
梓「私……何で、何で……」
梓「……なきゃ」
梓「早く探さなきゃ。早くさがなきゃ。はやくさがさなきゃ」
梓「憂」
憂「……ここ、どこだろう」
憂「何があったか思い出せない……ううん。それ以上に……」
憂「私は……誰……?」
266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 19:55:55.54 ID:QagTAmAN0
和「おかしいわね」
和「いえ、静かになるよりはマシ、といったところかしら?」
『キイィィイィ!』
和「ふぅ。あなたで何匹目なのよ、もう」タァン!
『キイィィイ……』
『チアアアチアア!』
和「まだくるっていうの!? もう、数が多すぎるわよ!
和「それに、何か新種も増えてるみたい。本当にこいつらはなんなのよ」タァンタァン!
『チイイアアアアア・・』
『アアオオオ!』
和「……流石に、これは逃げた方が良さそうね……。こんな数相手にしてらんないわよ」
和「これだけの数がここに居るってことは、他のところにはあまり行ってない……といいわね」
和「私が落ちた場所がこいつらの巣の近くだったのか……それとも」
和「どちらでもいいわ。私はただ殺すだけだもの」
和「巣……か。言い得て妙ね」
267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:03:00.27 ID:QagTAmAN0
澪「……ここまで歩いてきたけど、結局誰にも合わなかったな……」
澪「皆、無事だろうか」
澪「何でこんなことになっちゃったんだろうな。いつもなら今頃……」
澪「やめよう。こんなこと考えていても無駄だな」
カツン、カツン
澪「! だ、誰だろう。と、とりあえず隠れてよう……」
カツン、カツン
ペタペテペタ
『アオ……』
『キイィィ……』
澪「あいつらだ! ……ここはじっとしていよう。さっさといなくなってくれ」
『……』
『……』
澪「動く様子が無い……誰かを待っている? そうかもしれない。キョロキョロと周りを見ているし」
澪「もしかして、穴に落ちた私たちを探しているのか? ……だとしたら、どうしよう」
268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:10:08.70 ID:QagTAmAN0
澪「ここで私が倒しておくべきか……?」
澪「……以前離れる様子はないみたいだ」
澪「それに今あいつらがいるのは広い場所。見つからずに通りぬけようにも難しそう。だったら!」
『……』
『……』
パァン!
『アオオオオ!?』
『キイィィキィ、キャア……』
澪「一匹倒した! この調子であいつも……!」
『アオオオオォォ!』
澪「に、逃げた!? ……と、とりあえず追いかけよう! 他の誰かが危なくなるかもしれない!」
澪「待て!」
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:18:56.84 ID:QagTAmAN0
『アオオ!』
澪「はぁっはぁっ。足が早いわけじゃないのにこの複雑な洞窟を器用に逃げるから……」
澪「はぁっ、追いつけない……! この!」
『……!』
澪「この先は、行き止まりだったみたいだな……! くらえ!」タァン!
『アアアオオオオオオオ……』
澪「はぁっはぁっ。……や、やっと倒したか」
澪「そ、それにしても随分遠くまで来ちゃったな。ここがどこだかわからないけど。とにかく、目的は変わってないから急ごう」
『……みお……』
澪「……え?」
『みお……』
澪「こ、この声は。ま、まさか、律なのか!?」
『みお……』
澪「律! どこにいるんだ!? 私はここに居るぞ!」
270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:27:43.43 ID:Ezk9oz3kO
支援
271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:28:06.26 ID:QagTAmAN0
『ミオ……』
澪「律! 間違いない、あの影は律だ!」
澪「よかった、本当によか……」
律「ミオ、オオ、オオオ、オ、オ」
澪「ヒッ! ……り、律? 冗談だよな? 私を怖がらせるためにそんな手のこんだことして」
澪「もう充分びっくりしたから。だからもういいだろ。ねぇ? なぁ!」
律「ミオ……。ミオオオオオ!」
澪「うそだよ……何で、どうして……律うううう!」
バァン!
律「ミ……」ガクッ
澪「はぁ……はぁ……あ、足に当たった?」
澪「くそ……何で……私は……!」
律「ミオオオ……」
澪「……本当は、こんなことしたくないのに……! 本当は、本当は!」
律「ミオ……」
272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:38:48.63 ID:QagTAmAN0
澪「ごめんな律! ごめんな。……こんな、こんなことする私は……」
律「ミオ……ダイジョウブ、だから」
澪「律!? しょ、正気に戻ったのか!?」
律「いや……死ぬ間際の……かな……でも、気を抜くと……だめ……かな」
澪「そ、そうだ。和が正気を戻した時みたいに、私も!」
律「そ、れはちが、う。あれ、は、う、いちゃんが……くぅ、くそ。いいたいことも、いえない……なんてな」
澪「律!」
律「いい、か。よく聞け、澪。こうなってから……わかったことが、ある」
律「この、体にな……るとな。すごい、世界が、綺麗なんだ……」
澪「律?」
律「た、ぶん。わたし、と。のどか……は違う、存在、なんだと……思う」
律「あ、い、つは……ゾン、ビかもし……れないけど……わたし、は」
澪「律! 大丈夫か? しっかりしろ。よくわからないけど、憂ちゃんの所に連れて行けばいいんだな?」
律「いや……多分、今はもう、時間がない……だから、聞け」
澪「時間がないって……そんな……」
273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:47:22.89 ID:/sviSseiO
気になる話だ
274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:47:59.94 ID:QagTAmAN0
律「私、や。そこの奴はす、倒れて……もふっかつ、する」
澪「え?」
律「いっかいで、きけよ……しゃべ、ってるこ、っちも……つらいんだ、ぞ」
澪「い、いや聞いてる。でも復活するって……」
律「そのま、まだ。だから……、ここで、わたしを、ちゃ……んとた、おしていけ」
澪「律! いや、私は」
律「いいから!」
澪「り、……つ」
律「はぁ……まったく、おま、えはほん、とうに。せわが……やける、な」
澪「う、うるさい。満足にしゃべれない癖に偉そうにするな……ばか律」
律「……そう、だな。みお。わたしを、倒したら、すぐに、げろよ」
澪「……」
律「わかったか」
澪「……ああ」
律「そう、か。それなら……いい」
275 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 20:50:58.44 ID:sAw0MUDV0
SSとか本気で面白いと思ってんの?
だとしたら>>1はVIPPER失敗だね
276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:51:51.46 ID:cUf45IyL0
律は半屍人か
277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:53:10.70 ID:8FfLoDCb0
唯「バイハザ!」
278 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 20:53:58.78 ID:sAw0MUDV0
>>1俺をスルーしてんじゃねぇよ
わかってんのか?俺は今のVIPに不満だらけなんだ、俺をあまり怒らすんじゃねぇ
279 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 20:56:13.77 ID:sAw0MUDV0
>>1
おいコラてめぇウゼぇんだよ
いいか?俺は今のVIPに不満だらけだ だからSSとか糞つまんねぇ駄文晒してんじゃねぇぞガキ
280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 20:57:33.92 ID:QagTAmAN0
澪「律……ありがとう」
律「どう、いたしまし、て」
澪「さよなら」
律「……おう」
タァン……
澪「……」
澪「……っ」
澪「……こんなの、ないだろ」
澪「行かなきゃ。行かなくちゃ……」
澪「律……私、もう行くから、な」
澪「それじゃあ」タッタッタ
281 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 20:59:19.03 ID:sAw0MUDV0
だからスルーしてんじゃねぇよゴラァ!!
>>1てめぇナメんなボケ!けいおんやらきすたとか小学生かっつーの!!!!
今すぐこのつまらん駄文をやめろおおおおお!!!!!!!!!!1
282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:01:53.03 ID:ThxVEbZqO
なんか党員みたいな奴沸いたな
283 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:02:08.09 ID:sAw0MUDV0
いいか、俺は別にキレてるんじゃない
ただVIPにあるまじきスレが立ってることに腹が立ってるんだ、分かるか?
だから>>1がこの駄文をやめたら俺はもう静まるから
284 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:04:35.68 ID:sAw0MUDV0
>>282
俺をあんなアホと一緒にしないでくれる?
俺はガチで今のVIPに不満持ってるし、SSとか誰もとめないのが不快なんだよね
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:05:15.16 ID:QagTAmAN0
紬「それで……私に何のようですか」
紬「……先生」
さわ子「う~ん、まぁそれなりに長い話になるだろうから」
さわ子「お茶しながらしゃべらない? いつもみたいに」
紬「どうやら、ご自分の立場が分からないようですね」カチャ
さわ子「う~ん。ムギちゃんなら私の話しを聞いてくれると思ったんだけどなぁ」
紬「……」
さわ子「……ダメ?」
紬「……はぁ。よくわかりませんけど、話すだけなら大丈夫です」
さわ子「流石ね。それじゃあお茶を……」
紬「ないです」
さわ子「え~。お茶無いなら帰ろうっかなぁ」
紬「何しに来たんですか」
さわ子「冗談よ、冗談」
紬「……」
286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:07:23.41 ID:Ezk9oz3kO
支援だ
287 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:09:35.63 ID:sAw0MUDV0
>>286
俺ムカつくんだよね 支援とかふざけないでくれる?
お前みたいな携帯がVIPをダメにしてるんだよ それ分かってる?君中学生かな?ゆとりかな?ん?
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:09:50.16 ID:8vj9rTTdP
全力で支援
289 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:13:13.06 ID:sAw0MUDV0
>>288
全力で支援(赤き微笑み)
お前みたいなヤツがVIPきてるんじゃねーよ VIPに娯楽を求めるなら自分で面白いスレ立てろ
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:15:14.13 ID:QagTAmAN0
紬「ふぅ。それで、話って何ですか」
さわ子「そうね。……例えば、こんな経験ないかしら」
さわ子「ずっと昔好きだった人がいて。その時に告白したらフラれて」
さわ子「でも、今もう一度あの時代のあの時のあの人に告白できたら、その時は違う未来が待っている」
さわ子「そう、考えたことない?」
紬(それって……)
さわ子「私はね、ずっとそう考えてたんだ」
さわ子「あの人に会いたくて。あの人の声が聞きたくて。あの時に戻りたくて」
さわ子「あの人以外に付き合おうかと考えたけれど。無理だった。やっぱり、あの人じゃないとだめなのね」
紬「……」
さわ子「そう思ってたら、ふと思い立ったのよ。そうだ、あの時に戻ろうってね」
紬「戻るって、どうやって?」
さわ子「簡単よ。タイムマシンを作るの!」
紬「え……?」
291 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:16:19.82 ID:sAw0MUDV0
ヒャッホオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!1
毛異汚ンキメエエエエエエエエエエエ油異キメエエエエエエ痢津キメエエ身汚キメエエエエエ津無宜とゴキブリキメエエエエエエエエエ
けいおんとかVIPに相応しくねえええええええええええええええんだよおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:18:12.06 ID:/BFElp2U0
>>291
ち~ん(笑)
293 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:20:44.38 ID:sAw0MUDV0
糞以下のクズヘドロSS死ねえええええええええええええええええええ
やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
消えええええええええええええええ得ろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
このスレ潰してやるぜヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しねねええええええええええええええええええええええええええええええええええええええうえぇうっつへええええええええええええ
VIPから消え去れええええええええええええええええええええええええええええええ
兎えっ屁ええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どいつもこいつもきめえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:22:37.73 ID:8vj9rTTdP
アストラル ◆28s26Q7ss2 に一致する情報は見つかりませんでした。
検索のヒント:
* キーワードに誤字・脱字がないか確認します。
* 別のキーワードを試してみます。
* もっと一般的なキーワードに変えてみます。
* キーワードの数を減らしてみます。
()笑
295 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:24:15.68 ID:sAw0MUDV0
>>292
意味わかんねえええええええええええええええええええええええええええええええええええ
ふざけてんじゃねえええええええええええええええもっと素直になれよおおおおおおおおおおおおお
よしじゃあ俺が>>300GETしてやる言っとくけど俺かなりのスナイパーだからもし外したら土下座画像うpしてやるよ^w^
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:25:38.92 ID:Ao5Ge2Lk0
ああ、急に見えないレス番が多くなったと思ったらやっぱりNGコテだったのか
297 :アストラル ◆28s26Q7ss2 :2010/01/22(金) 21:27:11.28 ID:sAw0MUDV0
>>296
だからNGとかすんじゃねぇよボケ VIPPERなら憤怒も怠慢も色欲も強欲もあと他になんかも受け入れろ
それがVIPPERとしての誇りだろ NG登録なんてチキンのやること
298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:27:29.25 ID:kCRQDI5S0
やばい澪と律のやりとりみてると涙が・・・
299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:30:34.11 ID:Ezk9oz3kO
>>297
なら何でSSは駄目なんだ?
300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:32:57.33 ID:E2+4DwbR0
W
301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:33:35.13 ID:ThxVEbZqO
理解する脳がないからだろ
302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:34:47.64 ID:RWaAqHOW0
>>295
うp
303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:41:42.10 ID:iEAlwp5o0
>>1は荒らしなんか気にせず頑張ってくれ
304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:42:00.22 ID:0ol0/1xz0
>>297
じゃあ>>1も受け入れろ
305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:43:01.23 ID:Ezk9oz3kO
あれ?
あいつどこに行った?
306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:45:12.28 ID:ThxVEbZqO
さるでもくらたっんじゃね
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:45:26.96 ID:0ol0/1xz0
逃げたか?
308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:47:36.80 ID:lmD2bmRB0
>>1がんばれ
>>295は早くうpしろよ
309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:57:21.57 ID:/sviSseiO
ウンコテなんかどうでもいい
310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 21:57:26.42 ID:QagTAmAN0
さわ子「ドラえもんとかキテレツ大百科とかで見たことあるでしょう?」
紬「ドラえもん……?」
さわ子「いや、何でも無いわ。そ、それよりも」
さわ子「つまり私はタイムマシンをつくろうとしたわけよ」
紬「で、でも。時間を跳躍するなんてそんな事できるわけが」
さわ子「そうね。でも私は諦めなかった。とにかく勉強に勉強を重ねて時間を忘れて没頭したわ」
さわ子「あの時に顧問をやめちゃったんだけど。ごめんね」
紬「え?」
さわ子「気にしない気にしない。それで、ついに私はタイムマシンを作る事に成功するわけよ」
紬「せ、成功したんですか!?」
さわ子「ええ。理論はわかっていたからあとはお金さえあればできた、ってわけ」
紬「お金……」
さわ子「そう。そしてその援助金はどこから出たか大体の予想はつくわね?」
紬「私の、家から、ですね」
さわ子「そのとおり。さすが成績優秀なムギちゃんね~」
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:06:37.94 ID:QagTAmAN0
紬「で、でも。お父様がそのようなことをなさるはずが」
さわ子「何言ってるの。投資してくれたのはムギちゃんでしょう?」
紬「え? 私……? でもそんなこと」
さわ子「ムギちゃんは頭がいいからね~。そろそろ気がつくかな」
紬「私……。違う、私じゃない。……そうか、そういうことだったんですね」
さわ子「そういうこと。やっぱり成績優秀なだけあるわね」
紬「あなたは、未来から来たさわ子先生ですね?」
さわ子「せいかーい。正解者に拍手~よくできました~」
紬「でも、未来のさわ子先生が一体どうしてこんなことを……」
さわ子「……それを、今から、話したいんだけどね……」
紬「?」
さわ子「頭のいいムギちゃんなら後々にわかるはずだわ」
紬「え、何がですか」
さわ子「梓ちゃんも鍵よ。そして一番の鍵はあの娘」
さわ子「きっと隣に唯ちゃんがいれば優しいままでいられることができるあの娘よ」
312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:09:41.22 ID:Ezk9oz3kO
支援
313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:15:40.30 ID:JVnFB1RC0
さっさと書けよ
314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:18:20.17 ID:QagTAmAN0
紬「それって!」
さわ子「お喋りはここまでみたいね。それじゃ私は行くわ。みんなにによろしく……それと」
さわ子「りっちゃんは私に任せて頂戴と、澪ちゃんに言っておいてね」
紬「え、それってどういう」
さわ子「ごめんねえ。これ以上話すとバレちゃうから。それじゃあ」
シュゥン!
紬「き、消えた!? 一体どうやって……」
紬「ううん。考えてる場合、でもあるけど。その前に皆を助けに行かなきゃ」
紬「梓ちゃんや、それに先生が言っていた娘のことも……!」
紬「でも、さわ子先生。あなたは私たちの敵なんですか? それとも……」
315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:24:21.95 ID:i+HH34M60
明日朝早いのに・・・支援
316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:25:33.46 ID:QagTAmAN0
唯「う~ん。この地図のとおりに来たんだけど」
唯「ここどこだろう。……そもそも、この地図って現在地が無いからわからないよ」
唯「街にある地図なら迷わないんだけどな。憂もそう言ってるし」
唯「う~ん。なにか目印になりそうなものは……あれ?」
唯「亀?」
唯「どうしてこんなところに亀がいるの?」
唯「あ、この地図に亀が描いてある!」
唯「ようし、これを目印にして探しに行こう! おー!」
唯「……あれ?」
唯「また亀がいる。……でもこの地図には亀はひとつしか無いよ~?」
唯「ということは……」
唯「また、同じ道に戻ってきちゃったんだ……」
唯「うう、憂~。助け……いや、駄目だ。お姉ちゃんとして憂を頼らずに一人で何とかしないと」
唯「ようし、もういっかいがんばるぞ~!」
317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:32:33.25 ID:QagTAmAN0
唯「……あれ」
唯「う~もう五回目だよ~。どうしてこんなに複雑な場所なの~?」
唯「はぁ、ここで一旦休んでから行こう」
唯「よし、体力全快! これでもうしばらくは動けるぞ~」
唯「出発進行~おー!」
梓「唯先輩」
唯「とと、あずにゃんの声がした気がするよ?」
梓「唯先輩」
唯「お~、やっぱりあずにゃんだ~! あずにゃあん、どこにいるの?」
梓「ここですよ、唯先輩」
唯「おお、あずにゃん。やっと会えたよ~」ギュッ
梓「も~、唯先輩は本当に甘えんぼさんですね」
唯「うんうん。だからもうしばらくギュッとしてるね~」
梓「はい。大丈夫ですよ。だって……その方が、簡単ですから」
318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:40:56.11 ID:QagTAmAN0
唯「え?」
ガンッ!
唯「い、痛いよ、あずにゃん……!」
梓「あれ? 打ちどころが悪かった、いや良かったのかな? 気絶もしないんですか」
唯「あ、あずにゃん……?」
梓「あ~、もう。仕留め損なうなんて……。やっぱりあいつらとは体の作りがちがうんですね。当然ですけど」
唯「あ、あずにゃんだよね?」
梓「そうですよ。あなたの後輩の可愛いあずにゃんです、よ!」ブン!
唯「ひぇ!」
梓「ああ、もう。逃げないでくださいよ」
唯「しょ、消化器で殴りかかろうとしたらだれだって逃げるよ!」
梓「それが可愛い後輩でも?」
唯「あずにゃん、どうしちゃったの!? も、もしかして、和ちゃんみたいにゾンビになっちゃったの?」
梓「ぷっ……アハハハハハハ! 面白いですね唯先輩は!」
319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:48:37.03 ID:QagTAmAN0
唯「あず、にゃん」
梓「そう見えますか? 私がゾンビに見えますか? 見えないでしょう?」
唯「こ、怖いよあずにゃん……」
梓「大丈夫です。怖くなんて無いですよ」
唯「おかしいよ、あずにゃん! 何で急に」
梓「あぁ、もう。面倒だなぁ。しょうがないですね……」
梓「唯先輩! 私、けいおん部に入って知ることの無いことを沢山知ることができました! だから」
梓「安心して死んでいいですよ」
唯「ひぃ!」タタタタ
梓「あれ、逃げるんですか? こんなくらい洞窟内で? ダメです、逃がしませんよ」
唯「こ、こないであずにゃん!」
梓「アハハハ! 後輩に向かってその言葉はひどいですよ!」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 22:57:12.55 ID:QagTAmAN0
唯「と、とにかくどこかに隠れよう! あとはあずにゃんが落ち着くのを待って」
梓「唯せんぱーい! どうしたんですか? いつもみたいに抱きしめていいですよー!」
唯「ど、どうしてこんなことに……! あ、あそこに隠れられそうな岩が!」ダッ
梓「曲がったってダメです! すぐに……あれ? いなくなっちゃった」
唯(あずにゃん……)
梓「ふーん。かくれんぼですか。いいですよ~、私が鬼ですね」
唯(うう……何で、どうしてこうなったの?)
梓「ふんふんふーん。……ここかな?」
唯(……!)
梓「違いましたか~……それじゃあここかな? 違いますね~ここ? ふふ」
唯(ば、ばれてるよう……あずにゃん、私が怯えてるのを楽しんでるみたい……)
梓「ここでもないってことは~。もうそこしか無いですよねぇ?」
唯(ひっ……!)
梓「観念してくださいね、唯先輩ぃ!」
ガラッ!
