1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:52:14.65 ID:
PkAL67WZ0 姉「偏見や風潮だけで自身の観念を縛り付けるのは果たしてどうか」
弟「はあ」
姉「よくない傾向に他ならない。呼び名だって然りだ」
弟「でも自分のことを『僕』なんていう女は煙たがれるぞ」
姉「そう。実に良くない。『僕』という言葉に何も罪がないように、それを駆る女性にも罪はない」
弟「なんつーかー痛々しいとは思わないの?」
姉「恥と? 確かに大抵の事象の少数派は異端視され、注がれる奇異の視線は辛いものだ。しかし!」
「あえて少数派に身を投じることで! 人は新たな視点を得る。固定概念を練られる。有意義なことだ」
弟「つまり姉貴ってマゾなの?」
姉「マゾヒズム。さて僕はそのつもりはないが、真にサドかマゾかはえてして特殊環境下でなければ自覚できない場合が多い」
弟「はあ」(?)
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:53:35.55 ID:PkAL67WZ0
姉「さて弟。ここに豊胸がある」
弟「はぁ豊胸? これが?」
姉「僕に言わせてみれば胸の大きさを気にするなど無意味に等しいことだが、今の発言は」
「腹にくるものがあった。念を押すがこれは決して巨乳に対する憧憬からではない」
弟「で? おっぱいがどうかした? 良くてBカップの」
姉「試したいことがある。軽くでいい。触診したまえ」
弟「は、はぁ? いいの?」
姉「どうした。実姉の胸がそんなに恐れ多いか」
弟「あーじゃあ……」
モニュ
姉「きゃっ!」
バチン!
弟「痛っ!!」
姉「軽くでいいと言ったろう!」
弟「ひともみしただけじゃん!」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:54:55.87 ID:PkAL67WZ0
姉「さてビンタの痛みは晴れただろうか? 先の実験の考察を述べよう」
弟「はあ」
姉「やはり突然胸に触れられると、一種の危険信号が伝達されることが分かった」
弟「はあ」
姉「ビンタは本能、というより反射神経に近い。突然身体に虫が張り付いた状況を想定したまえ。あれだ」
弟「あれか」
姉「問題はそこまでの高速反応が何からくるのか。無論行為の延長にある自身の危機だが、具体的にそれはなにか」
弟「さあ。エロいことなんじゃないの」
姉「ということはだ。僕の身体は、弟の豊胸愛撫から陵辱・強姦行為を測し、かつ拒否したということだ」
弟「はあ」
姉「なに気にすることはない。僕はおそらく弟である君に限らず、この世を生きる様々な他人に同行為をされれば同じ反応を返すだろう」
弟「はあ」
姉「さて。ここで更なる実験を経ようと思う。再び僕の豊胸を触診したまえ」
弟「またビンタ飛んでくるからイヤです」
姉「飛んでこないことは保証できないが、今度は可能な限り我慢するから触診したまえ」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:56:01.53 ID:PkAL67WZ0
弟「えい」
モニュ
姉「っ」
弟「そらそら」
ムニ・ムニ・ムニ
姉「……ん……ん……はぁっ……」
弟「あー? 姉貴?」
姉「ん……ふ……。はっ!!」
バチン!
弟「痛っ!!」
姉「なるほど危険だ。危うく行為が次の段階に入るところだった」
弟「ビンタしないっていったじゃん!!」
姉「保証はしていない。それに今のは仕方が無かった。状況を効率よく打破するにはビンタしかなかった」
弟「なんでだよ」
姉「恐るべきことだ。恐るべきことだ」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:57:02.99 ID:PkAL67WZ0
姉「結論を述べると、一種の快楽は確かに在った」
弟「え、やっぱ気持ちよかったの?」
バチン!
