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のぞみ「あなた達にプリキュアの資格なんてない」

1 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:00:47.21 ID:/CZdsmGYO
私の名前は夢原のぞみ
大いなる希望の力、『キュアドリーム』にしてプリキュア5のひとり
私はある作戦のために学校の裏にいる
そして今、別のプリキュア5のひとり、『キュアレモネード』、春日野うららを呼び出した。

うらら「どうしたんですか、のぞみさん?」

のぞみ「うん、実はね。うららに告白したい事があるんだ」

うらら「え…ええ!?」

うららは私の口から「告白」という言葉を聞いて頬を真っ赤に染めていた
相変わらずこの孤独な黄色は私が好きなようだ

のぞみ「うーん、どうしようかなあ、言っちゃおうかなあ……」

私は少しずつ学校の外壁に寄り掛かる
うららも少しずつ足を前に出す
もう少し……もうちょっと
そう……そこ

のぞみ「あ、ストップ、うらら」

うららは何の不安も無さそうな顔
そして心の中で10数える

うらら「のぞみ……さん?」



2 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:02:15.39 ID:/CZdsmGYO
そして私はうららに一言……



のぞみ「ばいばい」



うらら「!」

ガンッ、ともドンッともいえない音がうららの頭に響いた
うららの頭に落ちた物……石膏の像はうららの頭を砕いた後、粉々に散らばった。
意外に人の頭は丈夫なようで、高い所から落ちてきた石膏像でも、頭がちょっと割れる程度
鼻血と耳……血(っていうのかな?)を出しているだけ。
まあ『はじけるプリキュア』になったからいいけど
なんかつまんない……

周りには人がいたので、どんどん人が集まってくる
私はその中でもう動かないうららを必死に揺する……振りをした

あなたにプリキュアの資格なんてない





3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:03:25.47 ID:ktfl8BQO0
今見返してもやっぱり初代が一番面白い&エロい

4 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:04:01.91 ID:/CZdsmGYO
私は必死に走る
あの人に会うために……

のぞみ「こまちさん!」

こまち「あら、のぞみさん」

公園に到着した私はこまちさんを見てすぐに走り出した
この人はプリキュア5の一人、『キュアミント』の秋元こまちさん

こまち「もう、調子は大丈夫?」

のぞみ「はい、もう大丈夫です」

こまち「怖かったでしょうねえ……あんなのを間近で見てしまって」

のぞみ「はい、でも『こまちさんの言う通りに出来ました』!」

そう
うららのあれは事故ではない
私とこまちさんは二人でうららを殺した


5 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:05:48.43 ID:/CZdsmGYO
私がうららをまるで何時も通りお昼に誘い、こまちさんがその時に誰もいない美術室で『キュアミント』に変身して、そのパワーで石膏像をうらら目掛けて投げる
後は学校の外までプリキュアの身体能力で跳んでいけば、そこはもう誰もいない窓が開いた美術室……

のぞみ「でも驚きました。まさかこまちさんが私のお願いを聞いてくれるなんて」

こまち「いいのよ。でも、のぞみさんはどうしてこんな決意を……?」

のぞみ「それは……」

私の頭の中に、りんちゃん達の顔が浮かんだ。


6 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:06:50.95 ID:/CZdsmGYO
りん『相変わらずのろまだね~。そんなんだから、何処の部活もおはらい箱なのよ』

うらら『キュアドリームの時はあんなにカッコイイのに、どうして普通の時は全然駄目なんですか?』

かれん『話しかけないで。私はあなたをプリキュアのリーダーなんて認めたくないわ』

くるみ『もう、のぞみは足手まといなんだからエターナルが来ても、あなたは必要ないのよ』

涙が出てきた、悲しくて、悔しくて……

こまち「……のぞみさん」

のぞみ「だって……みんな、わた……しを……ばかにするから……だから……」

こまち「のぞみさん……」

こまちさんは私を抱きしめた

のぞみ「!?」

あったかい……


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:08:47.61 ID:lsZ9LXQj0
終わり

8 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:09:03.64 ID:/CZdsmGYO
こまち「耐えてきたのね、一生懸命……」

のぞみ「はい……」

私はこまちさんが大好き
私がどんなに失敗しても笑って許してくれるし、まず悪口を一言も言わない
でも、他の4人は……

許さない





9 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:09:59.25 ID:/CZdsmGYO
「ちょっと、これどーゆうことよ!!」

私達は今ナッツハウスにいる
といっても、ココ達はパルミエ王国に帰っちゃったし、りんちゃんは部活でかれんさんは生徒会……
今ここにいるのは、私とこまちさん
そして椅子にロープでぐるぐる巻きにされてる『ミルキィローズ』こと美々野くるみ
何故か彼女はパルミエ王国に帰らず此処に留まっていたけど、都合が良かった

こまちさんがくるみを『えちるえーてる水』っていうのが入ったハンカチでくるみを眠らせた
そして、色々な準備をして数十分
くるみは起きた

くるみ「あんたたち!何でこんなことするのよ」

こまち「…………」



10 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:11:07.79 ID:/CZdsmGYO
こまちさんは無表情でくるみのほうを向く
なんだか……こわい

くるみ「うっ……何よその顔」

こまち「…………」

くるみ「何よ、何するって言うのよ!」

こまち「拷問よ」

くるみ「え?」

私はただ見てるだけ
でも、この作戦には入りたくない

こまち「ねえ、知ってる?野生のイバラの刺って、結構痛いのよ」

くるみ「だから何だって、……!!」

こまち「顔だとどのくらい傷付くのかしら?」



11 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:13:33.00 ID:/CZdsmGYO
こまちさんはイバラの茎をくるみの顔に付け、そのまま擦った

くるみ「いづっ!? づっ!!」

くるみの顔に、横に真っ直ぐの擦り傷が出来た

こまち「うーん、あまり深くは傷つかないわね」

くるみ「ちょっと……なんてことするのよ……」

こまち「じゃあ、ここなら」

こまちさんはくるみの爪と指の間に……ああもう言いたくないよ

こまち「深爪とかしたことはあるかしら?」

くるみ「えっ! なに、どういうこと……」

こまち「ないようね」

イバラの刺をくるみの爪と肉の間に差し込んだ


12 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:14:36.72 ID:/CZdsmGYO
くるみ「ぎいっ!? あああやあああっ!!?」

こまち「せっかくだから、動かしてみましょう」

くるみ「いたい痛いいだいいだい!!」

こまち「あらあら、そんな声だと、外まで響いちゃうわ。のぞみさん、くるみさんの口を縛ってくれないかしら?」

のぞみ「は…はい」

私はすぐそこにあったハンカチでくるみの口を縛ろうとする……

くるみ「や……やめて、のぞみ」

こまち「喋っちゃ駄目よ。えいっ」

くるみ「あぎいっ!!」

こまち「薬指も……えいっ」

くるみ「いんっ!!」

こまちさんは無邪気にくるみの指と爪の間にイバラの刺を刺し続けた
5分後、くるみの右手の爪は全部真っ赤になっていた


13 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:15:45.17 ID:/CZdsmGYO
くるみ「……」

くるみは何も喋らなくなった
口を縛ったせいもあるし、俯いたままでこっちを見なくなった

こまち「さあ、早いけど、もう終りにしちゃいましょう」

こまちさんはそう言って、テーブルに置いていたハサミを取り出す
ガーデニング用の鋭いハサミ……
私は、次にこまちさんが何をするかある程度予想した。こまちさんはそれでくるみを……
でも、予想は外れた

こまち「はい、のぞみさん」

のぞみ「え?」

ハサミは私の手に渡った


14 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:18:26.02 ID:/CZdsmGYO
のぞみ「え……え?」

こまち「後はあなたにまかせるわ。私はちょっとお手洗いに言ってくるわ」

そう言ってこまちさんは1階に降りて行った
今此処にいるのは、私とくるみの2人だけ

くるみ「……っ! ……~っ!」

くるみは何かを言いたそうだったけど、そんな事には構わない

のぞみ「ねぇ」

くるみ「……」

のぞみ「私、とてもあなたを羨ましいと思ったわ……」

くるみ「! ……?」

のぞみ「私達プリキュア5人が束で行っても、たまにホシイナーを倒せない事があったよね」

くるみ「……」

のぞみ「それなのに、くるみはミルキィローズになって……1人でエターナルやホシイナーと戦っていった。凄く羨ましいと思った。だから、凄く悔しかった。私は……プリキュア5のリーダーなのに、キュアドリームなのに……」

羨ましい……だけど、とても悔しかった


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:20:37.75 ID:SZ50JlHAO
面接官「資格の欄にプリキュアとありますが」

16 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:21:05.70 ID:/CZdsmGYO
いや……

のぞみ「いや、そんなんじゃない。私はそんな綺麗な事を思っていない」

くるみ「……?」

のぞみ「私は……ココが大好きなの」

くるみ「…………」

ココ……私の大好きな人

のぞみ「前は、私とココとずっと一緒だった。それなのに、あなたが現れた。いや、あなたが『ミルク』だった時は何も思わなかった。寧ろ一歩退いていた。私が人間の『小々田コージ』を好きな代わりに、あなたはパルミエ王国の『ココ』を好きでもいい、と」

でも……

のぞみ「でも、あなたは……私の場所に踏み込んで来た」

あなたが『美々野くるみ』になったから
あなたが小々田コージも愛そうとするから……

のぞみ「だから……くるみ、ごめんね」

私はくるみの脚にハサミを刺した


17 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:24:00.10 ID:/CZdsmGYO
勢いよく振り下ろすと、普通の刃物みたいにあっさりくるみの脚に突き刺さる

くるみ「んっ!!!」

のぞみ「あっ、ごめんっ!!」

私はくるみの脚からハサミを引き抜く
あれ?