321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:04:19.93 ID:4KC7OffyP
|┃三 /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::',
|┃ i:::::::イ `> ー─--ミ::::::::::::|
|┃ {::::::::| ::\:::/:::: \:::リ-}
ガラッ. |┃ ',::r、:| <●> <●> !> イ
|┃ ノ// |:、`{ `> .:: 、 __ノ
|┃三 |::∧ヘ /、__r)\ |:::::|
|┃ |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉 l::::::》
|┃ |:::::::::::::'、 `=='´ ,,イ::ノノ从
|┃三 ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:04:53.83 ID:QagTAmAN0
梓「……ふーん。ここじゃなかったんだ」
梓「しょうがないなぁ。別の所を探しに行くとしますか」
梓「唯センパーイ?」
唯(あ、危なかった)
唯(地図に岩のことが書いてなかったら……)
唯「それにしても、この岩の向こうが道になっていたなんて」
唯「あずにゃん……」
唯「ううん。とにかく今はこの地図のとおりに行こう。そうすれば、きっと何かが見つかるはずだから」
唯「う~ん、と。地図だとここら辺にあるはず何だけど」
唯「あれ?扉がある。洞窟なのに……」
唯「入ってみよう」
ギギギギィ……
323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:05:57.43 ID:cUf45IyL0
/rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l ,.-、____ , --―‐ニ二/ ヽ
,i ,-三三三三三、 _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′ .レ'´-〃、:::` ̄ ̄ ̄::::::::::::::! |
',、、ヾ三三'" ̄ ̄ `ー‐" ヾ-'" .〉′ /,. ̄/({_/ ̄>─────-〕 く
ヽ ヽヾ三,' :::.. _,,.,,_:.:.:.:.. _j_ .:.:.:.、,' _」i:::::::|:::.イ-:〈─────‐r',. =、、!
`ー',ミミ : ',ィでiンミ、:.:.、__, -,ィも=、',′ 〈ハ::::::::::!:ヽ!:::::::!::::::::::::::::::::::::::::| 、、__,.リ !
/:l lミミ ´ ̄`゙`ラ .:. 三 f"´ ̄`',' frヽヽ:::::\_ヽ:::ヽ___二二二ヽニニ〃
::::| |,ミ `二ニノ ,、 jl ',` ―''", -く:.:リ:!:::宀¬:::::::/r― 厂
::::::::| |ヾ ,ィ'" ト、 / /-' ̄`ヽ__::::::::::|r' r'/
::::::::',.',. / `^ヽ,_ノi /ヽ, // / `ー77 L!_
:::::::::ヽヽ. / _,,...,_,,..,、l /l |`ヾー--/| _ヽ__ { リ | _i
::::::::::ヽ / ,ィiTTTTTト, ,} /::| | /::レ' レ' } /ノ  ̄
;::::::::::::\ { ,/⌒'ー'‐'‐'‐',リ /::::::::l | /:r' ,|
`ー-、::::::ヽ l {,ゝ、‐r‐'ン-i/ ,/::::::
`ー-二'‐丶 ヾ
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|┃ i:::::::イ `> ー─--ミ::::::::::::|
|┃ {::::::::| ::\●/:::: \:::リ-} ビシッ
|┃ ',::r、:| <○> <○> !> イ
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|┃ |::∧ヘ /、__r)\ |:::::|
|┃ |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉 l::::::》
|┃ |:::::::::::::'、 `=='´ ,,イ::ノノ从
|┃ ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |:::://:从
324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:06:00.18 ID:RNtQa2xkO
支援だで
325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:13:31.17 ID:QagTAmAN0
唯「わ、なんだろうここ。すごい広い……」
唯「う~ん。真ん中にが盛り上がって、変な形したところだなぁ」
唯「階段がある。……登ってみようっと」テコテコ
唯「一番上についたぁ。……えっと、なんだろう。ボタン?」
唯「……押しちゃおうっかな……。押しちゃえ!」ポチ
ウイイイイイィィィン
唯「わ、えっと。なんだか地面が下がっていってるような……」
ガシャァン
唯「あっという間に部屋の仲が平坦になっちゃった。……あれ?」
唯「平坦になったら柱が三本出てきた! 不思議な場所だなぁ」
326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:19:55.60 ID:QagTAmAN0
唯「あれ、あの柱の所になにか光ものが!」
唯「なんだろう……」
唯「なにこれ。石?」
唯「それにしても変な形した石だなぁ。……でも、どことなく誰かに似てるような……」
唯「うーん誰に似てるんだろう。思い出せそうで思い出せない。喉まで出かかってるんだけどなぁ」
唯「あれ、後ろの方にスイッチみたいなのがある。押してみようかな」
唯「……あれ、押せない。堅くなってるのかなぁ」
唯「ぎゅ~っ……。駄目だ、びくともしないや」
唯「とにかく、早くここから出て」
梓「いた~!」
327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:26:40.38 ID:QagTAmAN0
唯「あ、あずにゃん!」
梓「探しましたよ~、唯先輩。もう、逃げるなんてひどいじゃないですか」
唯「あ、あずにゃん、その手に持ってるのは……」
梓「あ、これですか? 銃です。見ればわかりますよね」
唯「そ、そうじゃなくて、その銃って……」
梓「そこまでわかるんですか~。流石ですね。はい、律先輩の銃ですよ」
唯「ど、どうして……」
梓「う~ん、どうしてと言われても……唯先輩を探していたら律先輩にあって~、といった感じです」
唯「りっちゃんは生きてたの!?」
梓「いえ、死んでますよ。今はゾンビになってうろうろしてますが」
唯「そ、そんな……」
梓「律先輩ね、う~う~言いながら私に銃を向けてきたんですよ。笑っちゃいますよね」
梓「頭に来たから消化器で何回も殴りましたよ。最後に『あずさ』って私の名前呼んでましたけど」
梓「やめて欲しかったんですかね? まぁやめませんでしたけど」
唯「あ……あずにゃん……なんてことを……」
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:35:54.92 ID:QagTAmAN0
梓「さ、話合いはもういいですか? それじゃ、唯先輩もさようならです」
パンッ
唯「うわあ!」
カン!
梓「もう、何なんですかこの柱は。邪魔ですね」
梓「柱は三つあるから……今度は」タッタッタ
唯「あ、あずにゃんが移動してる。えっと、どこに行ったのかな」
梓「今度はこっちから撃ちますよ!」パァン!
唯「う、うわぁ!」ヒュッ
梓「ああ、今度は外しちゃいましたか。まったくもう、唯先輩ったら」
唯「あずにゃん!」
梓「……こうなったら一気に近づいた方が手っ取り早いですね」
唯「あ、あずにゃん!」
梓「さぁ、唯先輩。今殺してあげますから待っててくださいね」
329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:39:52.42 ID:/sviSseiO
結末が気になる
まだ折り返してもなさそうだけど
330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:42:32.74 ID:QagTAmAN0
唯「あ、あずにゃんがこっちに来る!」
梓「ゆーいせーんぱーい」
唯「あずにゃん!」
梓「あぁもう。さっきからうるさいですね。あずにゃんしか言えないんですか?」
唯「あずにゃん! お願いだからもとのあずにゃんに戻ってよお!」
梓「うるさい、頭がズキズキする……ウウ」
唯「あ、あずにゃん?」
梓「……っああ。はぁ、はぁ」
唯「大丈夫、あずにゃん!」
梓「ゆ、唯先輩……。私」
唯「も、元のあずにゃんに戻ったんだね?」
梓「私、あれを打たれたんです。きっと。そのせいで! だから!」
唯「あずにゃん?」
梓「お願いです、唯先輩……私を、殺してください…・!」
331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:47:36.01 ID:Ezk9oz3kO
面白いよ、支援
332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:47:58.79 ID:QagTAmAN0
唯「そ、そんなことできないよ!」
梓「だって、このままじゃ……唯先輩を!」
唯「きっと何か、何か有るはずだよ!」
梓「……ウウ」
唯「あずにゃん?」
梓「……ふぅ。まったく。面倒な事になるところだったじゃないですか」
唯「あずにゃん!」
梓「さ、そろそろ本当に終わりです。わざわざ姿を晒してくれてありがとうございます」
唯「うぅ……」
梓「それじゃあさようなら、唯先輩」
唯(……あれ)
唯(持ってる石が、光ってる?)
唯(何で、だろう)
梓「そ、それは……!」
333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:54:48.38 ID:QagTAmAN0
唯「え?」
梓「な、何でそれをお姉ちゃんが持ってるの!?」
唯「え、今なんて」
梓「くっ! もう躊躇ってなんかいられない、死んでください唯先輩!」
唯「よ、よくわからないけど、これをどうにかすればいいんだね!」
唯「ボタン……さっきは押せなかったけど、今なら押せそうな気がする!」
梓「させないです!」
唯「おねがい石太! あずにゃんを助けて!」
カチッ
シュゴオオオオオオオオオウウウウウゥゥゥゥゥウ!
梓「きゃあああああああ!」
唯「ひ、火が出た!? でも青いよ! それにあずにゃんに、当たっちゃった!」
梓「アアアアアアアァァァァァァ……」ドサ
唯「あずにゃん!」ダッ
334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:55:58.87 ID:kCRQDI5S0
wktk
支援
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 23:57:48.43 ID:H+dLR8pv0
うりえん
唯が使ったら死ぬんじゃないのか
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:01:38.46 ID:1hngJKEG0
唯「あずにゃん、しっかりして!」
梓「……」
唯「やだよぅ……あずにゃん。死んじゃやだよぅ……ヒック」
梓「……ん、ゆい、先輩?」
唯「あ、あずにゃん!?」
梓「あ……私……」
唯「よかった……よかったよぉ。あずにゃあん……グスッ」
梓「先輩、泣かないでください。私は大丈夫ですから」
唯「グスッ」
梓「唯先輩は、本当に泣き虫ですね。……しょうがないな」ギュウ
唯「あずにゃん……」
梓「しばらくこうしていていいですか?」
唯「うん……」
梓「ありがとうございます……」
337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:08:40.18 ID:1hngJKEG0
数分後
唯「落ち着いた? あずにゃん」
梓「それはこっちのセリフです……」
唯「あ、えへへへ」
梓「ふふ。……それで、私の身に起こったこと、全部話しますね」
唯「うん」
梓「事の始まりは……トンネルで私がさらわれた時からです」
唯「あの時から?」
梓「はい。……あの時誰かが私の首に、多分注射をしたんです」
唯「ちゅ、注射!? 痛くなかったの!?」
梓「注射自体は大丈夫です。でも問題はその中にあったもの、です」
唯「何があったの?」
梓「そこまでは……でも。その時から、私は何回か意識を失うことがあったんです」
唯「そうなの?」
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:16:39.96 ID:1hngJKEG0
梓「はい。……でも、ふっと意識が戻ると、毎回必ず頭の中で声が聞こえたんです」
唯「どんな声?」
梓「それは……すみません、覚えてないです。でも、どこかで聞いたことが上がるような声でした」
唯「そうなんだ」
梓「はい。……でも、今はもう声は聞こえませんし、頭の中にあったもやもやも消えました」
唯「そうなの!? 良かった!」
梓「はい、唯先輩のおかげです」
唯「私の?」
梓「はい。唯先輩の持ってるその石のおかげです」
唯「これ?」ヒョイ
梓「はい。これを浴びた瞬間から、私の中の何かが消えて行くのを感じました」
唯「へぇ……何なんだろう、これ」
梓「わかりませんけど、もしかして、これを使えば、和さんや、律先輩を元に戻せるのでは?」
唯「! そうかもしれない。やってみる価値はあるね!」
梓「はい、それじゃ早速行きましょう!」 唯「おー!」
339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:25:54.84 ID:1hngJKEG0
律「……ウウ……ミ」
さわ子「あら、こんなところにいたのね。……なんか顔が傷だらけだけど、大丈夫?」
律「ウ……ア?」
さわ子「あーあ。せっかくのかわいい顔が台無しじゃない。りっちゃんも女の子なんだから、身だしなみくらいきちんとしないと」
律「ウウウウアアアア!」
さわ子「まず少し落ち着きなさい」ガンッ!
律「ウア……」
さわ子「さて、後は縄で縛って……と」
さわ子「うん。これでいいわね」
律「ウウウウウ……」
さわ子「大丈夫。少しちくっとするけど我慢してね」
プスッ…
律「ウア、ウアアアアア!?」
さわ子「さて、後は体に馴染むのを待つだけ。馴染んだその後は。……きっと唯ちゃんがなんとかしてくれるわね」
律「ウウ……」
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:29:52.95 ID:ywFc62370
さるよけしえん
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:34:43.43 ID:1hngJKEG0
さわ子「……これはひとりごとよ、りっちゃん」
さわ子「仮にあなた聞こえていたとしても、聞いてるのは今のあなただから問題ないわね」
律「……」
さわ子「私がタイムマシンで過去に行って……そして戻ってきたのはムギちゃんに教えたわ」
さわ子「その後ね、ある子を過去に連れて行ったの。子供の頃のお姉ちゃんが見たいっていうから」
さわ子「そしたらね、タイムマシンが起動しなくなっちゃったの」
さわ子「勿論、私は何とかしようとしたわ。でも、どうにもならなかった」
さわ子「それから、あの子はずっと過去の時代を生きてきた。何十年とお姉ちゃんに会えることなく、ね」
さわ子「いえ、会えたとしても、それは子供の頃の姉。歯がゆい思いをしたと思うわ」
さわ子「ずっとそんな状態だったからね、ある日あの子は発狂しちゃったの。そうしたらもう誰も止められなくなっちゃった」
さわ子「私も色々と頑張ったわ。だけどね、ダメだった」
さわ子「……もっと詳しい話しが聞きたければ、その子を探して、そして、助けてあげて」
さわ子「あなた達なら、きっとそれが出来ると思うから」
さわ子「それじゃ、もう行くわね。後は頑張って、りっちゃん」
律「……サ」
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:40:36.69 ID:DOtiMPJ/O
あ
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:46:43.37 ID:1hngJKEG0
澪「……。律」
澪「駄目だな私は。気を抜くとずっと律のことばかり考えてる」
澪「結局、成長できてないのかな。私」
ダダダダ
澪「? この音は、銃声!?」
澪「誰だ!?」
紬「あ、澪ちゃん!」
澪「ムギか!?」
紬「ええ、申し訳ないけど加勢してくれる?」
澪「任せろ!」
ダダダダダダ
タァンタァン!
紬「ふぅ……これで全部片付いたみたい」
澪「ムギ、怪我はないか?」
344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:47:38.76 ID:SxZlOpqAO
支援
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 00:55:04.67 ID:1hngJKEG0
紬「ええ。……でも、弾薬が心許なくなってきちゃったから」
澪「私はまだまだあるけど」
紬「私のと澪ちゃんのじゃ弾の大きさが違うから」
澪「……そうか。……」
紬「何か、あったの?」
澪「……律が、立って動いて喋っていた」
紬「りっちゃん生きて……! そう、そういうこと、なのね」
澪「ああ。……それを、私が」
紬「それ以上は、言わなくていいわ」ギュウ
澪「ムギ……」
紬「ツラかったでしょう? りっちゃんがそうなったのも。りっちゃんをそうしたのも」
澪「辛かった……それに、怖かった……! 私は、あんなにも律が好きだったのに! それなのに!」
澪「律を、恐ろしいヤツだと思ってしまったんだ!」
紬「大丈夫。……大丈夫だから」
澪「私は……グス、私は……!」
346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:00:12.96 ID:1hngJKEG0
紬「今は周りに誰もいないわ」
澪「ムギ……」
紬「私も、耳をふさぐべきかしら」
澪「いや、そのまま。……ぎゅっと抱きしめていて欲しい」
紬「わかったわ。このまま抱きしめていてあげる。だから」
澪「ありがとう、ムギ」
澪「――――――っ!」
347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:09:02.77 ID:1hngJKEG0
和「……はぁ、はぁ。……ここまでくれば大丈夫でしょう」
和「なんだか、私の所にばかりゾンビが送られてる気がするわね」
和「そうなると、私を早めに消したい理由でもあるのかしら」
和「……まぁいいわ。それよりも唯を……って、ここどこよ」
和「はぁ……。まったく、あいつらのいない方向いない方向へと歩いていったら迷っちゃったわ」
和「……待って、いない方向に歩いた……?」
和「まさか、誘導された!?」
和「まずいわ。そういうことならさっさとこの位置を離れて」
憂「……」
和「誰!? ……って、なんだ憂ちゃんか。無事でよかったわ」
憂「……ねぇ」
和「憂ちゃん? ……アグッ……頭が、痛い……!」
憂「私の護衛になって……」
和「ア、アアアアアアアア!!」
和「……ユ……ィ」
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:16:42.73 ID:1hngJKEG0
唯「りっちゃんどこにいるの!?」
梓「多分こっちにいるはずです!」
紬「もう大丈夫?」
澪「ああ、すまなかったな。ありがとう。さぁ皆を探しに行こうか」
律「……ふあーあ。ヒマだなぁ」
憂「……お姉ちゃんどこにいるんだろう、ね」
和「……」
さわ子「……もう少しで運命の時間ね。……お願い、今回はうまく行って頂戴……」
『さぁ、果たして皆は私に会うことができるかな? ……期待してるよ、お姉ちゃん』
349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:18:33.75 ID:DOtiMPJ/O
おらワクワクしてきたぞ
350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:19:56.04 ID:SdkXmsGE0
しえん
351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:29:33.28 ID:0z6Po7vq0
なにがおこった?
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:33:16.89 ID:1hngJKEG0
少し前
『お姉ちゃん、誰?』
『え? ああ、私のこと?』
『ここには私とお姉ちゃんしかいないよ?』
『そうね。そうだったね』
『お姉ちゃん?』
『う~ん。あなた、自分がだれだかわからないでしょう?』
『え、どうしてわかるんですか?』
『ふふ……どうしてだろうね。……でも、私はあなたのことを知っているよ』
『本当?』
『嘘はついてないよ。……あなたが誰か教えて欲しい?』
『うん!』
『それじゃあ教えてあげる。あなたはね……』
憂「……母体。……か、どういう意味なんだろう」
353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:38:18.46 ID:1hngJKEG0
和「……」
憂「うん。あんまり気にしてないよ。でも、さっきの人ッて一体誰だったんだろう」
和「……」
憂「うん、そうだね。早いところお姉ちゃんを探さないと」
和「ユ……」
憂「? ……喋れるの?」
和「……」
憂「変なの……」
354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:47:00.32 ID:1hngJKEG0
唯「……ねぇ、まだつかないの~?」
梓「も、もうちょっと待ってください。多分ここら辺にいるはずです」
唯「うう、その言葉もう四回くらい聞いたよう」
梓「ゆ、唯先輩が何回も聞くからです!」
唯「はぁ、りっちゃん大丈夫かな」
梓「う……」
唯「大丈夫。りっちゃんは強いから、消化器で殴られたくらいじゃビクともしないよ」
梓「いや、それは流石に……」
律「流石の私でもそれは死んじゃうかなぁ」
『り、りっちゃん(先輩)!』
律「よー。何だ、お前らふたりだけか?」
梓「そ、そんな。うそです。だって私があったときには……」
唯「り、りっちゃん隊員……! よ、よくご無事で……!」
律「お、おいおい。そんなに泣くことじゃないだろう」
355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:49:00.96 ID:rJEj2hTb0
しえん
356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 01:58:18.97 ID:1hngJKEG0
梓「待ってください! おかしいですよこれ」
唯「あずにゃん?」
梓「私は見ました、朧気ながらですが、律先輩がゾンビになってたところを」
律「おー」
唯「で、でもだったらどうしてりっちゃんは無事なの?」
梓「それは……」
律「ん~、そうだ。唯だけにこっそり教えてやるよ。その前にこの縄解いてくれ」
唯「あ、うん。……それにしても、どうして縛られてるの?」
律「うーん、わからん。気がついたら縛られてたから」
唯「ふーん。あ、解けたよ」
律「おー、ありがとうな。唯。これはお礼だ」
グォン!
梓「唯先輩、危ない!」バッ
ゴンッ!
唯「あずにゃん!? り、りっちゃん!?」
357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:05:48.98 ID:1hngJKEG0
律「先に梓か……。まぁどっちも殺す気だったし、順番は関係ないな」
唯「りりり」
律「いや~唯が解いてくれて助かった。皆を殺しに行こうにも縛られてて動けなかったからな~」
唯「な、なんで」
律「……梓」
梓「げほっっ……、唯、先輩……私と同じ……で」
唯「あずにゃん!」
律「まぁそういうことだ。さて、と」
梓「いっつ……」
律「唯、そこから動いたら梓の首の骨おるから」
唯「な、ななな!」
律「だってお前、それ持ってるじゃん。それやっかいなんだよねぇ」
唯「それ?」
梓「……多分、その、石のことだと」
律「そ。それがあると私たちにとってよくないんだよ」
358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:12:27.52 ID:1hngJKEG0
唯「う……」
律「ま、そういうことで。それを壊してもらっていいか?」
唯「で、でも!」
律「そうしないと、梓がどうなるかわかるよな?」
梓「ぅあ……」
唯「あずにゃん!」
律「そういうわけだ」
唯「……!」
梓「わ、私のことはいいですから……!」
唯「で、でも……」
梓「お願いです! 唯先輩!」
律「梓はこう言ってるけど、どうする?」
唯「うう……」
律「どうする?」
唯「り、りっちゃん……こそ」
359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:14:14.14 ID:rJEj2hTb0
wktk
360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:15:11.93 ID:SxZlOpqAO
支援
361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:19:20.75 ID:1hngJKEG0
唯「りっちゃんこそ! これで攻撃されたくなかったたあずにゃんを離せ~!」
律「なにい!? そう来たか!」
梓「えぇ~……」
唯「さぁ」
律「う……」
唯「さぁさぁ」
律「うう……」
唯「さぁさぁさぁ!」
律「ううう……」
梓「あの、さっさと発動させればいいんじゃないですか?」
律「あ」
唯「あ」
『……』
唯「えい」ポチ
362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:26:39.01 ID:1hngJKEG0
律「なんか、私の扱いがぞんざいじゃないか」
唯「そうかな」
律「なんかもっとこう、バーンって感じで格好良くなりたかったのに」
梓「元に戻るシーンを省略された感じは有りますね」
律「だろ!? 感動的なシーンなのになんか納得いかねー」
唯「でも、あずにゃんので一回経験しちゃったから」
律「ってことは梓のせいか。この~」グリグリ
梓「や、やめて下さい!」
唯「あはは~。……でも、元に戻ってよかったよ、りっちゃん」
律「ん。ま、なんていうか。……ありがとな、唯。それと、ごめん、梓」
梓「い、いえ。私も、ゾンビの時の律先輩にヒドイことしちゃいましたし、お、おあいこです」
律「そうかー。よし、それじゃあこの私が正気に戻ったからには、ゾンビなんてひとひねりだぜー!」
唯「おおー、流石りっちゃん隊員! 頼もしい!」
律「任せろー!」
梓「はぁ……不安だ」
363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:35:13.94 ID:1hngJKEG0
紬「あれからゾンビは見かけないね」
澪「ああ。……地上にいたときは沢山いたんだけど」
紬「もしかして、他の皆が倒してくれた、とか」
澪「ありそうな話だな。ともかく、私たちは私たちで皆を……ん?」
紬「あれ、あれは憂ちゃんね」
澪「それに和もいるな。おーい、ふたりとも~!」
憂「……」
和「……」
澪「あれ? ふたりとも気がつかないで行っちゃったぞ」
紬「聞こえなかったのかしら」
澪「憂ちゃんはともかく、和なら聞こえてると思ったんだが」
紬「とりあえず追いかけましょう」
澪「うん」
364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:41:31.91 ID:1hngJKEG0
澪「たしかあの角を曲がっていったな」
紬「そうね。大して距離もなかったから、すぐに追いつくと思うけど」
澪「けど?」
紬「何だか、嫌な予感がするのよ」
澪「……奇遇、だな。私も」
紬「澪ちゃんも?」
澪「ああ。っと、この角を曲がれば」
『アオオオオオ』『キイイィィイアア』『キュララアアア』
澪「……冗談、だろ」
紬「まだ、こんなに沢山、いたなんて……」
澪「あ、あそこにいるの憂ちゃんじゃないのか!?」
紬「本当! ふたりとも、危ないからこっちへ来て!」
憂「……?」
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:53:32.33 ID:1hngJKEG0
澪「いや、首をかしげてないで」
紬「澪ちゃん、なんだか様子が変だわ」
澪「え?」
『アオオオオ!』『キイイイィィイィ!』
憂「うるさい……少し黙って」
『……』
澪「え?」
紬「ねえ、憂ちゃん。あなたは本当に憂ちゃんなの?」
憂「うい……?」
和「……」
澪「え、えっと?」
紬「それに、和ちゃんも様子が変。……何があったの?」
憂「……あの」
和「……!」カチャ
澪「え?」ヒュン!