弟「痛っ!」
姉「大した修練だ。弟にこれほど異性を篭絡させる技術が備わっていたとは」
弟「はあ? 服の上から適当に揉んだだけじゃん」
姉「次のことが分かった。手を出されると分かった上で耐えた場合……その段階だけでは、危険信号は生じない」
弟「最初のときもそうだったじゃん」
姉「なぜなら! それに勝る快楽が生まれるからだ。防衛本能が塗り替えられてしまう。恐るべきことだ」
弟「快楽快楽っていってるけどさ、単に姉貴が感じやすいだけなんじゃないの?」
姉「感じる? ふむ奇妙だ。普段当たり前に用いられる動詞が何故かその例文だと淫猥に聞こえる」
弟「ようするに姉貴って敏感なんでしょ? マゾ体質じゃん」
姉「なるほど。僕はマゾヒズムに属する側だったのか。本意ではないが論理者として受け入れざるを得ない」
弟「なんかもう姉貴わけわかんね」
姉「確かに脳内が混濁し始めている。まともな論を講じるために、ここらで席を外すとしよう」
6 :月詠 ◆MOoNpHaSE. :2010/02/24(水) 21:58:49.06 ID:YLSUtaMv0
/, ヽ \
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く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
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`|:::::;::| !;;oソノ ./\:::/リ
|::::::;::| !ー、_,' `''" /:';:::::`! 非常に興味深いスレですね
|:::::::;::|. 'ー ./:;;:-''"`\
.|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
,.-┴''"ヽ``,`'、 !.,' '/ /`ニ=_,ノ!
.,r' ヽ、`i !ノ ',' i' _,フ'-:'":、
/ '" `i i .ノノ-' ', ! i 「 ';::::::::::::`、
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:58:50.02 ID:rPlS3iJKO
なにこれおもしろい
8 :米田 ◆YONE/zixE6 :2010/02/24(水) 22:19:08.69 ID:WUtESHO20
_, ,_ オーケー?(オーケー!)
( ・∀・) オーライ?(オーライ!)
( ∪ ∪ この調子で行ってみようぜ!
と__)__)旦~~
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:30:02.10 ID:PkAL67WZ0
姉「さて弟よ、一服いれただろうか? ちなみに一服とは必ずしも喫煙を意味する序数ではない」
弟「なぁ姉貴もう寝ていい?」
姉「まぁ聞け。時に弟、君は僕に対し、ただのインテリを装って解説ぶっているキャラという認識があるか」
弟「じゃないの? なんか結局内容薄いし」
姉「その通り。実は僕自身、自分がまだ物を語るに足るほど、物を修めてはいないと自覚している」
弟「そりゃよかったもうやめなよ」
姉「ところがだ。自分の目指すものがその先にあるなら、あえて『解説ぶる』という行為の必要性が生じる」
弟「やめなよ」
姉「未熟なのは重々承知している。僕もできるなら、円熟した学者ほどに知識を詰めた上で物を語らいたい、だが!」
「それでは絶対的な経験不足が顕著になること請け合いなのだ。なんの経験値か。アウトプットだ」
弟「やめなよ……」
姉「知識を蓄えるインプットに対し、その情報を外部に出力するアウトプット。両者の経験値が最高に満ちたとき初めて」
「僕の理想像ができあがる。イナウトプット・マスター。全てを知り語り尽くせる者。素晴らしい」
弟「ホントに眠たくなってきた」
姉「寝かせないよ」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:44:19.82 ID:PkAL67WZ0
姉「さて弟よ。君の机の引き出し下段二列目に不健全の象徴があることは割れている」
弟「一気に眠気醒めた」
姉「学術的な好奇心からページをめくってみたのだが、ここで一つの考察が導かれた」
弟「オフクロには黙ってて下さい。オヤジならいいけど」
姉「どうやら君は、肉親の妹……便宜上、妹キャラとでも呼ぼうか。その趣向に対し大きな偏りがある」
弟「ほ、ほっとけ」
姉「これには非常に興味がそそられた。なぜ妹なのか。当然、我が家に妹に当たる家族はいない」
弟「うるさいな」
姉「するとやはり、無いものに対する願望(幻想の方が適しているか)は強いという一般的なデータに即しているのが分かる」
弟「うるさいなー」
姉「しかも内容は全て実の妹という設定での近親相姦である。現実のケースとはおおよそ異なる」
「実社会において近親相姦に関するとあるデータでは、兄妹などよりも圧倒的に父娘での関係の方が多いのだ」
「この二つの事柄から何が分かるか。確答はまだ得られない。しかし幻想と実社会の隔たりには何かしら関連事項がある……」
弟「……終わった? オレの恥ずかしタイム」
姉「しかも二次元ときた!!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:54:10.37 ID:yzvl+qOY0
しえん
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:52:39.37 ID:w1Chfm4V0
ほうほう