何で私、謝ったんだろう……?

でも、私のぐるぐる回る黒い感情は抑え切れなかった
そして、私は何も考えないで一思いにくるみの胸に……

くるみ「やめる……ミル!」

くるみは……ミルクになった!
身体がちっちゃくなって、私の攻撃をかわし、縛った縄もハンカチからも開放されたミルクは私の顔面に張り付いた

のぞみ「ちょ、見えないよ~!」


18 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:25:02.68 ID:/CZdsmGYO
私はバタバタと部屋中を走りだし、ミルクと一緒に壁に突っ込んだ
痛すぎる……
動けない……

のぞみ「ううっ…………」

ミルク「の、のぞみ……大丈夫ミル?」

のぞみ「うん、なんとか……」

段々目の前が見えてきた私は……思わず息が止まった
くるみからミルクになっても、身体の傷はそのまま残っていた
横に漢字の『一』と書かれたような擦り傷がある顔
真っ赤に滲んだ指先
まだ血を流し続けている右脚
私は……目を大きく見開いてミルクを見ていた

のぞみ「私……ミルクに酷い事しちゃった」

ミルク「でも、ミルクも悪かったミル……。確かにミルクが『くるみ』にならなかったら、こんなことにはならなかったミル……」

のぞみ「違う、そんなことない! 私が悪いの……私が……」


19 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:26:06.52 ID:/CZdsmGYO
私は……涙が止まらなかった
うららとくるみに……酷い事をしてしまった
もしこのまま私がここでミルクを殺しちゃったら、もしかしたら夏木りんちゃんや水無月かれんさんも……

のぞみ「ミルク。うららが死んじゃった事、知ってるよね」

ミルク「知ってるミル……」

のぞみ「あれ……私が殺したんだ」

ミルク「ミル……」

のぞみ「私……酷い事しちゃった。人として許されない事を……」

ミルク「のぞみ……やっと戻ったミル」

のぞみ「え……?」

ミルク「やっといつもののぞみに戻ったミル……。さっきののぞみは、なんだかいつもののぞみじゃなかったミル……」

のぞみ「え……へへ、ごめんね」

ミルク「大丈夫ミル。こんなの1日経てばすぐ……」

それが、ミルクの最後の言葉だった


20 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:28:27.75 ID:/CZdsmGYO
私のお腹に乗っていたミルクは急に目の前から消えた
ドンッ、と壁に何かが突き刺さる音がした
突き刺さった物は……ハサミ
ハサミを持っているのは……こまちさん
こまちさんが刺したのは……ミルク?

のぞみ「え? え……え?」

こまち「大丈夫? のぞみさん」

のぞみ「こまち……さん?」

こまち「あなたが襲われているように見えたから……」

そうだ……ミルク……
でも、ミルクはもう動かなかった
さっき無くしたハサミで、ミルクは左眼ごと頭を貫かれ壁にぶら下がっていた


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:28:46.30 ID:UKuUOmmbO
大橋のぞみスレじゃねーのかよクソが

22 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:29:32.14 ID:/CZdsmGYO
のぞみ「い……いやぁ!!! ミルク!! ミルク!!!」

こまち「どうしたののぞみさん。何故? あなたはくるみさんを殺したがっていたじゃない」

のぞみ「違う……私が……私が間違ってたの!」

こまち「……」

のぞみ「私が……くるみを恨まなければ」

私はナッツハウスから飛び出した

こまち「のぞみさん! …………困ったわねえ」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:32:04.43 ID:5wX+q9lj0
俺のことかと思った

24 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:36:51.53 ID:/CZdsmGYO
次の日の土曜日、私達はナッツハウスに集まっていた
集められていた
今いるのは、私とりんちゃん、こまちさんにかれんさん、そして久しぶりにココとナッツとシロップに会った
くるみは……

コージ「実は……皆に言いたい事がある……」

シロー・夏「……」

りん「……」

かれん「何かあったの? そういえば、くるみは来てないようだけど……」

夏「くるみは……死んだらしい」

かれん「え! どういうこと!?」

夏「りんが、近くのバラ園で、ミルクの状態で頭をハサミで貫かれているのを見たらしい……」

りん「……」

まさか……
こまちさんはあの時殺したミルクを放っておかないで、わざわざそんな所に……
誰かに見つかったらそれこそ……

りん「のぞみ……?」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:41:37.61 ID:DU7dUo9zO
これは支援
たがくるみを殺したのだけは許さない

26 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:45:06.35 ID:/CZdsmGYO
それ以前に、どうしてバラ園に……?
まさか……
うららははじけた……
くるみはバラ園……
じゃあ……
じゃあもしりんちゃんだったら……

りん「のぞみ!!」

のぞみ「え!? な……何?」

気付くと、皆私を心配するような目で見ていた
私に、そんな資格なんてないのに……

のぞみ「ねえりんちゃん、今日は……もう……帰っていいかな?」

りん「え、どうしたの……のぞみ」

のぞみ「きょ……今日お母さんに家の掃除するように頼まれてたんだ。だから……」



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:46:12.62 ID:MiDorQdr0
のぞみ「い……いやぁ!!! ミルク!! ミルク!!!」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

28 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:47:10.91 ID:/CZdsmGYO
シロー「おいのぞみ! こんな時に何……」
夏「シロップ」

シロー「な…なんだよ……」

夏「…………」

シロー「わ……わかってるよ……」

のぞみ「ごめんね、みんな」

私は、走ってナッツハウスを出た
もう、これ以上あそこにいたらおかしくなりそうだった

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:48:59.37 ID:MiDorQdr0
シロー「おいラブ! こんな時に何……」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

30 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:51:51.63 ID:/CZdsmGYO
りん「はあ、のぞみ……」

かれん「押し潰されそうでしょうねえ……彼女」

こまち「大丈夫よ、のぞみさんは強いから……」

りん「でも……誰なんですかね……。こんなことする奴は……」

かれん「ナイトメアやエターナルではないことは確かなようね……。彼らは負けると判っててもコワイナーやホシイナーのワンパターンだったし……」

こまち「人間……でしょうね」

りん「え? 人間?」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:54:07.00 ID:MiDorQdr0
りん「はあ、ラブ……」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 09:56:14.40 ID:EhJhaGYhO
>>1


ま た お ま え か

33 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 09:58:33.71 ID:/CZdsmGYO
かれん「私もそう思うわ。人でなければ、そんな残酷な殺し方なんて……」

夏「じゃあ……犯人は……」

こまち「同一犯ね」

かれん「そう……そして私達にとっての最悪の結末は……」

シロー「……俺達の全滅……」

こまち「…………」

コージ「じゃあ……早く犯人を見つけないと……」

かれん「ええ。シローの言った通り、犯人の目的が私達全員を殺すことなら、まだこの町にいる事は確かなはずよ」

こまち「…………」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 10:01:33.18 ID:MiDorQdr0
夏「じゃあ……犯人は……」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 10:03:33.68 ID:TL0b5oYAP
毛利小五郎「真犯人はこの名探偵の毛利小五郎が見つけ出します!」

36 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:06:40.37 ID:/CZdsmGYO
>>32
美希の皆殺しや、プリキュア幼稚園の人とは別人です
今回初SSです



コージ「ん……ちょっと待ってくれ!」

夏「ココ?」

コージ「もし……それが本当だとしたら……。のぞみは今……大丈夫なのか?」

りん「!!!」
かれん「まさか……!!」
シロー「冗談……だろ!」

コージ「こうしちゃいれない!! 早くのぞみの所にっ!」

夏「待て、ココ!」

りん「わ、私も!!」

シロー「待てよ! 俺が皆を運んで行く!!」

こまち「…………」

皆……行ってしまった

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 10:08:59.49 ID:8yAPVspO0
プリキュア幼稚園の人とは思ってないんじゃねw

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 10:12:00.75 ID:MiDorQdr0
りん「!!!」

かれん「まさか……!!」

シロー「冗談……だろ!」

コージ「こうしちゃいれない!! 早くラブの所にっ!」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

39 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:12:40.70 ID:/CZdsmGYO
皆、いい線いっていたわね
犯人はこの町にいる……
そう……犯人の1人は……

こまち「ふふ……」

あなた達の目の前にいたのよ

こまち「ふふふふ……」

でも……、ココでそれに気付けなかった……
私にはそれで充分よ

こまち「ふふふふふふ……」

かれん「こまち?」

こまち「!!!」

かれん「早く……行きましょう」

こまち「え、ええ……」

うっかり油断していたわ
てっきり全員外に出たとばかり
冷静……さすが『知性のプリキュア』ね

40 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:20:28.39 ID:/CZdsmGYO
嘘……ついちゃった……
皆に嘘ついて逃げ出しちゃった
落ち着いて、ナッツハウスに戻ったけど、誰もいないし……
ずっと前から雨が降ってきたから、家にも帰れないや
きっと、ばちが当たったのかな……
もう夜の8時……
お腹がすいたのに、目が回りそうにならないや
これからどうしよう
やっぱり、こんな復讐なんて止めればよかった……
こまちさん、なんて言うかな
私が犯人だって、謝ろうかな
りんちゃん、どう思うかな
こうなったのも、私の心が弱かったからかな
だから、こまちさんの言う事に賛成しちゃったのかな……
皆に会わせる顔がないよ
うらら、くるみ……
シロップ、ナッツ、ココ……
こまちさん、かれんさん……

りんちゃん……

りん「のぞみ」



りん「よかった……ここに戻ってたのね……」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 10:23:42.61 ID:MiDorQdr0
ラブ「ふふふふふふ……」

かれん「ラブ?」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

42 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:26:20.48 ID:/CZdsmGYO
のぞみ「りんちゃん……どうして……」

りん「ずっとのぞみを捜してて……雨が酷くなってきたから、偶然ここの近くに来たら、明かりがついてたから、入ってみたら……」

のぞみ「そう……」

りん「うん。さあ、行こう、のぞみ。皆かれんさんの家にいるはずだから……」

でも、私は頑なに動かなかった

りん「のぞみ?」

のぞみ「いや……」

りん「え?」

のぞみ「いやだよ、怖いよ……りんちゃん」

りん「のぞみ……」

43 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:32:51.51 ID:/CZdsmGYO
怖い……
皆の目が、私を見ているようで怖い……

りん「わかった」

のぞみ「え?」

りん「今日は、私とのぞみでここにいよう。雨も酷いしね……」

のぞみ「いい……の? 私と一緒にいてくれるの……?」

りん「当たり前でしょ」

のぞみ「でもりんちゃん、お化け苦手だけど、大丈夫?」

りん「…………だ、大丈夫。それに……」

それに?