366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 02:58:03.02 ID:1hngJKEG0
澪「うわぁ、ななななな」
紬「っ、和ちゃん! もしかしてまた正気を失ったの!?」
澪「なんだって!」
憂「……あの人達、私のこと知ってるのかな」
和「……」
憂「敵? 敵なの? あの人達」
和「……」
憂「そうなんだ。わかった」
澪「な、何を言って」
律「澪ちゃん来るわ!」
憂「敵なら、倒してもいいよね」
和「……」
『アアアオアオオアアアオ!』『キイイィイイィイィ!』
澪「ひぃ!」
紬「澪ちゃん! ここは一旦逃げるわよ!」
367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 03:01:42.36 ID:1hngJKEG0
寝る。更新遅いけど寝る
間違い指摘されたりしてるけど寝る
というよりスレタイとか>1の構想とかと違う感じになってきてるっぽいけどいいのか……
368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 03:02:46.81 ID:21Mj5w/e0
いいよ。もういまさら>>1のこととか持ちださなくていい。自由に書いてほしい。おやすみ
369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 03:03:44.98 ID:perSqMO10
別人だったのか
370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 03:04:42.45 ID:iukjObuj0
お疲れー
おやすみなさいませ
371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 04:57:22.78 ID:azHzcyegO
おはよう
372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 05:40:54.89 ID:EMMmDhX+0
ございます
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 07:03:56.74 ID:EMMmDhX+0
行ってきます
374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 08:16:10.83 ID:vnfBoM9PO
行ってらっしゃい
375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 09:27:17.94 ID:81YoeMqKO
保守します
376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 09:33:10.52 ID:faEparhX0
>>284
アストラルとかやめてくれ
377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 09:49:18.10 ID:faEparhX0
>>332
カオスコントローールッ!!
とか言うのかと思った
378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 09:50:36.01 ID:R1vOzG2j0
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 10:42:27.59 ID:SxZlOpqAO
ほ
380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 12:12:22.45 ID:vnfBoM9PO
し
381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 13:16:57.41 ID:YZ+sHD370
ほ
382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 13:30:40.87 ID:Qr+nKgYX0
サンジュ死んだ?
383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 13:46:19.06 ID:tmyz4mXu0
u
384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 14:05:07.30 ID:lSUeoAkNO
ゅしほ
385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 14:34:24.66 ID:30Gsk0ZeO
ぬ
386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 14:52:03.84 ID:tmyz4mXu0
mada-
387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 14:52:42.19 ID:0z6Po7vq0
ほしゅ
388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 15:27:50.14 ID:tmyz4mXu0
待つよ
389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 15:31:23.97 ID:r0VaDHweP
ほす
390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 15:36:41.11 ID:1hngJKEG0
唯「……ところで、私たちはいまどこに向かってるの?」
律「そりゃあ、他の皆のところだろう」
唯「皆がどこにいるかわかったの?」
律「え? 梓が知ってるんじゃないのか?」
梓「何で私が知ってるって話になってるですか」
律「知らないのか?」
唯「知らないの?」
梓「知りませんよ!」
『……』
律「まぁ、適当に歩いてりゃそのうち見つかるだろう」
梓「そんな楽観的な……」
唯「でも、私はそうやってあずにゃんを見つけたからね」
梓「それは……そうですけど」
律「ま、ゆっくり探すとしようぜ。そうしてりゃどのうち」 ダダダダダ
391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 15:42:34.12 ID:1hngJKEG0
唯「な、何の音!?」
律「銃声だ!」
梓「この音から察するに、ムギ先輩!?」
唯「そ、そうなの?」
律「知らん! けど、急ぐぞ!」
唯「うん!」
ダッダッダッダ
澪「うわあぁぁ!」
紬「大丈夫、澪ちゃん!」
澪「だ、大丈夫……ちょっとびっくりしただけだから」タンッタンッ
紬「それなら……よくないわね……数が多すぎて、このままじゃとても」
澪「ふたりだけじゃ、あの数を凌ぎきれない……」
紬「……せめて、唯ちゃん達がいてくれたら」
澪「律……私に、力を貸してくれ……!」
392 :ktkr:2010/01/23(土) 15:45:02.32 ID:fn2YfPl7O
393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 15:48:47.77 ID:1hngJKEG0
律「その願い!」
唯「叶えてしんぜよー!」
梓「ゼヨー…ゼヨー…ヨー」
紬「ゆ、唯ちゃん! それに……」
澪「律!」
梓「あの、私もいます」
紬「あ、梓ちゃんも……! ごめんなさい、名乗りがよく聞こえなかったものだから」
梓「どうして私はエコー役なんですか……」
律「私の引き立て役だからな!」
梓「律先輩は勝手です!」
律「わ、わるい。そんな怒らなくても」
澪「律! お、お前どうして……」
律「ふっふ~ん。この田井中律様は、地獄より舞い戻ってきたのだ~!」
唯「英語で言うと~!……」 梓「インフェエルノですね」
唯「いんふぇるの~!」
394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 15:56:44.36 ID:1hngJKEG0
澪「そ、その……本当に律なのか?」
律「このおでこが目に入らぬか~!」ペカー
紬「あらあら」
唯「おお、この輝きは本物のりっちゃん!」
梓「そんなので判別つくんですか!?」
澪「律……本当に律なんだな……!」
梓「判別ついた!?」
律「おお、ドラマーで部長で皆のまとめ役の頼りになる田井中律様だよ」
澪「律……りつぅ!」ギュウ
律「おわ……きゅ、急に抱きつくなって!」
澪「りつ……りつ!」
律「まったく、いつまで立ってもお前は私がいないとだめなんだな」
澪「ああ、そうだよ。私には律がいないとダメなんだ。だから……」
律「……おう。もうどこにも行かないよ」
澪「ん……」
395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:04:18.57 ID:1hngJKEG0
紬「ああ、一時期離れ離れになってしまった二人が再び会い塗れる」
唯「ムギちゃん? 鼻血出てるけどどこか怪我したの?」
梓「あと微妙に言い回しが違うような……って、それよりも」
『アオアアオオオ!』『キイイィイィイイィ!』
梓「今まで空気を読んでいたかのようにゾンビ達が!」
唯「わぁ、そういえば沢山いたんだね!」
紬「澪ちゃん、りっちゃん!」
律「澪、感動の再会シーンはここで終わりだ」
澪「ああ、そしてここからは」
『私たちの大逆転劇!』
唯「私たちの戦いはこれからだー!」
梓「唯先輩、それ打ち切りフラグです!」
紬「さぁ、一気に行くわよ!」
396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:12:52.52 ID:1hngJKEG0
梓「……あ、そうだ。律先輩。……これ」
澪「私も、律」
律「ん? おお、そういえば私の銃がなくなってたんだっけ」
梓「気がついてなかったんですか?」
律「うん。何か軽いなぁとかおもったら」
澪「じゃ、じゃあ今からどうするつもりだったんだ?」
律「いや、素手で立ち向かおうかと」
澪「無理があるだろう。流石に」
紬「あの~、早く加勢してくれると嬉しいんだけど……」ダダダダ
唯「て、敵の数が多すぎるよ~」タンタン
澪「あ、ごめん。今行く!」
梓「それじゃあ律先輩」
律「いや、私は澪から貰ったこれだけで充分だよ」
梓「え?」
律「梓は爆弾しか持ってないんだろう。だったら私の……と言ってももともとムギのだが、その銃を貸すよ」
397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:22:33.95 ID:1hngJKEG0
梓「律先輩……」
律「さ、加勢しに行こうぜ。私がいなきゃ始まらないからな」
梓「……まったく、律先輩はずぼらです!」
紬「流石にこれだけの数だと頼もしいわね」
唯「けいおん部全員集合~」
律「当たり前だ! 何たって私らは無敵だからな」
梓「あとは憂と和先輩がくれば……」
澪「……そ、そうだ! すっかり忘れてた」
唯「ほえ? 大丈夫だよ。和ちゃんは強いからきっとどこかで逞しく生きてるよ」
澪「どこかじゃなくて、いるんだよ、目の前に!」
梓「な、あの数のゾンビの群れの仲にいるんですか!?」
律「そ、それを早く言え!」
紬「い、いや、その……何と言うか」
澪「いるには……いるんだが、な」
唯「ん……?」
398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:24:35.05 ID:SxZlOpqAO
おぉ、支援
399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:34:11.66 ID:1hngJKEG0
唯「あれ、あそこにいるのって憂じゃない!?」
梓「え、ど、どこですか!?」
澪「……あの高台の一番上だ」
律「ってか今気がついかけどここ洞窟内にしてはやたら広いな」
梓「岩が階段みたいになってますしね……あ、本当だ、憂がいます」
律「その隣に和もいるな。……あそこから動けないのか」
澪「いや、気をつけろ。あの和は……」
唯「おーい、うーいー。のどかちゃーん!」
梓「ゆ、唯先輩! 飛び出しちゃダメです!」
律「あいつ、ゾンビの中に突っ込んでくつもりか!?」
紬「二人を見つけたからその他のことが目に入ってないのね……」
澪「冷静に分析してる場合か! ゾンビも危ないけど、和と憂ちゃんも危ないんだぞ!」
律「あん? それってどういう意味だよ」
憂「……お、お姉ちゃん?」
400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:34:21.16 ID:DOtiMPJ/O
フィッシング
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:44:54.60 ID:1hngJKEG0
唯「憂~!」
『アアアアオオオオオオ!』グォン!
唯「え、うわぁ!」
憂「! や、やめてええええっ!」
キイイイイイイイイイン……
『……』
『……』
澪「……え?」
律「とまった……?」
紬「……襲ってくる気配はないみたい、だけど」
梓「憂が叫んだら、突然こうなったってことは。憂?」
唯「あ、危なかった~。でも、憂が叫んだら止まっちゃった」
唯「よくわからないけど、憂のおかげだよね。ありがとう、憂」
憂「……うい、? うい……って。誰? ……私?」
402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:53:09.12 ID:1hngJKEG0
唯「ほえ、憂は憂だよ。大丈夫?」
憂「あ、えっと。お姉ちゃん。お姉ちゃん? なんでだろう。あなたは私のお姉ちゃん?」
唯「もー。遊んでる場合じゃないよ。早くそこから降りてきてよ~」
梓「唯先輩はあれを遊びだと思ってるんでしょうか」
澪「結構のんびりしてるからな~、唯は」
律「皆の反応から、憂ちゃんが記憶喪失だってのはわかるけど、さっきから澪が危惧してたことってなんなんだ?」
澪「ああ、それは」
タァン!
梓「え!? な、なんで……」
律「唯!」
澪「くそっ、やっぱりちゃんと言っておくべきだった!」
唯「和……ちゃん……。どうし、て」
ドサ……
403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:56:51.90 ID:fn2YfPl7O
ぎゃああああああああああああ
404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 16:59:24.59 ID:1hngJKEG0
憂「お、お姉ちゃん!? ど、どうして撃ったの!」
和「……」
憂「敵……? ちがうよ、だってあれは」
和「……」
憂「な、んなの。何なんですか!?」
和「……」
憂「違うよ! 違う、違う!」
澪「な、何が起こってるんだ……」
梓「憂……?」
律「梓……私たちなら、大体分かるよな」
梓「はい。……でもどうして」
律「多分、別にいるんだ。似たような奴が」
梓「別に……?」
紬「それよりも、唯ちゃんが!」ダッ
405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:06:28.19 ID:1hngJKEG0
唯「……」
澪「唯!」
唯「あ……澪ちゃん……ゴホッ」
紬「無理してしゃべらなくても大丈夫よ……今応急処置を施すから」
梓「包帯とか持ってたんですか?」
紬「ええ、こんな時のためにね」
律「……和が唯を撃った時のために、か?」
澪「律!」
律「……おい、和。自分が何をしたかわかってるのか?」
和「……」
律「何してるかわかってるならさっさとここに来て唯に謝れ」
律「わかってないなら……」
律「私が目を覚まさせてやるから、ここまで来い!」
和「……」バッ
406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:07:26.71 ID:21Mj5w/e0
和ちゃん…
407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:13:12.00 ID:SxZlOpqAO
支援
408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:14:51.35 ID:1hngJKEG0
澪「り、律。本当に和が降りてきたぞ……」
律「任せとけって、こうするために呼んだんだから。むしろ来てくれたことにお礼をいいたいくらいだ」
唯「り……ちゃん」
律「安心しろよ唯。ちゃんとしっかり休んで学校に来れるくらいまでには回復しろよ」
紬「幸い当たったところはそんなに危ないところじゃないから、少し安静にしていれば治ると思うわ」
律「そうか……」
澪「律……」
梓「律先輩……」
律「安心しろって。荒野のガンマン、りっちゃんさまの活躍を目に焼き付けておけよ!」
律「さて、この広い空間でここだけは平坦なんだな」
和「……」
律「そんなに睨むなよ。……睨んでるかどうかはわからんが」
和「……ユ」
律「……なんだ、やっぱりちゃんと自覚があるんじゃないか。それじゃ、後一押しで何とかなるな」
409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:23:34.14 ID:1hngJKEG0
和「……」
律「まぁ、なにする勝手いったら単純。ほら、よく映画とかであるだろ?」
律「お互いが背を向けて三歩歩いたら振り向いて撃つ、ってやつ。いや~、一回あれやってみたかったんだよね~」
和「……」
律「おいおい、そんなに呆れた顔すんなって。それとも、頭かちかちの委員長様には刺激が強すぎるってか?」
和「……」
律「ま、こんなところまで来てるくらいだからそんなことはないと思うけどな」
和「……」
律「それじゃ始めるぞ。ここに立って……背を向け合って」
和「……」
律「いいか、三歩めで振り向いて撃つんだからな。わかったか?」
和「……」
律「わかったみたいだな。それじゃ、始めるぞ」
410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:33:06.54 ID:1hngJKEG0
紬「りっちゃん、大丈夫かな……」
澪「大丈夫だ。律を信じよう」
梓「ですね。なんだかんだ言って、けいおん部の部長ですもんね」
唯「……うう」
紬「大丈夫? 唯ちゃん」
唯「うん。大分楽になったみたい。ありがとう……」
律「行くぞ。準備はいいな」
和「……」
律「カウント始めるぞ」
律「いーち!」
和「……」ザッ
律「で殴る! うおりゃあああ!」ガァン!
和「!?」
411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:39:11.35 ID:1hngJKEG0
梓「えー」
澪「えー」
紬「あら……」
唯「流石りっちゃん」
憂「……え?」
律「よっしゃどうだ! 必殺リッちゃんパンチで目がさめたか!」
和「……っ」
律「ん? よく聞こえない。何か言った?」
和「……」
律「え?」スッ
和「おかえしっていってるのよ」
ガンッ!
律「いってええええ!」
和「それ以上に私は痛かったっての……」
412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:40:39.11 ID:21Mj5w/e0
和ちゃん…!
413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:45:14.58 ID:1hngJKEG0
律「いてて……戻ったんだからいいじゃないか」
和「そうね。……ありがとう」
律「どういたしまして。いや~、やっぱり私がいないとみんなはなn和「唯! ごめんね、大丈夫だった!?」
律「って聞いてねぇし!」
和「ああああ、どうしようどうしよう。これ私がやったわけだからつまりここは責任とって切腹を……」
唯「お、落ち着いて和ちゃん。私はもう大丈夫だから」
和「ほ、本当に?」
唯「うん」
和「私自殺しなくていい?」
唯「勿論!」
梓「というかもとより死んでるんじゃ……」
紬「そういうツッコミはノーサンキューね~」
唯「……あ、そうだ。憂は!?」
和「え、……あれ。いなくなってる?」
414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 17:56:03.43 ID:1hngJKEG0
憂「……はぁ、はぁ」
憂「何、一体何なの?」
憂「もうよくわからないよ。誰が味方で誰が敵なの?」
憂「私は誰なの? どうしてこんなに苦しいの?」
憂「お姉ちゃんは誰なの? 誰がお姉ちゃんなの?」
憂「もう何もわからないよ!」
憂「……っ、頭、痛い……!」
『うーいー』
憂「おねえ、ちゃん……」
『私だって辛いもの食べられるんだからね!』
『無理しないで、お姉ちゃん』
『無理なんてしてないよ。その証拠に……ほら、これを買っていこう!』
415 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:01:20.27 ID:EMMmDhX+0
ただいま帰りました
支援
416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:06:37.07 ID:1hngJKEG0
一週間前
唯「へーかきのたねっていうんだー。あれ、それじゃこれ甘いのかな」
憂「これは辛い奴だよ、お姉ちゃん」
唯「でも柿の種なんだよね?」
憂「商品の名前はそうなってるけど、実際に柿の種じゃないよ、これは」
唯「え、でも柿の種なのに柿の種じゃないの……あれ?」
憂「と、とにかくこれは辛いやつだから、お姉ちゃんには無理だよ」
唯「そんなことないよ! よーし、それじゃあこれを買おう!」
憂「もう……お姉ちゃんたら。それじゃ、籠の中に入れて」
唯「いや、これは私が買って私が食べるの。そうすれば皆私が辛いもの食べれるって認めてくれる気がする」
憂「どうしてそこまで辛いものに拘るの?」
唯「う~ん。いつも甘いもの食べてるから、たまには辛いものが食べたいなぁ、なんて」
憂「そう、なんだ」
唯「うん。それに、私ってほら。甘いものしか食べないイメージがあるでしょう? だからね」
憂「う、うん。言われてみれば確かにそうかもしれないね(でも、甘いもの食べてるお姉ちゃんが一番可愛いと思うんだけどなぁ)
417 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:11:41.32 ID:vnfBoM9PO
お帰りなさい支援
418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:16:10.38 ID:1hngJKEG0
唯「それじゃあ買いに行ってくるから待っててね~」
憂「え、う、うん。……私も今のうちに今日の晩御飯を買っておかなくちゃ」
憂「え~っと、ジャガイモは買った……あとは」
憂「アイス……かな。一応買っておこう」
憂「うん。こんな感じで、後は……」
キャアアァァァ!
憂「え!? な、何今の声!」
『な、なんだ~!?』
『ひっ! こっちにこないで~!』
憂「悲鳴……も、もしかして強盗!? お、お姉ちゃん!」ダッ
『うおおおおお!』
『きゃあああ!』
憂「な、なにこれ……。何でこんなに荒れてるの……?」
419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:21:41.89 ID:1hngJKEG0
憂「あ、あの人が強盗……?」
『オオオオ!』
『イヤアアア、痛い、痛いいいいい!』
憂「な、か、噛み付いてる!?」
『うう……』
憂「だ、大丈夫ですか?」
『うううううう……』
憂「血が出てる……かまれてるから当たり前だけど。そ、そうだ。どこかに絆創膏がおいてあるかも。ちょっとまってて」
ガシッ
憂「え? あの。手を掴まれてると探しに行けないんですけど……」
『ううううううう!』
憂「な、何?! 一体何を……」
『ウウアアアアア!』
ガブリ!