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:54:00.34 ID:GVQiToXWO
(^ω^;)
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:55:14.17 ID:JYDL3hb30
>弟「一気に眠気醒めた」
ワロタw
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:55:56.59 ID:1rFeHTPM0
なにこれwktk
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:56:43.26 ID:RQb1iWj10
二階堂姉妹思い出した
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:00:09.42 ID:/v2fMyiw0
>>16
どっちがボクだっけ
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:03:15.94 ID:wuBJH67mO
掛け合いがいいな
是非続けてくれ
つ支援
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:09:06.52 ID:AIf0FwBf0
寝ようと思ってたのに
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:43:24.52 ID:rSU67O2l0
ドッカン
ドッカン
☆ゴガギーン
.______
. | | |
∩∩ | | | ∩∩
| | | | | | | | | | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ,,) | | | (・x・ )<おらっ!出てこい、>>1!!
/ つ━━"....ロ|ロ . | l |U \___________
~( / | | |⊂_ |~
し'∪ └──┴──┘ ∪
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:44:18.90 ID:rXjBn8FN0
>>17
両方だよ
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:52:12.16 ID:XGv+g/z9O
姉「娯楽作品において、活字・イラストレーションからなる二次元と実写からなる三次元は何が根本的に違うか」
弟「もうちょっと声小さく」
姉「言うまでもなく表現力だ。現実にはありえないことだろうと、二次元ならば存分に表すことが可能だ」
弟「別に普通じゃん」
姉「そう普通のことだ、しかし今一度常識を見つめ直して欲しい」
「僕が幼い頃夢中になったアンパンマンでさえ、現実で表現することが不可能なのだ」
「幼子が視聴するものでさえ、だぞ。空飛ぶマント、高性能浮遊物体、作品に登場したほとんどが三次元で再現不能だ。これは」
「由々しきこととは思わないか。表現の圧倒的超越。恐るべきことだ」
弟「実写版アンパンマン……」
姉「それを踏まえた上で、この破廉恥な漫画について語ろう」
弟「あ……あ!?」
姉「題名は『お兄ちゃん大好きチュッ』2」
弟「おいいいいつの間に!」
姉「性的描写に於ける表現の超越は、歴史的にも割と早い段階で実践されてきた……」
弟「くそー無駄に素早くて取り返せない!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:07:01.61 ID:rSU67O2l0
おお
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:10:17.92 ID:XGv+g/z9O
姉「さっそく実物を検証しよう。ふむ、通常の漫画単行本よりサイズが大きい」
弟「ぜぇ……ぜぇ……」
姉「僕は極めてこの業界に疎いが、後ろの表紙に記載されている価格が割高であるのは納得するところだ」
弟「好きにしろ!」
姉「では適当に開いたページを音読してみよう」
弟「やめろ!」
姉「『お兄ちゃん……はやくぅ……』」
「『もう私……らめらよぉ……』」
「『お兄ちゃ……やっ……ん″っ!!』」
弟「……」
姉「『くっ……そろそろイクぞ!』」
弟「兄はいいから妹の台詞をもっとそのアニメ声でお願いします」
姉「このように表現の領域がもはや手遅れなところまできている」
弟「お願いします!」
姉「表現の威力のほどはこの中毒性から察せられる」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:11:22.98 ID:ig1lBX870
弟wwwwwwwwwwwwwwwww
さぁ続きを書く作業に迅速に取り掛かってくれ頼む
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:37:17.80 ID:XGv+g/z9O
姉「広義のテーマではやはりエロチシズム。238ページに渡り純愛性行為が描かれている」
弟「冷静になってみると超恥ずい」
姉「言うまでもなく、現代の日本で現実にここまで及ぶ兄妹は極めて稀である」
弟「はずい」
姉「従ってこの破廉恥本の内容は、やはり幻想と置き換えて差し支えない……」
弟「ううう」
姉「そこで実験だ」
弟「またビンタ……?」
姉「今から僕は君の妹になったつもりで接する。同じく君も僕の兄になったつもりで応じてくれ」
弟「はあぁ」
姉「こほん。お兄ちゃん♪」
弟「おお」
姉「お兄ちゃぁん? どうしたのぉ?」
弟「よしよし」
姉「僕に触れるな」バチン!