りん「のぞみといれば、『なんとかなるなる!』 でしょ?」

私は思わず、りんちゃんに抱きついた

りん「ちょ、ちょっとのぞみ?」

のぞみ「ありがとう……りんちゃん」

りん「ま、その前にかれんさんに連絡しなきゃね……」

44 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:42:23.68 ID:/CZdsmGYO
かれん「……でも、こんな雨でもじいやに車で行ってもらえば……。ええ、……しょうがないわねえ。それなら、明日の朝に皆でそっちに向かうわ。……ええ、こっちは大丈夫よ。……何かあったら必ず連絡するのよ。それじょあ……」

こまち「のぞみさん、ナッツハウスに……?」

かれん「ええ、まったく……」

こまち「でも、無事でなによりね……」

コージ「ああ。よかった」

夏「……」

シロー「どうしたんだ、ナッツ」

夏「解らない、けど、、何か違和感があるような……」

こまち「このメンバーだからじゃないかしら。やっぱり4人も欠けてしまっているかな……」

夏「そうだな……」

コージ「くるみ……まさか殺されるなんて……」

シロー「うらら……」

かれん「今日は、もう休みましょう。そして明日早く起きて、のぞみ達と合流しましょう」

夏「そうだな」

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 10:44:35.16 ID:MiDorQdr0
シロー「ラブ……」

かれん「今日は、もう休みましょう。そして明日早く起きて、ラブ達と合流しましょう」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

46 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:49:52.81 ID:/CZdsmGYO
皆が寝静まった、午前1時
私はのぞみさんのいるナッツハウスに向かって雨の道を歩いている
りんさんを始末するために……
今ナッツハウスにいるのはのぞみさんとりんさんだけ……
もしかれん達に色々問われても、のぞみさんと私でいくらでも口裏が合わせられる
そしてかれんを殺し………
そして最後に……

かれん「こまち!」

私は驚いて後ろを振り向く
いた……かれんが
どうして……?

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 10:51:24.44 ID:MiDorQdr0
かれん「ラブ!」

ラブ「幸せゲットだよぉ~」

48 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 10:58:10.30 ID:/CZdsmGYO
こまち「どうしたのかれん? 傘もささずに……」

かれん「それはこっちの台詞よ……。こんな大雨なのに、どこに行こうというのよ。確かこの道だと……」

こまち「ええ、ナッツハウスに行こうとしていたの。やっぱりあの2人だけじゃ……」

かれん「ココやナッツ達に何も言わないで……?」

こまち「……」

かれん「私に何も言わないで……!?」

こまち「……そうね。ごめんなさい……でも……かれんやナッツさんに言ったら、心配して止められてしまうと思って、だから1人で……」

かれん「殺すの?」

こまち「え……」

かれん「のぞみとりんを……殺すの?」

こまち「……」

49 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 11:09:22.09 ID:/CZdsmGYO
かれん「こんな事言いたくないけど……こまち。あなたが……うららとくるみを殺したのかしら……。違うなら違うって言っていいわ。……いえ、違うって言って……」

こまち「どうして……私が犯人かもしれないなんて思ったの?」

かれん「いえ、只の憶測よ」

こまち「憶測?」

かれん「ええ。あなた……今日の午前にナッツハウスで話している時、ある時の顔と同じ表情だったわ」

こまち「ある時?」

かれん「あなたが小説を書いている時と……同じだったわ」

50 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 11:14:51.56 ID:/CZdsmGYO
こまち「……そう」

私は、そのかれんの言葉を聞いた後、ゆっくりと変身アイテムの『キュアモ』を取り出した

かれん「キュアモ!? こまち、あなた何を……」

こまち「かれん。あなたは本当に知性のプリキュアね、とても賢いわ。…………いえ、賢すぎるわ……」

かれん「まさか……!」

こまち「プリキュア! メタモルフォーゼ!!」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 11:17:43.90 ID:RE1jBzvnO
キュー

52 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 11:19:46.82 ID:/CZdsmGYO
ナッツハウス……

りん「ん……ふああ、まだ1時半か……。のぞみ、相変わらずよだれたらして眠ってるし……。大丈夫、私がいる限り、私が……のぞみを護るからね」

のぞみ「りん……ちゃん」

りん「え……」

のぞみ「これ以上……ドーナツ食べれないよお……」

りん「寝言……か。こんな時でも相変わらずね」

のぞみ「りんちゃん……大好きい……」

りん「…………私も大好きだよ……のぞみのこと」



………

昼ご飯ついでに休憩します。

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 11:52:49.93 ID:PMH0/wYnO
支援

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 12:13:49.32 ID:RE1jBzvnO
だだだだだ

55 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 12:57:24.73 ID:/CZdsmGYO
再開します。

…………

ミント「安らぎの緑の大地、キュアミント!」

かれん「こまち……」

ミント「やはり……あなたは危険よ、かれん……」

かれん「やはり……あなたが……」

ミント「かれん、どちらかを選んで。ここから逃げるか、私と闘うか……」

かれん「もし私が逃げると言えば……」

ミント「逃げてるあなたを殺すわ」

56 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 13:04:08.52 ID:/CZdsmGYO
かれん「……頑固ね……」

ミント「ごめんね、かれん」

かれんは、キュアモを取り出した
ごめんなさいかれん。ばれてしまった以上、これしか方法はないの

かれん「プリキュア! メタモルフォーゼ!!」

でも、私にとってはどちらでもいいの
私が負ける、あなたが主人公の話か……
あなたが負ける、私が悪役の話か……
勝負よ、かれん……

アクア「知性の青き泉、キュアアクア!」

ミント「……」

57 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 13:13:07.14 ID:/CZdsmGYO
アクア「ごめんなさい。あなたには悪いけど、すぐに終わらせてもらうわ」

アクアは水の弓を出現させた
雨の日のせいか若干弓が大きい……

アクア「『プリキュアサファイアアロー』」

私はすぐに矢を避ける
しかし、よけた先にはアクアが待ち構えていて、私に強烈な空中ハイキックを頭目掛けて、繰り出した蹴りを私はガードした

ミント「ぐっ……!」

アクアはすぐに私の右腕を掴みながら着地して、瞬間、私の身体は独りでに滑った

ミント(まさか……かれんの合気道!?)

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 13:13:56.27 ID:EgoM023IO


59 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 13:27:25.34 ID:/CZdsmGYO
雨に濡れた草地に、尻餅をついた私の頭目掛けて踵落としを繰り出すアクア

ミント「『ミントプロテクション』!」

小さな半球状のドームが私を包んだ。アクアの踵を受けたそれにはすごい亀裂が走り、10秒も経たずに砕け散った。

ミント「『プリキュアエメラルドソーサー』!」

私が投げたエネルギーの円盤を簡単にしゃがんで回避し、アクアはサファイアアローを撃つ
私もそれを回避する

アクア「……どうして」

ミント「え……?」

アクア「どうして、うららとくるみを……」

ミント「……書きたかったの……」

アクア「…………はい?」

ミント「もっと……衝撃的な小説を書きたかったのよ」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 13:37:15.16 ID:p07FCCntO
よかった…
ババアになにかあったら俺が助けに行こうと思ったがその必要はなさそうだ

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 13:46:30.23 ID:FQrd2P0kO
のぞみスレでSS書きたいとか言ってた奴か?