憂「ひ!? い、いやああああああ!」
420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:28:49.64 ID:1hngJKEG0
唯「憂!?」
憂「お、お姉ちゃん、無事だった、の?」
唯「そんなことより! どどど、どうしよう! 憂は、憂が!」
憂「大丈夫、だから。お姉ちゃん。絆創膏、持ってきてくれる?」
唯「う、うん。わかった。ちょっとまってて!」タタタ
憂「う……ううう」
憂「はぁ、はぁ。ど、どうしたんだろう。は、早く何か食べたい……」
憂「オネエチャン。ウウ。おなかすいたよ……アア」
『……』
憂「ダアレ……?」
『ふう。ついにここまで来ちゃったんだね。それにしても。私の時と変わらないなんて……』
憂「ウウ、ウウウウウウ!」
『はいはい。今楽にしてあげるから。ちょっとまっててね』
プスッ……
421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:37:03.39 ID:1hngJKEG0
憂「ううう……?」
『さて。あとはどうなるか……あなた次第ね』
『いえ、あなた達次第……よ』
憂「アナタハ……だれ?」
『そのうち分かるようになる。というより本当はわかってるよね?』
憂「……」
『これはしばらくの間だけ効かなくなるものだけど。あとはあなたのお父さんとお母さんが何とかしてくれるから』
『あとちゃんと紬さんにもお礼を言っておいてね。それじゃあ』
憂「……」
唯「憂~! 絆創膏持ってきたよ~! 憂? 憂! しっかりして!」
憂「そう、か。思い出した。私は……」
憂「そして、あの時にあった人。記憶をなくしたときにあった人。それはどっちも同じ人」
憂「ですよね……。平沢憂、さん」
422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:39:30.96 ID:1hngJKEG0
暫く離れる。八時頃には戻ってくるつもり
423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 18:54:52.05 ID:Ln2zwEJI0
ほ
424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 19:07:39.06 ID:cV1mzh5J0
す
425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 19:32:31.20 ID:YZ+sHD370
ほ
426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 19:44:33.82 ID:r0VaDHweP
す
427 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:00:00.25 ID:EMMmDhX+0
8時だよ
428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:01:21.87 ID:21Mj5w/e0
全員集合!
429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:18:57.62 ID:1hngJKEG0
唯「……う~ん、動きにくいよぉ」
和「我慢して、こうしないと出血するのよ」
唯「そうは言っても……」
紬「でも、腕に当たったところが不幸中の幸いってとこかしら」
澪「確かにな。脚や胸だったら大変な事になってただろうし」
律「……もしかして、和はわざとそうしたんじゃないのか?」
和「……さぁ。でも、私のことだから。きっと腕あたりを狙ったのでしょうね」
梓「何で腕なんですか?」
和「……さぁ、ね」
梓「う~ん。なんでだろう。左腕だから……一番あたっても大丈夫なところかな」
和(治療するときに腕を触り放題……とか考えてたんでしょうね、多分)
律「それに、そっちの腕ならギター弾くのも致命的じゃないからな」
澪「そうか。すっかり忘れてたが、私たちけいおん部なんだよな」
紬「それは忘れちゃいけないところよね……」
430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:25:47.87 ID:1hngJKEG0
唯「それよりも。憂を探しに行かないと!」
澪「入ってきたところと別方向にも道があるな」
和「多分そこからどこかへいったんだと思うわ。今なら多分間に合うと思う」
律「それなら、憂ちゃんを探して、パパっと記憶を取り戻してあげようぜ!」
唯「うん。でも、憂には殴らないでね?」
律「さ、流石のわたしも憂ちゃんを殴ったりしないって」
和「へぇ~、私にはグーで殴る癖に憂ちゃんには優しいんだ」
律「な、なんでそんな言い方するんだよ!」
澪「ふ~んだ」
律「み、澪まで変な拗ね方するな!」
紬「……ふふ」
梓「ム、ムギ先輩!?」
紬「な、何でも無いわ。それより、早く探しに行きましょう」
唯「うん! 待っててね、憂!」
431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:36:21.93 ID:1hngJKEG0
憂「……平沢、憂、さん」
『無理してさん付けしなくても大丈夫だよ』
憂「最初は、お姉ちゃんかと思いました。でも、やっぱりその姿はお姉ちゃんと言うより」
憂『自分に近かったってことでしょう? わかるわかる』
憂「え、えっと」
憂『私も昔経験したしね~。過去と未来って同じことが連続して起こってるって、少し不思議よね』
憂「は、はぁ……」
憂『さて、今日はあなたにお話があってやってきました。聞いてくれるよね?』
憂「あ、はい」
憂『うん。実を言うとね、この騒動の犯人って私なんだぁ』
憂「や、やっぱり……でも、どうして?」
憂『ところで、私何歳に見える?』
憂「え、ええ?」
憂『ほらほら、早く答えないと帰っちゃうよ……?』
憂「え、えっと……20歳……ですか?」
432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:43:32.58 ID:1hngJKEG0
憂『残念。正解は28歳でした~』
憂「そ、そんなに!?」
憂『う~ん、色々あってね。外見が変わらなくなちゃった』
憂「そ、そうなんですか……え? でも。それじゃあ」
憂『どうやって今ここにいるかというとタイムマシンを使ってきたんだよ』
憂「え、えとえとそれ」
憂『何で外見が変わらないかと言うのはまたあとで教えるね。今は秘密』
憂「お、おお」
憂『びっくりしちゃった? いや、一度体験したことだから次に何を言って欲しいか大体分かるんだよね』
憂「……そ、そうなんですか」
憂『うん、それじゃ、最後に。あなたが一番聞きたいことを答えてあげるね』
憂『何でこんなことをしたのか、っていうことを』
433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:46:42.34 ID:SxZlOpqAO
支援
434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:52:08.92 ID:cV1mzh5J0
支援
435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 20:52:55.52 ID:1hngJKEG0
憂『さっき、私の歳のことについて質問したよね』
憂「は、はい」
憂『それじゃ、また質問するけど。何で私こんなに歳取ってると思う?』
憂「そ、それは……」
憂『まだ質問するよ? あなたは自分以外誰も頼ることができないところで10年以上住んだことはある?』
憂「な、何を……?」
憂『お姉ちゃんがそこにいるのにお姉ちゃんとふれあうことができない苦しみがわかる?』
憂『挙句、そのお姉ちゃんが自分じゃない「平沢憂」と楽しく喋ってるのを見たことは?』
憂『もしそうなったら? どうする? 無理矢理にでもその中に入っていく?』
憂『……そうできたらどれほど気が楽なことか。でも、平沢憂として、そんなことはできなかった』
憂『もしそうしてしまえば、その時代の平沢憂からお姉ちゃんを取り上げてしまうことになるから』
憂『そしてそれは、結果的にお姉ちゃんを困らせてしまうことになる……』
憂「うう……」
憂『まぁ、だからといってあなたを恨むのはお門違い。わかっているから』
憂『ねぇ、じゃあ。私は何を恨めばいいの?』
436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:00:15.32 ID:Y5N+H9Bv0
支援
437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:02:07.47 ID:1hngJKEG0
憂「うう……」
憂『私ね、結果的にこの世の全部を恨むことにしたの!』
憂『この時代もタイムマシンもお姉ちゃんも平沢憂も平沢憂も!』
憂『そうすることで私は自分を保てたの! そうしなきゃ自分を保てなかった!』
憂『さぁ、私と同じ母体の平沢憂! あなたも私と同じくすべてを恨む権利がある!』
憂『母体はすべてのゾンビを統率することができる唯一無二の存在!』
憂『それじゃ母体が二人いたら? ……そんなもの、先に操ったの勝ちなのよ!』
憂「や、やめて……」
憂『苦しいの? 頭が割れちゃいそうなほど苦しいの?』
憂『わかるよ。私もそれと同じ苦しみを受けたもの。そしてそれ以上の苦しみを受けたもの!』
憂「あ、あああ……」
憂『でもやめてあげない』
憂「ひぃ……い、いや……」
438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:11:54.29 ID:1hngJKEG0
憂『……ねぇ、憂ちゃん』
憂『最近お姉ちゃんとあまり話してなかったでしょう?』
憂「……え……」
憂『お姉ちゃんはいつもけいおん部の皆と一緒だもんね』
憂『お家にいるときも練習で忙しそうだもんね』
憂「……お姉ちゃん……」
憂『そう考えるとなんだかイライラするよね』
憂『ずっと自分と一緒にいたお姉ちゃんが、ふと自分の手から離れていっちゃうんだもんね』
憂『くやしいなぁ。でもそれ以上に』
憂『憎らしいね』
憂「オネエチャン……」
憂『隠してる必要はないんだよ?』
憂『自分の思ったとおりに行動すればいいんだよ』
憂『そうすればきっと。上手くいくから。……ねぇ?』
439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:16:16.89 ID:30Gsk0ZeO
支援
440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:21:06.45 ID:1hngJKEG0
唯「でこぼこ!」
梓「せまくら!」
澪「てへぺろ!」
律「でこぴか!」
梓「……え、なんですかこの流れは」
和「暗くて狭くて恐いからせめて何か喋ろうとした結果ですって」
紬「え、えっと……」
梓「ムギ先輩! 無理して考えなくても大丈夫です!」
澪「こうでもしないと恐くて進めないからな」
律「まったく、本当澪は変わってないんだな」
澪「な、なんだと! 言っておくが私は律がいない間成長したんだからな」
律「あ、ゾンビ」
澪「ヒッ……いや、騙されない、ぞ……」チラッ
澪「ほらな、やっぱりいなかったじゃないか!」
律「成長、してるのか?」 梓「さぁ……」
441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:26:16.85 ID:1hngJKEG0
唯「でも、こんな狭い道だから前から大きな岩が転がってきたら大変だね」
『……』
唯「あれ、皆どしたの?」
澪「いや、そういうことって……」
梓「いわゆるフラグって奴ですよ。唯先輩」
唯「ふらぐ?」
紬「流石に大きさ次第じゃ壊せないかも……」
律「い、いや、まだそうと決まったわけじゃないから。安心して」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴ……
律「逃げようか」
ゴロロロロロ!
梓「うわ~唯先輩のせいですよ~!」
唯「わ、私のせいなの~!?」
442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:50:22.70 ID:vnfBoM9PO
む
443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 21:52:54.12 ID:1hngJKEG0
唯「……はぁ、はぁ」
律「け、結局あの広い場所まで戻ってきちゃったじゃないか」
澪「しかも……岩が私たちが最初に来たところをふさいじゃったしな」
梓「唯先輩!」
唯「わ、私のせいじゃないよう!」
和「それにしても随分走ったわね……ここで一度休憩して行く?」
紬「そうしましょう。……あ、お茶の準備を」
澪「こんなところまでお茶を持ってきたのか!?」
律「やっぱり将来絶対大物になるだろ……ムギは」
梓「今現在充分大物ですよ……」
和「……誰!?」
唯「ほえ?」
律「ん? おお、憂ちゃんじゃないか!」
澪「まさかここで会うとは……私たち最初からずっとここにいた方が良かったんじゃないか?」
444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 22:04:16.97 ID:1hngJKEG0
唯「よかったよ~うい~。もう、お姉ちゃん心配したんだからね!」
憂「……ふーん」
唯「憂? どうしたの」
憂「ううん。特に何でも無いよ。ただ、お姉ちゃんが私の心配するなんておかしな話だな、って思って」
唯「もう、私はいつも憂の事を心配してるんだからね!」
憂「ふーん。自分のことも満足にできない人間から心配されてもねぇ」
唯「う……い?」
和「唯、なんだか憂ちゃんの様子がおかしい。ここは下がって」
憂「そうやって私からお姉ちゃんを取る気ですか?」
和「な、何を?」
憂「さぞかし優越感に浸れるんでしょうね。お姉ちゃんを自分のものにできるなんて」
澪「う、憂ちゃん。急にどうしたんだ?」
憂「あ、けいおん部のみなさん。居たんですか。残念だなぁ」
梓「う、憂! 何があったの!?」
憂「梓ちゃんまで。……ああもう、さっきの岩で潰れちゃえばよかったのに」
445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 22:13:48.50 ID:1hngJKEG0
和「憂ちゃん。もしかして……いや、違う。だってそんなはずない」
紬「……? どうしたの、和ちゃん」
梓「いや、でもだってあれは」
律「……っでも、その可能性は」
澪「……え、何この話。私置いてけぼり?」
紬「私も……」
唯「憂!」
憂「お姉ちゃんもさ、いい加減ういうい言うのやめてくれないかな」
憂「お姉ちゃんのその声。だんだんイライラしてくるんだ。馬鹿みたいにういういいっちゃってさ」
唯「どうして、どうしてそんなこと言うの!」
紬「憂ちゃん……」
澪「声のこと言われたらどうしようもないと思うんだが」
和「……いや、あの感覚は、もしかしたら」
律「かもな」 梓「ですね」
澪「こっちはこっちで盛り上がってるし。一体何が起きてるのか誰か説明してくれ」
446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 22:22:09.62 ID:1hngJKEG0
和「そうね。詳しい話しは後。まずは憂ちゃんを捕まえないと!」
澪「捕まえるって……」
紬「私もよくわからないけど、ここは和ちゃんの言うとおりにしておきましょう」
律「と、とりあえず唯を」
唯「憂!」
憂「ああああもう! もうしゃべらないでよ!」
唯「う……い」
憂「ああもう本当にイライラする。どうして私をイライラさせるの……!」
憂「いつも私をこき使って、自分では何もしない癖に! 自分ひとりじゃなんにもできない癖に!」
憂「お姉ちゃん面していれば私が何でも言うこと聞くと思ってるんでしょう!?」
唯「ちが、ちがうよ。そんなこと」
憂「もうお姉ちゃんなんていらない。けいおん部もいらない。和さんもいらない。……いらないから」
憂「死んじゃえ」
447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 22:32:17.55 ID:1hngJKEG0
『イイイイイイイ』『アオゥtキイアアイ』
澪「いやああああなにこれええ!」
律「お、お、おおおおお!?」
和「い、今まで見た中で一番気持ち悪い、かも」
紬「四つん這い、ね」
澪「顔がおおきいい! 手足短い! 四つん這いい!」
律「おおおおおちつけっけえって」
和「いや律も落ち着きなさい」
紬「外見もさることながら、……数も多い」
梓「……」
紬「あ、梓ちゃん! たったまま気絶しないで!」
和「これも……ゾンビの一種なの?」
澪「知らない気持ち悪い!」
律「み、未知との遭遇……」
梓「……」 紬「起きて梓ちゃん!」
448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 22:39:14.33 ID:1hngJKEG0
憂「これもゾンビなのかと言われましたら。……まぁそのとおりとしか答えようが無いですけれど」
唯「……」
憂「もう何もしゃべれなくなっちゃったの? まぁいいや。その方が私も気が楽だし」
唯「う……」
憂「それじゃあねお姉ちゃん。ちゃんとここで死んでちょうだいね」
唯「ま、待って憂!」
和「唯、危ない!」
唯「え?」
『ハアアアアアアフウウウウアアア!』
唯「きゃあ!」
和「この……!」タァン!
『ハアアアアアアアアア!』カキン
和「な、銃が効くいてない!? 顔に当たったはずなのに」
449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 22:47:08.45 ID:1hngJKEG0
紬「こっちも……!」ダダダダ
『フウウウウアアアア』カキンカキン
紬「駄目……全く効いてないみたい」
澪「ふ、不死身なのか!? ついに映画のゾンビが実際に現れたのか!?」
律「落ち着け澪。映画のゾンビには銃が効いてだろ」
澪「なおさら大変じゃないか!」
梓「……」
『フウアアアフウ!』
紬「梓ちゃん! 危ない! いい加減目を覚まして!」
カチッ
ドオオオオォォォォン!
和「!?」
澪「こ、これは……!」
梓「かかりましたね! ムギ先輩お手製のセンサー爆弾!」
紬「いえ私が作ったわけじゃないけれど」
450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 22:56:49.95 ID:1hngJKEG0
律「何処制作とかよりも、とりあえずこれで一匹倒したぞ!」
澪「爆弾なら効くんだな……」
和「でもそうすると、こっちには厳しい状況ね。……銃が効かないなんて」
『アアアアフウアアア!』
唯「……あ」
和「唯!」
ドスッ!
和「あ……つ、うう!」
唯「の、和ちゃん!」
和「まったく、こんな時でもボーッとしてるんじゃないわよ……」
唯「ご、ゴメンなさい」
澪「ひい、こいつらだんだん近づいてきてる!」
律「そりゃわたしら殺そうとしたら近づくしか無いだろう」
451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:06:04.40 ID:1hngJKEG0
律「……さて、どうしようか……」
澪「このままじゃ私たち本当に死んじゃうぞ!」
和「何か、対策が……!」
紬「無いかもしれないわね……」
梓「爆弾も限りが有りますし……」
『アフウウウウアアアア!』
『ハアアアフウウアウアウアア!』
和「……! 唯だけでも、守って見せる!」
唯「そんな、和ちゃん!」
ヒュンヒュンヒュンヒュン……ザクッ!
『……!?』
和「あれは……」
紬「刀……!?」
452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:20:51.71 ID:r0VaDHweP
支援
453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:23:59.61 ID:1hngJKEG0
唯「何か光ってるね……」
和「……それに、あいつら。あの刀を恐れてる……?」
紬「なら……!」
『ハッフウアアアアア!』ガバッ!
律「りっちゃんパーンチ!」ペシン!
『ハアアアアア!』ズザザザザ
梓「ええ!?」
澪「り、律。お前すごいな」
律「へっへーん」
紬「……そう思うととたんに簡単に思えてくるわね」
『ハアアフウウ!』
唯「うわぁ!」
梓「唯先輩!」
スパッ!
454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:35:04.07 ID:1hngJKEG0
唯「……!」
唯「あ、あれ……?」
和「唯、怪我はない?」
唯「の、和ちゃん!」
澪「すごい、あいつらを簡単に斬った……!」
律「おお、あの刀はリッちゃんパンチと同じくらいの威力なのか!」
梓「それよりも強いですよ……」
和「さ、この刀があれば後は……!」
紬「よそ見している場合じゃないわ!」ダダダダダ!
『フウウアウアアアアア!』
澪「な、銃が効いた!?」
紬「やっぱり、後ろから攻撃すれば大丈夫みたいよ!」
律「それなら」 梓「ちゃんと銃で攻撃してくださいね」
455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:36:09.21 ID:r0VaDHweP
支援
456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:45:32.42 ID:1hngJKEG0
和「そっちばっかり向いていていいのかしら?」
ザシュッ!