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:39:51.83 ID:3/si9Cy40
やべぇ面白いww
で、流れ的にsageた方がいいのだろうか
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:48:16.63 ID:XGv+g/z9O
姉「お兄ちゃん……私ね、お兄ちゃんのこと……」
弟「どうしたんだよ」
姉「う、ううん。何でもなぁい」
弟「おかしな奴だな」
姉「何でもないのぉ!」
弟「そうか」
姉「さてここぐらいにしておこう。僕からしてみればいつもの君となんら変わらないし」
弟「懸命に兄を演じたつもりだった」
姉「では率直に聞きたい。君は先の僕に対し、どんな感情を抱いた?」
弟「ちょっとときめいた」
姉「おっと予期していた回答と違うが……別の結論が導かれた」
弟「はぁ」
姉「つまるところ君は妹なら誰でもいい訳だね。幻想と現実を混濁させた生粋の変態ということだ」
弟「ち、違っ」
姉「違わないさっ! この……変態!!」バチン
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:53:31.32 ID:XGv+g/z9O
ごめん 頭痛いし眠いし書いてて自分でもよくわからなくなってきた
つわけで寝る お休み 今度別のスレ立てるときはちゃんと書き溜めとく
じゃ ありがとう じゃ
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:55:07.16 ID:ig1lBX870
おいィ・・・今度は頼むぞ
31 :米田 ◆YONE/zixE6 :2010/02/25(木) 01:56:19.78 ID:ILxbE+Vk0
_, ,_ あらら
( ・∀・)
( ∪ ∪
と__)__)旦~~
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:39:59.02 ID:8Z/Qsq1O0
おつ、たのすかった
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 04:51:21.30 ID:0F6Kp5YV0
もうおしまいなのか
34 :野良コテ ◆NORAdogHmg :2010/02/25(木) 05:07:26.94 ID:LcTLfPNMP
いいところで…
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 07:28:28.90 ID:rSU67O2l0
ほ
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 09:05:39.03 ID:XGv+g/z9O
姉「さて、このエロチックコミックから君が変態であることが分かった」
弟「大層な段取りを経た割には普通すぎる結論」
姉「三次元の妹でさえときめく君は、僕にしてみればエロトマニア、色情狂だ。姉としては危惧しなくてはならない」
弟「折り合いはつけてる!」
姉「しかし口ではそう断言しても、実際は性犯罪に手を出さないとは限らないから恐ろしい」
弟「だってタイーホされちゃう」
姉「そう、僕のようなごく一般市民は法権力の犯罪抑制に期待するしかないが、それでも魔がさした変態畜生は後を絶たず生まれる」
弟「人を犯罪者予備軍呼ばわりして!」
姉「だがこの場合魔がさすという言い方には些か語弊がありそうだ」
「ある日わきあがる突発的衝動に対し最終的な判断を下す要素は、結局は自らの理性なのだ」
「それをいもしない悪魔怨霊に責任転嫁するとは、甚だ人間の手前勝手さが露骨に過ぎる」
弟「本当に魔がさすかもしれないじゃないか」
姉「有り得るかもしれない。だが特別な事情などを除いて性犯罪を犯す者は往々にして心が弱い」
「結局は自我すら管理できない動物以下の人間の所業が圧倒的なのだ」
「もはや魔がさしたなんて弁解は言い訳しか聞こえない昨今。僕はどうだろう。やはり軽蔑するだろうね」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 09:33:06.09 ID:rSU67O2l0
よっしゃ