62 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 13:47:23.54 ID:/CZdsmGYO
アクア「どうゆう……事?」

ミント「私、最近小説のネタに困っていたの。それに、前々から思っていた。『私達が1人ずつ消えていったら、皆どんな行動を起こすのか』……とね」

アクア「な……」

ミント「だから私は……うららを殺して、くるみを一突きした……」

アクア「やめて……」

ミント「そして……私はあなたを殺し、りんさんも……」

アクア「やめなさい!!」

ミント「…………」

なんとなく……アクアのパワーが上がっている気がする……
ここまでかしら……私の物語も……

63 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 13:52:54.03 ID:/CZdsmGYO
>>61
はい、先日は失礼しました。

………

アクア「でも……あなたは……中途半端ね……」

ミント「……」

アクア「あなた……私に勝つ気がないわね」

やはり、あなたは殺せない……
あなたには、止めてほしい……こんなとんでもない事をしている私を……
私はあの時、のぞみさんにハサミを渡した時、私は裏で……
吐いていた
プレッシャーの余り、嘔吐していた

64 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 14:09:22.88 ID:/CZdsmGYO
そして、のぞみさんがナッツハウスから跳び出した後ナッツハウスから跳び出した後くるみさんをバラ園に葬った後……泣いた
ナッツハウスで、声がかれるくらいに……
でも……のぞみの事を思うと……止める事は出来ない……
私から……こんな事は止めようとは言えなかった
だから……あなたには私を……
止めてほしい

……

すみません。
急用が出来たので、1時間に1回程のレスになります。

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 14:31:17.32 ID:cuiTXPNp0
保守

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 15:10:46.59 ID:pRyfSb5wP
みきたんの時とは別人なのか

67 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 15:21:02.74 ID:/CZdsmGYO
ミント「エメラルドソーサー!」

諦めかけている私の最後の攻撃、エネルギーの円盤をアクアに投げた
アクアはそれを難なく回避する……
……回避する、はずだった
その時、起きてはならない事が起きてしまった
悪魔の導き……
天使の気まぐれ……
神の過ち……
アクアは……足を滑らせた
自らの象徴する雨……水によって
転倒しまいと左足を踏み込むアクアだが……

ミント「アクア!!」

アクア「え……」

アクアは前から迫ってくる物の事を一瞬忘れた
そう、一瞬……
そしてその円盤は容赦なくアクアの上半身と下半身を切り離した

アクア「あ……」

ミント「か……かれんっ!!」

68 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 15:31:07.74 ID:/CZdsmGYO
ナッツハウス……

ん……今はまだ2時かあ……

りん「ん、のぞみぃ……」

のぞみ「何? りんちゃん」

りん「私が……絶対護るからね……」

寝言……か……

りん「のぞみ……好き……」

のぞみ「……」

私も大好きだよ……りんちゃん

……

もう少し遅い間隔になります。

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 16:27:02.65 ID:S2YOb03pO


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 16:27:24.10 ID:I4k62pvcP


71 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 16:29:24.20 ID:/CZdsmGYO
アクア「ん……」

ミント「かれん!! 良かった……目を覚ましたのね」

アクア「こまち……」

ミント「喋らないで!! そんな状態じゃ……」

アクア「……」

私はアクアの上半身を持ち上げ話しかける
今にも意識を失いそうなかれんの名前を必死に呼び続けた

アクア「ねえ……こまち……」

ミント「何……?」

アクア「……あなたは……後……誰を殺すの?」


72 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 16:30:26.18 ID:/CZdsmGYO
ミント「りんさんと……あと……」

アクア「そう……。……」

ミント「かれん?」

アクア「こまち……、私……あなたの書く小説……。とても面白いと思っていた。とても大好きだった……」

ミント「かれん……」

アクア「……」

アクアの身体が光を帯び始めた

ミント「かれん、駄目!! あなたの身体はプリキュアだからもっているようなもの! 今変身が解けたら……!」


73 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 16:35:29.57 ID:/CZdsmGYO
でも、私の呼びかけも虚しく、かれんは元に戻った

ミント「ああ……」

かれん「……だめ、もう目も開けられないわ……」

ミント「かれん……!」

かれん「こまち……大好きよ……」

ミント「な……何言ってるのよ、こんな時に……」

かれん「だからこそ言わせて、大好きよ」

ミント「私も、かれんの事が……大好き」

かれん「2番目に……?」

ミント「え……」

かれん「ナッツがいるじゃない……。私は1番ではないでしょう……?」

ミント「……。でも、2番目だけど、愛しているわ」

かれん「うそつき……」

74 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 16:41:31.91 ID:/CZdsmGYO
その言葉を最後に、かれんは何も喋らなくなった
殺してしまった……
愛する人を……

ミント「どうして……」

どうして……

ミント「どうしてかれんが死ななければならなかったの……」

夏「こまち」

ミント「え……」

ナッツさん……どうして

夏「かれんが屋敷から出るのが見えて……。追いかけて行ったら……お前達が見えた」

ミント「じゃあ……」

夏「見てた……全部」

75 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 16:48:26.96 ID:/CZdsmGYO
ミント「そう……。そういえばココさん達は……」

夏「いや、多分寝ているはず……」

ミント「そう……。ねえ、ナッツさん。私、かれんを殺してしまったわ」

夏「ああ、見ていた」

ミント「私が……全ての事件の犯人なの……」

夏「ああ、薄々分かっていた」

ミント「え?」

夏「皆で集まった時、こまちは楽しそうだった……まるで小説を書いているような顔だった……」

……

時間置きます。

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 17:15:42.48 ID:RYtce0QQ0
時空列的にはエターナルとの抗争が終わった後?
ブンビーさん期待支援

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 17:35:52.51 ID:EgoM023IO


78 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 17:39:32.40 ID:/CZdsmGYO
>>76
そんな感じです。
ココ達はパルミエ王国に戻り、くるみだけ残った、って設定です。

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 18:11:37.18 ID:eEZVv+2vO
書き始めたら最後まで書くのが筋だ
たとえ一人で990書き込もうが

80 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 18:29:52.26 ID:/CZdsmGYO
同じ、かれんと同じ答……
やはり、かれんとナッツさんには敵わない
さすが、私が愛している2人……
だからこそ……『この2人を殺す』のは……とても惜しいわ……
出来ることなら……

ミント「ねえナッツさん。私、もう止まらない。止まらないって決めたの、もうこの物語は途中では終われないわ……。私は、かれんまで殺してしまった……。だから……」

夏「書いてみればいいさ……」

ミント「え……?」

夏「こまちと話しているだけで、こまちの気迫が伝わってくるよ……。書いてみればいいさ……この物語を……。最後まで……読めないのが残念だ……」

出来ることなら……

ミント「ね……ねえナッツさん、もしあなたがよければ……。この物語を最後まで読んでいいのだけど……」

81 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 18:41:11.90 ID:/CZdsmGYO
夏「いや……そんな中途半端な物語じゃ……俺は読まない……。それなら俺はこまちの味方にはなれない」

ミント「そう……そうよね。ごめんなさい……」



……なあ、こまち

何?

好きだった

……私も



そして私は、ナッツさんも手にかけた……

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 19:06:24.41 ID:DU7dUo9zO
保守

83 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 19:23:26.28 ID:/CZdsmGYO
用事が済み、晩ご飯も食べたので再開します。

………………

朝の8時……ナッツハウス

りん「おはよう、のぞみ」

結局私は寝坊をした……
目を覚ました私は先に起きていたりんちゃんと朝食をとる。
途中、ナッツハウスの電話が鳴る……。私が電話の受話器を取る

のぞみ「もしもし?」

こまち『のぞみさん? 私よ。……りんさんは……?』

のぞみさん「こまちさん。……りんちゃんはいるよ……」

こまち『そう……、ねえのぞみさん、驚かないで聞いてほしいの……』

のぞみ「何?」

なんとなく……嫌な予感がした……

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 19:24:54.93 ID:y7uB65iR0
                   _人人人人人人人人人人人人人人_
                  >   ゆっくり保守するわね!!  <
      :             ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
      .!  _. -‐ '      _      ヽ,                    ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ  .lヽ         
     l/   _  -‐   ̄      ̄` `  '‐-  _          ----------` : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ l ヽ        
     |  ,. '     _...  -,―、‐ -  、     `  、       ` 、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `! :ヽ___    
     l/    , '"     /   ヽ     `丶、    ヽ  ィー-----一'`ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : <'''''´   
   /    / /     i     ',        \     }   ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ     
  , '     , '  f     |       l    ',   ヽ.  ,'     ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ    
. /     ./    {.       {       j  ,  }    .! /      ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : :ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',   
,'     ,' i    ヽ、,\-┘    '-y、   i      |, '        ヽ: :, : : : : : : : : : : : / :., : : : : :.,;:: : :...∧ : : : : : : : : : : :l   
!       , ! !   ./,, ==ゝ、    _ノ__,ヽノ  丿 i !        , ィ´: : :.:.:.::::: :.:: : ノ//| : : :.:/|:::::::ノ `、: | : i : : : : : : :ヽ、 
t     | t ヽ、/ '' 〃_)i. ` ´  rf´)iヾ,ヽ/ 丿ノ      ノ'´:;;;==-イ::::::::::::: ノ '  | : :/ .|::::ノ   ヽ:∧ :l::::::...::::::::::::::::,ゝ
. \    t. ゝ-v’  { i、リ!     |f_j|  ,'_ / ´_'            /::::::::::::::/´ ̄二ヨ:ノ   |/~,二ニ 弋 ヽ:.|ノ',:::::::::::, '  
   ` ‐- !ゝf ‐、     -‐‐'    ヽ .ヒタ  .fノ                /:::/l::ノiヽ l´ P~:i      ´P::ヽ`ヾ ヽlィi !::::::ヽ、  
      ', l  }  .:::::::::. ,~-┐ .::::::. }|  ヾ、            /:ノ  '´ ヽ.l_i `. '--''      !:::::ノ '  /i ノ::::::::::::::::ヽ、
       l ゝ、_`      /    l    ,.' !    }.}  、        '´      ヾ,⊂⊃    l    ⊂⊃ ノニノ:::ヾ~ ̄´   
      ノ  _.  \     {   ,'   , イ ヽ  ノノ  丿!               ノ,ヽ     __     /、:::、 、:`、    
 t ‐--‐'  / `/"ヽ` 、 ヽ - '  _,-'⌒!`` =' '‐-‐'  l              ´  `,ゝ 、     , .ィ´``   `        
  ` ‐-ッ' ./   {  .∧   ` ー ',-'     !`i ヽ     ノ                   , ィ |`ー'' ´  | 、           
  ヽ ̄  {  /´\  { ',    /       ! t  i ー<,,.イ                ノ:::,ィ'´      .ヽト`、         
    ` ‐ ', i.   \l     , ヘ         ノ  |     ノ            _,,,, ィ' .//:∧        ノ l:ヽ` : -  ,,,,、   
      t |     ,ェfコnfコュ  '、   ./  t ー-‐'          ノ : : : : :i./::/ : :`:- ,  ., イ : : ノ、l : : : : : :/゙' 、 
      く` 〉 -=((^'n'^))<ニ= `i.   {     `>          / | : : : : :!l::,,ニニミヽl__/二ミ、:::|:::/ : : : : /   ヽ 