紬「あらあら、そっちに集中しちゃう? 駄目じゃないこっちもみなきゃ」
ダダダダダ
梓「……なんか、このふたりだけで勝てる気がします」
澪「律!」
律「おう!」
『挟み撃ちだ!』
唯「澪ちゃんとりっちゃんのコンビネーションがすごいね」
梓「私も……! 唯先輩」
唯「うん。……」
梓「あ、や、やっぱりいいです」
唯「ごめん。ね」
和「はっ!」
457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:01:06.25 ID:IsA0bCdS0
梓「……そうして、殆ど片付いたのでした」
紬「説明ありがとう。……でも弾数が結構減っちゃったみたい」
和「そうね。……それにしても、この刀。誰が……」
澪「唯、大丈夫か?」
唯「うん。大丈夫だよ」
律「……とてもそうは見えねぇぞ」
唯「……」
紬「憂ちゃんがああなったのには何か理由があるはずよ」
和「ええ、早く追いかけましょう」
唯「でも」
梓「唯先輩! もしも憂が何かされていたのだとしたら、目をさますことができるのは唯先輩だけなんですよ!」
唯「あずにゃん……」
和「そうね、唯ならきっと出来るわ」
澪「それなのに、お前がそんな様子ならできるものもできなくなるだろう?」
唯「みんな……」
458 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:13:30.43 ID:IsA0bCdS0
律「こっちの方に来たよな?」
和「そもそも道がひとつしかなかったでしょう?」
梓「唯先輩、だいじょう……ぶ」
唯「私ならやれる。きっとやれる。大丈夫負けない。がんばれる人に」
澪「精神統一中みたいだな」
和「唯らしいわね」
梓「……あれ?」
和「扉があるわね」
律「洞窟の中なのにか?」
唯「ほえ、また扉?」
澪「またって、前にも見つけたのか?」
唯「うん」
梓「そういえば、見た気もします……」
459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:24:07.63 ID:IsA0bCdS0
律「おーし。それじゃあくぐってみようぜ!」
澪「誰が開けるんだ?」
『……』
梓「ここはけいおん部の一番偉い人と言うことで」
紬「がんばって、りっちゃん」
律「お前ら……いや扉開けるだけだろ? なら」
澪「律……死ぬなよ」
律「だから、扉開けるだけなんだろ!?」
唯「り、りっちゃん隊員……!」
律「だーかーらー!」
ギイイイィィィ
和「開けたわよ」 『えー!?』
460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:25:19.71 ID:31rhgTFNP
支援
461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:34:49.03 ID:0pKhjPI70
流石わちゃん
462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:37:22.61 ID:IsA0bCdS0
和「……ここも結構広いわね
澪「あそこにいるのは」
唯「……憂!」
憂「お姉ちゃん。なんだ、生きてたんだ」
律「けいおん部を、舐めるなよ」
梓「憂……」
和「……そこにいるのは誰?」
澪「え?」
『……はぁ、やっぱり和さんにはばれちゃいますか』
澪「!?」
律「こ……この声ってまさか」
紬「少し大人びたような声になってるけど。……この声の主は」
463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:42:08.26 ID:60X6Pf7H0
支援
464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:49:25.72 ID:IsA0bCdS0
憂「……何のようですか」
『う~ん。私もそろそろ隠れているだけじゃ暇になって来たからね』
唯「……な、なんで」
唯「なんで憂が二人いるの!?」
憂『あ、私も憂だって認めてくれるんだ』
澪「こ、これはどういう事だ……?」
律「私に聞くな!」
紬「こ、これは。3人で……!」
梓「ムギ先輩!? 変なこと考えないでください!」
唯「これは、どういう」
和「……つまり、憂ちゃんが変になった原因は」
律「あの憂ちゃんだってことか!」
澪「憂ちゃんが変になったのは憂ちゃんが原因で。あれ憂ちゃんが……憂ちゃん?」
465 : ◆ssssSSSsSs :2010/01/24(日) 01:00:35.03 ID:31rhgTFNP
支援
466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:01:30.67 ID:IsA0bCdS0
唯「憂!」
憂「しゃべらないでって言ったのに。もう忘れてるんだ」
唯「ううん。忘れてないよ。でもね、憂の事を助けたいんだ」
憂「助けたいのなら私の言うことを聞いてればいいんだよ」
唯「違うよ! 憂、聞いて!」
唯「私、いつも憂に迷惑ばかりかけてきた。でも、私はそれを当然だと思って改善しようとしなかった」
唯「でもね、だからこそ。今がその迷惑分を返上する時なんだって!」
唯「だから、憂。今助けてあげるね!」
憂「……お姉ちゃん」
憂『うんうん。姉妹愛って言うのは素晴らしいね』
和「茶化さないで。せっかく唯が一生懸命に話してるのよ」
憂『うん。そうだね。だけど』
憂『イライラするんだよねぇ……』
和「何が……?」
467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:12:38.98 ID:d5eVV//d0
支援
468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:21:06.06 ID:IsA0bCdS0
憂『ねぇ憂ちゃん。あんなこと言われたけど。まさか納得したわけじゃないよね』
憂「え?」
憂『納得したわけじゃ、ない、よ、ね?』
憂「……! ぁ」
和「! あなた、憂に何をしたの!?」
憂『何が? 私は特に何もしてないよ』
和「嘘をついてるんじゃ!」
憂「お姉ちゃん……やっぱり、許せない、よね」
唯「憂!?」
澪「憂ちゃん!」
律「なにが起こってるんだ!」
和「多分憂のせいで憂ちゃんがおかしくさせられたのよ」
梓「だから、よくわからないです……」
紬「つまり、あっちの憂ちゃんを倒せばなんとかなる、ってことね」
469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:31:09.51 ID:IsA0bCdS0
憂『でも、その前に、ね』
唯「な、何?」
憂『憂ちゃん。お姉ちゃんが嫌い?』
憂「はい。だいっきらいです」
唯「!」
憂『そう。それじゃお姉ちゃんを殺したい?』
憂「勿論です」
唯「う、うい……!」
憂『それじゃあ、お誂えの場所を用意してあげるね』
ゴゴゴゴゴゴゴ
和「な、何の音なの!?」
梓「み、見てください! 唯先輩と憂の姿が!」
唯「か、体が……」
憂「消えていく……?」
470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:33:54.60 ID:pjiscKYX0
し、支援////
471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:39:29.37 ID:IsA0bCdS0
和「な……」
紬「ふ、ふたりとも!」
唯「……」
憂「……」
シュンッ
梓「二人が、消えちゃいました……」
澪「ど、どういうことだ!?」
律「お、おい。一体何を」
和「一体何をしたの! 二人は何処に行ったの!」
律「私のセリフとらないでくれ」
憂『う~ん。何処って言われてもね。別の場所としか言いようが無いんだけど』
和「それが何処かと聞いているの。そして何であのふたりだけ……!」
472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:50:11.10 ID:7WW11RPSO
支援
473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:52:51.79 ID:IsA0bCdS0
憂『憂ちゃんはね、お姉ちゃんを殺すことを誰にも邪魔されたくなかったのよ』
和「……だから何処かへ飛ばしたと言うの」
憂『はい』
和「何処に飛ばしたの!」
憂『教えてもいいですけど。あなた達では絶対いけないので教える必要はないですね』
澪「……ひぃ」
律「な……またこいつら……!」
憂『さぁ、あなた達にはここで死んでもらいますね。これだけ数があれば充分かな』
和「……死にはしないわ。私は唯を守るんだから!」
梓「……」ググ
紬「よく耐えたわ、梓ちゃん!」
憂『さぁ、せいぜい頑張ってくださいね、先輩方』
憂『そして、お姉ちゃん、憂ちゃん』
憂『あなた達のいる、特異点から、果たして戻ってこれるかな?』
474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:57:16.79 ID:pjiscKYX0
その頃
憂「オッポレオッポレ!!」
唯「はぁ~、どどすこどどすこ!!」
475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:00:02.34 ID:h3agi9hj0
し
476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:02:49.98 ID:pjiscKYX0
すまん、他のけいおんSSに書き込もうとしたら誤爆した…
477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:03:03.61 ID:IsA0bCdS0
特異点
唯「う、ううん……あれ? ここどこだろう」
唯「たしか、あの洞窟で体が透けて……そして」
唯「そうだ、憂!?」
唯「うーいー!」
憂「……聞こえてるよ」
唯「おお、よかった。無事だったんだね」
憂「ねぇ、お姉ちゃん。私、お姉ちゃんのこと嫌いだよ」
唯「……」
憂「だから憂さんは気をきかせてここに呼んでくれたんだよ」
唯「……憂」
憂「お膳立てしてくれたんだ。お姉ちゃん。ここでちゃあんと殺してあげるね」
唯「……そんなことさせないよ。憂は、いつまでも憂でいて欲しいから!」
憂「いいよ、かかっておいで、お姉ちゃん!」
478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:09:58.25 ID:IsA0bCdS0
唯「かかっておいでと言われましても~……武器がひとつも無いんだけど」
唯「こ、これはもしや。川原で殴り合って友情を確かめるかんじで」
憂「そうそう、いい忘れてた。実はここ二人っきりじゃないんだよね」
唯「友情が……え?」
憂「紹介するね、私のお友達なんだ」
憂「おいで、純ちゃん」
『ホオオオオオオオオ!!』
唯「ひっ、な何誰?!」
憂「だから、私の友達の純ちゃんだよ。すごいでしょう、体が人魚みたいで」
唯「い、いくら体が人魚だからって、顔が人間だったら不気味だよ!」
『ホオオオオオオオオ!』
憂「あーあ、お姉ちゃんがそんなこと言うから。純ちゃん怒っちゃったじゃない」
憂「私は上のほうで見物してるから。お姉ちゃんは暫く純ちゃんと遊んでてね」
唯「あ、憂!」
479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:21:13.46 ID:IsA0bCdS0
唯「純ちゃん、っていうんだ……随分、その、個性的なお友達ですね」
『ホオオオオオオオオ!』
唯「ひぃ! お、怒ってるのかな、ま、待って! 謝るから、きゃあ!」
『ホオオオオオオオ!』グオン!
唯「い、痛い……体当たりなんて……」
唯「何か、武器になるものはないの……?」
憂「大丈夫? お姉ちゃん。まだ死んでないよね?」
唯「う、憂……どうやってそこに登ったの?」
憂「頑張って登ったんだよ。それよりも。純ちゃんにいたぶられるのはいいけど、死んじゃだめだよ。止めは私が刺すんだから」
唯「う、うい!」
憂「ほら、よそ見していていいの?」
『ホオオオオ!』
唯「きゃあ!」
480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:32:36.49 ID:IsA0bCdS0
唯「はぁ、はぁ……」
憂「お姉ちゃんさっきから逃げ回ってるだけじゃない。少しは立ち向かわないと」
唯「そ、そんなこと言ったって……」
『ホオオオオ!』
唯「わっ」ヒョイ
唯「はぁ、はぁ。どうしよう……何か、何か無いの?」
憂「ポケットの中探ったところで、何か見つかるわけも無いと思うけどな」
唯「うう、包帯を解いたら何かが……あった!?」
憂「?」
唯「えっと、ムギちゃんからのメモだ。……何々」
『唯ちゃんへ、もしもの時のためにこれを渡しておきます』
唯「なんだろう……こ、これは!」
憂「何? 何があったの?」
481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:39:43.32 ID:h3agi9hj0
ほ
482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:40:16.66 ID:aUIlGRdsP
__
\`ヽ、 ... -―――-...
 ̄: :`: : :\, . : ´ : : : : : : : : : : : : : : ::`.ヽ
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: : : : : /: : : : i.: : : /: : : :/i: : : : :.'. : : : : : :/i : : : : :.:.:.i: :ハ
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∨:/ ゝ W Y::.ir'ハ ` ´,ィ=ミ、 从: /iヽ{
',ヽ 弋"~リ ′ んハ リ 八:/ ノ
ヽ 、 `¨´ 弋゚ソ/ イ:/
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} ヽ 丶 _, ′
'´ヽヽ \ /
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イ´〈. | | >、 ≧ - ´
./ i、ヽ ヽ、八
/ `ヽ'、. \ / ヽ }`ヽ、
/ 、. \ イ{. 〃´)\ // 、\ヽ `ヽ、
{ _ \ 〉 レ' / ././ /| | i.', ', ハ
i ヽ丿 {ヽ ∨ /. i | |}| / ', / i}
',. / / { {. {.| |j| \ ∨ |
/} ./. \ ', ヽ/∧/ } ', i
./. | {_ヽ.. \ \/{ i | / , { 私の時代!
} ヽ-‐ ' /ヽ. \ | | i ./
483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:40:46.55 ID:IsA0bCdS0
唯「これは! ムギちゃんが私たちけいおん部のためだけに作ってくれたおいしいお菓子」
唯「その名も『アンムギ』!」
唯「細長い形状をしてるし、中にアンコがたっぷり詰まってるから美味しく食べられるんだよね~」
唯「……って」
唯「これじゃただ私のお腹が膨らむだけだよ~!」
『ホオオオオオオオオ!』
唯「きゃあ!」
憂「何か見つけてご機嫌みたいだけど」
憂「結局何も変わってないみたいだね……」
唯「うう、どうすれば……。あれ?」
唯「石太! あれ、今までポケット探しても見つからなかったのに」
唯「それよりも、石太が光ってる……。アンムギもだ……」
唯「これは、もしかして……!」
『ホオオオオ!』
唯「こうなったら、やれるところまでとことんやっちゃうよ!」
484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:45:53.37 ID:IsA0bCdS0
『ホオオオオオ!』
唯「くらえ、必殺アンムギ投げ!」
ポニャン!
憂「そんなお菓子投げたくらいじゃ純ちゃんには掠り傷ひとつも……」
唯「そして、石太の援護射撃!」ポチ
シュゴオオオオオ!
『ホオオオオオアアアア!』
憂「!? な、効いてる!」
『ホオオオオ……!』
憂「でも、致命傷には至らなかったみたい。……でもあの石は危険みたい」
憂「純ちゃん。その石を警戒しつつ攻撃してね」
『ホオオオオオ!』
唯「そう、石太の攻撃は強い。でも今回の目的はそれじゃない!」
485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:50:16.22 ID:IsA0bCdS0
唯「石太が光ってた原因は分からないけど。でもアンムギも一緒に光ってたってことは!」
シュゴオオオ……
唯「きっと、何かが起こるはず!」
……カシイイィィン!
憂「な……あの変なのが、もっと変なのに……いえ」
唯「あ、アンムギが、武器になった……。それに何か強そうだ!」
憂「……よく分からない。よくわからないけど。純ちゃん!」
『ホオオオオ!』
唯「ムギちゃんと石太が力を貸してくれたんだ。憂の友達みたいだけど、私は負けないよ!」
唯「えぇーい!」
ザシュッ!
『ホオオオオオオオオ!!』
486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:59:06.86 ID:IsA0bCdS0
唯「効いてる! すごいやアンムギ!」
憂「純ちゃん……!」
『ホオオオ!』
唯「て、天井に逃げた!?」
憂「違う……天井だと思っていたけど、これ。海だ」
唯「な、何で上に海が!?」
憂「しかも赤い……。ここがどういう場所かわからないけど。でも純ちゃんが姿を隠したことに変わりはない」
唯「……ど、どこから来るんだろう。とりあえず落ち着いて周りを見渡さなきゃ」
『ホオオオオオオ!』
唯「来た!」
憂「! お姉ちゃんの前から現れた! それじゃあかっこうの的じゃない!」
『ホオオオオ!』
唯「よーし、今度こそ!」
487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:06:40.21 ID:IsA0bCdS0
『ホオオオオオ!』ニュチニュチ
唯「え、ええ!?」
憂「じゅ、純ちゃんが、純ちゃんを吐き出した……?」
唯「あ、あれが人間の頃の憂のお友達、なのかな?」
純「……」ノロノロ
唯「こっちに来た! 遅い、けど……。これ、倒しちゃっていいのかな?」
『ホオオオオオ!』
唯「気持ち悪い方も一緒に襲ってきた!? ど、どっちを狙えばいいの!?」
憂「なるほど、二人で同時に攻撃するんだね。流石純ちゃん!」
唯「え、えーと、えーと」
憂「優柔不断なお姉ちゃんはまごまごするはず。さぁ、どうするの、お姉ちゃん」
純「……」
『ホオオオオオ!』
唯「えっと、えっと」
唯「と、とりあえずこっちで!」ザシュッ
488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:14:08.19 ID:IsA0bCdS0
『ホオオオオ!』
純「……」クラッ
唯「き、気持ち悪い方を攻撃したけど。当たったのかな……」
『ホオオオオアアアアア……』
ドサッ……
唯「倒した、のかな……」
憂「そうみたいだね」
唯「憂!」
憂「痛めつけてと入ったけど。自らが倒されて、とは言ってないよ。純ちゃん」
唯「憂……」
憂「やっぱり、これは姉妹の間で決着を付けるべきなんだね」
唯「そう……だね。この事だけは、やっぱり私たちが決着をつけないと」
憂「うん。……じゃあ、今度こそ本当にやろうか」
唯「来て、憂。お姉ちゃんが助けてあげるから」
489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:21:52.85 ID:IsA0bCdS0
憂「見て、お姉ちゃん、これ……」
唯「それは、アンムギ! ……でも、私のとちょっと形が違うみたいだね」
憂「そうだね。……でもきっとそれでいいんだよ」
唯「憂?」
憂「似てるようで違う。でも全く違うわけじゃない。そういうのがいいんだよ、私たちには」
唯「……」
憂「私、ちゃんばらごっこなんてした事ないや」
唯「わ、私もだよ! だから、気にせずに……!」
憂「ねぇ、お姉ちゃん。私ね……」
憂「私ほんとは、お姉ちゃんのこと、大」
『ホオアアアアアアアアアアアアアア!!!』
『!?』
憂「純ちゃん!?」
唯「まだ生きてるの!?」
490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:26:02.53 ID:4x2zBiLtO
唯対憂はけいおんで一番燃える
491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:27:55.89 ID:IsA0bCdS0
『ホアアアアアア!』ドンッ
憂「きゃあ!」
唯「憂! このぉ、いくら憂のお友達でも許さないからね!」
ザシュッ!
唯「これで……!」
『ホアアアアア!!』
唯「うわ、うわわ! 暴れないで!」
憂「お、お姉ちゃん……!」
唯「いた、いたいって! やめてよ!」
憂「お姉ちゃん……純ちゃん!」
ザシュッ!
唯「憂!?」
憂「お姉ちゃん、私も協力するよ! 純ちゃんを、正気に戻してあげなきゃ!」
492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:34:24.27 ID:IsA0bCdS0
『ホオオオオオオ!』ヒュゥン!
唯「うわあ!」
憂「きゃあ!」
ドンッ……!
唯「振り払われちゃった……」
憂「でも、アンムギはちゃんと持ってる」
唯「憂、大丈夫? お友達なんだよね?」
憂「友達だから、助けてあげたいの。あんな姿のままだったら、純ちゃんが可哀相だから」
唯「そうなんだ。えへへ~」
憂「お、お姉ちゃん? どうしたの?」
唯「ううん。やっぱり、憂は優しいな。って」
憂「……きっとそれは、隣にお姉ちゃんがいてくれてるからだよ」
唯「そうかな?」
憂「そうだよ」
493 :、(゚τ゚),ゾンビ ◆fGfm4IjBZo :2010/01/24(日) 03:35:42.51 ID:Lif7oRRz0
ふむ
494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:40:16.06 ID:IsA0bCdS0
『ホオオオオ!』
憂「お喋りもここまでにしておかないとね」
唯「そうだね……。よし、頑張ろう!」
憂「うん!」
憂「お姉ちゃん、私、純ちゃんの動きを少しの間だけにぶらせることができるみたい」
唯「そうなの?」
憂「うん。純ちゃんの心に話しかければ、多分多少の隙ができると思うから」
唯「わかった! それじゃあ私はお友達をおびき寄せればいいんだね!」
憂「……お、お姉ちゃん?」
唯「ど、どうしたの憂、そんなに驚いて……」
憂「だ、だって。お姉ちゃんが私の言いたいことを先に言ってくれたから。驚いちゃって」
唯「む~。私だってやればできるんだよ! 柿の種だって食べられたもん!」
憂「……そうだね。うん!」
唯「さぁ、お友達を助けてあげよう!」
495 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:45:40.41 ID:IsA0bCdS0
唯「え~いこの~。早くでてこーい!」
唯「……どうしよう。出てくる気配が無いや。う~ん。どうやったら出てきてくれるんだろう」
唯「そうだ!」
唯「早く出てこないとアイスがなくなっちゃうよ~!」
唯「……あれ? でてこない」
唯「おかしいなぁ。私だったらこんなこと言われたら出てくるのに……」
憂「きゃあ!」
唯「憂! 狙いは憂だったんだ!」
憂「……っ、だ、大丈夫! かすった程度だから」
唯「で、でも」
憂「お姉ちゃんはおびき寄せることに集中して! 私は純ちゃんの動きを止めることに集中するから」
唯「……わかった!」
496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:46:12.12 ID:2IxO5BAj0
さるよけしえん
497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:50:16.81 ID:IsA0bCdS0
唯「もう、本気で頑張らないと……」
唯「でも、お友達は憂を狙ってるみたいだし。私は見向きもされない……」
唯「憂を、狙っている? ……もしかしたら!」
憂「……」
『ホアアアアアア!』
憂「……!」
『ホオオオオアアアア!』グォン!
憂「かかったね! 今だよ! 憂!」
憂「お、お姉ちゃん!? わ、わかった!」
憂(純ちゃん! お願い、私の声を聞いて!)
『ホオオ、オオ、オオ……!』
憂「純ちゃん!」
憂「動きが止まったね! 今だあ!」
498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:53:51.46 ID:ai1YelV30
sien
499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:54:27.65 ID:IsA0bCdS0
憂「くらえ! アンムギ刺し!」
ザシュッ
『ホオオアオアアオアアアア!』
憂「憂!」
憂「う、うん! ごめんね純ちゃん! えい!」
ザシュッ!
『ホオオオオアアアアアア……』
シュウウウウウウ……
憂「お友達が……消えていく」
憂「純ちゃん……」
500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:00:53.51 ID:IsA0bCdS0
純「……あ」
憂「純ちゃん!」
純「う、憂? ……ああよかった。ちゃんと私喋れてるのね」
憂「ごめんね、ごめんね純ちゃん……」
純「何を謝る必要があるのよ。あんな風になったのはあなたのせいじゃないでしょう?」
憂「で、でも」
純「それとも、私を倒したことに対する謝罪なの? ……それなら謝るのはこっちの方」
憂「純、ちゃん……」
純「……そろそろ、本当に、体が消えてってる……みたいね」
純「そっちの方の憂は……お姉さん、ですよね」
憂「は、はい。平沢唯と申します」シュルリ
唯「いつも憂がお世話になってるみたいで……えぇと」
純「ふふ……面白い人だね」
憂「純ちゃん……」
純「憂、最後に私から一言、言っていい?」
501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:06:03.43 ID:IsA0bCdS0
憂「うん……」
純「ありがとう。それじゃ遠慮なく」
純「……」
憂「……」
純「……」
憂「……?」
純「何言おうか忘れちゃった」
憂「ちょ、ちょっと純ちゃん!」
純「あはは。まぁ、言うことは全部言ったのかもね」
憂「……」
純「それじゃあ憂、とお姉さん。これから頑張ってくださいね」
唯「うん」
憂「純ちゃん、もね」
純「ありがと。……それじゃあ、また、ね」
シュウウウウゥゥゥゥ……
502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:12:53.40 ID:ai1YelV30
4
503 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:12:55.96 ID:IsA0bCdS0
憂「純ちゃんはね。……私の大切な友達だったんだ」
唯「うん」
憂「一緒にお弁当食べたり、部活を見学しに行ったんだ」
唯「うん」
憂「だから……だけど。こんなことになるなん、て。考えて見たこと、なくて」
唯「うん」
憂「だって、おかしい、よ! 何で、何でこんなことになっちゃったの! どうして!」
唯「……」
憂「いつも通り学校にいって、いつも通り授業を終えて、いつも通り帰宅して。……なのに」
憂「どうして今日はいつもどおりじゃなかったの! どうして! どうして……」
憂「お姉ちゃん。……どうして……」
唯「……わからないよ。何でこうなったのかは、私にはわからないよ」
唯「でもね、どんなことがあっても、私は憂の隣にいてあげるから。いつだっていてあげる」
唯「苦しい時も、悲しい時も、お腹が空いた時も、風邪を引いた時も、何かに襲われた時も、何を恨めばいいかわからなくなった時も」
唯「ずっと、そばにいてあげるよ」
504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:16:58.19 ID:IsA0bCdS0
憂「おねえ、ちゃん」
唯「あ、でも。私ってのんびり屋だし、あんまりしっかりしてる方じゃないから」
唯「逆に憂に助けられることが多いかもね……。えへへ」
憂「……それでいいよ、お姉ちゃん。私がお姉ちゃんを助けて、助けられて」
憂「そういう関係が、一番いいんだよ」
唯「そうかな?」
憂「そうだよ。……お姉ちゃん」
憂「大好き」
唯「私もだよ」
505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:20:17.98 ID:31o9pEBGO
おっ?