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 09:44:49.06 ID:XGv+g/z9O
姉「以上からすなわち僕は妹に対し異常性癖を有する君を軽蔑するよ」
弟「はあ……はあ?」
姉「僕は自分の弟が変態であることを切に遺憾に思う。しかも変態の中でも実社会に影響を及ぼしかねない危険な部類だ」
弟「どうしてそうなるんだよ」
姉「簡単なこと。あれら不埒漫画に登場する妹たちは一貫して童顔幼児体型だった。この世には二十歳でも三十路でも妹はいるのにだ」
弟「オレがロリコンだとでもいうのか」
姉「妹に性的趣向を抱くほとんどの性欲者にその傾向が付随しているときく」
弟「ロリコンと妹萌えは違うんだ!」
姉「最終的に未成熟な身体に毒牙をかける内容の本を複数冊隠し持っていた君に説得力はない」
弟「一般向け萌え漫画だってあるぞ!」
姉「黙れ変態。お前の妹を愛でる、いや妹に対する嗜好水準は既に社会の許容範囲を超えている」
弟「どうしてそうなるんだ! 他にもそんな連中ごまんといるだろ!!」
姉「他にもいる。みんなやってる。典型的な逃避の弁だ。まず自分の考えから語らわねば話にもならないというのに」
「よって僕は今の君の発言で更に君を軽蔑することに決めた」
弟「くっそおぉっ!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 09:54:27.10 ID:MW9LpaUf0
おぉ
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 10:13:34.77 ID:XGv+g/z9O
姉「さて変態なる弟よ、話が円満に一段落したところで次の議題を用意したまえ」
弟「変態っていうな!」
姉「なるほど的を得た指摘だ。そもそも変態という単語には多様な意味がある」
弟「また何か始まった」
姉「生物学、物理学、あるいは単に状態の変化を指す意味合いでの『変態』は、残念ながら一般の会話ではほぼ消滅した」
弟「エッチの語源は変態のH」
姉「性的倒錯での意味だけが抜きん出て普及したことは、果たして正しかったのか」
「オタマジャクシからカエルへ形態変化を遂げる意味での『変態』は、ある時期を境に一気に使用領域を狭められたのだ」
「その意味だけではない、エロスのまったく除かれた意味での『変態』の使い方は、全てそれぞれの専門分野内だけの領域に追いやられた」
「僕には聞こえる。光が射すことのなくなった『変態』たちの悲痛な嘆きが」
弟「はあ」
姉「変態には『形や状態を変えること。またその形や状態』という広義の意味がある」
「そこで今後はせめてその状況ごとに無理にでも使用しようとする姿勢が、変態という熟語に対する敬意であると思うが、どうだろうか」
弟「じゃあ姉貴はいま変態に対する考え方が変わったから、変態なんじゃねーの」
姉「感動した。そうまさにいま僕は変態しているのだ!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 11:16:11.49 ID:XGv+g/z9O
姉「では蔑視的ではない方向で、我が弟の妹趣向についてもう少し話を掘り進めてみよう」
弟「はあ」
姉「薮から棒だが、君は現時点で女性との交際はないはずだね」
弟「うるせーなー」
姉「そこで尋ねたいのだが、もし仮にガールフレンドなる相手を欲するなら、やはり自分より年下を好むのだろうか」
弟「まあ別に。かわいい彼女だったら同い年か一つ二つ上でもいいけど」
姉「君は僕の三年後に生まれているね」
弟「それが?」
姉「ところで先の君の返答はやはり年下相手を軸にした言い方だったね」
弟「話題ころころ変えるな」
姉「変態だ!」
「僕は、話の流れというものは常に変転……変態することで、新たな発見を得る率も有効に高まると思う」
弟「そういう奴って嫌われるぜ」
姉「すまない今のは『変態』を使いたかっただけだ。実は僕自身、話題を放置する行為は性に合わなくてね」
弟「まどろっこしいなこの変態は」
42 :野良コテ ◆NORAdogHmg :2010/02/25(木) 11:26:47.79 ID:LcTLfPNMP ?PLT(16000)
うはっwwwwww続き来てるwwwwwwww
話の方向が読めないwwwwwww楽しみだwwwwwwwww