85 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 19:30:37.59 ID:/CZdsmGYO
こまち『私、かれんとナッツさんを殺してしまったわ……』

かれんさんとナッツを殺した……
こまちさんが1番好きな人達を……殺した
外はもう晴れているのに、また私の胸が曇った
一瞬だけ感じたこまちさんの狂気に、私は朝食を戻しそうになったが、なんとか我慢した……

こまち『今、ココさん達がかれんとナッツさんを捜しに行ったわ……。それで、りんさんにも2人を捜してほしいって……伝えてくれないかしら……』

のぞみ「うん……」

私は……こまちさんの言う通りにした

86 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 19:35:21.53 ID:/CZdsmGYO
りんちゃんは信じられないといった顔で箸とご飯のお茶碗を落としたにも構わず、急いで外に行く準備を始めていた

のぞみ「伝えたよ……こまちさん」

こまち『そう……。じゃあね、のぞみさんに別のお願いをするわ……』

なんとなく、嫌な予感がした……
いや、嫌な予感しかしなかった

こまち『私を捜してほしいの……』

87 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 19:45:21.28 ID:/CZdsmGYO
のぞみ「どういう事ですか……?」

こまち『のぞみさんからだと、私は冷静そうに聞こえるかもしれないけど……。かれんとナッツさんを殺した今、私の理性は完全になくなったのかもしれない……』

のぞみ「…………」

こまち『私は、この物語を終わらせるために……』

りんさんを殺すわ
こまちさんは一切の感情を取り払ったような声で言った

のぞみ「冗談ですよね……こまちさん」

こまち『のぞみさん』

その一言に、思わず言葉を止める……

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 19:49:07.73 ID:DU7dUo9zO
再開したか
待ってたぜ

89 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 19:59:07.95 ID:/CZdsmGYO
こまち『のぞみさん……いつから、この復習を止めたいと思った?』

のぞみ「えと……くるみの時です……」

こまち『私は……うららさんの時よ』

のぞみ「え……」

私より……早い

こまち『本当は、私もやめたかった。でも……もう止められない。かれんとナッツさんがいなくなった今、私には失うものはない。……この後どうなるかは、あなたしだいよ……。お願い。どうか、私を止めて……』

それを最後にこまちさんからの連絡は途絶えた
気の……せいかな?
こまちさんが……泣いていたような気がした

りん「のぞみ、早く行くよ!」

のぞみ「…………」

りん「……のぞみ……?」

のぞみ「行こう、捜しに!!」

絶対にりんちゃんを護ってみせる!

……

すみません、数十分休憩します。

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 20:00:32.07 ID:EgoM023IO
しえ

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 20:22:10.52 ID:DU7dUo9zO


92 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 20:38:57.15 ID:/CZdsmGYO
再開します。

………………

私とりんちゃんは必死に走っていた
りんちゃんは、もういないかれんさんとナッツを捜して……
でも……見つからない……見つかるはずがない

りん「だめ、どこにもいない…見つかる」

のぞみ「そう……だね……。でも……なんとしても見つけなきゃ……!」

手遅れになる前に……
そして、私達は色んな所を回る……

93 :訂正 ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 20:41:31.63 ID:/CZdsmGYO
×りん「だめ、どこにもいない…見つかる」
 ↓
○りん「だめ、どこにもいない……」

94 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 20:49:45.76 ID:/CZdsmGYO
サンクミエール学園……
うららの友達のいるカレー屋さん……
りんちゃんの家……
私の家……
ドーナツ屋さん……
アイスクリーム屋さん……
図書館……
でも……見つからない……

りん「く……まさか……かれんさん、もう手遅れなんじゃ……」

こまち「諦めては駄目よ! きっとかれんはまだ無事だわ!」

りん「でも……」

こまち「あなたは情熱のプリキュアよ。あなたが情熱を失ってしまったらどうするの」

りん「そう……ですよね!」

こまち「さあ、のぞみさんも立ち上がって……、早くかれんとナッツさんを捜しましょう!」

のぞみ「うん! まだ諦めない!」

こまち「それでこそのぞみさんね」

そして私達3人はかれんさんとナッツ捜しを再開……

??
???
え……?

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 20:52:34.41 ID:NiLlfvURO
支援

96 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 20:54:55.12 ID:/CZdsmGYO
りん「のぞみ……?」

こまち「どうしたの、のぞみさん……」

気付かなかった……当たり前だと思って解らなかった……当たり前だと思って
疑問に思わなかった……当たり前だと思って

こまちさんがそこにいるのが当たり前だと思って

それ以前にいつの間に……
いつから3人に……

こまち「のぞみ……さん?」

まさか……正面から来るなんて……なんだかこまちさんらしくない……

97 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 21:04:01.68 ID:/CZdsmGYO
のぞみ「りんちゃん……」

りん「どうしたの……のぞみ?」

のぞみ「りんちゃん! こまちさんから離れて! こまちさんはりんちゃんを殺そうとしているんだよ!」

りん「……へ?」

のぞみ「こまちさんに……。かれんさん達は、こまちさんに殺されたんだよ!」

言い終わって気付く
自分の言った事が、どのくらいりんちゃんに信じてもらえるか
こまちさんは笑っていた……私を哀れんだような目で……
そして……

こまち「のぞみ……さん、どうしてかれんがもう殺されてる……って思っているの?」

のぞみ「え?」

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 21:12:52.74 ID:or9TGi0vO
今北ババァ母性のプリキュアすぎるだろ…甘いヤツめ…

そしてこまちはなんという策士

99 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 21:16:20.00 ID:/CZdsmGYO
こまち「確かに、私やりんさんも薄々感付いてはいるわ、かれんとナッツさんはもう……。でも……どうしてのぞみさんは……今、はっきりと『かれん達は殺された』、って判っているの?」

のぞみ「そ、それは……」

こまち「結論はひとつ」

あなたが犯人だから……
りんちゃんは驚いた表情で私を見る
違う……私じゃない

こまち「あなたは、最初うららさんを殺すために、共犯者を美術室に行かせて、石膏像を落とす準備をする。そして、あなたはうららさんを校舎裏に呼んで、そこから石膏像を落とした。そして……あなたはなるべく証拠が残らないように、共犯者も消そうと考えた……」

りん「じやあ……共犯者って……」

こまち「くるみさんね。のぞみさんは……何かしらの方法でくるみさんを元の状態に戻し、ハサミで一突きした……」

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 21:21:13.67 ID:pmgjcczk0
ほしゅ

101 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 21:24:20.86 ID:/CZdsmGYO
違う……
違う……私じゃない

のぞみ「違う! 殺したのはこまちさんだよ! こまちさんがミルクを壁に突き刺したんだよ!」

りん「……!」

こまち「私がくるみさんを……どこの壁に突き刺したというの?」

のぞみ「どこって……ナッツハウスの壁だよ!」

りん「え……?」

のぞみ「え……なに……なに?」

こまちさんはクスリと笑った

こまち「どうして『くるみさんがナッツハウスで殺された』って知っているの?」


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 21:28:14.01 ID:K2A4xkp50
支援

103 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 21:33:49.14 ID:/CZdsmGYO
のぞみ「え……。あ」

りん「のぞみ……あんたが……」

のぞみ「違う……違うよ」

こまち「のぞみさんだったのね……この事件の犯人は」

私が犯人?
それは半分正解なのかもしれない……
でも……
でも……!

こまち「詳しい話はココさん達と集まってから聞きましょう……」

りん「…………」

私は……

のぞみ「私じゃない!!」

私は気が動転したままキャアモを取り出した

こまち「のぞみさん!?」
りん「まさか……」

104 :訂正 ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 21:35:45.50 ID:/CZdsmGYO
×キャアモ
 ↓
○キュアモ

105 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 21:43:47.68 ID:/CZdsmGYO
のぞみ「プリキュア! メタモルフォーゼ!!」

りん「まさか……」

こまち「人気がない場所とはいえここで変身するなんて……。りんさん! のぞみさんを止めるわよ!」

りん「わかりました!」

りん・こまち「プリキュア! メタモルフォーゼ!!」

ドリーム「大いなる希望の力、キュアドリーム!」

私は……止めてみせる!

ルージュ「情熱の赤い炎、キュアルージュ!」

ミント「安らぎの緑の大地、キュアミント!」

……こまちさんを……止めてみせる!