506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:23:21.50 ID:IsA0bCdS0
唯「帰ろう。皆のところに」
憂「うん!」
唯「きっと皆今ごろ心配しすぎてあたふたしてるかも」
憂「あ、梓ちゃんとか泣いちゃってるかもしれないね」
唯「あ~そうかも。あずにゃんって、意外と涙もろいところがあるからね~」
憂「そうなんだ~」
唯「うん。澪ちゃんは怖がって震えてるかも」
憂「それを律先輩が宥めてるんだろうね」
唯「ムギちゃんは皆をまとめて、和ちゃんは……和ちゃんが一番慌ててるかも」
憂「あはは、その光景が眼に浮かぶね」
唯「ねぇ、憂」
憂「なぁに、お姉ちゃん」
唯「どうやって戻るんだろう……」
憂「……さぁ……」
507 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:28:26.53 ID:IsA0bCdS0
寝る。更新遅いけど寝る
支援等々感謝
508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:53:11.43 ID:Pm9/YAc+0
乙おやすみ
509 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:00:02.96 ID:C0mmE+U20
あと二日で終わらせないとスレの寿命がが
510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:46:45.48 ID:5s8Y8sNRO
SIREN好き屍人が
寝る前の保守
511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 07:35:09.75 ID:n6NLDpMZ0
ほ
512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 08:53:46.22 ID:Zwpruq4l0
ほ
513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 09:07:08.50 ID:cU1j1G400
保守
514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 09:16:26.32 ID:ju4cgcXT0
なんかよくわからない
515 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 09:40:41.81 ID:Zwpruq4l0
ほ
516 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 10:07:48.35 ID:Zwpruq4l0
ほ
517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 10:08:00.63 ID:CA5PRrEi0
ほ
518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 11:04:47.67 ID:Zwpruq4l0
ほ
519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 11:06:59.13 ID:B9RNgyzV0
うほっ
520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 11:23:48.37 ID:Zwpruq4l0
いい男
521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 11:39:40.49 ID:Zwpruq4l0
ほ
522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 11:50:08.61 ID:h3agi9hj0
も
523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:19:28.36 ID:Zwpruq4l0
ほ
524 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:42:04.08 ID:8CE1mcS10
も
525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:49:20.26 ID:i4lvDOnF0
だ
526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:15:36.36 ID:8CE1mcS10
ー
527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:20:33.35 ID:0VhGaq0t0
保守
528 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:55:18.06 ID:jwnXoZQi0
HOSHU
529 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:20:14.45 ID:lFKrxSorO
あげほ
530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:58:33.00 ID:AmeLctO70
おもしろい
保守
531 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:15:24.78 ID:d8MleMcwO
う
532 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:22:55.76 ID:IsA0bCdS0
唯達が消えてからすぐ
澪「梓、現在の状況を説明してくれ」
梓「そ、そんなもの見ればすぐわかるじゃないですか」
律「いや、梓の説明が大事なんだ」
梓「な、なんでですか?」
紬「梓ちゃんにしかできないことなのよ」
梓「え、えぇ~。そ、それじゃあ」
和「唯と憂ちゃんは消えてどこかにいってしまい、私たちは周りをゾンビに囲まれて四面楚歌。こんなところかしら」
律「おい和。お前ちゃんと空気読もうぜ」
和「別にいいけど。空気読んで死ぬのと読まずに生きるの。どっちがいい?」
律「生きる方で」
和「じゃあいいじゃない」
澪「ついでにいうと、弾数も心許ないな……」
梓「お手製の爆弾も……残り三つです」 紬「いや、あの。……お手製じゃないんだけど」
533 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:30:15.72 ID:IsA0bCdS0
和「……周りにいるゾンビたちは……」
紬「私たちが一番最初にあった奴も何匹かいるわね」
澪「よ、四つん這い……!」
律「その四つん這いなんだが、バリエーション増えてないか? ほら、あっちは腹が下にあるけどこっちはブリッジみたいな体制で」
澪「見たくない聞きたくない見えない聞こえない」
律「目を閉じて耳塞いでしゃがむな!」
梓「それと、先程の場所であった顔が大きい……気持ち悪いやつ、と」
律「私を殺そうとした首長だな」
和「今までの勢揃いって感じね。感慨深いわ」
梓「全然そんな気持ち湧きません……」
紬「そして……憂ちゃんね」
律「ああ。大人びてる憂ちゃんだな。……唯もあんな風になるんだろうか」
和「大きくなった唯……。大きくなった……」
梓「あ、あの。どこが大きくなったのを想像してるんですか?」
和「どこって……そりゃあ、ね?」 紬「ふふふ」
534 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:32:35.67 ID:Yo6ND7x/0
続きktkr
535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:38:00.44 ID:IsA0bCdS0
憂『人生最後の話しは終わりましたか?』
和「言っておくけど、私とっくに人生終わってるから」
梓「自分で言っちゃうんですか!?」
和「え、どうして?」
梓「い、いえ……」
紬「それよりも。私たちをかってに殺さないでほしいわ」
律「その通りだ! こんなところで私たちは死んでられないんだよ! 何たって夢は武道館なんだからな!」
和「そういうわけよ。……まぁ、貴方は高みの見物でもしていなさい。すぐにその顔引きつらせてあげるから」
憂『えぇ、えぇ。わかりました。それではお言葉に甘えて……』
『ウウウウオオオオオ!』『キイイィィィィイイィ!』
『キュウアアアアキュアキュアアア!』『ゴオオオオオオ!』
『フウウウアアアアア!』
和「さて、始めるとしましょうか」チャキッ
536 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:46:01.25 ID:IsA0bCdS0
和「はぁっ!」ザシュッ
『フウウウハアアアウウ……』
和「この刀が弱点なのは変わらないのね。安心したわ」
紬「一番弱いのは任せて!」ダダダダダダ
『アアアアアオオオオオオオオ……』
『ウウウアアア……』
紬「数が多いだけで撃たれれば倒れる。ならマシンガンが適任ね」
澪「いくぞ、律!」タァンタァン
律「ほい来た澪!」ダンッダンッ
『キイイイィィィイイィィ……』
『キュアアアキュアキュアキュウアア……』
澪「見たか四つん這い!」
律「おお、恐怖克服したかついに!」
澪「もももm、もちろんだろ」
律「まだ、みたいだな……」
537 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:54:13.46 ID:IsA0bCdS0
梓「り、律先輩から借りた銃で……」パァン!
『キュウアアアアア……』
梓「い、一匹倒せた……。あれ? あそこにあるのは」
『キイイイキアアアアア!』
和「梓、危ない!」
梓「え?」
紬「この!」ダダダダダ
『キイイアアアアア……』
紬「ぎ、ギリギリだったわ……」
和「梓! 危ないからよそ見なんてしてる場合じゃないでしょう!」
梓「す、すみません! で、でもあれを見てください!」
和「あれ……? って、あれは唯の銃じゃない!」
紬「まさか、唯ちゃんは手ぶらで何処かへ消えていったって言うの!?」
律「だとしたら、どこかで唯と憂ちゃんは……」
538 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 15:55:15.88 ID:i4lvDOnF0
さるよけ
539 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:01:38.69 ID:IsA0bCdS0
律「今頃川原で殴り合い……!」
澪「そんなわけないだろ!」ポカッ
律「いたい。こんな時にまで叩くなよ……」
澪「変なこと言うからだ!」
和「……唯は今武器を持っていない。でも、憂ちゃん側は唯を倒すための何かを打ってあるんでしょう?」
憂『さぁ、どうでしょう』
和「ほんと、頭に来るわね。貴方のその態度。……まぁいいわ。すでに半分以上は倒しているから」
憂『みたいですね。凄いです』
和「いつまでその余裕ぶった態度でいられるかしら?」
憂『ふふふ、いつまででしょうね』
和「減らず口を……」
澪「ところで、私は何かを忘れているような気がするんだが……」
律「澪もか。私も何か忘れてるような気がするんだよな~。なんだっけ」
540 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:07:04.77 ID:IsA0bCdS0
律「なんか、結構重要なことだったような……」
澪「でも言われてみれば基本的なことだったような……」
『うーん……』
紬「ふ、ふたりとも。腕組んで考えてる場合じゃないでしょう?」ダダダダ
律「っと、悪い!」ダンッダンッ
澪「そうだな。先にこいつらを倒さないと」
梓「でも……一体何について考えてたんですか?」
律「それなんだよな~。何か身を持って体験したような」
澪「というより、見たことあるような……」
『うーん』
紬「だ、だからふたりとも!」
和「おかしいわ……」
541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:15:17.11 ID:IsA0bCdS0
紬「……そうね。さっきから薄々思っていたけれど」
律「何がだ?」
和「私たち、半分くらいは倒したわよね」
澪「そうだな。この調子で行けばなんとかなるんじゃないのか?」
紬「私もそう思っていたんだけど……」
梓「で、でも変じゃないですか? それだけ倒してるのになんか数が減ってないような」
和「えぇ。そうなのよ。……何かいっぱい食わされた気がするわ」
憂『ふふ……』
和「やっぱり。……一体これは何なの?」
憂『なんなのと言われても。……普通に考えればわかることじゃないですか?>』
和「普通に……ですって」
律「普通に考えると、こいつはゾンビだから」
澪「まぁ、復活するよな。普通に考えれば」
『……』
542 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:22:53.40 ID:IsA0bCdS0
律「そうだよ! こいつら復活するんだった! 身を持って体験してたじゃんわたし!」
澪「そうだった! 復活するって律から聞いたんだった!」
和「そ、それを先に言いなさいよ!」
梓「どうりで、数が減らないと思ったら……」
紬「でも、そうなるとこちらが不利ね……」
和「ええ、長期戦になればなるほど、弾数が減っていく」
紬「そうなると対処方法は銃で殴るしかなくなるわね」
澪「って、ことは、あれに近づかなくちゃいけないのか!? い、嫌だぞ私は!」
和「私は武器のせいで近づかなくちゃいけないけどね……」
梓「じゃ、じゃあどうするんですか!?」
憂『やっと事の重大さに気がついたみたいですね』
和「ええ、貴方の余裕な態度はこれが根拠となっていたのね」
憂『はい。……あれ。どうしました? 先程までの余裕の表情が崩れましたよ?』
543 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:29:12.86 ID:n6NLDpMZ0
支援
544 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:33:38.35 ID:IsA0bCdS0
和「ほんと。……いい性格してるわね」
憂『褒め言葉ですか? うれしいです。和さんが私を褒めてくださるなんて』
和「この……!」
紬「い、今はそんなことしてる場合じゃないでしょう!? 何か対策を考えないと」
梓「そうですよ! ……どうにかしないと」
律「一番有効なのは、逃げるってところか」
澪「囲まれてるとはいえ、一箇所だけを集中砲火すれば逃げ道くらいは、なんとか……」
和「い、嫌よ! 唯がアイツのせいで何処かに行ったって事は、あいつを何とかしないと唯は戻ってこれないってことじゃない!」
紬「和ちゃん……」
律「だけどよ、このままじゃ私たちがやられちゃうだろ」
和「じゃ、じゃあ。私一人が残るから!」
梓「で、でも。和先輩が持ってるその刀が無いと厳しい敵も居ますし」
和「ならこの刀を」
律「いい加減にしろ和! 駄々をこねて皆を困らせるな!」
545 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:42:37.06 ID:IsA0bCdS0
和「あ……」ビクッ
梓(律先輩が……)
澪「珍しく部長らしいことを……」
律「澪、そういうことは心の中にとどめておいてくれ」
澪「え? 私もしかして話してた?」
律「バッチリ聞こえた」
和「……で、でも」
紬「和ちゃん。唯ちゃんを心配する気持ちはわかるわ。でもね」
紬「和ちゃんと同じくらい、唯ちゃんも心配してるのよ。ね?」
和「ムギ……」
律「よし、それじゃあ一箇所集中砲火だ! 皆逃げるぞ~!」
憂『まぁ、そう来るであろうことはわかってましたけどね……』
『ゴオオオオオオ!』
546 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:51:56.22 ID:IsA0bCdS0
律「あれは!」
澪「首長!」
紬「あれにも銃が効かなかったのよね……。今まで動かなかったから考えないようにしていたけど」
和「……でも、この刀なら……」
『ゴオオオオオ!』
澪「こ、今度は、律を死なせない!」
律「澪……。あたりまえだろ? この田井中律様は無敵なんだからな!」
梓「……私も、この爆弾を上手く使って……」
『ゴオオオオオオ!』
『ゴオオオアアアアア!』
『ゴアアアアアアア!』
梓「なっ!」
律「おいおい。首長だけで何匹いるんだよ……」
547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:52:31.50 ID:pjiscKYX0
さるよけ
548 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:59:09.87 ID:IsA0bCdS0
梓「わ、私の爆弾なら一匹くらいは……」
和「私の刀でも一匹が限界ね……」
澪「そ、それだけじゃあんまり減ってないじゃないか!」
律「……こりゃ、覚悟決めた方がいいかもな」
憂『あ、やっと覚悟ができましたか? よかったです。覚悟も無いまま死んじゃったらかわいそうですからね』
和「……っ」
澪「と、とにかく。覚悟も決まった。やることも決まった」
律「後は。成功を祈るばかり、だな」
梓「頑張りましょう!」
紬「ええ。生きて。唯ちゃん達にも合わないと」
和「行くわよ!」
『おおー!』
『ゴオオオオオオ……』
549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:05:19.80 ID:IsA0bCdS0
『ゴアアアア……』
『ッゴオオアアアアア……』
和「な、何!?」
紬「急に皆倒れ始めたわ……」
梓「それだけじゃありません! 他のゾンビたちも……」
澪「四つん這いも、普通の奴も。顔がでっかいヤツも……」
律「皆倒れちゃったぞ……」
憂『っ! 誰!?』
和「? 何を言ってるの」
紬「もしかして、唯ちゃん達が何かしてくれたとか!?」
梓「そ、そうだとしたら、きっとすぐそこまで……!」
『う~ん、残念。唯ちゃん達じゃないのよね~』
550 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:15:13.99 ID:IsA0bCdS0
和「な……! なんでここに!」
澪「そ、そんな」
紬「……」
梓「姿をみないと思ったら」
律「……お」
さわ子「はーい、皆久しぶりね。元気してた~?」
和「っ、よくのこのこと私たちの前に出られたわね!」
さわ子「ちょっとちょっと。ピンチなのを助けてあげた恩人にその態度はないんじゃないの~?」
澪「助けた? ……って、ゾンビが一斉に倒れたのは先生の仕業なんですか?」
さわ子「仕業って。……せめて『おかげ』と言って頂戴よ」
梓「え、で、でも。一体どうやって?」
さわ子「和ちゃんならわかるんじゃないかしら?」
和「え……?」
551 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:18:00.40 ID:n6NLDpMZ0
シエン
552 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:28:22.20 ID:IsA0bCdS0
さわ子「以前和ちゃんは同じことをしてるんだけどね~」
和「……?」
紬「……もしかして、統率者、ですか?」
さわ子「おー。ムギちゃんの口から答えが出るなんて!」
澪「統率者?」
紬「以前、トンネルで、ゾンビの動きが洗練されているのがあったじゃない」
梓「私がさらわれた時ですか?」
紬「その前よ。……視線を感じたときのこと」
和「あ、あの時の。……でも、それが何なの?」
さわ子「統率者って居うのはね。ゾンビたちの中でも一つ分抜きん出てるもののことを言うのよ」
さわ子「まぁ、頭脳(ブレイン)っていったりするらしいけど。読み方はどうでもいいわね」
さわ子「そいつは全員に指令を出すゾンビなんだけど。実はそいつが倒されると、そいつの指令を受けてるゾンビも一緒に倒れちゃうのよ」
梓「つまり、先生はそいつを倒したから、いまここに居るゾンビは皆倒れてる、ってことですか?」
さわ子「せいかーい!」
553 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:37:25.09 ID:4x2zBiLtO
ド派手にあげ
554 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:37:28.61 ID:IsA0bCdS0
憂『こんにちは先生。頼んでも無いのにはるばるとご苦労様です』
さわ子「いいのいいの~。私が来たくてきたんだから」
憂『先生の出番はもう無いはずなんですけどね』
さわ子「あらあら。寂しいこと言わないで。独身のみには厳しいぐはぁっ!」
梓「吐血した~!?」
さわ子「……自分自身で地雷ふんじゃったわ」
澪「な、なんかいつもの先生と言うか、なんというか」
和「でも、私たちが倒すべきは……」
紬「いいえ、それは違うわ和ちゃん」
和「ムギ?」
紬「さわ子先生は。……なんて言うか、気持ちだけは私たちの味方よ」
澪「気持ちだけって……」
律「ま~。私をたすけてくれたくらいだしな」
澪「って何ぃ!? 初耳だぞそれ!」
555 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:48:04.60 ID:IsA0bCdS0
律「あ、あれ? 言ってなかったっけ?」
澪「聞いてないぞ! そういえば律いつの間に人間になってたんだ!?」
梓「気づくの遅くないですかそれ!?」
さわ子「はいはい、話はそこまで~。とりあえず今は憂ちゃんをどうにかするのが先でしょう?」
和「信じていいんですね?」
さわ子信用してもいいけど信頼しちゃ駄目ね」
和「……わかりました」
さわ子「あ、あとその刀はどんな感じ? 使い易い?」
和「え? これですか。……はい、凄く手になじみますけど」
さわ子「でしょうね。だって貴方のための刀ですもの」
和「え?」
さわ子「その刀の名前は焔眞鍋。ま、名前なんてどうでもいいのよ。貴方が使っていればそれで」
和「焔真鍋……」
律「変な名前だな」
和「!?」
556 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:55:03.66 ID:d8MleMcwO
ほ
557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:58:10.18 ID:i4lvDOnF0
しえん
558 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:05:18.40 ID:IsA0bCdS0
さわ子「さってっと。憂ちゃん。これからどうするの?」
憂『それは私のセリフだと思います。……彼氏さんがどうなってもいいんですか?』
和「……?」
さわ子「う~ん。っていうかさ。我慢できずにさっき会って来ちゃったんだよね」
さわ子「そして、まぁ相談にのって貰ったんだけどさ。そうしたらさ」
『よくわかんないけど。お前がしたいことをすればいいんじゃないか? 俺のことなんて構わずに』
さわ子「だ~って。自分がどうなるかとかわかってないのにね。……本当に」
律「何の話だ?」
澪「さぁ。でも彼氏……って言ってたけど」
和「大体予想はつくわね」
紬「でももしそういうことなら。私たちが何とかするべきかしら……」
さわ子「いやいや、来にしなくていいわよ。そっちの方はなんとかして貰ったし、ね」
憂『……最初から最後まで、あなたは紬さんを頼りっぱなしなんですね。いい大人が情けないです』
さわ子「悪い!?」
梓「逆ギレ……!?」
559 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:13:57.96 ID:IsA0bCdS0
憂『ふぅ。……それじゃ、こちらも次の手を出させてもらうとしましょう』
ゴロゴロゴロゴロゴロ
澪「こ、この音は!」
律「また岩か!」
和「近づいてきてるわね……」
ゴロゴロゴロゴロ……ドガアアアアアァァアン!
和「扉を突き破ってきたわ!」
澪「いわ……緑色……ひっ、ななななななな!?」
律「岩に、人の顔が張り付いてるううう!?」
梓「……」
紬「梓ちゃん! たったまま気絶しないで!」
和「な、なによこれ。これもゾンビなの!?」
560 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:15:12.08 ID:wnF+KEAT0
三沢の後輩が最後に戦うあれか?胎児とかいう
561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:22:46.90 ID:IsA0bCdS0
憂『はい。これもゾンビの一種です。……まぁ、統率者よりもうひとつ上の段階、と行った感じでしょうか』
和「冗談じゃないわよ。インフレの前触れよ、そういうの」
澪「……」ブツブツブツブツ
律「澪! 気をしっかりもて!」
梓「ち、ちっちゃくですけど手みたいなの生えてませんか、あれ」
さわ子「よく見ると脚みたいなのもはえてるわね。うわ~、気持ち悪い」
紬「あ、梓ちゃん、正気に戻ったのね」
梓「正直、もう一度気を失いたい感じです……」
憂『さ、これを相手に生きていられますか?』
和「覚悟はさっきからずっと決めたままよ。皆、さっさとこいつを倒して唯達に会うわよ」
紬「ええ。……先生のおかげで銃弾もたくさん手に入ったし」
さわ子「感謝しなさいよ~」
梓「行きます!」
562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:34:38.57 ID:IsA0bCdS0
特異点
唯「ういーあいすー」
憂「もう、お姉ちゃんったら~」
唯「……」
憂「……」
唯「結局ここから出られてないよぅ~」
憂「そもそも、ここに来た原因が憂さんが原因だったから」
唯「じゃあ憂も頑張ればできるんじゃないの?」
憂「さっきからそうしようと思ってるんだけど。……無理みたい」
唯「い、今頃みんな、もしかしたら大ピンチかもしれないのに」
憂「とはいっても。……そもそもここがどこなのか分からないし……」
『う~ん……』
563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:44:29.94 ID:IsA0bCdS0
唯「……あれ?」
憂「どうしたの、お姉ちゃん」
唯「いや、今人影がちらっと見えた気がするんだけど……」
憂「え、でもここに人なんて……」
唯「こっちだよ!」
憂「あ、ちょっと待ってお姉ちゃん!」
唯「はぁ、はぁ。……あれ?」
憂「お、お姉ちゃん。その、人影って、どこ?」
唯「う~んと。ここにいたはずなんだけどなぁ」
憂「やっぱり見間違いだったんじゃない?」
唯「かなぁ……」
憂「そうだよ。……あれ?」
唯「どうしたの、憂。天井を向いて……あれ?」
564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:46:49.00 ID:n6NLDpMZ0
しえん
565 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:54:00.75 ID:IsA0bCdS0
唯「う、上に人がいる!」
憂「でも、ここの天井って赤い海だよね。……そこに人がいるなんて」
唯「……あれ? あの人何か持ってるよ」
憂「本当だ。……あれって、ギター?」
唯「おお、あの人も持ってるギターも暗くてよく見えないけど、ギー太みたい!」
憂「それ、全部のギターに言えることじゃないの?」
唯「違うよぉ。私はちゃんとギー太の区別つくもん」フンス
憂「でも、じゃあ何でお姉ちゃん以外の人がギー太を持ってるの?」
唯「だよねぇ。……あれ?」
憂「お、お姉ちゃん! 前見て!」
唯「ギ、ギー太! どうしてここにあるの!? さっきまでここになかったはずなのに」
憂「あの人が届けてくれたのかな……お姉ちゃん、もう一度あの人見て!」
唯「え? ……なんだろう。ギー太を指でこんこん叩いてる」
憂「もしかして、一緒に演奏しようって言ってるのかも」
唯「おお。いいね~。よーし、そういうことなら張り切っちゃうよ~」
566 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:08:22.80 ID:IsA0bCdS0
『……』コンッコンッ
唯「……」コンッコンッ
ギュイイイイィィィィン!
憂「す、凄い。お姉ちゃんと上の人が綺麗に重なって……!」
唯(……なんだろう、この人。私と、とっても合う)
唯(私がこうしよう、って思ったら、それに重ねるように弾いてくれて……)
唯(澪ちゃんやりっちゃんやムギちゃんやあずにゃんと弾いてる時とはまた違う)
唯(でも、すっごく楽しい!)
憂「お姉ちゃん。凄くたのしそうに弾いてるなぁ……」
憂「あれ?」
唯「……」ジャーンジャーン!
憂「お、お姉ちゃん! 上をみって!」
唯「ほえ?」ジャジャーン
567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:18:39.19 ID:fQdahSp/0
上をみってワロタwww
568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:18:45.57 ID:IsA0bCdS0
唯「あ、穴が開いてる!」
憂「で、でしょう! おもわずびっくりして噛んじゃったけど」
唯「でもどうやってあそこに……おぉ!」
憂「か、階段が降りてきた……」
唯「ふんだりけったりだね!」
憂「至れり尽くせりだよ……」
唯「あ、上にいた人、いなくなっちゃった……」
憂「本当だ。……もしかしたら、私たちを助けてくれるために来たのかも」
唯「そうかも。……ほら、早く行こう! 憂!」
憂「うん!」
カン、カン、カン、カン、カン
唯「鉄製の階段ですね」
憂「違うと思うけど。……あ、ほら、そろそろ抜けるよ」
唯「おお、ここを抜けた後には一体どんな世界が!」
569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:19:45.13 ID:n6NLDpMZ0
誤記じゃなくて噛んだのかww
570 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:30:00.92 ID:IsA0bCdS0
洞窟内
澪「ああ、コガネジムを思い出す……」
律「転がるがつよかったよな~」
梓「現実逃避しないでください!」
紬「あ、梓ちゃんもあまり人の事言えない気が……」
和「来るわよ!」
ゴロゴロゴロゴロ
澪「いやだぁぁあ、もう気持ち悪い!」
律「私だって気持ち悪いのを必死にこらえて何とかしてるんだぞ!」
紬「当然だけど、銃も全く効かないわね」ダダダダ
和「……そこっ!」ザシュッ
『オオオオオオ』ゴロゴロゴロゴロ
和「焔真鍋でも全く効かない……!」
571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:37:43.09 ID:IsA0bCdS0
律「気に入ってるのか、その名前」
和「……うるさいわね」
澪「なんとかして倒す方法はないのか……?」
紬「……今まで、私たちはあれを岩だと思ってたけれど。本当にそうなのかしら」
和「いいえ、斬った感触から察するに人間の顔だとおもうわ」
律「斬ったことあるのか!?」
和「さっきからゾンビどもの顔斬ってたじゃない」
律「あ、そ、そうか」
澪「でも、それがわかったからって、どうすればいいんだよ」
紬「そうね……」
さわ子「一応。その他にも武器は持ってきたけど」
和「本当? 何があるの?」
さわ子「えぇと。カスタネットと」
律「なんでカスタネットを持ち歩いてるんだよ!?」
572 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:40:45.94 ID:Pm9/YAc+0
見てるよ
573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:45:23.85 ID:IsA0bCdS0
さわ子「あとは、おやつに持ってきたクッキーと。お茶と……」
紬「お茶とクッキーなら私が持ってきましたのに……」
澪「ピクニックに行くんじゃないんだぞ!」
さわ子「一応暖をとろうと思ってヒーターと重油も持ってきたわね」
律「ここに何しに来たんだよ……」
さわ子「あとは洞窟にいるって聞いたから持ってきた懐中電灯と水銀灯ね」
梓「どこにそんなに入ってたんですか……」
さわ子「あずさちゃんにはなくて私にはあるもの、とか」
梓「え? きゃあぁ!」
さわ子「ほらほら、もっと他の人からもんでもらわないと大きくならないわよ~」モミュモミュ
梓「そ、そんなことしてる場合じゃあああ……」
紬「……」
澪「ムギ!? どうした? 攻撃されたのか!?」
和「発作症状よ、放って起きなさい」
574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:01:36.45 ID:4x2zBiLtO
アッパー
575 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:14:47.15 ID:kc771wdfO
支援だよ
576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:17:37.96 ID:IsA0bCdS0
和「……いや、でも先生が持ってきたこれら。使えるかも」
澪「ま、まさか。ゾンビとお茶を飲んで戯れるとか!?」
和「何でそういう発想になるのよ。いい、これとこれを……」
ゴロゴロゴロゴロ
紬「皆、来てるわよ!」
梓「!」
ゴロゴロゴロゴロ
ズズーン……
和「やっぱり、思ったとおりね」
律「何が?」
和「あれの攻撃方法は転がることしかできないのよ。つまりそれを上手く使えば」
さわ子「よくわからないけど。私は何をすればいいのよ」
澪「つまりこれらを使うわけだから……役割分担としては……」
577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:25:20.69 ID:IsA0bCdS0
憂『作戦会議ですか? 頑張ってくださいね』
和「今度こそ、その余裕を吹き飛ばしてあげるわ」
律「おっしゃー。それじゃあ配置につけ~!」
タタタタタ
梓「準備出来ました!」
さわ子「おお、私のいる高い位置からだと皆の場所がよくわかるわね~」
澪「うう、怖い……」
律「私と澪の役は指示だろ? 指示役が怖がってどうする!」
和「私も準備はいいわ」
律「和は重要なポジションだからな、気をつけろよ!」
和「言われなくてもわかっているわ!」
憂『ふーん。その陣形があれを倒すために作られた物ですか?』
律「あたぼうよ! 見てな。今すぐこいつを倒してみせるから」
578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:31:20.37 ID:IsA0bCdS0
ゴロゴロゴロゴロ……
和「さ、こっちに来なさい。斬ってあげるから」
『ウウウウウウウアアアアアアア』
和「って、あなた喋れたの!?」
ゴロゴロゴロゴロ
和「しまった!?」チッ
和「あ、危なかった。掠っただけで済んだわ……」
律「和~、大丈夫か!?」
和「ええ。ごめんなさい。少し油断しちゃったわ」
律「そうか。気をつけろよ!」
和「……というわけよ。今度こそあなたを斬るから」
『ウウウウウウアアアアウウアウアウア!』
ゴロゴロゴロゴロ
579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:37:18.02 ID:n6NLDpMZ0
シェン
580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:37:39.11 ID:IsA0bCdS0
和「せー……の!」ザシュッ
『ウウウウアアアアア!』
ゴロゴロゴロゴロ
和「よし、上手くそっちに向けさせたわ」
律「よーし、さわちゃん先生そっちにいったぞ~!」
さわ子「はいは~い。それじゃあ衝撃に備えなきゃね~」
ゴロゴロゴロゴロ
ズズウウゥゥゥン!
さわ子「おっとっと。あ、危ないわね。落ちるかと思ったじゃない」
さわ子「それじゃあ行かせていただきます、っと」
ドボドボドボドボドボ
581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:42:49.64 ID:i4lvDOnF0
支援
582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:49:34.31 ID:IsA0bCdS0
憂『な、何を……!?』
さわ子「正解は~。重油でした~」
憂『重油って……何でそんなものを持ってきているんですか!』
さわ子「ストーブで暖をとりたかったのよ!」
律「正直私も、灯油でいいじゃん。とか思ったけど」
澪「結果オーライだな。……梓!」
梓「はい! ……あ、澪先輩、手伝ってもらえますか?」
澪「勿論だ、そのために私は梓と一緒にいるんだから」
梓「先輩……。ありがとうございます」
ハァ
梓「……これで、よし」
澪「すまんな和。もう一度頼む」
和「ええ。二人は離れていなさい!」
さわ子「私は~?」
律「役目が終わったら離れてた方がいいぞ~」
583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:54:41.01 ID:31rhgTFNP
支援
584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:59:55.48 ID:IsA0bCdS0
『ウウウオウオウオウウウウオオオオオ!』
憂『重油をかけられた……。ってことはつまり』
憂『しまった! そういうことね……』
憂『なら走破させないために……命令します! その場からうご……!?』ガシッ
紬「はい、ごめんなさいね。それ以上喋られちゃまずいの」
憂『……!(紬さん!?)』
紬「皆があれに気をとられてる隙に憂ちゃんを捕まえる。それが私の役割だったのよ」
紬「恐らく憂ちゃんがアレらに指示を出してるであろうことは前々からわかっていたから」
紬「今ここで、とまれ~。とか言われたら私たちの作戦が失敗しちゃうから。ね?」
憂『……っ(確かに、紬さんがいることに気がつかなかった。……あっちに夢中で)』
憂(でもね、私は口に出さなくても命令を出すことができる。……抑えたところで何も変わりは……!?)
憂『ん~! ん~!』
紬「それにしても、さっきの梓ちゃんと澪ちゃんの会話は個人的に良かったわ~」
紬「ああいうのを見ると、私もいつかああいった関係を持ちたいな~、なんて思っちゃうわ~」ポタ……ポタ……
憂『ん~! んんん~!!(鼻血が~! 私の髪の毛にいいい!!)』
585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:07:55.02 ID:IsA0bCdS0
律「……ま、まぁ。ともあれ。ムギは立派に勤めを果たしてくれているな」
さわ子「う~ん。わたしもムギちゃんの気持ちがよくわかるわ~」
澪「私はわかんない……」
梓「同じくです……」
和「ま、私は自分の使命が果たせればそれでいいわ」
和「……来なさい!」
『ウウウオウオウオオオオオオオオ!』
ゴロゴロゴロ!
和「あら、さっきよりも気合充分ね。でも……」
和「はぁっ!」
ザシュッ
586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:15:51.21 ID:IsA0bCdS0
『ウウウアオウオウオオア!』
和「軌道修正完了、ね」
梓「後はそのまま真っすぐ行けば!」
澪「私たちの仕掛けた!」
『爆弾に引っかかる!』
カチッ
ドオオオオオォォォォォン!
『ウウオオオオウオウオオオアアアアアアア!』
律「そいでもって。ついでに置いといた水銀灯も一緒に爆発するわけで」
さわ子「あとは重油だらけの体に発火して」
紬「火だるま……と言うわけ。これが私たちの作戦よ」
憂『……(……まさか、鼻血にしてやられるなんて)』
587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:21:13.25 ID:n6NLDpMZ0
sien
588 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:21:27.55 ID:Pm9/YAc+0
紬という名の天使はついに鼻血で人を救えるようになったのか…
589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:33:12.20 ID:IsA0bCdS0
先輩から急に来いと言われた
下手したら12時まで来れ無いかもしれない。ごめん
590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:46:23.72 ID:9Rdb3oOf0
やっと追いついた
支援
なかなかw
591 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:08:36.37 ID:0VhGaq0t0
保守
592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:17:41.67 ID:AmeLctO70
>>573
ムギの発作症状一瞬意味がわからんかったがわかったとたんクソワロタ
593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:20:41.40 ID:Y1aT9hWF0
ho
594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:48:59.28 ID:n6NLDpMZ0
ほ
595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:51:54.23 ID:8CE1mcS10
まだー?
596 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:59:49.61 ID:IsA0bCdS0
『ウウウウウアアアアアアア……』
梓「……あれも、元は人間だったんでしょうか」
律「だろうな。……そもそも作られたゾンビってどんなのだよ」
和「知らないけど。まぁでも。これで一段落ついた。って感じかしら」
梓「はい。後は憂を」
紬「きゃああ!」
澪「ムギ!?」
憂『……まさか、あれがやられるとは思いませんでした』
紬「うう……油断、しちゃった」
梓「む、ムギ先輩の後ろにいるのは!?」
さわ子「そう。……ついに出してきたのね」
憂『ええ。……どうやら。もう出し惜しみしてる暇はなさそうですし』
597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:00:21.61 ID:31rhgTFNP
アッー
598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:02:35.15 ID:s+2RUVZ+0
ほ
599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:02:47.38 ID:AmeLctO70
ほしゅほしゅたいむ!
600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:07:14.32 ID:IsA0bCdS0
澪「な、なんなんだあれは!」
梓「は、蠅? いや、でも……」
律「見方によっちゃ何か……あれに似てるな。あれに」
和「タツノオトシゴ?」
律「そ、それだ!」
さわ子「あれの名前は『堕辰憂』……すべてのゾンビの頂点に立つ存在よ」
律「堕辰憂……」
澪「……なんて読むんだ?」
梓「さぁ……」
和「そこ、変な話してない。ムギが危ないでしょう」
澪「そ、そうだ! ムギ」
憂『動かないで!』
601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:14:10.25 ID:IsA0bCdS0
憂『動いたら、紬さんの首を切りますよ』
澪「なっ……!」
和「……まったく、使えるものは全部使うのね」
憂『あたりまえじゃないですか。そういうものでしょう?』
和「……」
さわ子「それで、私たちは動けなくなったわけだけど。これから何をするの?」
憂『逃げますよ』
梓「にっ!?」
憂『ここじゃ堕辰憂が暴れるには少々狭いんです。……ほら、あそこから光が降り注いでるのがわかりますか?』
和「……あそこね」
澪「あれ、今まであったかあんなところ」
憂『私が開きました。……私は一足先にあそこに行きますので。きちんと準備をしてから追ってきてくださいね』
さわ子「あら、私たちも追いかけていいの?」
憂『はい。……ただし、これらを倒すことができたら、ね』
602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:19:01.46 ID:s+2RUVZ+0
ほ
603 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:25:19.48 ID:IsA0bCdS0
『おおお、こおおおんんなああああにいいい』
『ひいいいさしぶりりいいいのおおおおお』
澪「……」フラッ
梓「……」
律「澪! 気絶して倒れるな! 梓! たったまま気絶するな!」
和「……あいつら、言葉をしゃべっている……?」
さわ子「もともとゾンビは人間だったもの。言葉くらいしゃべっても不思議じゃないわ」
憂『それでは、頑張ってくださいね』
和「あっ! 待ちなさい!」
さわ子「和ちゃん。今はあっちに構ってる暇はないわ!」
澪「……」
梓「……」
律「お前らもいい加減起きろおおお!」
604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:32:18.79 ID:IsA0bCdS0
和「……それにしても。一応人の形してるじゃない」
澪「腹に顔がある人間を私は人とは認めない!」
梓「足が異様に太い人間を私は!」
律「お、復活した」
さわ子「……あとついでに。面倒なのおいて行ったわね」
和「え?」
さわ子「ほら、あそこにいるの見えるかしら?」
律「う~んと、お、あの天井からぶら下がってる奴か」
和「あの顔がねじ巻きになってるやつね」
澪「……」パタリ
梓「……」
律「もう突っ込むのつかれた」
さわ子「あれもブレイン……統率者の一種よ」
和「……と言うことはあれを倒せばすべて……」
さわ子「いいえ、あいつとここに居るそいつらは系統が違うから、それは無理ね」
605 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:39:17.24 ID:IsA0bCdS0
澪「もうやだ……。なんで会うゾンビ会うゾンビこんな気持ち悪い奴ばっかなんだよ」
梓「私ももう死にたい……」
律「えぇい、弱音吐いてないで、さっさと戦うぞ!」
澪「そ、そうだ。ここは二手に分かれるパターンだよな!」
律「……まぁ、あそこにぶら下がってる奴はちょっと遠めの場所にいるからな」
澪「それじゃあ私があいつを倒してくる!」
梓「あ、私も行きます!」
律「お前ら……」
さわ子「りっちゃんもついていってあげなさい。こっちは私と和ちゃんで何とかするから」
和「私一人で充分だと思うけど」
さわ子「無理しないの。いくらゾンビとは言え、体が壊れちゃったら動けないんだからね」
和「……分かりました」
澪「それじゃ、行くぞ梓!」
梓「はいです!」
律「早いなお前ら! そうまでしてこっちのヤツらに近づきたくないのか!」
606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:41:21.81 ID:n6NLDpMZ0
シエン
607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:45:24.30 ID:2wOkwxV/0
屍人の台詞が『こなああああああああゆきいいいいいいいい』に見えた
608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:46:45.38 ID:B9RNgyzV0
>>607
たしかに見えないこともないw
609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:52:28.28 ID:IsA0bCdS0
澪「……不思議だ。あそこで見たときはそんなの遠く感じなかったのに」
梓「意外と距離がありますね……。あ、なんか吹き抜けに出ました」
律「お、お前ら足早すぎ!」
澪「律が遅いんだよ」
梓「それより、ここ面白い構造になってますよ、ほら」
律「お、本当だ。上と下が吹き抜けになってるな。……ここ、本当に洞窟だろうな」
澪「わからん……あ、あそこにいるの」
律「さっき見えた変なゾンビだな。統率者、だっけ?」
梓「さっさと倒して戻りましょう。律先輩、おねがいします」
澪「頼んだぞ、律」
律「……肝心の倒す作業は私がやるのかよ。はぁ、仕方ないなぁ」
タァン
『キイイイゥウウウウウィイイイ』グラグラ
澪「ひいい、動きが気持ち悪い!」
610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:58:17.32 ID:IsA0bCdS0
律「……効いてるんだよな」
澪「た、多分」
律「そ、そうか。ならまだまだいくぞ」タァン
『キイイイキイキイ!』
律「……何か、私も気持ち悪くなってきた」
澪「頑張れ律! 律ならきっと出来る」
律「いや、そう思うんなら、お前もやれよ」
梓「……あれ?」
梓(何でこんなところに麩があるんだろう……)
梓(開けてみよう)
ススススス
『キャイイイアアアアアアアアアアア!』
パタム
611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:58:45.23 ID:cb0c1aiM0
やっと追いついたww
612 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:04:31.00 ID:rtS6VhzF0
麩・・・
613 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:05:02.36 ID:4RR6YD2J0
律「よーし。こっちはやっと倒し終わったか」
澪「何か落ちていったけど。……大丈夫かな」
律「大丈夫だろ。さ、梓。帰るぞ」
梓「わかりましたにゃん」
律「……」
澪「……え? 何か、あったのか?」
梓「何もなかったですにゃん」
律「……あれ、何か梓の後ろに麩が」
梓「ないですにゃん」
律「いや、確かに岩だらけの洞窟内に麩があるのはおかしいけど」
梓「ないですにゃん」
律「……」
梓「ないですにゃん」
梓「ないです……にゃん」ポロ、ポロ
614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:09:10.61 ID:4RR6YD2J0
『泣いてる!?』
律「何があった梓! この襖の中に何があるんだ梓!」
梓「なにもないーなにもないー。私は何もみなかったー」
律「あずさああああ!」
澪「……と、とりあえず開けてみるか。一体中には何が……」
ススススス
『キャイイイイアアアアアアア!』
パタム
澪「行こうか、律」
律「お前まで! 一体何を見たんだよ!」
澪「何もみなかった。うん」
梓「帰りましょうにゃん」
律「まてええええ!」
615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:11:24.55 ID:TdVwCLlfO
支援
616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:11:45.61 ID:wPlPeDUy0
麩?
617 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:15:36.44 ID:4RR6YD2J0
律「この襖なんだな! この中に何かがあるんだな!」
澪「開けるな! あけちゃ駄目だ!」
梓「早く帰って皆とマタタビで遊ぶんですにゃん!」
律「開けるぞお!」
ガララララ!
『キャイイイイイイアアアアアアアア!』
律「うるせええええええええ!」
タァンタァンタァン!
『キャアアイイイイイイイイ……』
律「はぁ……はぁ……はぁ……」
澪「り、律。お前すごいな」
梓「まさか、あれを見て驚かないなんて……」
律「なんだよ。襖の中にでっかい顔がクモの巣みたいなの作ってるだけじゃないか」
澪「いや、それが気持ち悪かったんだが」
618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:21:15.54 ID:4RR6YD2J0
律「お前ら驚きすぎなんだよ……」
澪「だ、だって。襖開けて中にあんなのがいたら誰だってびっくりするだろうが」
律「だからってあそこまで驚いたりはしないだろう」
梓「いや、あそこまで驚きますって」
律「少し驚いたくらいで語尾ににゃん付けで喋ったり襖の漢字を間違えたりはしないだろ」
澪「何を言ってるんだ」
律「何を言ってるんだろうな……」
梓「さ、早い所戻りましょう。和先輩たちは勿論、ムギ先輩も危ないですし!」
澪「そうだな。早く行くぞ、律!」
律「なんか、ここに来てからお前ら随分調子いいな」
619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:27:38.78 ID:XfJDyE7y0
sienn
620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:29:40.19 ID:t92I6WqX0
>>612
なんて読むの?
621 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:31:12.01 ID:4RR6YD2J0
和「……このっ!」
ヒュン!