106 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 21:54:43.08 ID:/CZdsmGYO
ミント「のぞみさん……、ここで変身した事がどういう事か、あなたでも……」

ドリーム「関係ない! 私はあなたを許さない!」

私はミントに向かって突進した
しかし、そんな私の目の前にはルージュが現れ、攻撃してくる

ルージュ「ドリーム、やめなさい! 落ち着くのよ!」

ドリーム「どいてルージュ! 私はミントを……」

こまちさんを止めなければならない
それが……こまちさんの本当の望み
こまちさんは多分自分自身と戦っている
破滅を望むこまちさんと、この復讐劇を望むこまちさんに……
私はルージュの猛攻を振り払い、ミントの前に立った

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 21:58:20.96 ID:p07FCCntO
ペースアップよろ

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 22:04:51.12 ID:RE1jBzvnO


109 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 22:05:51.22 ID:/CZdsmGYO
ミント「ミントプロテクション!」

ミントのバリアに私の攻撃が阻まれる
今度こそバリアを破ろうと2撃目のパンチを構えたが……

ルージュ「ミント! そのままよ!」

声がした方を向くと、ルージュが必殺技の構えをしていた

ルージュ「『プリキュアファイアーストライク』!」

ルージュが蹴った炎の球は猛スピードで私に迫る。私はそれをジャンプでかわす……

ルージュ「今よ! ミント!」

え……ミント?
だってミントはずっとバリアを……
バリアを……
バリアに……ファイアーストライクが当たった
炎の球は、びっくりするくらいの綺麗な角度で空に跳び上がった私に向かってきた

ドリーム(あれ? こんなシーン、前にマンガで見たような。……確か、ド……)

110 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 22:17:31.24 ID:/CZdsmGYO
炎の球は私に当たり、爆発した
私は爆発と、その後に地面に叩きつけられたダメージで意識が朦朧としていた
でも……倒れるわけにはいかない

ルージュ「ドリーム! 無茶だよ! あれを喰らって……!」

ドリーム「諦めない……! ルージュを助ける……。ミントを……」

……あれ?
ミントが……いない……
え……いったい?
瞬間、後ろの首筋に衝撃が走った
当て身……って言うのかな?

ミント「残念ね……ドリーム」

ドリーム「りん……ちゃん。逃げ……」

私は言葉を絞り出し、あっという間に倒れてしまった……

111 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 22:25:09.90 ID:/CZdsmGYO
りん「のぞみ……どうして……」

こまち「…………」

コージ「おーい!」

りん「あ! ココさんにシロップ……」

こまち「かれんとナッツさんは……?」

コージ「だめだ……全然見付からない……」

シロー「ん、おい、のぞみ……どうしたんだ……」

こまち「ええと……」

りん「実は……」

………………

シロー「のぞみが!?」

コージ「何かの間違いじゃないのか?」

112 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 22:35:24.10 ID:/CZdsmGYO
こまち「でも……彼女の口からはっきりと……」

コージ「…………そうか」

こまち「だから、ココさん達は一度のぞみさんをかれんのお屋敷まで運んでほしいの……。私とりんさんは……もう少しかれん達を捜してみるわ」

コージ「わかった………………。それじゃあ気をつけて……」

りん「……行っちゃいましたね」

こまち「……そうね」

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 22:37:25.92 ID:NiLlfvURO


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 22:39:10.82 ID:K2A4xkp50


115 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 22:42:47.13 ID:/CZdsmGYO
午後4時……
結局私達はいるはずもないかれん達を捜し続けた

こまち「はい、りんさん、ジュース買ってきたわ。お茶かコーラだけどどっちか選んで」

りん「いいんですか? じゃあ私はお茶にしますね……」

私は余ったコーラの栓を抜き、飲む

りん「こまちさん、コーラ飲めたんですね」

こまち「ええ。それにしても……のぞみさんが犯人だったなんて……」

あの子は自分から墓穴を掘った……

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 22:45:51.90 ID:pmgjcczk0
おそすぎる

117 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 22:53:09.23 ID:/CZdsmGYO
ちょっとだけのぞみさんとりんさんが離れた隙に、私はりんさんと合流する……
そして私はのぞみさんと合流する……
私の予想ではそこで会話のやり取りが始まるはずだったけど、まさか気付かずにそのまま一緒に行動することになるとは、私も予想外だったけれど……
でも……残念だけど……あなたは私をどう言おうと、私は絶対犯人にはならない
それは……あなたも犯人だから……私が犯人である証拠を言えば言うほど、自分の首を絞める……
この勝負……残念だけどあなたの負けよ、のぞみさん

りん「ねえ、こまちさん」

こまち「何かしら?」

りんさんは、勢いよくお茶を飲み干して、言った

りん「犯人、あなたですよね」

こまち「ぶっ!! ゴホッ、ゴホッ!!」

……え?
何を……言っているの?

118 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 23:00:50.90 ID:/CZdsmGYO
りん「私、考えたんですよ。どうしてもあなたの言葉には矛盾があるから……」

こまち「そう……かしら」

りん「こまちさん、あの時『のぞみは共犯者と一緒にうららを殺した』と言っているけど、うららが死んだ時、のぞみの他にもサンクミエールの生徒がいたし、それ以前にうららが死んだのは事故かもしれない……」

こまち「でも、彼女はくるみさんを『ナッツハウスで殺した』と言ったのよ。そんなの、犯人にしか……」

りん「共犯者がいた」

こまち「!?」

りん「共犯者がいた。……あなたが言ったこの言葉だけを信じるなら、共犯者は確かにのぞみ、そしてもうひとりの犯人は……あなたです」

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:04:50.32 ID:NiLlfvURO
wktk

120 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 23:08:59.66 ID:/CZdsmGYO
こまち「な、何言ってるの? そんなわけないじゃない……」

りん「いえ、犯人はあなたで間違いないです」

こまち「何を根拠にそんな事を……」

りん「あなた、確かくるみが共犯者って言いましたよね」

こまち「ええ……」

りん「もしくるみが共犯者だったとして……くるみはどうやって美術室から出るんでしたっけ?」

こまち「それは……、くるみさんなら、『ミルキィローズ』に変身出来るから。それで窓から……」

りん「それです」

こまち「……え?………………あ」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:10:35.67 ID:K2A4xkp50
りんちゃんさんかっけえ
>>1よ、よければあとどれくれらいで終わるか教えてくれ
読み終わってから風呂入るかどうするか決める

122 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 23:15:52.23 ID:/CZdsmGYO
りん「どうして知っているんですか? くるみが変身して窓から逃げたって……」

こまち「…………」

りん「どうして犯人が変身能力を持っていると知っているんですか!」

私は思わず、笑顔になった
りんさんが警戒するほどに口元を引き攣って

こまち「本当に……優秀ね、あなたとかれんは……」

りん「やっぱりかれんさんもあなたが……」

こまち「でも……2人共詰めが甘いわ……」

りん「え?」

こまち「どうして、そんな犯人から差し出されたお茶を飲んだりしたの?」

りん「!? あ……頭が……!」

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:19:44.49 ID:QIeDwn+q0
てか、それならりんがコーラ飲んでたらどうすんの?

124 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 23:25:57.78 ID:/CZdsmGYO
>>121
下書きを見るからに、午前1~2時です。

……

こまち「無理もないでしょうね。まあ、私から渡されたら警戒するとしても、あなたは自分の意思でお茶を選んだ。自分で選んだ物は、人から選ばれたものより警戒の度合いがぐっと低くなるのよ。トランプのカード当ての手品とかが、それに当て嵌まるわね……」

りん「ぐうっ……!」

こまち「そしてあなたは飲んでしまった……薬を細工して入れたお茶を……」

りん「でも……あなただってコーラを……」

こまち「あら? コーラには細工なんかしていないわ」

りん「な……!」

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:27:33.83 ID:pRyfSb5wP
>>123
りん「コーラにします」
こまち「・・・あのね、コーラは骨を溶かすと言ってね・・・」
りん「いや、コーラ・・」
こまち「お茶って体にとってもいいのよ」
りん「コー・・・」ズゴッ
当身で気絶させて毒茶飲ます

126 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/21(日) 23:32:23.03 ID:/CZdsmGYO
こまち「あなたは、模範のようなスポーツマンであり体育会系。走った後の炭酸なんて、スポーツマンのあなたの身体にどんな悪影響を及ぼすかわからない。だからあなたは、無意識にコーラを拒んだのよ」

りん「…………」

こまち「薬……効いてきたかしら?」

知り合いの科学部から分けてもらった、催眠薬が……。

りん「…………」

こまち「さありんさん、命令よ」

ナッツハウスに火を付けなさい



…………

クライマックスの前に、風呂に入ってきます。

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:33:38.74 ID:B2VO0k1OO


128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:46:04.53 ID:NiLlfvURO
支援

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:49:35.57 ID:c2rhzHFm0
小説化希望

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/21(日) 23:54:21.96 ID:AmCszL8ZO
しえ

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 00:00:29.78 ID:4cLTxxVhO
よろしい、ならば保守だ

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 00:07:54.57 ID:r/+jljONO
どんな理由があろうと、くるみを殺したのだけは絶対に許さない。絶対にだ

133 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:17:40.96 ID:OlbcUNfyO
再開します

………………

私は目を覚ました
ここは……かれんさんの家……?
そうだ……りんちゃん!
私は慌てて部屋を跳び出した……
瞬間、誰かに手を掴まれた

のぞみ「ココ……?」

コージ「どこに行くんだい、のぞみ」

のぞみ「りんちゃん! りんちゃんの所に……!」

シロー「何言ってんだよ、行かせるわけないだろ」

のぞみ「え……」

コージ「のぞみ……、どうしてくるみ達を……」

のぞみ「な……何言ってるのココ、犯人は……」

言って、ある事に気付く
こまちさんは……どこ?