和「……ああもう。なんなのよあいつら!」
さわ子「さっきから和ちゃんの様子が変だけど、どうしたの?」
和「どうしたの……って……」
さわ子「前から斬りかかろうとするたび斬る目標を見失ってる気がするんだけど……」
和「……なるほど、あれは近づいてみないとわからないのね」
さわ子「何が?」
和「百聞は一見にしかず、ですよ。さわ子先生!」ドンッ
さわ子「ちょ、私を突き飛ばさないでよ!」
さわ子「いたた、うわ、あいつらが近いじゃない! もう……」
ゥゥゥゥゥゥウウウウウ
さわ子「な、なによこれ。急にあたりが暗くなった!?」
『こおおおおこおおおおかあああああああ!』
622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:35:38.47 ID:4RR6YD2J0
さわ子「いやあああ!」ダッ
さわ子「はぁ、はぁ。し、死ぬかと思った」
和「わかりましたか? あいつらに近づくと突然あたりが暗くなるんですよ」
さわ子「口で言いなさいよそういうことは!」
和「言っても信じないと思いましたので」
さわ子「信じるわよちゃんと! 第一今ので私が死んじゃったらどうするの!」
和「別に、どうもしませんけど」
さわ子「は、薄情者! 私は悲しいわ……」
和「第一、一番最初に犯人を名乗り出たのはあなたでしょう。じゃあ別にいいじゃないですか」
さわ子「うう、生徒からの信用は薄いわ……」
和「……まぁ、とりあえず今はそんなことしてる場合じゃないみたいですし。そのことについては後程」
さわ子「……また後で責められるのね、私」
和「それにしても……厄介ですね。あれ」
さわ子「暗くなること?……確かにやっかいよねえ」
623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:43:33.06 ID:xV3UcXU00
>>620
ふ
水を吸ってふくらむアレ
624 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:45:07.20 ID:4RR6YD2J0
さわ子「まぁ、私は銃があるから平気だけど」ダダダダダ
カキキキキ
さわ子「うええ、あいつらにも銃が効かないの?」
和「とすると、この刀が頼りになるんですが……」
さわ子「銃も多分、顔でっかと同じく後ろからなら効くと思うんだけどね」
和「はさみうちにしますか?」
さわ子「う~ん。どうしましょうか」
和「……とりあえず、私はがむしゃらに斬りかかります」
さわ子「いや、ちょっと待ちなさい。……いいこと考えついたわ」
和「……なんですか?」
さわ子「要は、はさみうちにすればいいんでしょう?」
和「さっきからいってるじゃないですか。……でも、あいつら二人いるから……私と先生を別々に見てるんですよ」
さわ子「つまり、いっぺんにどちらかに注目させればいいんでしょう?」
625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:52:19.14 ID:4RR6YD2J0
さわ子「……ふっふっふ。こんなこともあろうかと。持ってきたこれが役に立ったわね」
和「な……っ! なんてものを持って来てるんですか、あなたは!」
さわ子「気にしないの! ……いい? 結局のところ、あいつらももともとは人間なのよ。そこをつくわ」
和「あなたの考えが大体わかってきましたよ……」
さわ子「それは光栄ね……。ふふ、楽しくなってきたわ」
和「……はぁ」
さわ子「さぁ! 私たちを見なさい! ゾンビども!」
『おおおおおおおおお!』
『こおおおおれええええはああああ!』
さわ子「メガネをかけたレースクイーン! ウサミミつけたお姉さん、山中さわ子!」
和「……」
さわ子「ちょっと、和ちゃん。ちゃんと自己紹介しなきゃ駄目じゃない!」
和「こちらもおなじく、めがねをかけたけいかんすたいる。みぎてにもったけいぼうで、あなたをたいほしちゃうぞ……」
キャルン!
626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:01:30.57 ID:4RR6YD2J0
『おおおおおおお!』
和「なんでこんなことに……」
さわ子「だって、あいつらもともと男なんだもん。こんなに可愛い美少女が二人いたらじろじろ見てくるでしょう?」
和「美“少女”?」
さわ子「はーい、そこ突っ込んだら負けよ~。……後はこのまま、左右に分かれて行くわよ」
和「はぁ……分かりました」
さわ子「そう、こうやって徐々にお互い距離を取ることで、あいつらは釘付けの視線をそちらへと向けて行く」
さわ子「つまり、お互い、どちらか好きな方をじっと見続けるわけだから、私たちが動いたらあいつらの目線も動く」
さわ子「やがてお互いが反対側に回ったとき! 両方共どちらかを見ているということになる!」
さわ子「はっ! でもこの作戦には弱点があったわ! もしもあいつらが両方別々の方が好みだった場合」
さわ子「結局別々の方を見てしまう……! こ、この穴には気がつかなかったわ!」
さわ子「まずいわ、和ちゃんこの作戦には弱点が……」
『いいいいいいいいい!』
『ぽおおおりいいいいいいいすうううううううう!』
627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:02:55.41 ID:xV3UcXU00
ttp://up3.viploader.net/ippan/src/vlippan059491.jpg
死んでるからちょっと顔色悪くなってたりとかするんだろうか
628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:04:55.82 ID:t92I6WqX0
>>623
さんくす
やっぱりそうなのか
話の流れ的に違う何かなのかな?とかおもったけど
629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:08:00.30 ID:4RR6YD2J0
和「な、何で二匹ともこっちを見てるのよ……。先生の方を見なさいよ」
『いいいいいいいいい』
『めええがああああああねえええええ!』
和「メガネならあっちもしてるでしょう! ……これじゃあ私が斬れないじゃない」
さわ子「……」
さわ子「……そ」
さわ子「そんなに若い方がいいのかああああああ!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
『うううあああああああ!』
『おおおおおおおおお!』
さわ子「まだ終わりじゃ無いわよ!」
ダダダダダダダダダダダダダ
さわ子「もういっちょお!」
ダダダダダダダダダダダダダ
630 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:15:49.72 ID:4RR6YD2J0
和「……あの、もうどっちも死んでますけど」
さわ子「うわあああん」
ダダダダダダダ
和「それ以上は弾がもったいないから」
さわ子「若い頃は、若い頃はもっともてたのよおおお」
ダダダダダダ
和「……聞いてない。……はぁ」
和「少し落ち着いてください!」ガンッ
さわ子「痛い!」
和「もう終わってます。これ以上は弾の無駄なんですからね」
さわ子「うう……」
和「……あの、私はさわ子先生も綺麗だと思いますよ」
さわ子「どうせこころの中では「年増~」とか思ってるんでしょう?」
和「いや、そんなことは」
さわ子「どうせ私はあなた達の知ってる山中さわ子より三才年取ってるわよお……」
631 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:23:51.61 ID:4RR6YD2J0
澪「ああ、私今日の夜は眠れない気がする」
梓「私もです……」
律「あ、おーい。二人とも無事だった……」
澪「……」
梓「……」
律「……何、やってるんだ? 二人して」
和「ち、違うわよ!? 私は別に着たくて着たんじゃ」
さわ子「和ちゃんの魅力であいつらをメロメロにしてたのよ」
和「せ、先生! 嘘……と言うわけでもないけど、誤解させるようなこと言わないでください!」
律「そ、そうか。……やっぱり、ゾンビは好きな相手とか……ゾンビなのか」
和「な、ち、違うわよ! 何を言ってるのあなたは!」
澪「い、いくらゾンビとはいえ、求婚する相手くらい選んだ方が」
和「ああもう! 哀れみの入った目でみないで頂戴!」
梓「……」
和「唯一の良心であるあなたにそんな目をされたら、私はどうしたらいいのよ……」
632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:33:40.87 ID:4RR6YD2J0
和「着替終わったし。あとはムギを助けに行くだけね」
さわ子「え~、そのままでよかったのに」
和「あんな恥ずかしいかっこうして行きたくないわよ」
澪「しかし、裸の和をこんなところでみるとは……」
和「……色が悪くなってたでしょう?」
律「いや、一部のマニアには受けるんじゃないか」
和「受けたくないわよ……」
梓「それよりも……!」
さわ子「ええ、早くムギちゃんを追いかけに行きましょう!」
『おー!』
憂『ふーん。やっとくるんだ。……楽しみだなぁ』
633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:40:05.27 ID:y6Vds5HH0
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ハ::::::::::::|ハ|:::::∧ イ ::::::/ :|::::::::::::八
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634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:54:55.39 ID:wPlPeDUy0
支援
635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:56:07.08 ID:XY3A/phJ0
支援
636 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:06:07.44 ID:4RR6YD2J0
唯「……憂」
さわ子「ごめんなさい! 私が、私が軽率なことをしなければ!」
唯「……さわちゃん先生は悪くないよ。……悪いのは、私だから」
梓「そんな! 唯先輩は悪く無いです!」
唯「ううん。……こうなるってわかってたはずなのに。わかってたはずなのに!」
唯「どうして止めることができなかったんだろう! ずっと、ずっと側にいてあげるって言ったのに!」
梓「……唯先輩」
澪「あれから3年。……やっと復旧したっていうのに」
律「またあの時代で、同じことが起こるのか……」
梓「きっと、私たちの前の人も、その前の人も……同じことを……」
唯「終わらせないと。私で終わらせないと! じゃないと……じゃないと」
唯「なんとかならないの? もう元には戻らないの?」
さわ子「今、ムギちゃんが一生懸命頑張ってくれてるけど……」
唯「憂……」
637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:11:10.58 ID:4RR6YD2J0
唯「……ほぇ」
憂「どうしたの、お姉ちゃん」
唯「なんだろう。なんだか、夢を見ていた気がする」
憂「夢?」
唯「うん。……でも何か本物っぽい夢だったよ」
憂「……もしかして、予知夢なのかな……」
唯「そうだったとしたら。……私。がんばらなきゃ」
憂「何を?」
唯「憂を守ってあげるのを!」
憂「お姉ちゃん……。ありがとう」
唯「うん。……それにしても、ここはどこなんだろうね」
憂「周りを見渡しても何も無い場所だね」
唯「少なくとも、あの時見た海じゃないよね」
憂「うん。ちがうと思う」
638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:19:14.43 ID:4RR6YD2J0
唯「う~ん」
憂「あ、あれ見てお姉ちゃん。あそこに何かあるよ!」
唯「本当だ……!」
憂「行ってみようよ」
唯「うん!」
唯「なんだろうこれ。ピラミッドみたいだね」
憂「本当だ。……これ何に使うんだろう?」
憂『あれ、そっちの方が先に来ちゃったんだ』
唯「! 憂!」
憂「憂、さん」
憂『ふーん。仲直りできたんだ。……それにしても、どうやってここまで来たの?』
唯「よくわからないけど、演奏したらここに来たんだよ!」
憂「間違ってないけど。……それだけじゃよくわからないと思うよ、お姉ちゃん」
639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:26:03.73 ID:4RR6YD2J0
唯「と、とにかく。同じ憂なのにどうしてこんなことをするの!」
憂『その話は前に憂ちゃんにした気がするんだけど』
唯「そうなの?」
憂「……うん。その人は、さわ子先生のタイムマシンで過去に行ったんだよ」
憂「……でも、そのタイムマシンが何故か故障しちゃって、それでずっと元の時代に戻れなくなってしまった」
唯「過去に行ったってことは……もしかして」
憂『うん。ずっとお姉ちゃん達を見続けてきたよ。お姉ちゃん達の成長過程も、ね』
唯「えへへ、なんだか照れるな~」
憂「お、お姉ちゃん。照れてる場合じゃないよ」
唯「そう? でも私の色々なところみられちゃったから、ちょっと恥ずかしいなぁ」
憂「もう、お姉ちゃんたら」
憂『……』
憂『本当に、イライラするなぁ』
憂『私はもうお姉ちゃんに甘えることができないっていうのに、私の前でイチャイチャして……』
憂『イライラする。……イライラするよ……!』
640 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:33:20.77 ID:4RR6YD2J0
唯「う、うい……?」
憂『憂ちゃんにも言ったけど。私ね、もうこの世のすべてが嫌いになったんだ』
憂『律さんも澪さんも紬さんも梓ちゃんも純ちゃんもさわ子先生も和さんも憂ちゃんもお父さんもお母さんもお姉ちゃんも!』
憂『誰も私を助けてくれなかった! 誰も私をみてくれなかった!』
唯「憂……」
憂「憂、さん……」
憂『特に、今私の目の前で見せつけてくれるあなた達は一番嫌いだよ』
唯「う……うい」
憂「だから、なるべく苦しんで死んで欲しいんだ。……それでね」
憂『一体どんなのが、お姉ちゃん達にとって一番苦しい死に方なのか、私一生懸命考えたんだよ』
憂『一番最初に考えついたのが、憂ちゃんに殺される。またはお姉ちゃんに殺されるって言う展開』
憂『でも、二人はそんな私の策を破ってきちゃったから、これは無し』
憂『それじゃあ、その次に苦しい死に方って? なんだか分かる?』
唯「……」
憂「……」
641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:40:54.71 ID:6kdhSSTMO
おいつい
642 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:43:03.42 ID:4RR6YD2J0
憂『……やっぱり、同じけいおん部の人に殺されることかな。ってね?』
紬「……」
唯「ム、ムギちゃん!」
憂「紬さん!? い、一体何を!?」
憂『お姉ちゃんなら経験があるでしょう? 梓ちゃんや律さんがおかしくなった時のこと』
唯「う、うん。急に私たちを倒そうとしてきて……」
憂『あれね、私の血を二人の中に注入したからなの。……ゾンビの統率者がそれぞれのゾンビを統率できるように』
憂『私も、私の血が流れてる人間を操ることができるんだ。……だから、梓ちゃんや律さんがお姉ちゃんを殺そうとしたんだよ』
憂『そして、今度は紬さん。……それに、今度は持ってる武器が機関銃だよ』
憂『さぁ、紬さん。お姉ちゃん達を蜂の巣にしてあげてね』
憂『私のことは気にしなくていいから。ちゃんと殺してあげて、ね?』
紬「了解、射殺します……」
643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:51:49.15 ID:4RR6YD2J0
澪「しかし、なんなんだここは」
和「あの光ってたところから出たらすぐ外だと思ったけれど」
さわ子「なんか螺旋階段になってるわねえ」
律「それはいいんだが、降りていくってのがどうにもな」
梓「少し怖い気がします」
澪「そうだな。……お、底がみえてきたぞ」
律「はあ、やっとか。長かったなぁ」
和「そうね。でもこれからが本番よ。気を引き締めていかないと」
梓「ムギ先輩、無事でしょうか」
さわ子「なぁに。ムギちゃんのことだから心配はいらないと思うわよ」
澪「……そうだな。なんたってこんな時までお茶とお菓子を持ってくるくらいだからな」
律「おーし。それじゃあ早い所助けにいこうぜ」
和(……唯。貴方は今どこにいるの?)
さわ子「……きっと、大丈夫よ、ね」
644 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 03:00:44.70 ID:4RR6YD2J0
澪「ふぅ、ついた。……な、なんだここ!?」
律「どこを見ても同じ景色ばっかりだな~」
梓「それに、なんだか空が変です」
和「……しっ! ……どこからか銃声が聞こえるわ」
澪「なんだって!? む、ムギが危ない!」
律「どの方向から聞こえてくるんだ?」
和「……あっちの方向からね」
さわ子「あっち? ……その方向に、変なものが見えるわよ」
律「決まりだな! その方向に向かって行こう」
澪「……ムギ、無事だといいな」
さわ子「きっと大丈夫よ」
和「……感じるわ」
梓「何をですか?」
和「その方向に憂ちゃんがいる。……多分、唯もいるわ」
澪「本当か!?」
645 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 03:07:42.06 ID:VZeul5pY0
めがねをかけたけいかんすたいるの和ちゃんにみぎてにもったけいぼうでたいほされたい
646 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 03:07:43.81 ID:wnDljIrXP
寝よう
647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 03:12:26.57 ID:4RR6YD2J0
寝る。中途半端なところできっちゃったけど寝る
支援等々感謝。誤字脱字等ごめん。ふすま、で変換したら麩って出てきたからつい
648 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 03:14:54.41 ID:VZeul5pY0
乙。このスレのタイムリミットは火曜の夜あたりまで?
最後まで期待してる。おやすみ
649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 04:16:00.11 ID:VZeul5pY0
就寝前保守
650 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 04:26:26.48 ID:rIq71ROTO
上げ闇人乙式
堕辰子が出て来たんならそろそろクライマックスか
保守
651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 04:46:02.73 ID:ur1eBwY+O
保守
652 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 06:29:30.78 ID:pLFrPchx0
ほす
653 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 06:46:07.33 ID:M32lbJLj0
ほ
654 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 07:28:12.61 ID:Yf+guPZ6O
も
655 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 07:30:13.12 ID:TdVwCLlfO
す
656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 08:44:21.44 ID:Im3wh0bnO
ま
657 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 10:37:58.23 ID:MF0kOEAy0
麩はふすまってこと?
658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 11:28:27.66 ID:ELeUvZucO
ふ だ
659 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 12:02:33.96 ID:Z0Baqxnf0
Hs
660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 12:29:59.20 ID:4RR6YD2J0
梓「あれ、何か変なものが見えてきましたよ」
澪「本当だ。……なんだあれ」
律「ピラミッドみたいだな。……まさか、あれはミイラの墓!」
澪「や、やめろよ。ミイラなんている訳ないだろ!」
和「……」
さわ子「和ちゃんが何か言いたそうに澪ちゃんを見ている……」
和「いや、別に何でも無いけど……」
澪「……あ」
律「どうし……この音は!」
梓「和さんの言ったとおりです! これは銃声ですね」
さわ子「……それにこれはムギちゃんのマシンガンの音ね。……そうすると堕辰憂と戦ってるのかしら」
和「でも、堕辰憂の姿が見えません。……私たちには見えないだけなの?」
澪「ここからじゃまだよく分からない……もっと近づいてみないと」
律「そうだな。皆、急ぐぞ!」
661 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 12:35:48.78 ID:4RR6YD2J0
澪「……な、何か様子がおかしくないか?」
律「確かに……やっぱりあのでっかいタツノオトシゴっぽいやつの姿は見えないしな」
さわ子「あら、あそこにいるの唯ちゃん達じゃない?」
梓「ほ、本当だ! よかった、無事だったんですね」
和「いや……待って、何か変よ」
澪「だから様子がおかしいって私が言ったじゃないか」
和「そう。おかしいのよ。……どうして」
和「どうしてムギが唯達に向けて発砲しているの?」
律「な……!」
梓「ま、まさか」
さわ子「暫く足止めしていたのはこういう理由があったのね。……皆、今すぐ加勢しに行くわよ」
澪「加勢って……何をすれば」
さわ子「とりあえず憂ちゃんをとっちめればなんとかなるでしょ!」
和「安易な……と言いたいところだけど、それが一番良さそうね……!」
662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 12:37:07.87 ID:NQMYQk4LO
シエンタ
663 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 12:43:34.78 ID:4RR6YD2J0
唯「うわぁ!」
憂「お姉ちゃん!」
唯「憂、手をはなさないでね!」
憂「う、うん!」
ダダダダダダダ
唯「と、とりあえずこのピラミッドの反対側に回らないと」
憂「う、うん。……でも、これからどうするの?」
唯「ど、どうするって言っても。……そうだ、あずにゃん達を元に戻したのはたしか石太のおかげだったよ!」
憂「じゃ、じゃあそれを紬さんにあてれば……!」
憂「……! お姉ちゃん、そっちに行って!」
唯「え?」
ダダダダダ
664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 13:16:19.95 ID:TdVwCLlfO
ほ
665 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:15:27.67 ID:YbRyVBqa0
ho
666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 15:20:22.49 ID:TdVwCLlfO
ほ
667 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:14:35.07 ID:0+jVEpSg0
ほしゅほしゅたいむ!
668 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:02:15.35 ID:eDQ4OGIt0
ほしゅ!
669 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:14:44.66 ID:hqtZ9K07O
危ない
670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:45:51.01 ID:Yf+guPZ6O
ほっと
671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:47:35.08 ID:E1sahZyN0
まるっきり学園黙示録のパクリで逆にワロタ
672 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 18:41:14.85 ID:ZbNc6VTy0
ほほ
673 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 19:34:43.53 ID:4RR6YD2J0
唯「あ、危なかった~……憂が教えてくれなかったら……」
憂「……やっぱり、私なら紬さんが何処にいるか大体分かるみたい」
唯「そ、そうなの?」
憂「うん。……とりあえず、暫くはそうやって何とかかわしていけると思うけど……」
唯「その間に、何かいい方法を考えなくちゃいけないんだね……」
憂「うん。……今のところは、やっぱりその……えぇと」
唯「石太!」
憂「……を使うことが重要だと思うけれど」
唯「そうだね。……それじゃあ、タイミングが大事だね……」
憂「うん。何とかして……。お姉ちゃん! 右から来てる!」
唯「わ、わかった!」タタタタ
紬「……」
唯「ム、ムギちゃんが怖い……」
674 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 19:46:17.39 ID:4RR6YD2J0
澪「あれは!」
律「ム、ムギ!」
和「……どうやら、憂に操られてるみたいね」
さわ子「このままじゃお茶とお菓子が食べられないわ」
梓「そんなこと言ってる場合じゃ……」
憂『あ、やっときたんだ。……もう、待ちくたびれちゃったよ』
和「そう。それは悪かったわ。お詫びに一思いで終わらせてあげる」
さわ子「そして早くムギちゃんを元に戻してもらうわよ」
和「……そうね。ムギが今狙ってるのはあいては……大方予想がつくけど」
憂『はい、お姉ちゃんと憂ちゃんを殺すようにいいました』
梓「なっ!」
律「やっぱり、ムギも私たちと同じようなことしたんだな」
澪「同じようなこと……?」
憂『……まぁ、積もる話もあるでしょうけど。そんなに話してる時間もないでしょう?』