134 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:24:32.64 ID:OlbcUNfyO
のぞみ「ココ、……こまちさんは?」

コージ「え? こまちはりんと一緒にかれんを捜すって言って……」

のぞみ「ダメ! りんちゃんを捜さなきゃ!」

私はココから放れ、玄関の戸に手を掛ける
が、シロップに羽交い締めにされた

シロー「何言ってんだよ! お前をこのまま行かせるわけないだろ! うららやくるみを殺して、そしてりん達まで殺すのかよ!」

のぞみ「放して!! 早くしないと、りんちゃん……りんちゃんが……!!」

私は、必死にシロップを振りほどこうとする
そんなシロップをココは制した

シロー「ココ……」

コージ「のぞみ、君の知っている事を全部話してくれ。全部……」

のぞみ「ココ……」

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 00:27:02.10 ID:r/+jljONO
おい眠いんだ早くしてくれ

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 00:29:15.72 ID:4cLTxxVhO
俺はもう限界だから寝る。楽しかった

137 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:33:24.07 ID:OlbcUNfyO
私は1分くらい悩んだが、やっぱり全てを打ち明ける事にした……
私は皆が憎かった事
こまちさんに復讐に誘われた事
うららを殺した時の内容
くるみを殺した時の内容……くるみはこまちさんがとどめを刺した事
そして、こまちさんからの電話での告白
そしてこまちさんに犯人に仕立て上げられた事を……

シロー「…………」
コージ「…………」

2人は面食らったような顔で互いに見合わせていた

シロー「どう……思う……」

コージ「分からない、でも嘘にしては細かすぎる。それに、もしのぞみが嘘を吐いているならそれまでだけど、本当だったら……」

のぞみ「りんちゃんが……」

コージ「…………行こう! シロップ、のぞみ!」

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 00:33:57.27 ID:cOvjsxVgO
しえん

139 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:37:57.54 ID:OlbcUNfyO
シロー「で、でも……」

のぞみ「シロップ……」

シロー「……」

のぞみ「お願い……」

シロー「………………わかったよ。俺が『シロップ』になって乗せてってやるよ」

コージ「シロップ……」

のぞみ「シロップ、ありがとう……」

シロー「ほら、泣くのはりんの無事を確認してからだろ」

のぞみ「うん……」

待ってて、りんちゃん……。今、助けに行くよ!

140 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:42:18.80 ID:OlbcUNfyO
燃えている、ナッツハウスが……
りんさんに命令して25分、ナッツハウスは業火に焼かれていた

りん「こまちさん。ナッツハウスに火を着けました」

こまち「ありがとう。じゃありんさん、次の命令よ」

りん「はい」

こまち「このナッツハウスに、あなたの親友ののぞみさんがいるわ」

りん「…………」

こまち「だから……」

中にいるのぞみさんを助けなさい

141 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:45:03.98 ID:OlbcUNfyO
りん「はい」

そしてりんさんは、ゆっくりと、燃え盛るナッツハウスに入っていった
これで……終わった……私の物語は……
いや……まだ……
あと1人……

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 00:45:04.97 ID:+gyiG0gH0
うわぁあぁあああ・・・。

143 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:49:12.30 ID:OlbcUNfyO
シロップ「な……なんで……、なんでナッツハウスが燃えているロプ!?」

コージ「のぞみ……あれ……」

うん、指をさして見るまでもないよ……

のぞみ「こまちさんっ!!」

こまち「あら、早かったわね、のぞみさん」

のぞみ「りんちゃん……りんちゃんはどこ!?」

こまちさんはゆっくりとナッツハウスを指さす

こまち「ここよ」

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 00:52:23.81 ID:PcMqhkHM0
希望で殺すってどんなんだ

145 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 00:55:47.36 ID:OlbcUNfyO
のぞみ「!!!」
コージ「な……!!」
シロップ「そんな……ロプ!」

こまち「私はある方法を使ってりんさんを操り、ナッツハウスに火を着けるよう命令したの」

コージ「な……何を言っているんだ……!?」

こまち「そして……こう言ったの。『この中にいるのぞみさんを助けなさい』って」

のぞみ「じゃあ……りんちゃんは……」

こまち「捜しているでしょうね……いるはずのないあなたを……。火がどんなに強くなっても、どんなに自分の身体が焼かれても、あなたを捜すでしょうね……」

のぞみ「助けなきゃ……!」

ナッツハウスへ行こうとする私をこまちさんは制する……

146 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 01:01:51.12 ID:OlbcUNfyO
のぞみ「どいて……お願いです……」

こまち「それなら……私を殺してみなさい」

のぞみ「どいてって言ってるでしょ! こまちさん!!」

こまち「殺してみろというのが聞こえないの!? のぞみさん!!」

私はキュアモを取り出し、こまちさんも満足そうに同じく構えた

のぞみ・こまち「プリキュア! メタモルフォーゼ!!」

シロップ「おい、こんな時に……」

コージ「シロップ! 僕達はりんを助けよう!!」

シロップ「わ……わかったロプ!」

147 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 01:15:50.39 ID:OlbcUNfyO
ドリーム「大いなる希望の力、キュアドリーム!」

ミント「安らぎの緑の大地、キュアミント!」

ドリーム「……こまちさん、あなたの本当の目的って、何なの?」

ミント「さあ、何だったかしらね。もう覚えていないわ。でも、今現在の目的は……プリキュアを1人だけにすること」

ドリーム「プリキュアを……?」

ミント「ええ、こんな結末を生むなら、プリキュアなんて1人で良かったのよ。結局あなたの親友も、親友であるあなたを信じきれずに愚かに死んでいったのよ」

ドリーム「こまちさん……それ以上言ったら……!」

ミント「もう一度言うわ。あなたの親友なんて、所詮その程度のちっぽけな存在だったのよ」

ドリーム「…………私は、あなたを絶っ対に許さないっ!!!」

148 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 01:24:44.66 ID:OlbcUNfyO
私は、空高く跳び上がった。5……いや10メートル……
そして……

ドリーム「『プリキュアシューティングスター』!」

私はミントに向かって急降下しながら突進した

ミント「それで……いいのよ」

ミントは……それを……受けた
避けずに……防御せずに……
両腕を広げて……プリキュアの力を……最小限まで弱めて……
プリキュアとはいえ……そんなことをすればただでは済まない
結局、私とミントの、この物語の最後の闘いは、僅か10秒で決着した

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 01:34:08.55 ID:6OINlZ7GO
しえん

150 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 01:35:57.81 ID:OlbcUNfyO
大量に舞う土煙の中、私はミントを見つけた

ドリーム「こまちさん!」

抱き抱えて解る。ミントの上半身の前身の骨という骨が砕けていた。
多分内臓も……

ドリーム「どうして!」

ミント「え……」

ドリーム「どうしてシューティングスターをわざと……!!」

ミント「さっき言ったでしょう、私の目的は、『プリキュアを1人にすること』だって……」

ミントの身体は光り……こまちさんに戻ってしまった

こまち「私は……小説を書きたかった……。でもうららさんを殺した時、私は大きく後悔したわ。そして私は、誤ってかれんすらも殺めてしまった。きっとばちがあたったのね……」

ドリーム「…………」

こまち「だから、私は全ての償いとして……私もこうなろうと決めたの」

151 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 01:43:58.51 ID:OlbcUNfyO
ドリーム「じゃあどうして、くるみを……。いくらでもやめれたのに……」

こまち「言えなかった。やめたかったけど、あなたの事を思うと、やめるわけにはいかなかった……」

ドリーム「おな……じ……」

こまち「え……」

ドリーム「私と同じ……、私もこまちさんの事を思うと……、途中でやめようなんて言えなかった……」

こまち「そうだったの……、お互い、止めたい気持ちでいっぱいだったのね……、でも……結局こんな結末になってしまって……」

ドリーム「りんちゃん……」

そうだ、りんちゃん!

こまち「のぞみ……さん」

ドリーム「りんちゃんを助けなきゃ!!」

152 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 01:49:32.18 ID:OlbcUNfyO
こまち「でも……りんさんは……」

ドリーム「でも、私は諦めたくない! りんちゃんを……!」

コージ「のぞみ!」

声をかけてきたココの両腕には、すす汚れてはいるけど、確かにりんちゃんが抱えられていた

こまち「うそ……」

ドリーム「りんちゃん……どうして?」

シロー「ナッツハウスの裏に回ったら、りんが倒れていたんだ、気を失っているけど、多分大丈夫だ。あとこれを握っていた……」

シロップから受け取ったものは……

ドリーム「私の……写真?」

153 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 01:55:53.28 ID:OlbcUNfyO
こまち「そっか……」

ドリーム「こまちさん……?」

こまち「確かに、私は『のぞみさんを助けなさいと言ったわ。確かに、『ナッツハウスにいるのぞみさん』……ね」

ドリーム「良かった……」

私はりんちゃんの頬に触れた

ドリーム「本当に……良かった……」

こまち「良かったわ……本当に……」

こまちさんは、もう虫の息だった……

ドリーム「こまちさん!! しっかりして!」

こまち「…………ねえ、のぞみさん……」

ドリーム「はい……」

154 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 02:05:01.11 ID:OlbcUNfyO
こまち「私みたいになってしまっては駄目よ。復讐も、その手伝いも、何も生まなかったわ」

解っています……痛いほどに……

こまち「だから、どんなに苦しい事があっても……。どんなに大切な人が酷い目に会っても……、殺してはいけない……。周りまで巻き込んでしまうわ……」

解っています……苦しいほどに……

こまち「だから…………どんなことがあっても……人を憎んでは……人を恨んでは……だ……め……」

そう言って、こまちさんは息を引き取った

シロー「……本当に……こまちが犯人だったのかよ……」

ドリーム「……違うよ」

シロー「え……」

ドリーム「全部私が悪いの……。私が最初に、こまちさんに復讐したいなんて言わなければ……」

ココ「悪くないさ……」

ドリーム「…………」

ココ「誰も……悪くないんだ……」

ドリーム「……ごめん……なさい」

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 02:08:46.35 ID:6OINlZ7GO
しえーん!

156 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 02:14:43.39 ID:OlbcUNfyO
そして、私は泣いた
全ての悲しみと後悔が一気に来た

最初はちょっとした出来心だった
それがどんどん大きな出来事になり
味方であったはずのこまちさんも暴走してしまった
どこから間違ってしまったのだろう……
どこから狂ってしまったのだろう……
結局、私が全てのきっかけを生んでしまった
うららを殺し……
くるみは切り刻まれ……
かれんさんが死に……
ナッツが巻き込まれ……
こまちさんが暴走し……
りんちゃんが命を失う所だった
私はこれから償うつもり……
ココやシロップも含めた、8人に……償う
もう誰にも、こんな絶望が起きないように……

………………

希望者がいれば、数年後のエピローグを書きますが……?

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 02:18:57.02 ID:UKd9mOndO
希望

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 02:19:36.28 ID:cOvjsxVgO
っていう小説をこまちさんが書いたってオチかと思ってたけど
違うのか…鬱よのう

159 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 02:22:35.21 ID:OlbcUNfyO
>>157
了解しました

160 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 02:32:39.16 ID:OlbcUNfyO
4年後……
あの事件から、私の中から希望という感情がなくなった
りんちゃんがいた事により保たれたのは、おそらく希望ではなく、単純に私の精神……
結局、私は高校生活をただ何気なくすごした……
いや、何気なくは過ごせなかった……
あの4人の事が……どうしても……放れないから……
今日……高校の卒業式になっても……

のぞみ「…………」

りん「私達も、もう卒業だねえ……」

のぞみ「そう……だね……」

りん「のぞみとは……ほんっといろんな事があったよね」

のぞみ「うん……」

りん「卒業式終わったら、お菓子や巡りでもしよっか?」

のぞみ「うん……任せるよ」

りん「のぞみ」

りんちゃんは、私の顔を正面から見た後、ニコッっと笑う

りん「卒業式終わったら、ちょっと付き合って、見せたい人がいるんだ」

161 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 02:41:27.49 ID:OlbcUNfyO
私達は、公園に来た
昔、皆で買ったアイスやタコ焼を食べる場所……
昔……4年前……
そういえば、ここに来るのも4年ぶり…

りん「ねえ、のぞみ。最近ここに来たことある?」

のぞみ「ううん……。ここに来たら……あの時の事思い出すかもと思って……」

りん「そう……ねえ、のぞみ。私はのぞみに元気になってほしいんだ。でも、今から見せるのは、もしかしたら逆効果かもしれない……。でも……のぞみの元気を取り戻すにはこれしかないと思って……」

のぞみ「りん……ちゃん」

りん「あ、きた……! ……見てのぞみ!」

のぞみ「え……」

うそ……。あれは……
あの4人は……

162 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 02:52:21.42 ID:OlbcUNfyO
紫髪のロング……
青髪のロング……
緑髪でカチューシャ……
黄髪のツインテール……
あそこで走っているのは……背丈さえ幼稚園児だけど、明らかにあの4人……!

のぞみ「…………」

私は、あまりの衝撃と驚きに、声が出ないながらも、ゆっくりとあの4人に近づいた

黄色の女の子「あ、りんおねえちゃんだ~!」

その子達は、私の後ろにいるりんちゃんに手を振った

のぞみ「え……え?」

りん「1ヶ月前に会ったんだ、あの子達に……」

のぞみ「そうなんだ……」

黄色の女の子「りんおねえちゃん、このひとだれ?」

りん「この人は私の友達よ」

黄色の女の子「ふーん」

私は……恐る恐る聞いてみた

のぞみ「あなたの……名前は?」

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 02:57:05.77 ID:igbm9fLvP
今度は幼稚園児を虐殺か

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 02:57:20.61 ID:UKd9mOndO
あと少しなのに眠い

165 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 03:06:55.38 ID:OlbcUNfyO
うるる「春日野うるるです」

名前までそっくり……
そして、他の3人の名前も聞いてみた……

まちこ「秋元まちこです」

かりん「水無月かりんと言います」

みくる「美々野みくるよ」

やはりそっくりだった……
私とりんちゃんは公園のベンチに

りん「どう思う?」

のぞみ「びっくりした……もしかしたら……」

りん「生まれ変わり……かもしれないね……まぁ、実は後2人来るんだけどなあ……」

え?

りん「あっ、いたいた!」

そうしてりんちゃんが呼んだ子は……りんちゃんそっくりだった


166 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 03:14:50.05 ID:OlbcUNfyO
りん「『夏木れん』っていうんだって……。って、あれ? もうひとりは……?」

れん「あそこ。隠れて、出てこないんだ……」

りん「ふうん……」

りんちゃんは私の肩を押した。
そして、私は『彼女』に歩み寄る……
まあ、そこにいたのは予想通りピンク色のサイドテール
私そっくりだった
そういえば、このくらいの私も人見知りだったなあ……
あなたの名前は……?

のぞみ「夢原……のぞみ」


???
もう一度……いいかしら?

のぞみ「私……夢原……のぞみ」

名前まで一緒……
顔の雰囲気も一緒……
そして……何故か夢原のぞみちゃんも沈んだ顔をしていた……

のぞみ「ねえ……」

のぞみちゃん「なに……」

のぞみ「あなたは……どうしてそんなに落ち込んだ顔をしているの?」

167 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 03:22:50.29 ID:OlbcUNfyO
のぞみちゃん「ないているから……」

のぞみ「え……」

のぞみちゃん「おねえちゃんが……ないているから」

のぞみ「お姉ちゃんって……誰?」

のぞみちゃんは私を指さした

のぞみ「え……どうして? 私……泣いてなんかいないよ……」

のぞみちゃん「うそよ、おねえちゃんはないてるよ。わたしのゆめ、いっつもおねえちゃんがないてるゆめだもん」

のぞみ「…………」

のぞみちゃん「まっくらなせかいで、わたしとおねえちゃんしかいないの。そしておねえちゃんはいつもないてる。『どうしてないてるの?』ってきいても、ずっとないてる……」

168 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 03:31:00.84 ID:OlbcUNfyO
のぞみ「……」

のぞみちゃん「ねえ、どうしてないてるの?」

私は、のぞみちゃんを抱きしめた

のぞみちゃん「??」

のぞみ「怖かった……怖かったの……。色んな感情がぐるぐるして……。こまちさんやかれんさんや、うららやくるみの声が時々聞こえるような気がして……。いつも、あの時どうすれば良かったか、考えてしまって……」

のぞみちゃん「……」

のぞみ「ごめんなさい……。あの声はあなただったのね……。4年間、私と同じ夢を見ていたのね……」

のぞみちゃん「うん……」

のぞみ「ごめんなさい……。嫌な思いさせちゃったね……。悲しい思いさせちゃったね……。でも……」

もう……大丈夫よ

169 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 03:38:17.76 ID:OlbcUNfyO
どうして……?

私は……もうそんな夢なんて見ないよ。そうすればのぞみちゃんも……

ほんとうに……?ほんとうにできるの……?

うん……頑張るよ。一生懸命生きて、のぞみちゃんがそんな夢なんて見ないように……

…………ありがとう

そうして、私とのぞみちゃんの会話は終わった
でも、のぞみちゃんは笑顔で私に手を振ってくれた……

のぞみ「りんちゃん……なんだか……私、あの子達にはもう会えない気がする……」

りん「多分、それがいいんだよ。さ、行こう」

のぞみ「りんちゃん……ありがとう」

りん「……どういたしまして」

本当にありがとう……

170 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 03:46:14.23 ID:OlbcUNfyO
希望……
私は彼女から希望を貰った
『彼女』というのは……誰かはわからない
のぞみちゃんかもしれない……
りんちゃんかもしれない……
うららやくるみやかれんさんかもしれない……
もしかしたら……こまちさんかもしれない
私は希望を取り戻した
結局希望は、私の心から逃げてはいなかった
私が心に希望を閉じ込めただけだった……
でも……もう迷う事はない
もう怖がる事はない……
胸を張って、一生懸命生きて
私達は進めばいい……



希望はいつでも目の前に



    『のぞみジェラシイ』            完

171 : ◆hRYaYkEXjc :2010/02/22(月) 03:52:39.36 ID:OlbcUNfyO
こんな遅くに完成してしまい申し訳ありませんでした
次はちゃんと時間配分を考えて書きますので、その時はよろしくお願いします
支援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 04:42:25.57 ID:tYPoB/kwO
おつ

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 06:59:55.94 ID:UKd9mOndO
起きた
読んだ
ありがとうお疲れ様でした!

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 07:13:04.04 ID:tZ+KjtwO0
おつ
ところで>>6のかれんの言い草ひどくてワロタw

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 09:05:34.23 ID:08cdPrpb0
おつかり

仕事前にしんみりしてしまった

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/22(月) 09:12:23.48 ID:Qq6V5b2dO
いまちょうどプリキュア5のDVD見てたのに恐すぎてセーラームーンに逃げるわ

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